栄光への軌跡2003
大学合格体験手記 一般入試

 
 

東北大学
経済学部1年

平成15年3月特別進学コース卒
東豊中出身

「己」を知り、「敵」を
きちんと知ることが大事


 大学について考えたとき、僕は「己」を知ることから始めました。つまり、僕自身は何をしたいか、何が好きなのか、どの学部が向いているのか等々をはっきりさせ、目標(達成できなさそうでも構わない)をきちんと立てたということです。簡単に言えば、「あなたは将来何になりたいの?」という幼稚園児でも答えられそうな質問に、真剣に答えられればよいのです。僕は社会と数学が好きという文系とも理系ともつかない人間だったので、それらを生かせる経済・経営関係に進みたいと思ったところから現在に至っています。

■本番に慣れるために、
 
本命の大学以外の受験も必要

 大学進学の上でもう一つ大事なのは、「敵」をきちんと知ることです。大学は行きたい所に一つだけ合格すれば良いのです。僕は私大を三つ受けて一つしか(しかも東京まで行って受けたのに…)合格しませんでした。しかし、本命の東北大は見事合格できました。だからといって私大等を全く受けずに本命の試験のみを受けると、緊張して失敗するかもしれません。本命以外は基本的に慣れのためと考えることをお勧めします。
 さて本題に戻りますが、敵を知るとは要するに出題傾向をきちんと把握し、慣れることが必須だということです。そのためには、過去問を早めに解いたり、オープンの模試を受けると良いと思います。また、大学に一度行ってみると楽に試験を受けられると思います。孫子の兵法の中の「敵を知り、己を知れば百戦あやふからず」の言葉にならって、大学を目指して下さい。


■日々の生活の中心を勉強におき、
時には生き抜きも

 さて、さんざん大学のことばかり書いてきましたが、僕は年中受験勉強をしていたわけではありません。甲子園の応援にも行きましたし、放課後は友達とサッカーをしたりしました。ジャンプやマガジンは毎週欠かさず読みました(全然自慢にならない)。ただし、できる限り日々の生活の中心を勉強において下さい。そうすれば成績は上がっても下がることはないでしょう。
 最後になりましたが、担任の大内先生をはじめとする育英の多くの先生方に感謝と御礼を申し上げます。そして、後輩達の活躍を卒業生として期待致します。


 

 

東北大学
農学部1年

平成15年3月特別進学コース卒
小牛田中出身

能力の足りない部分は、
日々の努力で補う


 はっきり志望大学、志望学部を決めたのは2年生の頃でした。栄養学が学べるところ、そして経済面 、生活面から国立で家から通えるところと考えると、自然に東北大学農学部に入りたいと思うようになりました。ところがセンター試験でボーダーに届かず、二次での挽回を目指すことになりました。浪人はしたくないという思いと、ここで諦めるのは悔しいという思いとで、志望校を変えようかと迷った時もありましたが、諦めずに挑戦して良かったです。

■苦しさの中で悩みながら
 
身に付いたことも多い

 私の勉強法はあまり効率の良いものでは無かったので、後輩の皆さんに良いアドバイスはできませんが、言えることは大学に合格できることと頭の良さは別 だということです。もともと優秀で志望の大学に入る人もいますが、私が合格できたのは最後まで頑張ったのが大きかったと思います。自分に足りない部分は努力で補えるのだと思います。今振り返ってみると、苦しさの中で感じたり悩んだりして身に付いたことはとても多いと思います。


■弱気になっている私を
 
励ましてくれた友人たち

 私は周りの方々の支えがあったからこそ、ここまで頑張ることができたのだと感じています。特に友達には精神的に本当に支えられました。不安や悩みを話し合ったり、自分のことで大変なはずなのに、弱気になっている私を合格発表の日までずっと励ましてくれ、たくさんの勇気をくれました。受かったことを知らせたときには、まるで自分のことのように喜んでくれました。このような友達に巡り会えて本当に幸せだなあと思います。先生方には残っている人が2人や3人になっても最後の最後まで講習をしていただき、大変心強かったです。生活面 、精神面で支えてくれた家族にも感謝しています。合格することで、応援してくれた方々に少しだけ恩返しすることができたような気がします。私は仙台育英に入って良かったと心から思います。
 後輩の皆さん、苦しい受験勉強はずっと続くわけではありません。合格の感動は、それまでの苦しさの何倍も大きいものです。健康には十分気を付けて、諦めずに頑張って下さい。



 

 

東北大学
農学部1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

秘訣は毎日学校を休まず
先生を信じて

■自宅での学習の習慣をつけることが
 なかなかできないままに…

 私は皆勤賞で卒業できたことを嬉しく思い、また大学で自分を伸ばせるような生活をしたいと決意をあらたにして日々を過ごしています。
 私は家で勉強のために机に向かう習慣をなかなかつけることができませんでした。最終学年になっても、予習・復習さえままならないような状況でした。そのため、学校にいると「怠け者」と誰かに責められている気がし、友達といるときもそれは変わらず、学校へ行くのにいつも抵抗感を感じていました。

■どんなことがあっても学校へは行こう。
 この決意と実践が合格への道を開いた

 志望大学が京都大であると、先生方や友達の前で堂々と言えることができませんでした。ろくに努力もしていないのに超難関大を受けるのは傲慢だと私自身痛いほどわかっていたし、尻込みもしていました。
 私はよく合格体験記に書いてあるように毎日努力して、浪人も覚悟で第一志望を目指すというかっこいい受験生ではありませんでした。でも、後ろめたさを感じつつも、私自身、自分を腐らせてしまわないように学校へだけは休まず行こうと決意し、それを実行していました。結局はこのことが合格への道を開いたのだと思います。


■授業では常に神経を集中させ、
 先生方に添削をお願いしながら

 授業は、前日の予習が完璧でない分、いつ先生に当てられても答えられるように全神経を集中させて受けていました。授業ではどの教科も演習量 が多くて、初めに習ったときはわからなくても、先生方の用意してくださる教材で似たような問題が繰り返し出題され、それを試行錯誤して解くと「なんだこんなことだったのか!?」と理解することができました。また、苦手な数学と国語の添削を受けさせてもらっていました。「解き方が雑!」と注意されたこともしばしばありましたが、不完全な解答で失礼とは思いながらもとにかく提出をすると先生方が朱筆を入れてくださって、励みになり、また自分の弱点の克服に役立ちました。

■「現役は伸びる」の言葉を信じて
 前期は第一志望の京都大を受験

 「現役は伸びる」という先生方の言葉を私は信じました。そう思えたとき、前向きな姿勢になり、勉強に取り組むことができるようになりました。特にセンター後、情けない自分を変えたいと思い、京都大を受けることに決めてから、「今の学力じゃ絶対無理だけど、だったらその学力をつければいいんじゃん」と考えてがんばりました。その1カ月だけで、学校での二次対策講座を受け、チャート式の化学と生物の参考書を精読し、赤本を解き、問題集を2冊終わらせることができたのです。

■より努力すれば希望はかなう、
 チャンスは自分でつかんで!

 結果は残念なことに京都大は不合格。しかし後期日程での挑戦でD判定だった東北大に合格しました。第一の志望だった京都大学については、もっと勉強すれば入れたかもしれないのに自分でチャンスをつぶしてしまったことを後悔しています。
 これを読んでくれたみなさんに伝えたいのは次の一言です。“チャンスは自分でつかんで!”


