*特別進学コース
山形大学 医学部医学公募制推薦で合格

遠藤 さん
2008年3月
特別進学コース卒
鬼首中出身

 

 

余暇の時間を削っても
まず机に向かう習慣が
特進で身につきました


社会的弱者や高齢者に
 貢献できる医師になりたい


 私のふるさと鬼首町は豊かな大自然の中にあり、私は家族と町の人々の温かさに包まれてのびのびと育ちました。でも、高校生になってから、鬼首町は医師の数が少なくて、高齢者は不安を感じながら生活しているという事実を知りました。また、学校で参加したボランティア活動「あしなが学生募金」を通して、交通遺児や災害遺児など社会的弱者の多さを目の当たりにしたのです。今まで恵まれた環境にいた幸せを、今度は私が社会に還元する番だと考え、医師になる決意を固めました。山形大学医学部に絞ったのは、高校3年の体験授業で「絶対に私たちが一人前に育ててあげるから、安心して来てください」と私たちを励ます教授の方々の熱意に打たれたためです。
 受験勉強の基本は、とにかく「授業についていくこと」でした。特別進学コースの授業は進度が早く、課題のプリントをこなして予習復習をするだけで精一杯。なかなか自分のやりたい科目まで手がまわらなくて、毎朝4時に起きて勉強していました。今になって考えると、趣味や余暇の時間を削っても、まず机に向かう習慣がついたのは自分にとって大きな財産だと思います。
 国語の小論文対策は、テーマごとに自分の考えをまとめる程度で済ませていたのですが、志望動機を大内先生に見ていただいたところ、「どういう医者になりたいのか、もっと文献を読んではっきり主張しなさい」。指摘を受けてから反省して文献を読みあさり、医師の価値観や現代医療について深く考えるきっかけになりました。英語の加藤先生からは、長文を単語や文法にとらわれることなく、英語のまま頭に入れる読解方法を教えていただきました。文章全体を把握できると、もっと英語の本を読みたいなあと意欲が湧いてきます。このような先生方との出会いがなければ、私は合格していなかったでしょう


人の心に感動を与える
 音楽も続けます


 高校生活で思い出深いのは、2年生の時の合唱コンクールです。クラスで「風になりたい」という曲を選んだものの、難易度が高い上に、日によって練習に来られる人と来られない人がバラバラで、ピアノ伴奏をつとめていた私も苦労しました。でも、本番は全員が心をひとつにして熱唱、美しいメロディーとの一体感に酔いました。最優秀賞に決まった瞬間、みんなと飛び上がって喜んだことが忘れられません。高校の間、どんなに勉強が大変でもピアノは続けてきました。音楽は忙しい生活の息抜きになるだけでなく、人の心に豊かな潤いや余裕を与えてくれます。山形大学医学部には管弦楽団のサークルがあるので、今度はバイオリンにチャレンジして、患者さんたちの前で発表する病院コンサートに参加したいと思っています。医師は激務で、人の命を預かる責任を考えると少し怖さもありますが、誰かの役に立ちたいという謙虚さを忘れずに、これからも頑張ります。
 
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宮城教育大学 教育学部初等/理数・生活系公募制推薦で合格
繁泉 さん
2008年3月
特別進学コース卒

宮教大附属中出身

授業を真面目に受ければ
成績は確実にアップします


特進独特の雰囲気に刺激されて…

 仙台育英に入学したのは、実は公立高校に落ちてしまったからというのが理由です。けれど第一志望大学に合格した今、仙台育英に入って大正解だったと実感しています。
 高1の春、まだ入学したばかりの時期でも、クラスの雰囲気はすでに大学受験体制。それに私も刺激され、気持ちを切り替えて良い環境で勉強できたし、高校受験に失敗したからこそ、「今度こそは!」とやる気も湧いてきました。
 とは言っても、大学受験に向けて特別なことはしていません。授業と補講、夏休みのサマースクールなどを活用して、勉強はほとんど学校で取り組みました。塾や予備校には通いませんでしたが、不安に感じることは全くありませんでした。普段の授業を真面目に受けていれば、定期テストで良い点数をとるのは難しいことではありません。それを積み重ねていって、着実に力をつけていき、良い成績をキープしました。推薦入試は日ごろの成績が重視されます。毎日コツコツと勉強した成果を、受験で実らせることができて本当に嬉しく思っています


面接で自分の意思を強くアピール

 大学でいちばん勉強したいことは、「色彩」です。科学的に広げて考えると、例えば人格形成に影響する家庭や教育現場も、色彩から改善していけるのではないか、そのことについてつきつめて研究していくのが私の目標です。推薦入試の面接でも面接官に、自分が目指す研究について強く訴えました。それが功を奏したのかどうかはわかりませんが、面接ではハッキリと自分の考えを主張することは大事だと思います。夢を実現できるよう、大学でさらに勉強に打ち込みたいと思っています。

 
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明治大学 政治経済学部地域行政学科指定校推薦で合格
下村 くん
2008年3月
特別進学コース卒

吉成中出身
芽生えた“やる気を”
学校が後押してくれました


自学自習を身につける宿泊研修


 入学した頃、勉強に力を入れようという気持ちを後押ししてくれたのが「プラン2000」でした。これは放課後、校舎に宿泊して集中学習に取り組み、自学自習の習慣を身につけることを目的とした、特進1年生のためのプログラムです。それまでは机に向かう習慣がほとんどなかったので、先生方が見守る中、4、5時間集中する頑張りを肌で感じることができたのは大きな収穫でした。分からないことがあれば、先輩で現役大学生のチューターや先生に、その場で聞いて解決することができたのも助かりました。やる気がある人たちが集まったクラスだったので、教えたり、教わったりといったことを続けるうちに、いつの間にか勉強が好きになっていました。
 漠然としていた明治大学への憧れが強い意志に変わったのは、2年生のとき校外研修旅行で訪ねてからです。図書館などの施設の素晴らしさとともに学生たちの生き生きした様子を見て、この大学なら思い描いた学生生活が送れると確信しました。


仲間と一緒に特別講習を

 各教科の中で、現代社会の授業が一番楽しく、興味深いものでした。そのうち家でもテレビのニュースや新聞を積極的に見るようになり、本格的に政治経済を勉強しようと決心しました。好きな現代社会で受験をしたいと思ったのですが、3年生では現代社会を学ぶ時間がないため、数名の友達と一緒に先生に頼み込んで、放課後に特別講習の時間を作っていただきました。みんなと一緒に考えることで難しいことが簡単に思えてきたり、応用力が養われたり、自分の力だけでは成し得なかったことが実現できました。先生には本当に感謝しています。
 
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