栄光への軌跡2002
推薦入試編

大学合格体験手記

宮城教育大学 生涯教育総合課程1年【公募】
平成14年3月外国語コース卒 上海市市北中出身

普段の生活の中で
常に「?」を持つこと

 3年前私は親元を離れ、上海から日本にやってきました。仙台育英学園で私の留学生活が始まりました。私が受験準備を始めたのは2年の後半でした。それまではずっとバレーボールをやっていました。スポーツ選手は「文武両道」を心掛ける必要があると思います。
他人とのコミュニケーションは鏡のようなもの
 推薦入試に挑戦した理由は、校内での成績や持っている資格を生かしたかったし、中国ではまだ普及していない方法に好奇心を抱いたからです。実際受けてみて、甘く考えてはいけないことがわかりました。また、多くの人々の支えがどれほど重要であるのかも、しみじみ感じました。学校の定期考査に何よりも力を入れることが大切です。日頃からの努力は必ず最後に報われるに違いありません。
 次に、積極的な交流が大事であることを感じました。他人とのコミュニケーションは鏡のようなものです。自分の長所や短所がはっきり見えます。また、コミュニケーションは外国語を身につけるため欠かせない練習でもあります。本校は他国から来ている外国人が多く、国際性が強いです。言葉を学ぶ豊かな環境に恵まれています。いろいろな人と交流する機会を活用して、気軽に声をかけあって、本当のコミュニケーションを実現してください。
考える力を養いましょう
 さらに、さまざまな資格にチャレンジしてみましょう。私は実用日本語検定、漢検、また、英検やTOEICにも挑戦しました。その一つひとつが合格につながったと思います。
 そして、「考える力」を養いましょう。大学側は小論文を通して、受験生の社会に対する認識力を測るという狙いがあります。どのように物事をとらえるかということは重視されなければならないと思います。普段の生活の中で常に「?」を持つことを勧めます。例えば、ある現象について自分に「なぜ」と問いかけることは大きなプラスになると思います。しかし、ただ夢を持つだけではだめです。夢に向かって実行することこそ真のコツです。小論文は先生方のアドバイスを受け、書けば書くほど上達します。
 面接では、志望動機がポイントです。高校時代から自分が今後やりたいことについて考える必要があります。今こそ将来のために力を蓄える時期です。周りの意見を聞き、自分を知り、若者の活力を十分に出しましょう。これから受験を迎える皆さんにも栄光あれと祈っております。
  私が大学に合格できたのは、校長先生をはじめ、手厚く指導してくださった多くの先生方、励ましてくれた友人たちや身近な人々がいたからこそです。3年間はいろいろお世話になりました。日本の皆様方の優しさを身をもって感じています。どうもありがとうございました。

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福島大学 経済学部1年 【公募】
平成14年3月外国語コース卒 宮城教育大学附属中出身

将来を見据えた
行動と思考を大切に

 志望大学を決定するにあたって重要なことは、自分の将来を見据えることと、自分の中で大学に対して何を望むのかを把握することだと思います。皆さんにとってまず知りたいことは勉強方法よりもこの点、志望校の決定についてではないでしょうか。
国立で経済を学べる大学に的を絞った
 まず、私は夢を持ち合わせております。その夢を実現するには経営的技術と経済についての知識が必要でした。この時点で既に希望する学部、学科は決まりです。何と明確! しかし当たり前です。将来とつながりのないことを学んだって意味はありませんし、何より意欲すら湧きません。
 次に、私は宮城近郊の大学を望みました。そして国立大学を望みました。私は幼稚園から国立に通 っていたこともあり、国公立には非常に親しみや信頼を持っています。もちろん経済的にも魅力であります。とまあ、ここまで私の希望に適合する大学は既に1校ないし2校でしょう。結果 、私は福島大学経済学部への進学を希望したのです。
志望校決定後の行動は迅速に
 大学から募集要項を郵送してもらい、赤本、受験対策室を利用し、データを集め、そして私は自身の部活動での経験を生かすべく、公募推薦という形を選択しました。人数制限付きだったため、学内選考もありましたが、本試験へのプレのつもりで臨みました。そしてあれよあれよという内に、本試験へ。課されたものは小論文と面 接。どちらも、事前に必要なことは、時事問題への認識を持つこと。また、自分をいかにアピールするかでしょう。
 私は面接こそ練習すべきだと思います。普段、国語などで文をまとめることはあっても、先生方と真面 目に、自分について話す機会は滅多にありません。事前に、多くの先生方に面 接をしていただきましょう。
 私の勉強法というのは全く受験向きではなく、通常の学校生活向けのものなので、書くことは控えます。とにかく、重要なのは志望校決定に至るまでだと感じます。今自分に妥協してはいけません。将来を見据えた行動と思考を大切にしましょう! 勿論、私もこれからも引き続き、活発に行動します。すべては未来の自分のために!
 向こう見ずな所のある私を見守り、指導してくださった先生方、また友人、有り難うございました。

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弘前大学 教育学部学校教育教員養成課程1年【公募】
平成14年3月英進コース卒 名取一中出身

