東京大学 理科II類に一般入試で現役合格

半沢 くん
2008年3月
特別進学コース卒
村田第二中出身

 

 

先生を徹底的に信頼して
授業を最大限に活用しました


30人のクラスで20番目の成績に。
  「絶対トップになる!」と決意しました


 仙台育英に入るまでは、東大なんて考えたこともなく、漠然と「東北大に入れたらいいな」と思うくらいでした。そもそも、仙台育英は実は第一志望ではありませんでした。中2のときに骨折したため体育の授業に出られなかった影響もあって、公立高校の推薦入試に失敗してしまったのです。そこで、「仙台育英の特進で頑張ろう」と気持ちを切り替えました。特進では「東大選抜クラス」に入ったのですが、まず、授業のレベルの高さに圧倒されました。先生が何を言っているのか全く理解できない。入学して最初の試験では、30人のクラスで20番目の成績になってしまって…。中学の頃は学年でトップだっただけに、ショックは大きいものでした。ですが、私は逆境にあればあるほど張り切る性格。「このクラスで絶対に1番になろう」と決意しました。
 この、優秀な人ばかりのクラスで1番になるための必勝法は何か。クラスメートの話を聞くとみんな勉強時間が長くて、睡眠時間はだいたい5、6時間ぐらい。私の場合、8時間は寝ないと調子が悪く、その上、通学時間に片道1時間半もとられるので、勉強にあてられる時間があまり多くありません。そして思いついたのが「能率」です。勉強の量で負けるなら、能率を倍にしてしまえば少ない勉強時間で勝てるはず。このクラスで勝負するにはそれしかない、そう思ったのです。そこで、休日を使い仙台に出てきて街中の書店を駆け回り、能率を上げる方法に関する本を手当たり次第読みあさって、徹底的に調べました。そして3カ月ぐらいかけて、ついに「無駄のない効率的な勉強法」を自分のものにすることができました。


授業とシャトルバスでの勉強に
 全集中力を傾けて


 勉強の能率を上げるためには、とにかく集中すること、これに尽きます。一番重点を置いたのは学校の授業です。これを最大限に活用しました。授業の予習・復習は、通学用シャトルバスの中で。片道1時間半の通学時間も決して無駄にできません。朝、シャトルバスに乗った瞬間に勉強をスタートさせ、授業が始まる朝9時からは先生の話に“100パーセントの集中力”を傾けました。
 授業を最大限に活用するとなると、先生方への信頼は大前提です。「先輩たちを東大に導いたのはこの先生方なんだ」と信じ、「これで合格しなかったら先生のせいだ」(笑)というぐらい完全に先生を頼り切っていました。これが正解だったと思っています。
 授業とシャトルバスでの勉強に全集中力を注いでいたので、それ以上は体力が持ちません。家では1時間だけ勉強して、あとは体調管理と息抜きの時間にあてました。このメリハリのある勉強法が自分に合っていたと思います。成績が伸びたと感じたのは2年生の初めぐらい。模試も東大でA判定をとれるようになって、2年生の終わりには東大受験を意識するようになりました。センター試験での点数が予想以上に良かったので、東大に挑戦した結果、現役で合格。高校入学当初だったら全く想像もつかない展開です。「特進の授業」のすごさを身に染みて感じています。



同じ目標を持つクラスメートは
 有り難い存在でした


 「東大選抜クラス」は雰囲気が良く、勉強がしやすい環境でした。入学当初は、自分の成績があまり良くなかったせいでクラスメートに敵対心を勝手に燃やしていたのですが(笑)、次第に打ち解けてきて、励まし合ったり勉強を教え合ったりと、理想的な良い関係になりました。同じ目標を持つクラスの仲間たちは、本当に有り難い存在でした。
 今興味があるものは、半導体です。日本は50年代、60年代の高度成長期、電化製品や自動車をどんどん作って経済発展して、先進国になっていった。今度はIT関係で、戦後の高度成長期のような時代を築いてみたい。半導体の研究、あるいは半導体の次世代になるようなものを開発して行けたら、と考えています。とはいえ、興味があることが他にもまだまだたくさんあって、将来の目標はまだ絞っていません。大学でさらに勉強に専念して、知識をもっともっと吸収していきたいと思っています。
 