 

 

北海道大学
文学部人文科学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
東和中出身

精神的な辛さを乗り越えよう
「独り」ではないのだから


 今、こうして合格体験記を通 して、後輩の皆さんにアドバイスできることを心からうれしく思います。伝えたいことはたくさんありますが、ここでは三つのことをアドバイスしたいと思います。

■学校の授業や補講を大事にし、
  一度決めたら最後までやること

 まず一つは、学校の授業、補講を大事にするということです。「大事にする」というのは、具体的にどういうことかというと、授業はもちろん、予習、復習にも真剣に取り組むことです。特に復習はその日のうちに終えてしまい、確実に自分のものにしていくことが大事だと思います。
 それから、基本的なことですが、休まないで出席し続けるということ。補講などは自由参加なので、出たり出なかったりしてしまいがちですが、それでは安定した力は付きません。一度出ることを決めたら、最後まで休まず出席するようにしましょう。
 二つ目は、自分で勉強に適した環境を作っていくということ。私は寮や下宿に帰宅してしまうと、あまり集中できなかったので、LD室や図書室などで自習するようにしていました。また、SLD学習やサテネットなど、学校の設備やプランを生かして学習するのもお勧めです。


■回り道してもいい。
  有意義な3年間を過ごそう

 そして最後に、精神的な辛さを乗り越えること。私自身、直前には追い詰められた心境になり、苦しかったです。しかし、友人たちや担任の先生のお陰で、最後まで頑張ることができました。試験を受けるときも、「一人」であっても、「独り」ではありません。どうか、メンタル的な部分でも、受験という一つの関門を乗り越えてください。
 以上、三つのことを、この場を借りて皆さんにアドバイスしたいと思います。もちろん、全てが全て、順調によどみなく進むことはないでしょう。私もたくさん回り道をしました。でも、それもまた勉強になったと思っています。どうか有意義な3年間を過ごし、最後まで頑張ってください。


 

 

北海道大学
工学部材料・化学系1年

平成15年3月特別進学コース卒 
松陵中出身

楽しんで勉強することが
成績を上げる一番の近道だ

 僕は高2の終わりになるまで、将来のことなど考えず、ただ何となく暮らしていました。ようやく大学進学を決意した僕は、まず某通 信教育を始めました。しかし、家で勉強する習慣が全くといっていいほどなかった僕には、とても無理でした。

■先生に恵まれ、
 全ての教科が好きになった!

 そこで僕は、授業をマジメに聞くという画期的な(!)方法を編み出しました。特に、加藤欽子先生の英語の授業では、予習をしてそれを先生に見ていただき、さらに復習をするよう心掛けました。
 また、2年生の時、ほとんど授業を聞いていなかった物理は、渡部進先生と長谷川夢仁先生の授業を受けるようになってから、とても好きな教科になりました。夢仁先生には、物理だけでなく、化学も夜遅くまでご指導いただき、本当に感謝しています。ありがとうございました。
 受験生活を終えて僕が得たものは、「継続は力なり」ということです。もし3年間マジメに授業を聞いて、きちんと勉強していたら、直前になって一気に勉強する必要もなかったでしょう。
 そして、もう一つ。「好きこそものの上手なれ」ということわざも、その通 りだと思いました。僕は先生に恵まれたおかげで、全ての教科が好きになりました。そうすると、自然に成績も上がってきました。楽しんで勉強することが、成績を上げる一番の近道だと思います。皆さんも先生方を信じ、楽しみながら、目標に向かって頑張ってください!
 最後に、今までお世話になった先生方、本当にありがとうございました!!


 

 

名古屋大学
法学部1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

諦めてはだめ、自分自身を
信じて頑張り抜こう!


■熱狂的な中日ファン! 
  だから大学は絶対に名古屋大!!

 大学進学を志すにあたって最も大切だと思うのは、まず本当に入りたいと思う大学をじっくり探すこと。そしてその大学に対する強い思いを持ち続けること。このふたつです。
 私は昔からの熱狂的な中日ファンです。それで、かなり以前から名古屋という土地、名古屋大学という大学に強い憧れを持っていました。最初は漠然としたものであった名古屋大への憧れが、確かなものになったのは、自分の将来の夢を考えていく過程でのことでした。「名大で幅広く学ぶことで、きっと自分の将来の夢を叶えることができる」と確信したのです。


■悲惨な模試の結果 を机の前に貼り
  「あきらめたら、そこで終わりなんだ」

 そして名古屋大合格に向けて、本格的な受験勉強をスタートさせました。  しかし、現実はそううまくはいきませんでした。模試ではE判定がほとんどで、名大オープンではFに近いようなE判定。ですが、それでも志望大学を変えようとは絶対に思いませんでした。「あきらめたら、そこで終わりなんだ!」と自分に言い聞かせ、模試の結果 を机の前に貼り、やる気がなくなりそうになった時にはそれを見て、自分にはまだまだ努力が必要なんだと思うようにしていました。

■“名大への熱い思い”が
  後期試験でようやく通じて…

 ようやく冬になる頃には少しずつ結果が出始めてきましたが、本番のセンター試験において、私は名大のボーダーラインよりちょうど100点下という、とてつもないひどい点数を取ってしまいました。しかもそれは緊張、時間配分ミスといったものの結果 ではなく、自分の実力を出し切っての結果だったので、やはり自分には名古屋大は高望みだったのかと思い知らされました。しかも名大はセンター重視。それに二次試験で挽回できる分の学力もない私は絶望感に襲われました。
 しかし、先生方や友人たちに力強く励まされ、私にも合格ができる要素が一つだけ残っていることに気付きました。“名大への熱い思い”です。その結果 、二次の前期では無念の涙をのんだのですが、後期試験で合格することができました。

■私を最後まで見捨てることなく、
 指導し続けてくれた先生方に感謝します

 この文章が、少しでも後輩の皆さんの役に立てば嬉しいです。「あきらめたら、そこで終わり」ということを忘れずに、自分の夢に向けて最後まで頑張ってください。最後の最後まで私を見捨てることなく指導し続けてくださった先生方には、ここで心からの感謝の気持ちを述べさせていただきます。本当にありがとうございました。
 皆さんの志望校合格を心から祈っています。


 

 

宮城教育大学
教育学部学校教育教員養成課程1年

平成15年3月特別進学コース卒
矢本第一中出身

苦しさの先に自分の夢の
実現がある事


 大学に合格することができて嬉しさと安心感で胸がいっぱいです。合格することができたのは、自分一人の力ではなく、周囲の多くの方々の支えがあったからだと思っています。たくさんのアドバイスをいただいた先生方、ともに励まし合いながら頑張ってきた友人、そして温かく見守ってくれた家族に心から感謝しています。
 後輩たちへのアドバイスを盛り込んだ合格体験記を書くということですが、私の高校生活はあまり参考になるものではありませんでした。しかし、その中でも得たものがあります。それは「諦めないことの大切さ」です。私が受験勉強を真剣に意識し始めたのは3年生になってからでした。今考えてみると、1、2年の頃から少しずつやっておくべきであったと思っています。