半ば開き直りの
気持ちが功を奏す


 弘前大学教育学部を目指したきっかけは、小学生のときからの教育職へのあこがれと、私自身他県の大学に行くことで、人間としての幅を広げたいということからでした。だから私は、弘前大学教育学部中学校教育数学の推薦入試を受けようと思いました。実際は、推薦入試を受けるかどうか締め切り間際まで迷いました。「私なんか受けても合格するはずはない」とか、「わざわざ他県にまで行って不合格だったら恥ずかしい」とか、いろいろなことが頭の中に浮かんできたからです。結局私は、「一般 入試だけだと1回しかチャンスはない。推薦入試に必要な条件を満たしているのに受けないのは、チャンスを1回みすみす逃しているのと同じだ」と私自身に言い聞かせ、「恥」といった部分は考えず、半ば開き直って推薦入試を受けることを決心しました。今思うと、この開き直りが、自分の精神的な面 やいろいろな面にプラスになったのかなと思います。
面接では試験官の顔を見て、熱意を伝える努力を
 推薦入試を受けるにあたり、心がけたことが二つありました。一つは、話している人の顔を見るということです。当たり前のことかもしれませんが、私はこれがあまりできませんでした。これができるのとできないのでは、試験官に与える印象は全く異なるからです。二つ目は、無理に大きな声で話そうとせず、相手に自分の熱意をより分かりやすく話すよう気を配ることです。大部分の人は本番に緊張して大きな声で話すことができないと思うし、さらにひどくなると、ある程度考えてきたことまで忘れてしまうこともあると思います。しかし、考えてきたことを忘れたとしても、自分の熱意は忘れないと思うので、それを分かりやすく伝えることに気を配った方が大きなミスは起こらないと思ったからです。
 推薦入試当日、私は案の定ガチガチに緊張して、ドアが開いているのにノックしたくらいでした。でも私は、自分の熱意だけを確実に伝えようとしていたので、そんなに大きなミスもなく、その結果 、運よく合格することができました。
 やはり、推薦入試では、まず自分自身に自信を持ち、さらにはその大学、学部に対する熱意が強いということが合格につながるのではないのでしょうか。

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大阪外国語大学 外国語学部地域文化学科1年【公募】
平成14年3月英進コース卒 五橋中出身

入りたいという信念を、
強く持ち続けよう

I will definitely change it by all myself
 僕が大阪外国語大学を志望校として目指し始めたのは夏頃だった。中学校の頃から英語が得意で、大学で英語を本格的に勉強したいと思った。それに加え、大阪外国語大学は推薦で受けることができるなど、自分に最も適した条件だったからだ。しかし一番の理由は、その大学のパンフレットに書いてあったことだった―「とにかく外国語が好きで、異文化間の架け橋的存在になりたいと思っている人に入学してもらいたい」。その言葉に魅かれて、大阪外国語大学で勉強したいと思ったのが一番のきっかけだった。
 大阪外国語大学の受験は、本校での指定校推薦がなかったので、公募推薦での受験という形になった。ここで推薦入試を受けるにあたって、大事なことを書きたいと思う。ある人の言葉を借りるならば「Most important thing is to keep your faith strong」ということだと思う。自分がいかにその大学に入りたいかということと、そのために自分の信念を強く持ち続けることが大事だと思う。
 僕の両親は僕が受験する前に既にあきらめモードだった。しかし、僕はまた人の言葉を借りるが「Even if it’s my destiny I go and crush, I will definitely change it by all myself」という気持ちで試験に臨んだ。この気持ちはとても大切だと思う。
定期テストで良い成績を取り、評定平均値を上げる
 ここで、気持ち以外の大切なことを書きたいと思う。まず、定期テストは必ず良い成績をとるということで、少しでも評定の平均値をあげることが大切だ。そのために普段の授業、特にテスト前の授業を集中して受けることが必要になるだろう。その辺は、Anyway、やるしかない、と思って頑張ってもらいたい。あとは、面 接や小論文の練習をやっておけば、特に問題はないと思う。面接や小論文の練習は早いうちに先生に相談して、完璧にしておくと良い。
 面接の練習をしてくださった相良先生、お世話になった担任の進藤先生、応援して支えてくれた友達や家族(あきらめモード)、そして試験前日や当日にメールや電話で励ましてくれ、一番の支えになってくれた人にはとても感謝している。ありがとうございました。 

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宮城大学 事業構想学部事業計画学科1年【公募】
平成14年3月外国語コース卒 中野中出身

通学中の電車も
勉強の場、
暗記モノに最適


 3年間、とても充実した生活を送りました。遊びも勉強も部活(放送部、茶道部、華道部)も、最大限楽しみました。大切なのは、けじめをつけ、生活にハリを持たせることだと思います。 
じっくり取り組める夏休みは、苦手科目を徹底的にやる
 では、私の勉強法を紹介したいと思います。私は予備校には通いませんでしたが、夏期休暇中の講習や宮城大対策セミナーに参加したり、自習室を利用しました。おすすめは、たくさんあって広い代々木ゼミナールの自習室です。予備校の講習は、継続して授業を受けている浪人生に混ざる形になるので、ある程度基礎を固めておかないときついと思います。そうそう、夏休みはかなり重要です。とにかく苦手科目を徹底的にやりましょう。じっくりできるのは夏ぐらいしかありません。でも毎日毎日ヤル気って起きませんよね。そういうときは、勉強する動機をつけるんです。例えば、「昨日遊んでしまったから勉強しなくちゃ」「痩せるためにカロリーを消費しなくちゃ」(勉強は集中しないとエネルギー消費ができないらしい)といった具合です。
 休憩時間はまとめてとったほうが有効です。いい意味で焦りが出て集中できます。集中と言えば、電車の中は暗記モノを覚えるには最適の場所です。私は片道15分の通 学で10カ月で古文単語帳1冊と英語単語帳半分を終わらせました。勉強場所をいろいろ探してみましょう。
時事問題の知識は、面接にも小論文にも不可欠
 次に、宮城大学の推薦入試について書きたいと思います。推薦枠は各学科、高校ごと1人のみです。なので、特に推薦学力テストには力を入れた方がいいと思います。ちなみに私は体があまり強くないため、欠席日数は11日間ありました。多分ギリギリです。宮城大学の事業構想学部は、面 接と小論文という形式です。小論文は傾向が定まっていません。何年か前には、数学的思考力を試す問題が出されています。教室や受験対策室にある『蛍雪時代』といった受験情報の本を活用して、さまざまな大学の過去問を解くといいと思います。私は知識を広げるため、勉強の合間に『AERA』『週刊金曜日』といった雑誌を読みました。テレビは『週刊こどもニュース』を毎週見ていました。時事問題の知識は面 接にも小論文にも不可欠なものです。
 小論文を書くとき心掛けていたことは、「問題点→解決策」を書くことです。ポイントはこの二つを別 々の段階に分けて、完全に切り離した状態で書くことです。小論文の練習は、春頃からやんわり始めていました。慣れるまで相当時間がかかったように思います。面 接は、高校入試の面接を経験しているので、その時の形式ばった感じを想像していたのですが、全く違うもので、少し圧倒されてしまいました。宮城大学は個性的な人材を求めているようです。自分を印象づけるために、具体的に話すことを心掛けると良いと思います。
 推薦入試は決して楽ではありません。険しい道のりでした。私を支えてくれたみなさん、本当にありがとう。

