■平成16年度 カナダ語学研修

 
カナダ語学研修に 参加して
特別進学コース2年 植松さん(みどり台中出身)
   
 
ホームステイ先から見た海の眺めが
昨日のことのように心に焼き付いて…


 サファイアブルーという形容がぴったりだと思った。 カナダの海の話である。 ホームステイ先である広いカントリー風の家は、切りたった斜面に建てられており、表玄関から入った所が2階であるという何とも素敵な造りであった。その2階にある広い木造のベランダから、サファイアブルーの海が見える。ホストファミリーに案内されて、初めてその海を目にした瞬間の感動を、私は昨日のことのようにありありと思い起こすことができる。

 その時私は、海の向こうに少し霞んで見える大陸、あれがアメリカ大陸だと教えてくれるホストファザーの横で、手摺りから身を乗り出さんばかりにして話を聞いていた。 どこまでも果てしなく空と海が広がっていた。「東京に空がない」と言った智恵子さんの言葉を、私はこのとき初めて理解したように思う。

 日本を発つ前から私の頭を悩ませ続けていた「英語が通じなかったらどうしよう」という不安は、いつの間にか消えていた。ホストファミリーと自分の間に、自然が好きという共通 点を見出し、さらに音楽好きという点で話が弾み、すぐに打ち解けることができたためだと思われる。
 帰国した今、彼らとはe-mailで連絡を取り合っており、何年か後にまた必ず会うことを約束した。その時は、滑らかな会話を楽しめるようにしたい。

 このようなかけがえのない出会いと数々の体験の場を与え、陰で支え続けてくださった多くの方々への感謝の思いは、とても言葉で表せるものではない。とにかくありがとうございました。