栄光への軌跡2003
大学合格体験手記指定校・提携校推薦-1

 
 

早稲田大学
商学部1年

平成15年3月特別進学コース卒 
富谷第二中出身

謙虚な姿勢で忠告を聞き
多くの物事を吸収しよう


 私の早稲田大学合格の夢が現実のものとなり、入学した今も、その喜びを噛みしめる日々です。ここまでの道程は決して平坦ではなかったように思いますが、数々の困難を乗り越えていくたびに、自分の中にさまざまな教訓がわき上がり、同時に自分自身を大きく成長させることができました。

■仙台育英の先生方を信じ、
 大いに頼って勉強を


 それでは、私が仙台育英での3年間を通して得た勉強における教訓を、六つ挙げてみたいと思います。まず一つ目は、「先生方を信じて勉強すること」です。英語を教えてくださった加藤欽子先生は、「私を信じて勉強すれば必ずできるようになる」とおっしゃっていましたが、全くその通 りで、予習、復習をしたり、補講に出席することで着実に成績が伸びました。また、欽子先生の授業で使用する教材や授業中に話してくださるアカデミックなお話を通 して、さまざまな分野に興味がわき、進路決定を含め、とても参考になりました。
 二つ目は「先生を最大限に活用すること」です。「現代文の早稲田」と言われるように、早稲田大学は現代文が非常に難しいため、担任の大内久夫先生にお忙しいところ課題を週に一度出していただいて、それをこなしたり、個人指導をしていただきました(古典や小論文も)。仙台育英には大変熱意のある素晴らしい先生方が揃っていらっしゃるので、ぜひ力を貸していただくべきです。
 三つ目は「その日のことはその日のうちにやること」です。私は復習等、「今日はいいや」と後回しにして、結局やらず終いで済ますことが多々ありました。後で大きな開きが出るので、辛くてもこのことを実行することは重要です。

■一つの問題集を徹底的に繰り返し
 自分のものにする


 
四つ目は「問題集は一つに決めて、それを何度も徹底的に繰り返して自分のものにすること」です。私たちはついあれこれ問題集に手を出しがちですが、一つに決めて(学校から配布される問題集が最も適当)、何度も徹底的に繰り返すだけで十分だし、最も効果 的だと思います。
 五つ目は「進路選択は早ければ早いほど良いこと」です。私は進路選択が遅かったために、社会(私の場合は世界史)の勉強を始めるのがだいぶ後になり、ものすごく苦労してこのことを痛感したものでした。
 六つ目は「常に謙虚であること」です。謙虚であれば他人の忠告にも素直に耳を傾けることができ、より多くの物事を吸収しやすくなるのではないでしょうか。
 私は当初、一般入試で早稲田大学の受験に挑もうと考えていましたが、運良く指定校推薦で合格を掴み取ることができました。こうして今の私があるのは、校長先生をはじめとする仙台育英の先生方、家族、周りの友人等、多くの方々の支えがあってのことだと思います。また、特に担任の大内久夫先生、岡崎由起先生、加藤欽子先生には大変お世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


 

 

明治大学
理工学部数学科1年

平成15年3月特別進学コース卒
亘理山下中出身

目標を持ち、自分の信念を
最後まで貫き通す


 僕は中学生の頃から英語がとても好きで、仙台育英に入学した頃は、英語を駆使して勉強や研究をする大学に行けたらなぁぐらいに、軽く考えていました。ですから、自分の行く末を見極め、自分の将来の夢や希望に向かい、しっかりと目標を立てようとする意識が欠如していたと思います。高校3年間の生活を振り返って、このことが最大の反省点でした。

■興味や関心を寄せているものの
 中から目標を見つける


 目標を立てるということは、一つでも何かを成し遂げようという志を持った人なら誰もがする当然のことです。とは言っても、当然のことでありながら、なかなかできないことでもあります。目標を立てることは自分にとって最も大切なことであり、自分の進もうとする道の礎になることを、心に留めておいてください。
 そのためには、普段から興味や関心を寄せているものを見つけてください。誰にでも、きっと何かはあるはずです。難しいことではありません。鉛筆を持って机の上でする勉強からだけでなくともよいのです。自分が楽しいと思って読んでいる本や学校の実験室で面 白いと感じる実験から、はたまた、家の茶の間にあるテレビの画面を通して見るものの中で、興味を持ったものでも構わないのです。
 何気ない単純なものでもいいので、自分が将来進もうとする道のために、夢や希望を持ってください。そして、それを持ち続け、温め続けてください。自分が進みたいと思う道に忠実に進めるような人になってください。