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宮城大学 事業構想学部デザイン情報学科1年【公募】
平成14年3月英進コース卒 船岡中出身

「1年しかない」と考えて
受験対策に臨もう

 受験が終わり振り返ってみると、「1年生の頃から受験は始まっていたんだな」と強く思います。なぜなら、一般 受験や推薦入試では、基本的なことの積み重ねが合格への近道だからです。
基本的なことを1年から続けてきたかどうかが、推薦の決め手に
 私が2年生の時、受験を控えた3年生を見て、「あと1年で受験か」と思いつつ、心のどこかで「あと1年もあるじゃないか」と思っていました。しかし、あっという間に1年が過ぎ、いざ受験シーズンとなると、焦りや不安が出てきました。その時浮かんだのは、「なぜあの時から受験対策をしっかりしてこなかったのか」という後悔の念でした。私が後輩の皆さんに伝えたいのは、「1年もある」ではなく、「1年しかない」と考えることです。そうすれば、あとで後悔しなくてすむでしょうし、大学合格にも近づけると思います。
 推薦入試を受けるにあたって、必要なことを書こうと思います。
1.遅刻や早退をしないこと。
2.休まず学校に来ること。
3.評定平均を上げること。
4.学校行事にはまじめに参加すること。
 これらは高校生活では基本的なことですが、推薦入試ではこの基本的なことを、1年生の頃から続けてくることができたかによって、選ばれるかどうかが大きく分かれます。
将来の目標や興味ある分野をはっきりさせておこう
 推薦入試では小論文や面接があります。小論文対策として私がやったのは、新聞のコラムを読んだり、民放の『ニュースステーション』などを見て、今の社会で起こっている問題や現象について知ることや、その物事に対して自分の考えをまとめておくことでした。
 面接の対策としては、自分自身が大学で何を学びたいのかなどを、考えておくべきだと思います。そのためには、日頃から将来何をしたいのか、どんな分野に興味を持っているのかをはっきりさせておく必要があります。それらをまとめておけば、面 接は大丈夫だと思います。
 担任の先生をはじめ、指導してくださった諸先生方、本当にありがとうございました。そして、後輩の皆さん、自分の力を信じて頑張ってください。

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慶應義塾大学 理工学部学門1 1年【AO】
平成14年3月特別進学コース卒 寺岡中出身

教科書を
最高の参考書にし、
基礎をしっかりと


 長いようで短かった高校生活を、大学受験のための勉強だけではなく、学校内外で様々な事に挑戦し過ごしてきました。学校内の活動として、クラスの室長をし、合唱コンクールではピアノ伴奏や実行委員長などをしました。合格者ガイダンス等では、たびたび生徒を代表して参加し、特進コースの説明等をしました。また、「薬物乱用防止講演会」では司会を務めるなど、様々な行事に積極的に参加してきました。
 さらに、学校外ではジュニア・リーダーというボランティア活動を6年間続けてきました。ジュニア・リーダーとは教育委員会が後援し、子ども会活動を支援する組織の事です。中学生の時は、子どもたちの遊び相手でしかありませんでしたが、高校生になってからは、仙台市泉区全体の活動を見るようになり、ジュニア・リーダーの育成に努めました。昨年度は、泉区の会長となり、泉区全体のジュニア・リーダーを統括する立場にいました。研修会や交流会の企画運営や、泉区の『区民ふるさと祭り』実行委員などを務めました。
様々な角度から総合的に評価して入学者を選考するAO入試
 しかし、毎日が忙しいからと言って、決して勉強を疎かにするような事はしませんでした。私の勉強法は、基礎をしっかりと身につける事でした。塾や予備校には行かなかったので、とにかく学校の授業を大切にする。そして教科書中心の勉強をしてきました。やっぱりなんと言っても教科書が最高の参考書です。ただし、物理は『PSSC物理』という非常に良い入門書が見つかったので、それを読みながら勉強しました。
 私は、このたび慶應義塾大学理工学部に合格することができましたが、受験はAO入試を利用しました。AO入試と言っても初めて耳にする人もいるかと思います。AO入試とは1回限りの学力テストだけで合否の判断をするのではなく、様々な角度から総合的に評価して入学者を選考する入試の事です。もちろん成績は重要ですが、それ以外に高校生活で様々な活動に積極的に参加し、大学で意欲的に学びたいという熱意を持った学生がほしいという事で始められた選抜方法です。受験科目は英語とか数学などの教科ではなく、『どんな高校生活を送ったか』という論文と学校の成績証明書と面 接でした。
求められているのは、自分で考え自分で行動していく力
 私は、慶應義塾大学理工学部にこのような入試制度がある事を知り、これまで自分が過ごしてきた高校生活を振り返り、評価してもらおうと思い、AO入試で受験しました。実際、今多くの大学で、これまでの学力テスト形式の大学入試制度を見直そうという動きが出てきています。その表れの一つが、このAO入試であり、北大や東北大、早稲田大学でも今年から採用されました。大学入試の在り方も変わり始めているのです。
 私達が高校時代に学んでおくべき事は、勉強だけではありません。何事にも積極的に挑戦する事が大切です。その時成功した事、失敗した事、その一つひとつの経験が自立した大人になるための勉強になると思います。私達が将来求められているもの、それは自分で考え、自分で行動していく力だと思います。そのために、私達は勉強をし、様々な事を経験していかなければならないと思います。
 最後になりましたが、後輩の皆さん、高校生活という貴重で贅沢な時間を大切に過ごしてください。

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早稲田大学 商学部1年【指定】
平成14年3月特別進学コース卒 塩竈二中出身