■やりたいことを見つけると、
 学習意欲がますます上がる

 私は入学当初から宮城教育大学を目指していました。しかし2年生になっても自分が文系か理系か決定することができず、勉強に集中できない日が続きました。自分が本当にやりたいことは何なのか、それを決めることの難しさを実感しました。
 今まさにその状態の人たちもいると思います。私はその人たちに、今から挑戦してもらいたいことがあります。それは自分と真剣に向き合おうと努力することです。その作業が自分の将来の夢を見つけるきっかけになると思います。実際、私は大学受験を通 して自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけ出すことができました。
 これから何度も悩むことがあると思いますが、そんなときは周囲の人からアドバイスをいただくことも大事です。それによって自分では気が付かなかった一面 を見つけることができるかもしれないからです。私の場合、父のアドバイスに大変助けられました。言うまでもありませんが、本当にやりたいことを見つけると、学習への意欲がますます向上します。ですから、先延ばしにせず、なるべく早期に考えてみてください。そのことがこれからの皆さんの学習を後押ししてくれるはずです。


■「諦めないことの大切さ」を心に刻んで
  最後まで粘る

 私は反省することの多い3年間でしたが、志望大学をずっと変えなかったことは良かったと思います。途中でつまずいたり転んだりしたこともありましたが、最後まで諦めなかったことが、合格につながったと思います。受験勉強は大変苦しいものです。しかし、この苦しさの先に自分の夢の実現があると思うと、乗り越えられれるのです。「諦めないことの大切さ」。これは私のこれからの人生においても大変重要なことです。しっかりと意識しながら歩んでいきたいと思います。後輩の皆さんも最後まで粘って、自分の夢の実現のため頑張ってください。心から健闘を祈っています!


 

 

岩手大学
工学部材料物性工学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
門脇中出身

進路について真剣に悩むほど
夢の実現に向かう実感がわく


 まず第一に言っておきたいことは、大学に限らず、学校とは基本的に勉強する所なのだということです。ですから、自分が本当にやりたいことのために大学を選び、そのことを勉強したいという強い意志を持って進学するのが一番だと思います。

■夢を実現させることが、
  応援してくれた人への恩返し

 しかし、そういう自分も、なかなか志望校を決めることができず、やりたいことについてずいぶん悩みました。でも先生方に、「大学はほんの通 過点に過ぎない」ということを教えられ、また、やりたいことについても真剣に考えることによって、自分の行きたい大学、学部、学科が次第に明確になってきました。
 自分が言えるのは、志望校を決める際には真剣に悩めということです。自分の夢とは何か、夢のためにどんなことを勉強したらいいか、そのために最も良い環境の学校はどこかなど、真剣に悩めば悩むほど、それが徐々に具体化していき、夢の実現に向かって行くという実感がわいてきます。この実感こそが、長いようで短い受験生活でやる気を保っていく秘訣だと思います。自分は絶対に夢を諦めないし、夢を実現させることが、自分を応援してくれた人に対する最大の恩返しだと思います。


■志望校は最後まで変えないで

 後輩の皆さん、志望校は最後まで絶対に変えない方がいいと思います。後々のやる気に影響が出ますから。受験生活は本当にあっという間です。最後まで諦めないで、ぜひとも志望校合格という栄冠を勝ち取ってください。
 最後に、3年間お世話になった先生方には、感謝の言葉をいくら言っても言い尽くせません。特に、3年の担任だった斎先生には迷惑をかけ通 しだったのに、合格を報告したときは、まるで自分のことのように喜んでくださいました。充実した高校生活を過ごすことができたのは、先生方のお陰です。心の底から、本当にありがとうございました。


 

 

弘前大学
理工学部物質理工学科1年

平成15年3月特別進学コース卒
利府中出身

謙虚な姿勢を保ち、
試験の前日まで精一杯頑張る


 これまでの3年間を振り返ってみると、いろいろ大変なことがありましたが、僕自身大きく成長できたと思います。この学校に入学した当初、トップクラスに入れればいい大学に入れるという安易な考えが頭の中にありました。皆さんも例えば「トップクラスにいれば東北大、それよりも下のクラスのものは入れやしない」と思ったことはありませんか。そんな考えしか持っていなかったので、定期テストや実力テストでいい点を取ると浮かれて何もせず、悪い点を取ると危機感に襲われて勉強するというスタイルをずっと続けていました。

■どこの大学に入るかより、
 大学で何をやりたいかが大事

 入って何をしたいのかを考えずにいた僕の心を大きく変えたのが、大内久夫先生の一言でした。「長い人生の中で、どこの大学を出たということよりも、大学で何を学んだのか、そっちの方が大切だ」。以来、大学に入って何をやりたいのかを考えるようになり、それを目指して勉強するようになりました。  「センター試験まであと100日」と黒板に書いてあると、僕はまだ100日もあると思って余裕をもって勉強する方です。そして、次第に「あと50日」、「あと10日」というように時間に焦りを覚えるようになります。ここで大切なことは、その日にできることを一生懸命に頑張ることだと思います。また、遊ぶときに思いっ切り遊ばないで、勉強するときにモヤモヤを感じることってありませんか? 遊ぶときはめいっぱい遊んだ方がいいと思います。
■センター試験後も学校に通 い、
 講習会に参加

 センター試験が終わると、大半の人は自宅で勉強するようになりますが、僕は学校に行き続けました。学校では講習会を開いていたので全部参加するようにし、空き時間はなるべく一人で勉強できる環境を見つけて勉強したり、毎日執務室に質問をしに行き続けました。
 そんな中で私立大2校を受験し、まあまあ出来がよかったので、浮かれて次の東北薬科大の対策をしないで受験すると、ものの見事にノックアウトされてしまいました。やっぱり受験するなら、謙虚な姿勢で、試験の前日までやれることを頑張ることが大切だと思います。
 この失敗で僕は立ち直り、6年分の赤本をやり、風邪をひかないようにするなど自分なりの対策を進めました。そして大学に入って化学を勉強したいと心の中に思っていたので、最後まで頑張り切れたのだと思います。
 こんな偉そうなことを書きましたが、大学を決めるなら大学の名前で決めない。「あの大学はバカだから入りたくない」「あの大学は頭がいいから私には無理だ」と思わないでほしいことです。大学に合格することも大事ですが、あの大学に入りたいから、大学でこんなことを勉強したいから、それに向かって最後まで努力するということが、これからの人生の中で生きてくると思います。  最後に担任の岡崎由紀先生をはじめ多くの先生方には、いつも執務室などでお世話になりました。本当にありがとうございました。


 

 

秋田大学
医学部医学科1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

過去にとらわれることなく、
つねに前向きで!


