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英進進学コース2年
桜中さん |
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ITALY
ナポリ・ポンペイ
12月15日(木)3日目
■ポンペイの遺跡
紀元79年8月24日、ヴェスヴィオ火山の大噴火は南麓の町ポンペイを火山礫と火山灰の下に埋もれさせた。
町は紀元前8〜7世紀からの歴史をもち、ワインと油の輸出で潤い、前80年からローマの支配下で商業地、別荘地として栄える。
噴火直前の人口は1万とも2万ともいわれ、約2000人が犠牲になった。1700年もの間、地中に眠っていた古代都市の発掘が始まったのは18世紀半ば。碁盤の目のような街路に神殿や沿湯や住宅が甦り、1900年前の人々の生活の営みが追体験できる。
■卵城 IN ナポリ
12世紀にノルマン人が建てた要塞で、アンジュー王家の時代には牢獄にも使われた。周りは海・港で、高級ホテルが林立するパルテノペ通り界隈の岸辺が、ナポリ民謡でおなじみのサンタ・ルチア港。
ガイドブックやテレビで見ていたナポリの街並みも生で見ることができて良かったです。この卵城もすごい迫力で圧倒されてしまいました。港に一つこんなすごいのがあるなんて考えられませんでした。
ティボリ
12月17日(土)5日目
■ヴィラ・デステ
旧ベネディクト会修道院の建物を皇帝の別荘に見立て、イッポソト・デステ枢機郷が16世紀に改築した。
フレスコ画が残る広間のバルコニーからは風光明媚なティボリが一望のもと。
この別荘の一番の見所である豪華な噴水庭園には、動物や人の顔を象った「百の噴水」をはじめ、女神を象った「ナトゥーレの噴水」や、楕円形が美しい「オヴァートの噴水」などがある。
この別荘は本当に奇麗な噴水がたくさんありました。この写真の噴水は、1年生の時の教科書にも載っていた噴水で、とても感動しました。
■ヴィラ・アドリアーナ
ギリシヤ文化に感銘を受けた皇帝ハドリアヌスが2世紀前半に建築した。
ここの玄関口にあたるのが、養魚地を四角形の柱廊と城壁が囲む古代ギリシアの典型的な建築ポレキレ。巨大な水盤、円柱、彫刻と自然との調和が見事なカノーポもみどころの一つ。
別荘内には大浴場や運動場などもあり、運動の後に冷水浴や温水浴を行い、健康管理をしていたという。
オリヴィエート
12月18日(日)6日目
■ドゥオモ
13世紀末のロマネスクからゴシックへの移行期に建築が始まり、16世紀に完成した傑作とうたわれる大聖堂。
色鮮やかなモザイクと大理石におおわれたファサードは、圧倒的な存在感を持ち、正方形のバラ窓の周囲には、使徒や予言者の像が立っている。
中央入口の大きな扉に施された彫刻は、20世紀に加えられたエル・グレコによるものだが、13世紀の作品群と見事に調和している。
3つの身廊からなる内部右手の格子門奥には、サン・ブリツィオ礼拝堂があり、ルカ・シニョレッソのフレスコ画の連作が並ぶ。
バスを降りてすぐ右手にあり、この奇麗さと迫力に圧倒されてしまいました。夕暮れ時だったので、より一層奇麗だったのだろうと思います。
■サン・パトリツィオの井戸
深さ60mもある。16世紀、高台にある町が敵に包囲され、町の外に出ることが不可能になった時の備えとして造られたもの。
井戸には二重のらせん階段があり、これを使って水を汲みに行けるように設計されている。
この写真は井戸の下から上を撮ったものです。イコール!!みんなで60mもある井戸の下まで狭くて急な坂を降り、また登って戻ってきたということです。とても疲れましたが、井戸に入るという貴重な体験ができてよかったです。
フィレンツェ
12月20日(火)8日目
■ドゥオモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)
ブルネレスキが発案した二重構造の建築方法により、1436年に完成。
八角形の内陣の上に巨大なクーポラが乗った大聖堂は、奥行き153m、最大幅90m。クーポラの内部の『最後の審判』はヴァザーリらによる16世紀後半のもの。