焦りの気持ちを、
やる気に変えてしまおう


 今年度大学受験を控えている3年生に、受験勉強をするに当たり、皆さんがすべきことをいくつか挙げます。
 一つは心構えです。勉強や受験大学に対してしっかりした意識を持って勉強に臨んでください。それをするだけで学習効果 が数段変化します。また、しっかりした心構えを持つことができない人は、自分の学力と志望校に合格するのに必要な学力とを比較するなどして、焦りを感じると良いです。焦ることによって、いち早く勉強に身が入りますし、最初に焦っておくと、後の焦りが減ります。当然のことですが、後々くる焦りの方が辛いです。
分からないことは、2、3人連れで質問すると効率的
 もう一つは謙虚であることです。分からないところは質問しましょう。これは多くの先生や先輩にいやというほど言われたでしょう。この質問こそ、知識の定着に最も効果 的です。それにも関わらず、質問しない人が多いのもまた事実です。質問する時に先生と一対一でいると緊張するとか、こんな所も分からないでは駄 目だとか言われるかもしれないと思うからでしょうか。
 そこで質問する時のおすすめの方法がこれです。学力が同じ位の人や同じ疑問を持った人と2、3人連れで質問してみてください。一対一の緊張感が少し減り、また3人がそれぞれ質問をすれば、一度の質問で三つ、またはそれ以上の学習が可能になります。これ程、合理的且つ効果 的な質問があるでしょうか。私は在学中はこの方法でかなりの学力アップを果 たしました。
スランプは“サナギ”の時、やがて自由に動ける成虫になる
 最後にスランプの対策法です。私は3年の9月にスランプに陥り、相当焦りました。しかし基礎勉強をやり直して乗り切りました。スランプを乗り切ると、能力が飛躍的に向上しました。ですからスランプを恐れずにむしろ来たら喜んでください。そしてスランプにより、もし絶望感に襲われた場合は、スランプをサナギの時期だと思ってください。幼虫は行動範囲が狭いけれど、一時期全く身動きのとれないサナギになった後、成虫になれば行動範囲は格段に広がります。そう考えれば、スランプも希望に変わるかもしれません。
 これらのことを参考に志望校を目指して頑張ってください。心構えをしっかり持ちましょう。質問の仕方を少し変えてみましょう。そしてスランプを楽観視しましょう。

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立教大学 コミュニティ福祉学部コミュニティ福祉学科1年【自己】
平成14年3月特別進学コース卒 利府中出身

授業と定期テストを
大事にして
つかんだ合格


 私がこれから書くことは、主に部活動をしている後輩たちに送りたいと思います。
 まず、部活動を全力で頑張ってください。私も剣道部に3年間所属していました。その部活動では、同じ目標に向かって共に力を合わせて進んでいく友との絆、顧問の先生への感謝の気持ちと、ここには書ききれないほどのことを学び、本当に充実感でいっぱいです。一つのことに夢中になることは素晴らしいことだと思います。
特に部活動を頑張っている人、最低限定期テスト時は勉強しよう
 勉強面では、部活動の後、帰宅してからは勉強する気にはなれないはずだと思います。人間ですから、部活動で疲れた後には、休みたいと思うはずです。実際、私自身も勉強はしませんでした。ですから、私は授業を大事にし、定期テスト期間だけは家でも勉強しました。部活動をしていると、勉強はできないと思われるのが悔しかったというのもありますが、他の人より勉強しないのは事実だったので、最低限のことはやろうと思っていました。そのお陰か、実力テストや模擬テストでは見るも無残な成績の私でしたが、定期テストだけはそれなりの成績を収めていたと自負しています。
 しかし、今思うとその最低限の勉強が、私を大学合格へと導いてくれたと確信しています。部活動引退後には付け焼刃で受験勉強もしましたが、もし定期テストの勉強すらしていなかったら、大学合格は不可能だったと思います。
 部活動をしていて、ふだん勉強する気になれなかった私と同じ境遇の後輩たちへ。定期テストは勉強しましょう。また、初めにも書きましたが、部活動を一生懸命頑張ってください。部活動で得るものは、学問の知識よりもさらに大きく、人間にとって非常に大切で貴重なものなのではないかと私は思っています。
 部活動を頑張り、遊ぶ時は思い切り遊び、適度に勉強。後輩たちが志望する大学に合格し、充実した高校生活を送れることを心から祈っています。頑張ってください。

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明治大学 理工学部情報科学科1年【指定】
平成14年3月英進コース卒 中野中出身

どうしても入りたい、
その一心で狙った推薦


まず苦手な古典や英語の予習・復習を心掛けた
 以前から情報系の学科がある大学に入り、いろいろなシステムについて学びたいと思っていました。そのため、早期から大学のパンフレットを見たり、大学のガイダンスに行ったりして、いろいろな大学を調べました。
 その結果、自分の希望に一番合っている大学は、明治大学理工学部情報科学科。この大学は、設備が整っているのはもちろんですが、総合大学なので、理系以外の心理学や哲学も学べます。私はこの大学にどうしても入学したかったので、一般 入試に加え、チャンスを1回でも増やそうと思い、推薦入試を受けることにしました。
 仙台育英学園には、指定校推薦の枠に明治大学がありましたので、その推薦枠を狙うことにし、少しでも評定平均値を上げようと努力しました。
 まず苦手な古典や英語の予習と復習を心掛けました。そのうちに、物理の波や電気など、分からない分野が出てきて、予習・復習も増え、どんどん大変になっていきましたが、一応やり通 しました。その結果、定期テストではまずまずの成績を残せるようになりました。このようにして、評定平均値を上げていき、明治大学の評定平均基準値を上回るようになり、自己推薦書の審査の結果 、明治大学への推薦枠をもらうことができました。
模擬面接を繰り返したお陰で、本番では達成感が
 明治大学の推薦入試の審査方法は、書類審査、小論文、面接です。まず最初は、志望動機でした。参考書などの書き方を見て、自分の書きたいことを細かくまとめて書くことができました。次に、小論文と面 接です。小論文は全然どう書いたらいいかわからなかったので、ひたすら参考書を読んで研究し、ようやく少しは書けるようになりました。そこからは、ひたすら小論文を書き、現代文の先生に添削していただきました。
 面接は質問されそうなことを、参考書や学校で渡されたプリントなどから絞り込み、その答えを考えて、自分がその答えに納得したら、それを覚えるようにしました。あとは、入室の仕方や言葉などの礼儀作法をチェックし、最終確認のために、親や先生と本番と同じような感じの模擬面 接をしました。すごく緊張しましたが、何度も何度も繰り返すうちにだんだん良くなっていき、最後の模擬面 接ではあまり緊張せずできました。しかし、本番ではすごく緊張して、目がキョロキョロしてしまいました。それでも、模擬面 接のおかげで受け答えはしっかりでき、少し悔いは残ったけれど達成感がありました。