■毎日の授業に加えて、
 自分自身の課題もつくる

 自分のやってきた受験勉強を通 して最も強く感じたのは、“数学は独学で取り組むのが一番良かった”ということです。独学といっても、もちろん授業を無視するといことではなく、“授業以外での数学の勉強をどうするか”ということなのですが、私は4、5年生のころはほとんど自分で選んだテキストをやることに費やしていました。当時はそれが最も有効な勉強法に思えたのです。  しかし、4年生の終わりになって、私がそれまで取り組んできたテキストでは問題の練習量 が少なく、実力がついていなかったことに気づきました。具体的にはセンターチャレンジの数�Bの成績が60点という結果 だったので、青チャートを春休みから6年生の夏休みまでやって終わらせました。
 一通り青チャートをやった後は、もともとあった数�Bの苦手意識も薄れ、入試問題に手が出せるようになりました。ただ、二次試験はともかく本番のセンターでは68点という悪い結果 を出してしまったので、チャートをもっと早い時期からやっておけば良かったと後悔しています。


■これから何をやるべきか…
 未来志向で努力することが大切

 それから、英数国を高2(5年生)時に、理社を高3(6年生)時にやるのが良いと一般 には言われますが、それは当たっていると思います。暗記科目の理社は5年時にやっても忘れてしまいますし、6年時に英数をやっているのでは理社まで手が回らなくなります。実際私は間に合いませんでした。だから、自分の成績に比べ高い目標を定めている人には、5年(高2)時に英数の基礎固めを終わらせておくことをお勧めします。
 最後に一言、私自身の受験体験で学んだことをお話ししましょう。
 何事も諦めたらその時点で終わりです。「この大学は今の自分にはとうてい無理なんだろうなぁ」と思えば努力することもしなくなるし、「高3になってからでは遅すぎる」と思えば、やれることもやれないでしまいます。過ぎた時間を後悔するのではなく、これから何をやらなければいけないかを常に考えて勉強していくことが大切なのではないか。そう、私は思います。


 

 

高崎経済大学
地域政策学部地域政策学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
青葉中出身

集中して勉強すれば
するほど合格に近付く


 大学合格の秘訣はというと、とりあえず勉強を数多くすることなのですが、他に参考として、自分の体験などを踏まえて紹介したいと思います。

■夏休みには英単語の勉強に時間を割き、
 苦手意識を克服


 自分は自主的に勉強をする方ではなかったので、受験生になってからは焦りました。何となく夏休みまでは適当に勉強していたという感じでしたが、夏休みには苦手の英語に時間を割きました。中でも単語力がなかったので、ほとんどの時間を紙に単語を書くことに費やしました。そのお陰か、約1カ月でだいたいの単語が分かり、英文も読めるようになりました。そうすると、英語が楽しいものへと変わってきたのです。
 夏休みも終わると、空いている時間は何らかの形で勉強するようにし、模試も数多く受けるようにしました。判定はお決まりでしたが、復習することが大事だと自分に言い聞かせました。


■社会と理科は、直前でも本気になって
 やれば点数が取れる


 センターの対策としては、基礎をしっかり固め、根本から理解していないと運任せにならざるを得ず、失敗してしまいます。自分は冬休みに予備校にも行ったのですが、さすがにセンター1カ月前になると、効率よく勉強しなければもったいないことになります。
 ここは、自分の苦手な科目に力を入れ、少しでも点数を獲得しておきたいところです。特に、社会と理科は本気になってやれば点数が取れるので、力を入れるといいでしょう。暗記が苦手な人は、時代の流れなど、その過程を理解することをお勧めします。そうすれば何回か繰り返すだけで、頭に入ってきます。国公立を狙う人は、センターが肝心ですからしっかり対策すべきです。二次対策はセンター後でも十分だと思います。後は自分の力を信じて臨めば合格するでしょう。
 とにかく勉強をすることです。集中して勉強すればするほど、合格に近付きますよ! 皆さんの健闘を祈ります。


 

 

慶應義塾大学
経済学部1年

平成15年3月特別進学コース卒 
名取第二中出身

夢を叶えようとする
強い精神力が合格への支えに


 今回、このような合格体験記を残すことができ、大変うれしく思います。私が受験を通 じて感じたのは、受験とは、体力を必要とする以上に、精神力を必要とするということです。

■何のために大学に行くのか、
 その答えが出れば勉強に集中できる

 私が志望大学を決めたのは8月頃で、それまでは、ただ漠然と勉強していたという感じでした。第一志望の学校を決めることもできず、とにかくレベルの高い大学を目指そうということだけで、勉強していました。しかし、それでは、いつか勉強する意味がわからなくなり、やる気も失う可能性がありました。
 私が大学を決めかねていた理由は、何のために大学に行くのかという問いに、自分の中で答えが出せていなかったことがあります。このようなくだらない理由を読み、怒る人もいるかもしれません。しかし、私にとってこの問いは、何よりも大切な問題でした。きっと皆さんの中にも、私と同じような疑問を抱えている人がいると思います。
 このような疑問を拭い去るための一番の方法は、自分の将来の夢を確認することだと思います。当たり前のことですが、この夢を叶えるという精神力こそ、最も強い力だと思うのです。私の場合、自分の夢を確認し、第一志望の大学を決めたのは10月の中頃でした。その後は、志望校に向かってひたすら勉強するだけでした。


■基礎・基本をやって土台を固め、
 分からない問題は妥協せずに


 勉強のポイントは、基礎・基本をしっかりやり、土台を固めるということです。なるべく多くの問題に触れて、分からないところがあれば、妥協せずにきちんと理解していく。これの繰り返しだと思います。多くの問題を解くことで自信という精神力も付きますし、学力も付きます。勉強疲れで弱気になったときも、強い精神力があれば不思議とその疲れも消えるものです。
 これから受験を迎える皆さんに言いたいことは、まず自分の夢をはっきりさせ、その夢を叶えるのに一番魅力ある大学を探し、「この大学に絶対入る」という意志を持つこと。そして、その気持ちを支える強さを確立することだと思います。
 勉強一本に集中できるようになった時期が遅かった私が合格できたのは、運によるところも大きいとは思います。しかし、運に頼らないために、私のこの反省は頭の隅の方に置いてもらい、皆さんが早い時期に精神的支えを確立し、大学受験を突破できることを祈っています。


 

 

早稲田大学
人間科学部人間情報科学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
東豊中出身

受験生活の中で大切なことを
たくさん学んだ


 ありきたりな書き出しですが、私は本当に自分が合格するとは思ってもみませんでした。その理由は、この先を読めば分かると思います。今は私に力を貸してくださった先生方、友達、そして家族に感謝の気持ちでいっぱいです。この方たちがいなかったら、私は合格していなかったでしょう。本当に皆さんのお陰です。ありがとうございました。

■精神的に限界を感じるほど
 辛いときもあった


 さて、私の具体的な受験生活についてお話したいと思います。私は1、2年の時、テスト前しか勉強しなかったので、模試に対応できるだけの実力を持っていませんでした。だから、模試の結果 は4月〜10月頃までほとんどがE判定。「志望校、変えた方がいいのかな?」と不安になったりもしましたが、私は早稲田にどうしても行きたかったので、模試の結果 は無視して頑張ることにしました。しかし、模試で最高の判定はDしか出なかったのです。センター試験の始まる数週間前から、精神的に限界を感じるほど辛くなりました。それでも、「あともう少しの辛抱だから最後まで諦めないで頑張ろう」と自分に言い聞かせ、友達にも励ましてもらいながらセンター試験を迎えました。
 しかし、結果はぼろぼろ。これで、センター試験利用で受けた私大は絶望的となりました。「まだすべての入試が終わった訳じゃない!」と気を確かに持ち、すべり止めの私大に挑みました。しかしその大学も不合格…。素直にショックでした。決して難しくはない私大に落ちたという事実を、受け入れたくなかったのです。家族から「あなたはいったいどれだけの実力があるの!?」と言われたときには、本当に辛くて悲しくて涙が止まりませんでした。