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東北大学 工学部情報知能システム総合学科一般入試で現役合格

伊藤 くん
2008年3月
特別進学コース卒

登米中田中出身

絶対合格するぞという熱意を
仙台育英の先生方が
全力でサポートしてくれます


先生方の講習のおかげで
 苦手科目が得意科目に


 大学進学率の高さを考え、地元を離れて仙台育英の特別進学コースを選びました。授業は予想どおり難しく、特に英語と数学は、毎回しっかり予習をしなければなりません。予習をして課題のプリントをこなすだけで一日が終わってしまいます。国立理系に目標を定めたものの、主要科目に気を取られすぎたせいか3年生になっても物理と化学の成績が落ち込んだままで、これはまずいと焦りました。そこで同じく理系志望の友人たちと集まり、物理の先生と化学の先生に指導をお願いしたのです。先生方は快く承諾の上、週に1〜3回、授業が終わってから私たちのために講習をしてくださいました。配られる問題を予習で解いてきて、講習で先生の解説を聞いてからまた解く。自分の弱点分野をピンポイントで繰り返すうちに徐々に力がついてきて、テストの成績もアップ。苦手だった科目がいつのまにか得意科目になり、結局、東北大学の理科はこの物理と化学で受験して合格しました。先生が生徒の頼みを受け、授業以外に講習の時間を設けるなんて仙台育英だけじゃないでしょうか。やる気があれば、先生方も応えてくださるのです。特進の先生方には、心から感謝しています。

ボランティアに参加して
 奉仕の精神を学びました


 家が遠いため、高校の3年間は寮のお世話になりました。寮の先輩に誘われて奉仕と国際理解に貢献するインターアクトクラブに入り、飲酒運転撲滅の署名活動や光のページェントの募金活動、老人ホームを訪問して将棋の相手をするなど、さまざまなボランティアに参加したことは私にとって貴重な体験です。寒い中に立ちっぱなしで声を枯らしている時、募金に協力してくださった方に「ご苦労さま」とねぎらわれ、訪問先の高齢者の方々にも喜んでもらえたことが本当にうれしく、社会奉仕の精神について考えるきっかけになりました。
 寮に入って良かった点は、寮の仲間と毎日勉強するクセがついたことです。自分ひとりだとだらけてしまって、長期間頑張れなかったでしょう。仲間とわからない問題を教え合い、進路や将来の目標について話し合ったことが良い刺激となりました。勉強は日々の積み重ねが大切です。合格はしたけれど、私は3年後半で焦ってしまったので、もっと早く志望校を決めて受験対策を始めていればなあ、と少し反省もあります。東北大生になったらチューターとして寮に来て、自分の経験を活かしながら後輩の勉強を見てあげたいと思っています。

 
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一橋大学 商学部一般入試で現役合格
黒田 くん
2008年3月
特別進学コース卒

白川中出身
公認会計士を目指し
早い段階で目標を絞る


授業に集中し、疑問は
 その日のうちに解決


  大学合格への第一歩は、高校進学を決めたときから始まっていました。現役合格者が多い仙台育英を希望し、学校見学に参加したとき、教頭先生が「今の力はまだ未完成。3年後に本物にしてやる」と言われたことに感銘し、その言葉を信じて入学を決めました。
 入学して間もなく「プラン2000」という勉強合宿があり、クラスメイトが勉強する姿を見て、意欲が湧きました。特進は授業の進度が速く、怠けていると置いていかれます。予習復習を心掛けるうち、勉強する習慣がつきました。でも、長時間勉強した記憶はありません。短時間でもコツコツ続けたことが、実力がアップに繋がったのだと思います。
 得意科目は英語と数学です。受験を知り尽くした先生の授業に集中し、より力がついたと思います。文系を受験する人は数学が苦手な人が多いので、数学で点を取れたのは、一つの武器になったような気がします。3年になってからは毎日執務室に通い、分からないことは先生方に質問し、疑問点はその日のうちに解決するようにしました。