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法政大学 人間環境学部人間環境学科1年【指定】
平成14年3月英進コース卒 古川北中出身

報われない努力はない!
身をもって実感


転コースのギャップを乗り越えるために努力した結果 が…
 私はまず、校内で転コースをした生徒であることを書きたいと思います。1年生の時、私は教養コースだったのです。転コース試験を受けて2年生から英進コースへ通 いました。しかし、その当初は大変な毎日でした。
 何が大変だったかと言うと、授業の違いです。教養コースでは1年時に数学A、化学1Bはカリキュラムに含まれていません。ところが、英進コースではこれらの教科をこなし、みんなが2年生へと進みます。そこへ私たち転コース組も、全く一緒に進学するわけです。1年遅れた分を取り戻すのには、本当に苦労をしました。初めはその授業差に戸惑い、自信をなくしかけたこともありました。しかし私は、「このぐらい乗り越えなきゃ、大学に行けるか!」と、がむしゃらに努力しました。今までこんなに勉強したことのないくらいに。幸い、担任の佐藤輝夫先生や脇先先生など、良い先生にも恵まれ、なんとか遅れた分を取り返すことができました。それは良い成績を残すことにもつながり、結果 、こうして指定校推薦の枠もいただけました。教養コースから来た自分でも、ここまでできたのです。報われない努力はない。私は身をもって実感しました。
長い受験勉強には上手な息抜きが大事
 次に後輩へ受験勉強のアドバイスですが、大切なのは上手な“息抜き”をすることです。勉強で、何時間もずっと机に向かっていては、頭がまいってしまいます。集中力が落ちていき、中身の濃い勉強ができなくなるでしょう。そこで「60分やったら15分休む」というように、 休憩を必ず挟んで下さい。ちょっと外の空気を吸って体を動かせば、とても良い気分転換になります。ついでにお茶を入れるもよし、音楽を聴くのもよし…。「さあ、まだまだがんばるぞ!」という気持ちになれます。また勉強以外にもなんとなく疲れがある時は、無理をせずゆっくり休むこと。それが一番です。

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法政大学 法学部政治学科1年【指定】
平成14年3月英進コース卒 青森 浪打中出身

仙台育英学園は
君の希望を
後押ししてくれる

 私が大学進学を目指した理由、それは東京への強い憧れからでした。東北の片田舎、青森で生まれ育った私は、未知の世界である日本の首都・東京で生活したいという大きな夢を持っていました。
欠席をしないこと、定期テストで良い点を取ること
 そんな私がこの仙台育英学園高校に入学したのは、1999年4月のことでした。仙台育英学園に入ってまず驚かされたのは、指定校推薦枠の多さでした。そこで私は、こんなにある指定校推薦を使わない手はない、そう考えました。そして、「指定校推薦で東京の大学に進学して、そのまま永住してやろう!」という思いにかられ、その目標に向かって前進していくことを決めました。
 指定校推薦の枠を勝ち取るために何をしたらいいのか、1年の時から日々そのことを考え続けた私は、二つのポイントにたどり着きました。まず一つめは、欠席をしないということです。皆勤賞を目指しましょう。そして、もう一つは定期テストで良い点を取ることです。評定5を目指しましょう。
 たったそれだけでいいのか、と思われるかもしれませんが、この二つのポイントを3年間継続し続けるのは、予想以上に厳しくハードなことです。英検などの資格や校内行事に参加する積極性も、非常に大事なことであるとは思います。ですが、それはあくまで“プラスα”であって、この二つのポイントをクリアしていることが絶対条件だと思います。  ところで、このポイントをクリアするためにはどうしたら良いのか。一つめは根性で学校に来るしかありません。二つめは早い時期に自分に一番合った勉強方を見つけることだと思います。
 仙台育英学園高校は、進路を選択する上で非常に自由度の広い学校だと思います。私はたまたま指定校推薦を選びましたが、大学はタレントなどのように一芸に秀でている人物や、スポーツに秀でている人物など、個性ある人物の入学を望んでいます。仙台育英はたくさんの推薦制度や先生方の指導で、皆さんの希望を必ず後押ししてくれます。自分の進みたい道をじっくり考え、目標に向かって突き進んで行ってください!

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中央大学 経済学部公共経済学科1年【スポーツ】
平成14年3月英進コース卒 群馬 塚沢中出身

夢を持ち、
夢を追いかけ続けよう


 高校生活では射撃という一生の友達を見つけることができ、大変有意義でありました。
 父の転勤により県外から仙台育英学園に入学。見知らぬ土地で友達が出来るかどうか不安のスタートでした。でもここで射撃と出合うことができ、状況が一変しました。部活動を行うことで目標が明確になり、友達が出来たことが非常にすばらしいことでした。その中で、日本一になるという目標に向け、夢を実現させるべく努力をしました。
自分のことや大学のことをテーマに、小論文を練習する
 3年生のインターハイでは主将として出場し、2年連続団体優勝を成し遂げ、この手に優勝旗を握ることができました。この感動をさらに大学でも味わいたく、進学を希望しました。射撃の強い大学は東京に集中しており、その中でも私の希望した中央大学は射撃、勉学共にトップクラスの大学です。そこでまた一段と高い所を目指して努力していきたいと思います。
 スポーツ推薦では小論文が重要です。日頃からなんでもよいので、日常の出来事を書くようにしたらよいと思います。受験前には、毎日ひとつずつ書いて先生に見ていただき、アドバイスを受けるとよいでしょう。それを継続することが大切です。内容は自分のことや大学のことをテーマに書くとよいでしょう。それが面 接の役に立ち、また財産となります。
 最後に後輩達に一言。「夢を持ち、夢を追いかけ続けること」、これが大切です。