■過去問を数年分、丁寧に解いたのが
 成功の秘訣だった


 残るは早稲田の入試のみ。もちろん受かりっこないと思っていましたが、友達に「まだ早稲田が残っているじゃない!  これからが本番だよ! 諦めないで頑張りなよ!」と励まされたこともあり、今までの自分の努力を信じることにし、最後まで諦めないで頑張ることにしました。しかし、そうは決めたものの、どこの大学にも合格していなかった私の精神状態はかなり不安定で、毎日泣きながら勉強しました。早稲田の入試当日の精神状態もあまり芳しいものではなかったです。
 その後、私は最初で最後の合格を手に入れたわけですが、家族は初め、誰も信じてくれませんでした。しかし、友達や先生方は自分のことのように喜んでくださったのです。自分の合格を誰よりも信じていなかった私ですが、喜んでくれる友達や先生方を見て安堵感と達成感でいっぱいになりました。今思うと、成功の秘訣は早いうちから過去問を数年分、丁寧に解いたことと、どんなに辛くても諦めないで頑張ったことだと思います。そして、受験は合格することが全てのように思われがちですが、決してそんなことはありません。私は受験生活の中で、勉強よりも大事なことをたくさん学びました。合格したことよりも、そっちの体験の方が貴重だと思っています。

■オススメの問題集紹介

 最後に、参考になるかどうかわかりませんがオススメの問題集などを紹介します。
現代文  新聞の社説の要約(偏差値35だったが、これをやったお陰で早稲田の入試では8割以上正解した。わからない漢字や言葉があったら必ず調べること。先生に添削してもらうのも大事)
古文   マドンナ古文(古文が苦手な人はこれから始める)
漢文   力をつける漢文(数研出版)(これ一冊で十分)
英語   速読英単語(必修編)(長文も読めるようになるし、熟語もいくらか載っているから便利。CDも買うとなお良い)
     Forest(文法はこれで十分。3回は繰り返す)
地理   センター試験の過去問(地理のいい参考書や問題集というのはない。 無知な状態でいいから過去問を解いて、知識を増やしていく。最初は苦痛だが、あとで楽しくなる。 模試の復習も効果的)
小論文  とにかく書いてみること。そして自分の書き方を身につける。小論文とは自分の考えを書くもの。だから自分にしか書けないような文を書くことを心掛ける。必ず先生に添削してもらうこと。
健康管理について        
ココアを毎日飲むとか風邪もひかないしインフルエンザにもならないし体調もバッチグーです。試して見てください。


 

 

上智大学
経済学部経営学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
米トリニティ出身

模試の結果 で、全国のレベルと
自分の弱点を知る


 僕が初めて大学受験を意識するようになったのは、5月に代ゼミで全国模試を受けたときでした。それまでは自分の進路を全く考えたこともなく、大学を受験しようとも思ってもいなかったのです。担任の先生に勧められて軽い気持ちで受けた模試が、僕の意識を180度変えたと思っています。返ってきた結果 を見て、かなり驚いてしまいました。校内では順位も良かったので、全国模試でもある程度はできると思っていましたが、全くダメでした。そこでもっと上の順位 を目指して、自分の入りたい大学に合格できるように努力することにしました。

■苦手科目を集中的に、
 マイペースでコツコツと

 夏休みはとにかく勉強を続けるように計画を立てました。3時間程度でしたが、毎日続けることによって自信が持てるようになりました。代ゼミで授業を受けていたのですが、他の生徒も頑張っていたのでいい刺激にもなりました。  夏休みの後は、苦手な受験科目を集中的に勉強するような工夫をし、受験に備えることにしました。それからもマイペースでコツコツ勉強していったのが、合格への近道でした。
 とにかく、予備校と模試は最大限に活用したほうがいいと思います。予備校の先生は受験のプロで教え方も上手です。模試は自分の長所や弱点を見つけることができて、本番のリハーサルにもなるのでとても有効です。他には志望校の過去問題を解いてみたり、苦手な科目を集中的にやるのもいいと思います。あまり気負わないで、リラックスしながら勉強するのもいいかもしれません。ただですらいつもよりプレッシャーがかかるので、息抜きは大切です。
 後輩の皆さんには、頑張って自分の志望校に合格してもらいたいです。僕は夢である税理士を目指して大学で勉学に励みます。


 

 

順天堂大学
医学部1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

「絶対に」という強い意志をもてば
夢は必ずかなう



■6歳の時から憧れていた
 「医師になること」をめざして

 「絶対に最後まで諦めない、譲らない」という強い気持ち。私が合格した一番の要因は、この強い気持ちがあったからこそだと思います。そこまで熱くなれたのは6歳のときからめざしていた「医師」という職業への憧れ、こだわりが人一倍強かったからです。


■受験勉強は数学からスタート、
 でも模試ではいつも「E判定」ばかり…


 具体的に勉強法はどんな感じであったのか、触れてみたいと思います。  受験のための勉強を本格的に始めたのは、6年生(高3)の夏休みからでした。最初は数学だけ、青チャートの例題を解いて、解答が合わなかったものは解法を丸暗記する方法をとりました。これで数学はけっこう実力がつきました。ですが時間もかかり、他の教科を本格的にやり始めたのは11月という遅すぎるスタートとなってしまいました。当然模試ではE判定ばかりで、1回か2回だけD判定があったかもしれないという、文字通 り壊滅的な結果が待っていました。

■学校でのセンター過去問やZ会模擬問題で
 実力がついてきて

 そこで、11月からはセンター過去問題集と教科書に絞って勉強することに決めました。問題集ではなく過去問にした理由は、傾向と対策を頭にたたき込むためです。ちょうどその頃、学校でもセンターの過去問を取り扱う授業や模擬問題(Z会)をする機会が増えてきて、少しずつではありますが、着実に実力がついていくのがわかりました。そこでトライアルということで予備校のセンタープレテストを受けたのですが、そこでまた66%と轟沈。残り1カ月を切っていたので大いに焦り、浪人を意識し始めました。ただ、今は同じペースでやるしかないと思い、何も考えずに勉強を続けているうちに、残り1週間となってしまいました。


■先生の励ましの言葉に不安や
 焦燥感も一挙に吹き飛ぶ


 「ダメだ」と本気でそう思いました。意気消沈し、学校に行くと、一週間前ということで先生たちが話をしてくれました。その中で東海林先生が「まだ一週間もあっちゃ!」といつもの仙台弁で励ましてくださるのを聞き、なんというプラス思考だ! と驚愕するとともに、「7日=168時間=10080分」…とわけのわからない暗算をし、こんなに時間があるじゃないかと開き直ることができました。
 そこからはもう世界で一番集中して勉強したと確信を持って言えるくらい、気力、体力が充実し、本番に自信を持って臨むことができました。

■「絶対に○○になる」という気持ちで
  自分自身をとことん信じよう


 上に述べたことが一人の力で成されたことでないのは言うまでもありません。学年一体となって張り合った友人たち、最後まで講習を続けてくださった先生方、受験生として気を遣ってくれた家族には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 最後に、後輩たちへ。「絶対に○○になる!」という気持ちがあれば(僕の場合は医者ですが)、実力は自然についていくはずです。自分を信じて頑張ってください。