■謙虚になることで、
 物の本質が見えてくる


 実際に、僕も自分の進路を決定する時に、すごく悩み、困り果 てていた時期がありました。文系の大学に進むべきか、理系の大学に進むべきか、1年近くも迷っていたのです。そんな迷いの最中に、たくさんの諸先生方の助けもあって、明治大学理工学部指定校推薦入試に出願してみてはどうか、というお話をいただきました。しかも、その学科が数学科。数学を勉強したいという僕の気持ちにピッタリでした。というわけで、自分の信念を最後まで貫き通 すことが大切だと実感しました。
 もう一つ大切なことと言えば、人は誰しも皆、謙虚であるべきだということです。謙虚になることで、ものの本質的な部分が見えてきたり、今まで自分では意識していなかったことに気付くようになるからです。
 「勉強は試験で点数を稼ぐためにするのではなく、自分の頭で考えて生き抜く力を身に付けるためにする」。今、大内先生のおっしゃっていたことが強く心に残っています。そして、お世話になった担任の遠藤先生をはじめ、高橋先生ならびに諸先生方、本当にありがとうございました。後輩の皆さんも自分の夢に向かって頑張ってください。応援しています。



 

法政大学
法学部政治学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
田子中出身

学びたい思いを明確にし、
勉強への意欲を高める


 法政大学法学部への入学を希望したのは、国内外の政治に興味を持ったからです。幸い、指定校推薦の枠があり、進学を決めました。受験をする際に重要なのは、大学で学びたいという思いを明確に持つことだと思います。そうすることで勉強への意欲が高まります。
 受験生になり気を付けたのは、規則正しい生活をすることです。私は1、2年までは不規則な生活をしていましたが、3年になってからは朝早く起き、1、2時間勉強をしてから学校へ行きました。そうすると授業には目が覚めて集中でき、効果 的でした。また、家での勉強時間や睡眠時間も確保できました。

■各教科の役に立ったと思う
 問題集を紹介


 次に指定校推薦を出願するまでに心掛けたことと、私の各教科の学習法などを挙げたいと思います。
 心掛けたことは、無遅刻、無欠席、平均評定値を上げること、そして英検などの資格取得です。法政大学にはなかったのですが、小論文の練習はしておいた方が良いと思います。
 次に、私の学習法を紹介します。  《英語》大半の人は長文が苦手だと思います。私は長文を解けるようになるため、文法事項の整理をし、同時に語いを補強しました。そして、毎日一題、長文を解きました。  《国語》現代文が苦手だったので、小まめに分からない言葉を辞書でひきました。夏休みにはセンター試験レベルの問題を毎日一題ずつ解きました。
 《日本史》日本史は、まず教科書を読むことが効果的だと思います。教科書を熟読すれば歴史の流れも分かってきます。そして、私は市販の日本史ノートの穴埋め問題で覚えたことを確認しました。
 各教科の役に立ったと思う問題集などを紹介します。「ターゲット1900=旺文社」「英文法・語法のトレーニング(戦略)=増進会出版社」「出口の現代文レベル別 問題集=東進ブックス」「菅野の日本史Bノート=旺文社」。
 最後に、大変お世話になりました担任の庄司先生をはじめとする諸先生方に謝意を表したいと思います。それでは皆さん頑張ってください。


 

 

法政大学
人間環境学部人間環境学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
東豊中出身

身の丈以上の目標を持って
努力した方がいい


 私は高校に入学した時から、できれば大学は推薦で行きたいと思っていました。その理由は、単に楽をして大学に入れると思ったからではなく、高校3年間の自分への気持ちの戒めからでもあったのです。推薦を目標とすることによって、学習面 はもちろんのこと、普段の生活面もきちんとするよう心掛けるだろうと思ったからでした。そして自分に負けそうになったときでも、その目標に突き進んで行くことができるからです。