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中央大学 法学部政治学科1年【指定】
平成14年3月特別進学コース卒 愛宕中出身

小さなものを
積み上げれば、
大きな財産になる


 私が中央大学を志望した理由は、2年生の時の校外研修が大きなきっかけでした。四つの難関私立大学を訪問し、私立大学の素晴らしさを身をもって体験したからです。私は正直、法学部を志望する理由はあったものの、志望する特定の大学はありませんでした。それだけに、ただ漫然と地元の国立大学を目指していた私にとって、この校外研修は何か価値あるきっかけを与えてくれたのと同時に、東京方面 の私立大学へぜひ入りたいという目標を見つけることができたのです。そして3年生になり、本格的に受験態勢に入った頃、自分の目指している中央大学法学部政治学科の指定校推薦の枠があることを知り、これはぜひとも推薦を受けたいと思い、それに向けての勉強を始めました。
1、2年の時から受験は間近に迫っているという気持ちで 
 推薦を通るためには、3年間の定期試験の評点と、夏休み明けに行われる校内模擬試験で、いい結果 を残さなければなりませんでした。特に校内模試に関しては夏休み期間、これに絞って勉強しました。定期試験に関しては、先生が話されたことや黒板に書かれたことを中心にきちんと取り組みました。しかし、3年間を振り返って見れば、2、3年に比べ、1年時の成績はあまりいい結果 と呼べるものではありませんでした。受験はまだ先だという甘い考えを持っていたのが原因です。それが日々の行動や態度に影響が出てしまったように思います。今になってみれば、この点はすごく自分の中でも大きな後悔として残り、またどうしてそんな考えを持って生活していたのかと反省しています。これから勉強に励む1年生、または2年生の皆さんには、決してこのような考えを持たず、受験は間近に迫っているという気持ちで、勉強に努めてほしいと思います。
目標が高ければ高いほど、達成した喜びは計り知れない
 さて、自分の経験としては、まず定期試験はもちろんのこと、英単語ターゲットやSLDテストなど、学校で行われるものに関しては積極的に取り組みました。たとえ小さなものであれ、積み上げて行けば必ず大きくなります。そして3年生になって大きな財産となって返ってきます。日々の行いや態度も同様です。まさに勉強=行い・態度であり、毎日のきちんとした態度が私は一番大事ではないかと思います。
 後輩の皆さんは、これから大学受験という人生の試練の第一関門に挑戦することになります。いろいろと先が見えず、不安、悩みを抱える毎日が続くことでしょう。しかし、それを突破した先には、至福の喜びという最高のプレゼントが待っています。目標が高ければ高いほど、その喜びは計り知れないものとなるでしょう。私も皆さんが無事に大学合格を果 たせるよう、心から応援しています。最後になりましたが、担任の先生をはじめ親身になってご指導くださった先生方、そして自分を支えてくれた家族、常に励まし続けてくれた友人達に心からお礼を言いたいと思います。本当にどうもありがとうございました。

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中央大学 法学部法律学科1年【スポーツ】
平成14年3月教養コース卒 五橋中出身

仙台育英生としての
「自信」と「誇り」を


 もし「高校での3年間は?」と聞かれたら、胸を張って素晴らしく最高の3年間だったと答える自信があります。それは部活(ライフル射撃部)に打ち込むことができ、3年間常に「日本一」という目標があったからです。
 私は高校入学時から、大学進学を希望していました。そのためには、学校を休まないことが一番大事だと思います。そして、自分で目標を立てるのが良いと思います。私はスポーツ推薦で大学に合格したのですが、日頃の勉強もしっかりしていないと大学に入ってから単位 が取れません。早目に自分なりの勉強の方法を考えておくのが良いと思います。それと定期考査は手を抜かずに受けることです。そして授業をよく聞くことを忘れずに。
自分が今何をやるべきかを考え、「目標」を持って学校に行く
 小論文は、とにかく書きまくることです。そして、どこが悪いかを先生に見ていただいて、「小論文というのはどういうものなのか」を早くきちんと把握することです。何も小論文で悩むことはありません。できるなら、早く小論文の勉強を始めましょう。
 面接では自分の気持ちを、相手の目を見て素直に答えましょう。何回も練習しなければ緊張をして、ありのままの自分をアピールできないと思います。先生にお願いして一生懸命に練習してください。
 もう一度言います。大学進学を希望している人は、学校を休まずにしっかりと授業を受けてください。そして必ず自分が今何をやるべきかを考えて、「目標」を持って学校に来てください。そうすれば、絶対に道は開けます。諦めずに仙台育英学園生としての「自信」と「誇り」を忘れないで頑張ってください。  今までお世話になった諸先生方、本当にありがとうございました。

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青山学院大学 文学部教育学科1年【スポーツ】
平成14年3月外国語コース卒 秀光中出身