 

 

明治学院大学
社会学部社会学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
中新田中出身

受験は人間的に
大きく成長するチャンスです


 受験生活を振り返って私が誇れるのは、後悔をしなかったことです。第一志望の大学には合格しなかったけれど、それなりにかっこいい受験生になれたと自分では思っています。

■かっこいい受験生を目指して掲げた
 六つの目標


 私は夏休み頃まで、「受験生って何をすればいいの?」などと、今思えば甘ったれたことばかりウダウダ考えていました。しかし、予備校の夏期講習に通 って、さまざまな受験生を目にする機会を得、それまでの言い訳ばかりの考えを改めようと心に誓ったのです。受験生がどんなものか分からないなら、自分で少しずつでもいいから形を作っていけばいいじゃないかと思い直し、「かっこいい受験生になってやろう」という目標を心の内に掲げました。
 自分のために勉強すること、学ぶ喜びを忘れないこと、人と比べないこと、言い訳をしないこと、無意味な弱音を吐かないこと、最後まで諦めないこと。私はこの六つのことを常に自分に言い聞かせて、受験の日まで生活しました。大学に合格するための大前提は、一生懸命勉強することです。しかし、最も大事なのは、自分なりに志とかプライドを持って、勉強に向かっていくことだと思います。受験だけに照準を当てて生活をしていても、本当の意味での成長はありえないし、長い目で人生を見れば、受験なんてちっぽけな存在だということを、決し忘れてはならないと思います。
 私は本当に一生懸命勉強したし、先に挙げた六つのこともきちんと実践したつもりです。その結果 、今思い返しても胸を張ることのできる、受験生としての日々になりました。目標に向かって努力することは、とても価値のあることだと思うので、勉強以外の大切なこともきちんと見極め、人間的に大きく成長するチャンスにしてほしいと思います。


 

 

学習院女子大学
国際文化交流学部国際コミュニケーション学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
石巻中出身

出題の大部分は基礎と基本
何度も同じ問題を解くこと


 3年生になり、改めて受験というものを考えたとき、まず何から始めて具体的に何をすべきなのか、全く分かりませんでした。

■英語・世界史は2年生からの
 問題集の繰り返し、国語は数をこなした


 そのため、まず夏までに1、2年の基礎を固めるという目標を立てました。英語と世界史は2年の時から続けていた問題集の繰り返しと、志望校の過去問題集に挑戦し、国語は問題集の数をこなすことに専念しました。そして、その後は、模試で明らかになった弱点の克服や併願校の赤本を繰り返しやりました。むやみに難しい問題を解こうとするのではなく、どんな試験でも大部分は基礎・基本といわれる分野から出題されると思うので、基礎・基本に立ち返って、何度も同じ問題を繰り返すのが大事だと思います。また、月に1回でも模試を受けるようにすれば、目先の目標ができて、やる気を持続できると思います。  受験勉強とはいっても、長期間にわたることなので、急に無理をしたり、体調が悪いときにまで勉強するのは絶対に禁物だと痛感しています。毎日、自分が余裕を持ってできる勉強の量 を決め、休日などにできなかった分を調整して、長い受験を乗り切るのが良いと思います。
 3年間、ここで充実した高校生活を過ごし、受験にも成功できたのは、担任の先生をはじめ、たくさんの先生方、家族、友達のお陰だと思っています。今まで本当にありがとうございました。


 

 

名古屋造形芸術大学
造形芸術学部美術学科1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

美術系志望なら、
準備は早いに越したことはない


 はじめに断っておきます。この文章には役に立つことなど一つも書いてありません…ので、効果 的な受験勉強の仕方を求めてこれを読まれている方は、読み飛ばすのが賢明ではないかと思います。何故かというと、私が真面 目な受験生ではなかったからです。受験勉強について思い出してみても、何かやったことがあっただろうか…というような状態なのです。

■美大の入試科目は実技と、
 英語、国語が中心


 私は美術系の学部を志望していたので、高校2年生の時から週1回ほど美術予備校に通 い、勉強面では学習塾で週1回英語を習っていました。学校の勉強以外にやっていたことはこれだけです。
 前述のように、私はここに書けることなど何も持ち合わせていないのですが、ありきたりな助言と承知で言わせてもらうなら、
 1・大学調べはしっかりしましょう。
 2・進路は早めに決めましょう。 以上の2点です。
 1については、要は「パンフレットを手に入れたら、すぐ目を通すようにして下さい」と言いたいだけなのです。「後で」なんて言って放っておくと、絶対見ませんから。現に私がそうでした。
 2については、特に美術系を志望する方に対しては声を大にして言いたいです。美術系で、自分で絵を描いたり何かを造ったりするような学部の場合、多くの学校の入試学科は国語と英語。国公立でも3教科がほとんどで、あとは実技のみ。早い時期に志望校が決まれば、その時点から他の学部に比べて少ない受験科目に力を入れて勉強できるようになります。


■学びたい方向を絞り、
十分に実技の勉強を


 もちろん、実技についても早くから始めることができれば、それに越したことはありません。私は漠然と美大に行きたいとは思っていたのですが、その中でどういった方向に進みたいかということがなかなか決まらず、実技の勉強をする時間が少なくなってしまったような気がします。
 ここまで冗長にいろいろ書かせていただきましたが、受験で一番大切なのは体調の管理です。体に気をつけて、受験勉強を頑張って下さい。


 

 

東北学院大学
文学部史学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
岩沼北中出身

必須科目の英語が苦手なら
早い時期から取り組もう


 私は大学に合格したものの、受験には失敗したと思っています。理由としては、いったん受験した大学を全て落ちてしまい、二次募集でようやく合格したからです。それに、受験勉強をし始めたのが10月で、苦手の英語が最後まで克服できなかったのです。

■得意科目を一つでも持つこと


 私が皆さんに言いたいことは、毎日少しずつでもいいので勉強する習慣をつけていけば、いざ受験となったときに慌てないで済むと言うことです。特に英語は必須科目なので、苦手な人はできるだけ早い時期からの取り組みをお勧めします。
 そして、得意科目を一つでもいいから持つことです。私は世界史が得意だったお陰で合格できたと思っています。
 また、私のように苦労したくない人には、指定、AOを含む推薦入試をお勧めします。私の友達は10月から12月の間に合格を決めてしまい、本当にうらやましく思いました。推薦で大学に合格するのには、まず定期テストを頑張り、評定の平均値を4.5以上にしておくことです。仙台育英には、関東、関西の有名大学からの推薦枠もありますが、定員が一人か二人なので、人よりも多く点数を取っていた方が、後々楽になっていくと思います。これは東北学院大学にもあてはまります。


■4年間、好きなことができる学部を選ぶ


 最後のアドバイスとしては、志望校はなるべく早い時期に決め、自分がやりたいと思うこと、その学科でしか取れない資格などがあれば、それも早めに調べることです。私は司書の資格も取得でき、もともと興味のあった歴史の勉強ができるので、この学科を選びました。皆さんも興味のない学部に入学し、ダラダラと4年間いるよりも、好きなことがとことんできる学部を選び、ベストを尽くして頑張ってもらいたいです。


 

