全国の“仲間たち”から得た援助の輪に
ラクロスを愛する思いの強さを実感しました

2年生になって、吉岡くんたちはまず、部員獲得の活動を開始した。

「多賀城校舎での春の部活紹介の場で、女子部員に混じって“男子部も本格スタートさせたいので、集まれ!”のアピールをしたのです。結果、25人の男子が集まってきました」

ただもうひとつ、大きな問題があった。部員こそ揃ったのに練習に必要な防具などがない。さて、どうしたらよいのか。

「思いついたのは周囲に援助を呼びかけてみること。“男子のラクロス部をつくりましたが、防具等の道具がまだ揃っていません。ご協力を!”と呼びかけてみたのです」

結果は期待した以上に。全国の大学や社会人のラクロスOB、OGが、使わなくなった防具などを送ってくれたのだ。あっと言う間に男子部員全員分が集まり、悩みは解決、日々の練習はスタートした。

「紆余曲折があっただけに、男子も女子も、仙台育英ラクロス部の部員1人ひとりの結束は他のどの部にも負けない自信があります」と、吉岡くんは話す。