目標は達成するために…。
強い信念を持ちましょう


勉強と部活の両立をめざして…
 私は秀光中に入学し、6年間仙台育英学園で卓球と勉強に打ち込んできました。この6年間を振り返ってみると苦しいことやつらいこともたくさんありましたが、その経験が大学入試にあたっての大きな自信にもなりました。中学校の頃から大学進学を希望し、しかも卓球で推薦をいただき進学することを考えていました。しかし、部活動だけに打ち込んでいても、大学や社会に出て、自分から卓球を取ったら何もなくなってしまう自分にはなりたくなかったので、勉強との両立をしようと決心しました。実際に文武両道を最後までやりぬ くことができたのは、顧問の先生や学校の先生方のあたたかいご支援とご協力があったからだと思います。そして今、希望の大学に合格できたことを心から感謝しています。本当にありがとうございました。
 自分が好きなことに打ち込めるのは、たくさんの方々の協力があってのことだということも、この6年間で学ぶことができました。後輩の皆さんも決してそれを忘れないようにし、今を大切にして好きなことに打ち込んでほしいと思います。
面接は部活と同じ。練習した分だけ、自信を持って臨める
 大学の入試では、小論文と面接がありました。小論文は知識と自らの考えが無ければ書けないので、毎日新聞を読んだり、本をたくさん読んだりしました。あとは、とにかく問題を解きました。たくさん問題を解いていくうちに文章の構成の仕方がわかってくると思います。自分の考えをしっかり相手に伝えることが大切だと思います。面 接はスポーツマンらしくハキハキ答えることが大切です。自分の意見に自信を持ち、大きな声で質問に答えるようにしたらいいと思います。そして、できるだけいろいろ先生方に練習をして頂くことも大切です。部活動と同じで、練習した分、当日自信を持って臨めると思います。
 これから受験に臨む皆さん、目標に向かって精一杯頑張ってください。努力した分良い結果 につながると思います。目標は達成するためにあるものであり、また強い信念があれば成し遂げられると思います。
 6年間応援してくださった校長先生をはじめご指導を頂いた大岡先生、学校の先生方には、深い感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

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東京理科大学 薬学部薬学科1年【指定】
平成14年3月特別進学コース卒 船追中出身

勉強は量より質、
目標があれば
やる気になる


 僕が薬学を学びたいと思うようになったのは、中学の時だったと思います。他にも医学や歯学を学ぼうと思ったことがありましたが、結局は薬学に最も魅力を感じました。皆さんは日頃当たり前のように薬を使っていますが、薬の歴史や、薬が「効く」ということは体の中で何が起こっているのか知っていますか? 僕が薬学に興味を持ち始めたのは、こういったところからだったのです。 目標の大学を固定しすぎると、他の指定校推薦のチャンスを見落とす
 また、薬学は最先端の技術が最も生かされている分野の一つです。例えばインスリンの製造では、ヒトの遺伝子を微生物や培養細胞に入れるバイオテクノロジーでつくられるようになってきています。このように、進路を考えるにあたって、自分の興味のある学問は何なのかを一つの進路決定材料にしてほしいです。
 僕は当初、指定校推薦のことは考えていなくて、一般で東北大以上の大学を目標に努力していました。そういった日頃からの努力のために、定期テストでも満足のいく結果 を残すことができ、そのかいあって願ってもないチャンスである、東京理科大薬学部の指定校推薦を取ることができました。
 指定校推薦では校内選抜が勝負といっても過言ではありません。校内選抜を通 るためには定期テストは力を抜けませんし、順位が直接に影響する選抜試験で上位 に入らなければいけません。つまり、自分と同じ希望者の中で、試験結果が最も上でなければならないということです。
 目標の大学を固定しすぎると、他の願ってもない大学の指定校推薦を見落としてしまうことになるので、常に指定校推薦の枠はチェックしておくべきだと思います。そして、冷静に自分の成績を見つめ担任の先生と相談して、枠を取りにいって欲しいです。
 僕は勉強は量より質だと思います。やる気がない時は遊んでいていいと思います。目標を持っていればすぐに「勉強しなきゃ!」と思えるはずです。そういう時にとことんやればいいのです。僕はその方法で学校で夜9時まで粘ったりすることができました。学校にいれば先生たちにも質問し放題ですしね。
 最後になりましたが、渡部進先生、斎川先生、いろいろとありがとうございました。

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東京理科大学 理工学部経営工学科1年【指定】
平成14年3月英進コース卒 幸町中出身

二つの目標を
達成する努力が
合格を導いた


一度決めたことなんだからと自分自身に言い聞かせて
 高校に入学した時から大学に進学したいと考えていました。しかし、そのためにはどうすれば良いのか全く分からず、とりあえず中学校時代にできなかった無遅刻、無欠席という目標を立てて頑張ろうと思いました。そして定期考査で80点以上を取れば成績が5になるので、これを勉強面 での目標にしようと考えました。
 それからは3年間、この二つの目標を達成するために努力してきました。定期テストは授業を真剣に聞いていればだいたい何とかなります。しかし、時には挫折しそうなこともありました。そんな時私は、自分が一度決めたことなんだからと自分自身に言い聞かせたり、やる気が出るまで自分の好きなことをして気を紛らわせたりしていました。
努力すればきっと良い結果が…
 いよいよ3学年になり、大学を決定しなければならない時期が迫ってきた時、私はさんざん悩んだあげく、先生や友人の助言を受けたこともあり、指定校推薦を受けることに決めました。それからはあっという間に時間が過ぎ、いつのまにか合格していたという感じでした。  私が指定校推薦の校内審査を通ることができたのは、やはりあの二つの目標を達成しようと努力
したことと、普段の授業を大切にしていたことが大きいと思います。ですから、推薦で行こうと考えている人は、無遅刻、無欠席、そして評定平均を良くすることが最低条件なので頑張ってみてください。努力すればきっと良い結果 が得られると思いますよ。
 いろいろと相談にのってくださった先生方やいつも私を周りから支えてくれた友人たちには、本当にお世話になりました。ありがとうございます。

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立命館大学 理工学部情報学科1年【指定】
平成14年3月英進コース卒 郡山七中出身