 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
岩沼中出身

早くスタートすればするほど
目標に近づくのだ


 ようやく受験という大きな山を乗り越え、大学に合格できたことを嬉しく思います。  この度、私は東北学院大学に合格しましたが、実は、第一志望大学には失敗してしまい本命である大学ではありませんでした。失敗して思ったことは、やはり、「受験というものは、早くスタートすればするほど目標に近づくのだ」ということです。

■本番までひたすら暗記したが、
 やはりスタートが遅すぎた

 私は3年生になり、受験生であるという意識はありましたが、どうしても勉強に集中できず、12月まで勉強に手がつきませんでした。12月は1年間の受験勉強の総まとめの時期です。私は、さすがにマズイと焦ってこの時期にスタートさせました。幸い、志望大学の試験科目は、英語、国語、日本史、小論文でまあまあ得意な科目であったし、日本史は難関私立大用の参考書で、本番までひたすら暗記しましたが、やはりスタートが非常に遅く、学校から家に帰って、毎日夜中の3時くらいまで全試験科目を勉強しなければなりませんでした。当然、翌日の授業には、まだ脳が寝ボケているせいか、頭に入らず、毎時限睡眠学習というあり様でした。
 こんなあり様の私でしたが、私の受験する大学の中で、最も試験日の早い学院大までには終わらせるスケジュールを立てていたので、無事に学院大は合格できました。しかし、やはり第一志望の難関私立大はダメでした。スタートが全然遅すぎました。


■2年生の3月までに
 
志望校を決定しておこう

 ここまで私の受験の失敗談になってしまいましたが、受験で成功するには前述した通 り、「スタートは早ければ早いほどよい」ということです。ただ早いだけではなく、計画も立てること、そして、2年生の3月までには、志望大を決定しておくことも、かなり大事です。そうでなければ、受験勉強も始められませんから。また、受験は1年間の己との戦いでもあります。途中で挫折しないためにも好きなことに集中することも大切です。私の場合、スポーツが好きなので、第73回選抜高校野球の2回戦から決勝戦まで応援にも行きましたし、Jリーグのベガルタ仙台の試合にもよく友達と観戦しに行きました。ただ、熱中し過ぎでもいけません。私みたいになってしまいますから(笑)。
 最後に一言、後輩のみなさんに言います。受験とは他の受験生、友達、自分との、いわば戦争です。勝利するためにも、武器の準備(自分の学力をアップ)、戦略を立てる(受験日までの大まかに、細かく計画を立てる)といったことを頭に入れておいてください。私のように、わずかな武器で、ろくな戦略も立てず戦場へ行くと戦死してしまいますよ!
 最後の最後に、仙台育英で過ごした楽しかった日々を誇りに思うと同時に、担任の遠藤先生、日本史の授業で成績を伸ばして下さった伊藤先生、英語の授業では、優しく、時には励まして下さった岡崎先生をはじめとする諸先生方に感謝しつつ、ペンを置きたいと思います。本当に3年間お世話になりました。ありがとうございました。


 

 

東北文化学園大学
科学技術学部応用情報工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
利府中出身

大学に進みたいなら、
今すぐ勉強を始めましょう


 私は第一志望の大学に行くことができませんでした。理由はただ単に勉強不足でした。3年生になっても全然勉強をしないまま、時がどんどん進んでいき、直前になってから慌ててやっても、結局内容が理解できず、一般 入試の時期にまで来てしまいました。こんな状態では受かるはずもなく、もっと前から勉強しておけばと思いました。

■とにかく早めに
 勉強の習慣をつけよう


 私の例から言えることは、やはり早めに勉強を始めるべきだということです。人それぞれ進む道も違いますし、頭の出来も違うので、いつから始めたらよいかは分かりませんが、まず1年生の時から、自分がどこの大学に行きたいのかを考えておくべきだと思います。大学に進みたいなら、今すぐに勉強を始めましょう。
 学力に余裕があれば、安心して入試を受けることができると思います。もし途中から、さらにレベルの高い大学に行きたくなった場合でも、前もって勉強していた分にプラスして勉強すればいいのですから、後から勉強を始めるより楽なはずです。それに、今まで勉強していなかった人が勉強を始めようとするとき、何から手をつけていけばいいのか分かりません。しかも、長い時間集中して勉強することに慣れていないため、勉強がはかどらないはずです。事実、私がそうだったので、とにかく早めに勉強を始めましょう。
 ただ、学校生活を勉強一色にするのはつまりません。せっかく仙台育英に入ったのだから、勉強もしつつ高校生活を精いっぱい楽しんでください。後悔しないような3年間を過ごしてください。



 

 

東北文化学園大学
科学技術学部応用情報工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
多賀城第二中出身

やるだけやったら
結果は自然とついてくる


 私が大学進学を志した理由は、まず高校卒業では就職が困難であるということと、大学に通 っている姉の充実した生活を見て刺激を受けたからです。  大学進学のための準備を開始した時期は、9月の始めぐらいからでした。9月の終わりぐらいまでは部活で忙しく、他の人より進学への準備が遅れてしまい、とても大変な思いをしました。

■後々困らないよう、
 進学の準備は早めに

 冬休みから自分で少しずつ本格的な勉強を始め、1月の中旬から毎日学校に通 い、先生に教えていただきました。2月5日の大学受験まで一生懸命頑張った結果 、合格することができました。
 担任の先生の応援や支援、勉強を教えていただいた先生方の協力がなければ合格はなかったと思っています。だから私は、先生方にとても感謝しています。
 後輩達へ贈る言葉は、「やるだけやったら結果は自然とついてくる」ということです。後々困らないよう、大学進学の準備は早めにしておいた方が自分のためです。このことを覚えておいてほしいと思います。


 

 

東北工業大学
工学部通信工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
大沢中出身

学校には一番親身に
なってくれる先生がいる


 僕が大学受験を意識し始めたのは、3年の秋の頃だったと思う。それまでは自分の進路について漠然としたものはあったが、どこに進むという具体的なことはなかなか見出せなかったからだ。自分が大学を決めたのには、まわりの人の勧めもあったが、自分が何の科目が好きかということが大きなポイントだった。

■授業で受けていない
 化学を克服するために


 中学の頃から数学が好きだったので、これを生かすにはと工業系を選択した。ところが、受験するには、選択課目として物理か化学を受けることになる。僕は化学を授業で受けていなかったのでこれが一番の難関だった。
 はじめは本屋に通って参考書を買いまくり、一からやり始めようとしていた。しかし、授業を受けていないこともあって壁にぶちあたった。「わからない・・・」。  そこでアドバイスをもらったのが化学の馬場先生だ。
 「まず教科書を一からやりなさい」「わからないことがあったらいつでも聞きなさい」  この言葉に僕は励まされ、友人から教科書を借りて勉強し始めた。またそれまではほとんど訪れることがなかった執務室を休み時間のたびに訪ねた。
 当時は夢中だったけれど、今思うと馬場先生の励ましのお陰で化学を理解できたのだと思う。本当にありがとうございました。後輩のみなさん予備校や家庭教師もいいですが、学校には一番親身になってくれる「先生」がいることを忘れずに。


 

 