■予習することで、
 疑問点を授業で解決


 私はこの「推薦」という二文字のお陰で、この3年間いろいろなことがあったけれど、自分を見失うことなく頑張ることができました。3年間の勉強で欠かしたことがなかったのが、予習と復習でした。復習は必ず習ったその日のうちにもう一度、確認の意味でやりました。確認することによって、きちんと理解することができました。特に数学と英語には力を入れました。
 勉強法については数学はある程度解き方を把握できるように、チャート式などをよく見ました。予習することによって、自分が疑問に思った点の確認を授業でできるからです。
 英語は英単語ターゲット1900も必ずやっておいた方が良いと思います。後々受験勉強に役立つので、毎日1時間でも2時間でも習慣づけることが大事です。一夜漬けでは絶対に力が付きません。日頃から予習、復習をしてきちんと授業を受けるといったことを積み重ねていれば、定期テストだからと言って、特別 に焦る必要はありません。予習、復習を続けることで大学受験のための力が付くだけでなく、推薦の評定を伸ばすこともできるからです。

■やりたいことではなく、
 やらなければならないことを


 私は推薦を目標としていましたが、不合格ということも考えて、予備校に通 いました。自分で勉強するだけでは不安だったし、学校以外の受験の雰囲気を味わうためにも良かったと思います。夏休みには予備校の自習室に通 って勉強もしました。
 指定校推薦で大学に合格するまでには随分悩みもありました。でも最後に決断するのは自分自身です。自分を信じ、今やりたいことをやるのではなく、やらなければならない勉強から逃げないで頑張りましょう。日々の努力は最後には良い結果 につながります。後輩の皆さんも身の丈の目標ではなく、身の丈以上の目標をしっかり持ち、頑張ってください。努力は皆さんを裏切らない!



 

 

法政大学
工学部機械工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
青葉中出身

推薦枠に入るためには
明確な志望動機が大切


 指定校推薦というのは、大学が高校を指定し、そこから生徒をとる制度です。これから、推薦枠に選ばれるために重要なことを書きたいと思います。

■その日のノートを復習し続けるだけで、
 定期考査の点数は変わる


 まず一つ目は学校を休まないということです。指定校推薦には欠席日数が5日以内という条件があり、校内選考に大きく関わってくるので、休まないようにすることが大切です。
 二つ目は学校で行われている年2回の定期考査で、良い成績をとることです。校内選抜では3年間の平均評定値が重要になってくるので、少しでも点数を上げることが大切です。私は3年間テストを受けてきましたが、テスト前に焦って勉強するよりも、毎日少しずつコツコツと勉強することをお勧めします。勉強といっても、その日にやった授業のノートを復習するだけで、だいぶ点数が変わってくるので試してみてください。
 三つ目はその大学に対する明確な志望動機を持つということです。校内選考では自己推薦文を提出しなければなりません。そのときに「その大学に入って何をしたいのか」ということをしっかり書くためにも、強く明確な志望動機が大切なのです。  これらを最後まで投げ出さずにやり遂げることが重要だと思うので、悔いの残らないように頑張ってください。

■面 接の中心は
 志望動機について


 推薦の試験は個人面接だけでした。何度も何度も繰り返し面 接の練習をしましたが、試験当日は予想以上に緊張しました。質問の内容は志望動機についてや基本的な物理の問題などで、やはり志望動機について主に聞かれました。時間は10分から15分だったと思います。
 最後に、担任の佐々木順子先生をはじめ、お世話になった先生方に感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当にありがとうございました。


 

 

立教大学
社会学部現代文化学科1年

平成15年3月秀光コース卒
秀光中出身

受験態勢が整っている
仙台育英の授業を重視


  指定校推薦の話を担任の先生からいただいたのは3年の8月頃のことでした。それまでずっと一般 入試を受けるつもりで勉強していたので非常に驚きました。

■テスト用ノートを作り、
 暗記するくらい読み込む


 推薦していただくのに特に努力したことはありません。普通 に授業を聞いてノートを取り、帰ってからまとめをしたくらいです。定期テストもノートを見直したり、問題集を解くことしかしませんでした。ただ、ノートはテストと参考書をもとにテスト用ノートを作り、テストまでに暗記するくらい読み込みました。また一度間違った問題をチェックしておき、5、6回繰り返し解くようにしていました。
 私は寮で暮らしていたのですが、完全個室で勉強のための部屋であるにもかかわらず受験と関係ない本を読んでしまったり、とかく怠けがちだったので、休日や時間のあるときは予備校の自習室で勉強するようにしていました。自習室は勉強せざるを得ない状況なので、自分一人ではどうしても気が散ってしまうという人にお勧めの場所です。

