ー今は一日経って少し落ち着いていると思いますが、昨日の発表の瞬間はどのような気持ちでしたか?
3位に入れれば、代表選手になれると聞いていたので、これで名前がなかったらショックで倒れて救急車で運ばれちゃうんじゃないかと思うくらい(笑)ドキドキしていました。
ーどこで発表を聞いたのですか?
監督と一緒に監督室で、電話で聞きました。
ー改めて、世界の舞台に立つわけですが、世界というのは絹川選手にとってどういう場所なのでしょうか?
仙台育英に来る以前の3年前までは、世界どころか全国で戦う人たちはどういう人たちなんだろうというぐらい、「上の上のまた上の上」と思っていました。そんな場所に自分が立てるというのはまだ夢を見ているような気分のような、そんな感じがしています。
ー日本選手権では実業団の選手たちが相当本気になって勝負に来ていたと思うのですが、どういったレースでしたか?
8,000mまでは、いいペースでできたと思っていたのですが、あと2,000mは急に体に自由が利かなくなったというか、いつもと違うような、といった感じで、頭が痛くなってきたり、意識が飛んでしまったり、気が付いたらゴール手前で、「ああ3位だ、やったあ」といったようなペースでした。3位にはなったのですが、ある意味ちょっと必死の状態だったので、100パーセント自分の力を出しきれなかったんじゃないかというのが、今思えば少し悔いが残っています。
ー決まったばかりで新たな目標というのはなかなか難しいとは思いますが、今世界で走っている自分の姿は、どんなだったらいいな、と思いますか?
まずはやっぱり、周回遅れにならないように、どこまで行けるか試したいと思っています。それと一番の課題はレースが夜10時スタートなので、お子ちゃまの私は(笑)、その時間まで起きていられるかというのが最大の課題です。これから鍛えていきたいと思います。
ー日本選手権の時は足を痛めていたと伺っていたのですが…?
右足は少し痛めていたのですが、監督が最善の対応してくださったので、そんなに気にはならなかったと思います。
ー天候とか、コンディションはどうでしたか?
6時半を過ぎているのに気温30℃ぐらい、湿度も80パーセントぐらいあって、あとで母にも言われたのですが、動かないで見ているほうも、ムワッとするような異常な暑さだったので…。きつかったです。
ーこの間、3位に入られたときの言葉「プリンセス気分」というのがすごく印象的だったのですが、その気分は今も続いていますか?
改めてレースを振り返ってみると、自分はすごい舞台によくついていけたなと思って、自分をなでなでしてあげたいと思いました(笑)。でも、そこにいつまでも浸っていられないので、プリンセスはドレスを脱ぎ捨て、お城のまわりをまたユニフォームと短パンに着替えてジョギングしたいと思っています(笑)。
|
|