能書きを並べる前に
まず基本的な勉強から


 高校3年生の時に、私は大学進学を決めました。最初、指定校推薦は全くといっていいほど考えておらず、一般 入試での受験を考えていました。しかし、自分が受験を希望していた大学の指定校推薦枠が本校にあったため、推薦で行くことに決めました。
得意教科の成績が伸びると、不得意教科の勉強もスムーズに
 受験でまず大切なのは、志望校へ行きたいという強い意志を持つということで、これは勉強へのやる気にもつながると思います。受験勉強を始めた頃は、とてもやる気がありませんでした。特に英語においては、前々から不得意教科ということもあり、悲惨なものでした。しかし、どうしても志望校へ行きたいという強い気持ちがあったので、私は得意教科の数学と物理をまず伸ばそうと決めました。そうして、得意教科だけの勉強を続けていると勉強へのやる気も芽生え、不得意教科の勉強もスムーズにいくようになりました。このように志望校への願望ではなく、志望校に絶対行ってやるという強い意志を持ち、それに向かって前進するのが大切だと思います。
 私が座右の銘にしている「なせば成る、なさねば成らぬ何事も…」という格言があるのですが、これは勉学においてもその通 りだと思います。勉強なんてものは結局やらなきゃダメなんです。よく口先ばかりで何もやらないでしまっている人がいます。実際、私も昔はそんな感じでした。でも、勉強をとにかくやっていったら、それ相応の結果 が出てきました。それが指定校推薦合格という結果に表れたのですが…。やはり勉強はどんな天才でもやらなければ伸びないものです。能書きを並べる前に、まず基本的な勉強からとにかくやってみてください。
ストレス解消に、一日だけ好きなことをやってみる
 そして、勉強のストレスや疲れが出てきたら、かえって勉強に集中できずダラダラやってしまうので、そういう時は一日丸々勉強のことを忘れて、自分の好きなことをやってみてください。次の日はかなり勉強の能率が上がると思います。多分…。ただし、これは一日だけということが大切です。何日も続けてそんなことをやっていったら、ズルズルとやる気がなくなって、かえって焦る気持ちだけが高ぶり、最悪な結果 になります。
 最後になりましたが、受験勉強は本当につまらないものです。浪人して勉強だけをする毎日を、1年も2年も送るのはとても嫌だと思うので、現役でスパッと決めた方が絶対楽です。皆さんも1年間死ぬ 気で頑張ってみてください! 3年生から受験勉強を始めても全然遅くはないので…。

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東北学院大学 経済学部経済学科夜間主コース1年【AO】
平成14年3月通信制卒 南小泉中出身  

大学で何を学びたいのか、
進学の目的が肝心だ


 僕が大学進学を目指した理由は、もっと専門的なことを学びたいと思ったからです。高校では、全教科をオールマイティーに学びますが、大学では自分が学びたいことや興味のあることについて、もっと詳しく学ぶことができます。従って、高校生活の中でなんとなく、または、いやいや勉強していた時とは違って、自分から積極的に学ぼうとする意欲が出て来ました。そうした気持ちで勉強すれば、将来役に立つ知識を得ることができると思います。それが一つの大学進学の目的といえるのではないでしょうか。
同時多発テロをきっかけに、世界情勢や日本経済に関心を持った
 僕は、AO入試で合格しました。AO入試では、テストの点や成績もある程度は大事ですが、それよりも個人の人間性が重視されます。ですから、自分がどんな志を持っていて、何について学びたいのかを明確に、そして具体的に言えることがとても大切です。
 僕の場合、アメリカの同時多発テロをテレビで見て、その後の世界の動きや、日本の経済のあり方について関心を持ったのが、経済学を学びたいと思った動機でした。まだ大学は始まったばかりですが、経済について詳しく学びたいという意欲でいっぱいです。
 AO入試での受験を考えている人は、中途半端な考えで受験すればもちろん合格できないし、たとえ合格できてもそんな気持ちでは、大学生活も長続きしないでしょう。結局本人のやる気が一番大切だということです。大学で何を学びたいのか、どんなことをやってみたいのかを考え、それが自分にとって楽しく充実したものだと思えば、その気持ちを相手にもうまく伝えることができるでしょう。そして合格できるはずです。

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北京語言文化大学 文学部中英学科1年【自己】
平成14年3月外国語コース卒 仙台 中田中出身

中国語に
興味を持ち、
留学を決意


 中国への進学を意識し始めたのは、高3になってからでした。高2から、第2外国語の選択で中国語を習っていた私は、是非進学して更に中国語を勉強したいと思いました。とりあえず中国語学科が設置してある大学の資料請求を片っ端からしていた私に、ある日母が「どうせ中国語をやるなら、中国へ行った方がいいんじゃない?」と言ったのです。留学なんて選択肢に入れていなかった私にとっては、まさに寝耳に水の一言でした。
北京大学で短期語学研修に参加し、不安を解消
 しかし考え始めるにつれ、徐々に留学への希望が大きくなっていきました。希望が決意に変わってきた頃、同時に不安が膨らみました。中国とはどんな所なのか? 衛生面 、治安面、文化面、様々な不安があって、私は中国に行くという決意が出来ずにいました。一人の受験生にとって明暗を分けるといっても過言ではない、高3の夏休み、私は北京大学へ3週間の短期語学研修に参加しました。北京大学には世界中からさまざまな国の人が留学しており、いろいろな考え方に触れることができました。また、中国という国を実際自分の目で見て、体験したことによって私の不安は消え、留学を決意することができました。
 帰国後は中国語検定の取得に力を入れ、勉強に取り組みました。そこで改めて、言語を現地で学んだ習得の早さに驚きました。生活全てが現地の言語ですから、日本で学習するのとは大きな差があるのだと実感しました。やはり外国語を習得するということは、その国の歴史や文化、現地の人とのコミュニケーション等、言語以外の面 を同時に理解していくことが絶対不可欠だと思います。その上で、海外留学というのは経験して損はないものだと思います。
5教科以外の科目も充実している仙台育英学園で、自分探しを
 改めて自分の高校生活を振り返ると、この学園に入学して本当に良かったと思います。進路や将来について希望や夢を抱いていなかった私も、この学園で中国語に出会い、将来の目標を持つことが出来ました。仙台育英は、5教科以外の科目も充実していて、自分探しが大いに出来る素晴らしい学園だと思います。在校生の皆さんも、この学園の生徒として自信と誇りを持って、在校中大いに自分探しをしてほしいと思います。
 いつも迷惑をかけてしまった先生方、どんな時も支えてくれた友人達に感謝したいと思います。3年間、本当にどうもありがとうございました。

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