身廊左にはカスターニョなどのフレスコ画もある。裏手にはギベルティの『天国の門』のオリジナルやミケランジェロの未完の『ピエタ』、ルカ・デッラ・ロッビアとドナテッロの2つの『聖歌隊席』を収蔵するドゥオモ付属博物館がある。
 
ずっと前から行きたかったフィレンツェに行くことができて、本当によかったです。実際見てみて、やはりとても神秘的で素敵でした。右はドゥオモを登った時に撮りました。
■シニューリア広場
共和国時代からの政治の中心で、ヴェッキオ宮殿とロッジア(開廊)に囲まれた広場。
1497年のサヴォナローラの焚書や彼の火刑も行われた。広場にはジャンボローニャ作の『コジモ1世の騎馬像』をはじめ数多くの像が立ち、さながら屋外美術館といった趣。宮殿の隣には、マニエリズム様式の群像を配した『ネプチューンの噴水』がある。
ベネツィア
12月21日(水)9日目
■ドゥカーレ宮
共和国時代に総督住居と政庁、裁判所が置かれた政治の中枢。
アーチが連なる回廊は、ゴシック様式の傑作。
宮殿の中2階黄金の階段は、サンソヴィーノ設計(16世紀)で、総督官邸への正式な入口だった。2・3階に続く各広間は、16世紀後期のヴェネツィア派絵画で豪華に彩られている。4つの扉の間のティントレットのフレスコ天井画、謁見の間のヴェロネーゼの天井画、歴代総督の肖像が並ぶ大会議の間は必見。順路に従えば、溜め息橋を通って薄暗い牢獄も見学できる。
囚人が通る秘密の通路や、最後に景色を見たといわれている窓、そして牢獄を見学しました。特に印象に残っているのが、やはり牢獄です。大正時代まで使われていたということを聞き、とても生々しく寒気がしました。
■サン・マルコ広場
共和国時代は祭礼や公式行事の場であったヴェネツィアの表玄関。大運河側から行くと、コンスタンチノープルから運ばれた2本の円柱が迎える。
運河を背に右は聖マルコ像、左は聖テオドール像。さらに進むと右にはドゥカーレ宮とサン・マルコ寺院。左手の三方を囲むアーケードは、北面の旧行政館、南面の新行政館、それとその両翼を結ぶナポレオン翼。寺院前にはかつて監視塔と燈台の役目を担った高さ96mの大鐘楼が立つ。
*まとめ*
12月13日、午後7時半に学校に集合し、とても期待と不安でいっぱいでした。1日目と2日目は移動だけで終わってしまい、本格的に研修を始めたのは3日目からでした。
ポンペイ・ナポリでは、町全体が遺跡と化してしまったという、何とも考えがたい思いを直に体験し、昔の様子が伝わってくるかのようでした。ナポリは、テレビで見たことのある街並を生で見ることができ、とても感動しました。貧富の差が激しく危ない場所だと聞いていたので、すごく不安でしたが良い街でした。
4日目のイタリア語会話研修では、日常会話を基本とするイタリア語を学びました。男性名詞と女性名詞で少し違ったりなどと、イタリア語は奥が深いと改めて実感しました。ベル作りでは、工房の方々が分かりやすく丁寧に教えて下さったお陰で、とても奇麗に仕上げることができました。
ティボリでは別荘を2件もまわり、噴水や建物の大きさに圧倒されてしまいました。国語の教科書で見た噴水を見たときはとても感動的でした。
オリヴィエートは、「天空の城ラピュタ」のモデルとなった街だと知った時、思わず納得していまいました。この街は本当に素敵な街でした。皆で一生懸命登り降りした井戸は忘れることができません。
ピザ作りは初めて自分で作ったピザを1ホール食べるという、貴重な体験をしました。ピザ職人の方もとても優しくておもしろかったです。
フィレンツェは一番行きたかった場所でした。一生に一度絶対と思っていた夢が、まさかこんなに早く叶うなんて本当に信じられませんでした。ドゥオモに登り皆で約束したことを何年後かに必ず果たしたいと思います。
ベネツィアは海に浮かぶ街で、ドゥカーレ宮がとても印象に残っています。裁判所や牢獄を見ることができ、驚きと感動でいっぱいでした。
他にも、トイレや水が有料だったり、道路の渋滞が激しかったりなど、日本では体験できないことを体験してきました。改めて日本の良さを感じ、新たにイタリアの良さも感じました。友達と一緒にいることの楽しさや団体行動も身につきました。
こんな貴重な体験をさせて下さった先生方、そして親に心から感謝しています。
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