東北工業大学
工学部デザイン工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
加茂中出身

進路決定の第一歩は 興味、
関心を持つことから


 まずはじめに言っておきますが、私の受験までの過程、進路の決定は、人に誇れるようなものではありません。しかし、後輩の皆さんに私と同じ失敗はしてほしくないので、少しでも役立てば良いと思い話します。

■楽な方向に逃げようとしていた
 自分の甘さを知る


 私は入学当初から、自分の夢を叶えるために大学進学を考えていました。その頃はただ漠然と、「夢のために大学進学」と思っていましたが、2年の後半から、「自分は本当は何がやりたいのか」と、それまで目標にしていた夢に疑問を持つようになりました。その疑問を引きずったまま3年になってしまい、進路希望調査があるたび、早く決めなければいけないと焦るようになり、進路を考えることから逃げ出すこともありました。
 しかし、部活を引退してからは自由な時間が増え、その時間は進路に関するものにあてるようになりました。周りの人達は方向が決まり、それに向け頑張っている中で、私一人が進む方向も決まらずフラフラしていました。正直言えば、この時私は、「いざとなれば、どこの大学でもいい」と考えるようになっていました。それは少しで楽な方に逃げたかったからだと思います。その時に担任の先生が、「推薦するのは簡単。でも、後で後悔だけはするな。一般 も残っている」と話してくださり、今までの自分の中の甘さを知ることができました。


■3年生の1年間を
 後悔しないように過ごして


 一般入試まで残り一カ月。しかし、この時もまだ何がやりたいのか決まっていませんでした。受験学部は以前に学んでみたいと思ったことのある法学部と工学部にしました。しかし、入試3日前になってもろくに勉強もせず、ずっと考えこんでいました。いざ入試当日。勉強もせずに試験ができるわけもなく、散々な結果 でした。このとき、すでに浪人も視野に入れて発表を待っていると、思いもしなかった合格通 知が来ました。が、どこか複雑な気分でした。  私は合格通知の来た大学に進学することを決めました。浪人をして本当にやりたいことを見つけるつもりでしたが、それは大学でもできることですし、大学に行けば選択肢も増えると思ったからです。
 新1年生の人たちは、自分が興味、関心を持ったものには、どんどん手を出していってください。興味を持つこと、それが進路を決める第一歩になると思います。
 新2年生の人たちは何を学びたいのか、将来どんな職業に就きたいかなどを具体的に考えていってください。
 そして新3年生の人たちは、自分がやりたいことについて、とことん努力してください。そして、決して逃げないでください。結果 は後からついてきますから。3年生の1年間はとても早いです。これからの1年間を後悔しないように頑張ってください。


 

 

尚絅学院大学
総合人間科学部人間心理学科1年

平成15年3月外国語コース卒
南光台東中出身

自分に妥協すれば受験に負ける、
努力は惜しむな


 後輩の皆さん、参考になるかどうか自信はありませんが、私なりの受験体験から得た感想やアドバイスをお話したいと思います。
 私が大学進学を志した時期は2年生の頃だったのですが、実際志望大学の決定は3年の夏休み頃と、とても遅いスタートでした。最初宮城大学の推薦入試を希望していましたが校内選考で落選してしまい、一般 入試に臨まなくてはならなくなりました。

■予習→授業→復習に取り組むことが、
 合格への一番の方法


 気持ちを切り替え、センターまでの短い期間は学校での授業にも集中し、図書館で復習したりと、自分なりに精一杯努力しましたが、目標とする点数に届きませんでした。センターまでの3カ月程しか真剣に勉強に取り組まなかったので当たり前の結果 ですが、大学受験を甘く見ていたため失敗したのだと後悔しています。
 皆さんの中には、すでに志望校を決め着々と勉強に励んでいる人も多いと思いますが、普段から予習→授業→復習に取り組むことが合格への一番の方法だと、改めて感じています。基礎が定着していなかった私も、確実にその方法であいまいな知識を塗り替え、確実に自分のものにするように努力し、とても効果 がありました。センター試験は1年生から3年生までの勉強内容がまんべんなく含まれているので、早めに今までの復習をすることが成功への第一歩です。「継続は力なり」という言葉を信じて、日々頑張ってほしいと思います。


■得意分野を伸ばし、
  苦手分野を克服する努力が勝因に


 私が進学する尚絅学院大は、今年の4月から新たに開学する大学だったので、入試対策は全くせずに受験しました。赤本も無かったので、どんな問題が出るのか不安でしたが、センターへ向けての勉強で身に付けた基礎力は、尚絅での入試に十分対応できました。
 いろいろな問題を解いて、それを全て完璧に覚えることは出来なくても、得意な分野を伸ばし、苦手な分野を克服する努力をしたことが勝因だったのではと思います。それから漢検や英検の取得のために勉強したことも、受験では大変役立ちました。漢検に出題される四字熟語や読み、書き取りは入試でも出るので、受験で苦労しませんでした。「やっといて良かった〜」と得した気分になるはずです。
 英語では「速読英単語」という本がお勧めです。時間がある時にパッと読めるし、生きた英文の中で重要な単語が覚えられるので、普通 の単語集での訳よりも実用的な訳ができるようになりました。きっとスムーズに読めるようになるはずです。  最後に自分に妥協すると受験に負けます。自分のための努力を惜しまず、最後まで諦めないで頑張ることが一番大事だと思います。


 

 

石巻専修大学
経営学部経営学科1年

平成14年3月教養コース卒
日吉台中出身

最後の最後まで粘れ!
それで勝負の結果が変わる


 私は後輩の皆さんにアドバイスするなんて、そんな大それたことをできる立場ではありませんが、そんな私にも一つだけ言えることがあります。それは、“最後の最後まで粘れ”ということです。

■苦手な英語を学校の
 選択演習でフォロー


 私が自分を受験生なんだと強く意識し始めたのは、高2の修学旅行が終わった頃でした。それまで勉強といったら、図書館や自宅でしかしていませんでした。これでは受験は乗り切れないと思い、一念発起して学校の選択演習や予備校に通 いました。予備校の模試は、知らない人がたくさんいるので緊張感が出て、そのため、本番の試験も気後れせずに自分のペースで受けることができました。
 選択演習では大の苦手の英語を勉強しました。ここで習ったことで、英語力が少しアップしたと思います。熱心に教えてくださった本間先生、ありがとうございました。感謝しています。
 しかし、最初は順調にいっていると思ったのですが、10月に入ると受験勉強のペースにも陰りが見えてきました。私のクラスは元々進学コースではないので、周囲の友達は専門学校への進学や就職が続々と決まり、私は取り残された気分になりました。そんなこともあり、精神的にも参っていた私は、一番の親友とささいなことでケンカしてしまったり、とても嫌な時期が続きました。


■自分は自分、他人は他人と
  気付き、やる気が復活


 そして、12月になり、あることに気付いた私は、やっとやる気を取り戻すことができました。それは、自分は自分、他人は他人ということでした。それからは、今までの分を取り戻すように、覚えることは確実に覚えるように努力しました。そして、何とか合格することができました。最後の最後まで面 倒を見てくださった担任の阿部徹先生、進路指導室の砂金先生、事務局の皆さん、すごく励みになりました。感謝しています。本当にありがとうございました。  最後になりましたが、どれだけ粘り強くやったかによって、勝負は変わってくると思います。最後まで諦めずに頑張ってください。いつも勝利の女神は近くにいます。