■予備校に通 いさえすれば成績が
  上がるという思い込みは禁物


 予備校の授業自体は基本的に必要ないと思います。3年になってから通 い始めましたが、ほとんど学校の授業と変わらない感じがしました。仙台育英は受験態勢がしっかり整っており、ベテランの先生方ばかりなので、学校の授業をきちんと聞けば大丈夫です。また、私自身もそうでしたが、予備校に行きさえすれば成績が上がると思い込み、自宅学習をおろそかにすると大変なことになるので、それだけは注意するべきでしょう。
 今回、私は立教大学に推薦していただきましたが、これは完璧に運が良かったからだとしか言えません。だからこれからは運ではなく、自分が努力をして栄光をつかみたいと思っています。
 最後になりましたが、担任の東海林恵子先生、そして推薦の際お世話になりました先生方、本当にありがとうございました。


 

 

中央大学
法学部政治学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
横須賀北下浦中出身

漠然と努力するのではなく、
要領よく効果的に


  指定校推薦を受験するにあたり、校内選考をパスする必要がありました。このときの選考基準はいくつかあるのですが、その一つひとつを私の体験を踏まえて話したいと思います。

■1年生のときから、
 高い評定平均値をキープ


 まず一つ目として、評定平均値が挙げられます。ほとんどの大学には推薦基準として評定平均値が設定されていて、その基準を超えないと選考の対象外になります。選考で他人と競り合った場合にも重要になってくると思うので、できるだけ高い値をキープしておいた方がいいと思います。私としては、とにかく1年生の時から定期考査を頑張ってくださいとしか言えません。評定平均値は3年間の平均なので、いくら2、3年で良い評定を受けても、1年のときに低かったとしたら、あまり高い位 置にはなりません。今まで怠けていた人は、次のテストから頑張ってください。
 また、校内模試の成績も重要な基準の一つなのですが、実は私は3年の夏休み明けの一番重要な校内模試を受けていません。部活の全国大会があったからです。その校内模試はすごく難しいので、正直な話、今思うと受けなくてホッとしています。このテストは、他コースの人と競り合うときに重視されると思うので、頑張ってください。

■指定校推薦は
 人間性も重視される


 この他には、出欠日数や生活態度も重要です。こうしたことは言わなくても分かっていると思うのですが、指定校推薦は学校から推薦するので、それにふさわしい人間性も重要視されます。“いい子ちゃん”でいるように、というわけではないのですが、それなりの行動をとっておいた方がいいと思います。
 私は仙台育英に入学してからサッカー部に入ったのですが、高校生活の8割以上をサッカーに費やしました。とは言え、勉強でもある程度の成果 を得られました。ここで言いたいのは、努力にもやり方があるということです。つまり要領です。私は、たくさん勉強する人の一割ぐらいしか、勉強する時間を持てませんでした。それでも、まあまあの成績は取れました。
 最後に一言。漠然と努力するのではなく、要領次第で結果がついてくるということを覚えていてほしいと思います。


 

 

学習院大学
文学部日本語日本文学科1年

平成15年3月外国語コース卒
長井北中出身

美しい日本語を学び、
真の国際人となるために


 外国語コースに入学した際に、3年間の生活を大切に過ごしていれば、推薦入試に挑戦できると知りました。親元から離れ、新しい環境でスタートした私にとって、毎日が明るく楽しいものでした。

■自分の可能性を広げられる
 チャンスを活用したい


 仙台育英の定期テストは年4回で出題範囲が広かったので、試験の1カ月以上前から勉強し始めました。内容は日々の授業を聞いていれば解けるものなので、直前まで復習を繰り返しました。
 推薦入試にとって大事なことは評定と同様に出席日数です。両方とも自分のできる限りのことはしてきたつもりです。2年生の後半から、特に指定校を意識して考えるようになりました。  授業で英語や中国語を勉強して以来、逆に日本語の重要性を意識するようになり、美しい日本語を学び、真の国際人となるために、学習院大学を志望しました。
 大学を決めるときに、自分のやりたいことや得意なことができる大学を選びますが、それがすべて自分が思い描くようになっていない場合もあります。さらに、大学で勉強していくうちに違った分野にも興味が出てくることがあります。学習院大学では、近圏にある5大学間の単位 互換制度を取り入れることができます。自分の可能性を広げられるチャンスです。大いに活用したいと思います。

