秀光の自由研究論文からつながっていき
大学での専攻へ

「仙台が地元ということもあり、入学時から東北大への憧れはありました。AO入試で受験したのですが、面接で『科学者の卵』のエピソードが、具体的な志望理由としてとても役に立ちました」と受験生だった当時を振り返る早坂さん。大学に入学してからは、原子力に興味を持ち、専攻で学んだという。

「原子力を学びたいと思ったのは、秀光5年生(高校2年生)のときに作成した8000字の自由研究論文がきっかけ。『科学者の卵』の前は、医学部か理学部の選択肢で迷っていました。そこで、あいだをとって論文は“物理的な技術を使った医療”にしようと、テーマを『加速器を使った粒子線治療』に決定。もともと放射線に興味があって。粒子を加速させる加速器について調べるうちに加速器の設計をしてみたいと思ったのが、東北大学工学部を目指すきっかけになりました。加速器について学ぶために量子エネルギー工学専攻に進み、原子力に興味を持つようになりました」

photo:論文(最大8,000字)検証の一環として大学でレクチャーを受講する
(2016年度は京都研修として京都大学等で実施)