気持ちが一つになって
 最優秀賞を受賞


 学校生活では合唱コンクールが一番印象に残っています。ピアノを習っていたこともあってまとめ役になったのですが、みんなバラバラ。朝や放課後の練習に参加しない人もいて、一時はどうなることかと思いました。コンクール前日、みんなで心の中の思いをはき出して士気を高め、当日はいい雰囲気で舞台に立ちました。自由曲の「風になりたい」を歌い終わったときはクラスの気持ちが一つになったのを感じ、感動しました。その結果 、最優秀賞を受賞することができました。

励ましの言葉で
 自信を取り戻す


 順調に勉強を進めていたのですが、センター対策を始めた12月になって伸び悩み、焦りが出ました。そんなとき届いた1年の担任の先生からの年賀状に「強気で行け」という言葉があり、弱気になっていた自分に気付きました。また、東京で行われた東大合宿では、東大に入った先輩が勉強を教えてくれたり体験談を話してくれたので、やる気に拍車がかかりました。振り返ると、いろいろな方々の応援が、自分を支えてくれたと思います。
 公認会計士になりたいというのが将来への夢です。早い段階で目標が決まっていたので、志望大学の選択も迷いがありませんでした。一橋大学は1年生からゼミがあって専門分野を学べるので、卒業時には公認会計士の資格が取れるよう頑張ります。
 
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青山学院大学 文学部英米文学科一般入試で現役合格
西口 さん
2008年3月
外国語コース卒

名取第一中出身
留学先で身につけた英語力が
現役合格へ導いてくれました



留学してから3カ月、
 英語が自然に耳に入ってくるように


 中学2年生のとき、名取市の派遣事業で10日間オーストラリアに滞在しました。そのとき初めてホームステイを体験。ホストファミリーは優しく接してくれたのですが、私は全然英語が理解できなくて…。仙台育英の外国語コースに入学したのはその経験があったからです。英語を深く勉強して話せるようになりたい。「今度こそは!」という気持ちで、高校2年生の9月、アメリカ・バージニア州での約1年間の留学に臨みました。
 私は一人っ子だったのですが、ホームステイ先には12歳と13歳の男の子がいたので、初めて兄弟の感覚を味わうことができました。ホストマザーも日本に興味を持っている人で、彼女に日本語を教えたりすることもありました。ホストファミリーの写真は今でも常に持ち歩いています。
 英語は最初のうち、まず何を言われているのか全くわからなくて、何度も聞き返していました。そうすると、相手もあきらめて、「じゃあいいや」と言われてしまう。それが一番辛かったのですが、わからないままにしたくなかったので「ごめん、何度も悪いけどもう一度言ってくれる?」とお願いして、理解できるまで根気よく話してもらうようにしました。すると次第に、英語が耳にすっと入ってくるようになって…。留学して3カ月ぐらい経ってからのことです。そして、言いたいことも英語で伝えられるようになり、帰国する頃にはしっかりとした英語力が身についたと実感できるようになりました。



クラスメートと励まし合いながら
 ここまで頑張ることができました


 青山学院大学を志望大学に決めたのは帰国してからです。中学のとき、青山学院大学出身の先生からいろいろとお話を聞いていたこともあって、何となく「“青学”に行ってみたい」と思っていました。外国語コースで在籍していたのは、海外留学経験者の特別クラスで、クラスメートのほとんどは推薦入試での受験でした。他の大学で推薦枠はあったのですが、私はどうしても自分が納得できる大学に入りたくて、一般入試で青山学院大学を目指そうと決めました。試験は英語のみ。受験対策として文法に力を入れました。クラスメートたちが次々と推薦で決まっていく中での受験勉強は正直つらかったのですが、同じく一般入試で大学を目指す友達とお互いに励まし合ったおかげで乗り越えることができました。
 クラスは本当に仲が良く、学校は大好きでした。留学中も、クラスでホームページを作ってみんなで日記を書き込んで、情報交換をしていました。留学中のつらかったことも共感できたし、夢や目標も一緒なので、結束がとても強くなりました。信頼できるクラスメートがいたからこそ、留学中も頑張れたし、志望大学にも合格することができたと思っています。z  大学ではまた海外留学をしようと考えています。新しい環境に身を置くことで、新しいことに出合える。これからそういった経験をたくさん重ねていきたいと思っています。まずは大好きな英語を完璧に近づけるのが現時点での目標です。
 
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