■偏差値で大学を決めるのではなく、
 まず目的に向かって努力


 3年生になって第一回の校内模試までは、教科書中心の勉強でした。特別 に予備校に通って勉強したわけではなかったので、結果はよくなかったのですが、3年間の評定と皆勤だったことから、なんとか合格することができました。
 高校生活は、本当に短く感じられます。偏差値に合わせて大学を選ぶのではなくて、自分自身で一生懸命努力して、自分のやりたいことができる大学を選ぶべきです。私も自分の偏差値より少し背伸びした気がします。だから大学では精一杯努力していきたいです。先生方にはとてもお世話になりました。ありがとうございました。在校生の皆さんのご迷惑にならないような生活をしていきます。


 

 

日本女子大学
文学部英文学科1年

平成15年3月特別進学コース卒
湊中出身

推薦入試を目指す人は、
定期テスト対策を万全に


 初めから推薦入試を考えている人に、いくつかのアドバイスをしたいと思います。
 まず一つは、学校の定期テスト対策をしっかりと行い、良い点数を取っておくことが大切です。推薦入試は評定平均値が大きなウエートを占めます。特に、指定校推薦の場合、志望者が多いと校内選考が行われます。「評定平均値が4.0以上、学習成績概評がA」など、高い条件を設けている大学が多いので、高3になってから、「推薦入試で大学に入りたい」と思っても、それまでの定期テストの結果 が悪いと、学校内の選考からもれてしまいます。そのためにも、毎日の授業に真面 目に取り組み、予習、復習の時間を大切にしてください。

■欠席日数で不利になったら、
 悔やんでも悔やみ切れない


それからもう一つ、これは、推薦入試だけに言えることではないのですが、できるだけ欠席をしないように心掛けてください。大学側の条件が「欠席日数が40日以内」であったとしても、校内選考の際に「難関大学であれば15日以内」と決まっているので、無遅刻、無欠席は、かなり有利になると思います。申し分ない成績でありながら欠席日数の条件でひっかかるようなことになったら、悔やんでも悔やみ切れません。また、英検などの資格もあった方が良いと思います。

■英単語、英熟語は、
 毎日少しずつ覚えるのがコツ


 
次に、文系、理系を問わず、ほどんどの大学で課せられる必須学科である英語の勉強法を教えたいと思います(私は英語が得意だったので)。英語の基本となる英単語、英熟語は、毎日少しずつ覚えるべきです。私は、通 学に電車で1時間かかるので、その時間をうまく利用して覚えました。
 例えば、行きの電車では英単語、帰りの電車では英熟語を、1日20個覚えると決めたら、必ず覚えるようにしました。単語だけ覚えようとするとなかなか覚えられないので、例文で覚えたり、長文の中で覚えたりしました。長文は、毎日必ず目を通 すようにしました。教科書でも良いと思います。長文、英文法、何でもいいので、何らかの形で毎日、英語に接した方が良いと思います。
 私の場合は毎日1題、30日で1冊仕上がるような薄い問題集を解きました。長文を読むだけでなく、問題形式にも慣れるので、お勧めです。できるだけ早い時期に志望大学を決め、目標を持って勉強し、合格できるよう頑張ってください。


 

 

日本女子大学
人間社会学部社会福祉学科1年

平成15年3月外国語コース卒
長町中出身

先輩の実績に勇気づけられ、
推薦受験を決意


 入学当初から推薦入試で大学受験をしたいと考えていました。成績だけでなく自分を見てもらえることと、大学を受験するチャンスも増えるからです。仙台育英学園では、毎年多くの先輩方が推薦入試で大学に合格していて勇気づけられました。もし、他の高校に入学していたら、私は推薦入試に踏み切れなかったと思います。実績のある仙台育英学園だからこそ「私も努力すれば推薦入試で受験できるかも知れない、頑張ろう!」と思うことができました。

■目標を持つことで、
 充実した日々を送ることができる


 私が心掛けてきたのは、学校を休まないということと、定期テストを大切にするということです。これらは毎年、先輩方や先生方が言われていることで、私も1年生のころから聞いていました。もともと体力には自信があり、中学生のときも3年間皆勤で卒業したので、「目指せ3年間皆勤!」というのは、私にとってピッタリの目標でした。その結果 3年間皆勤で過ごすことができ、目標を達成することができました。
 ただ漠然と3年間を過ごすのと、目標を持ちながら日々努力して過ごすのでは全然違います。目標を持つことにより、充実した日々を送ることができるでしょう。苦労することもたびたびあるとは思いますが、達成したときには喜びとともに自信も持てるし、新たな目標に向かってがんばろう!という気持ちになります。それは自分だけが感じることができる達成感です。資格を取得する、英語を話せるようになる……など、何でもいいので、ぜひ目標を持ってみてください。

■2年生は気が緩みやすい
 時期なので、要注意


 定期テストでは毎日の授業を大切してほしいと思います。テストは授業の内容から出されますし、受験の基盤となるのは授業です。私は定期テストで「5」をとることを目標にしていましたが、3年間成績が良かったわけではなく、2年生の時に少し下がってしまいました。これは3年生になってから悔やまれ「あの時頑張っていたらな」と感じることが何回かありまました。授業や定期テストに対して甘い気持ちになっていたのだと思います。評定が0.1下がる程度で済んだから良かったのですが、皆さんは後悔することのないよう、1年生の時から日々の授業や定期テストを大切にしてほしいと思います。特に、2年生は気が緩みやすい時期だと思うので注意してください。
 推薦入試を考えている人の中で、小論文が必要な人は早めに対策を始めた方がいいと思います。私は推薦をいただいてから始めたので遅れてしまい、余裕をもって練習できませんでした。
 本番では練習していた内容から書けるものが出たので良かったのですが、やはり練習不足だったと思います。最初から書く練習をしなくてもいいと思います。過去の出題内容を調べたり、関係する内容の本や新聞を読んで知識を増やしたり、自分の意見を持つようにすると、後で余裕を持って練習できると思います。

■勉強だけでなく、さまざまな体験をして
 有意義な高校生活を


 最後に、勉強することだけが高校生活ではありません。私は茶道部でさまざまな体験をしたり、イギリス語学研修でホームステイをしたりと貴重な体験をすることができました。
 他にも修学旅行など楽しい思い出もたくさんできました。このような思い出があるからこそ、高校生活が楽しかったと言えるのだと思います。みなさんも楽しい思い出をたくさんつくり、自分の目標に向かって充実した高校生活を送ってください。


 

 

東京理科大学
経営学部経営学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
古川中出身

やるからには全力で
受験に立ち向かおう


 私は最初、推薦入試で大学を受けようとは思っていませんでした。校内選抜の段階で通 るとは思っていなかったのです。しかし、せっかくあるチャンスだから挑戦してみようと思いました。やらないで諦めたくなかったのです。そして、やるからには全力で受験に立ち向かおうと思いました。

■オリジナルのファイルが
 試験本番に役立った


その後、担任の先生から校内推薦に通ったという知らせを聞きました。しかし、そこで喜んで安心してしまわずに、これからが本番だと気を引き締めました。そして、できるだけ情報や資料を集める努力をしようと思いました。  まず最初に、教室にある大学の情報誌を調べました。これは大学のデータだけでなく、その情報誌の視点から見た簡単な特徴も書いてあり、役に立ちました。次に情報処理室に行きました。そして、昨年までの情報や先輩の体験談をまとめたものをプリントしてもらいました。その次に図書室に行って、大学のホームページを調べました。これは大学のパンフレットと同じような内容でした。また、家にある大学の資料や情報誌を読み、役に立ちそうなな部分を切り取りファイリングしました。気が付くと、集めた資料がファイルいっぱいになっていました。これが、願書を出すときや試験本番で役に立ったのは言うまでもありません。

■本番でリラックスするためにも
 下見に行こう


 受験前には大学を実際に見に行きました。これも非常に役に立ちました。私自身、受験当日より大学に見学に行ったときの方が緊張したので、本番でリラックスし自分の力を出し切るためにも、下見をしておきましょう。
 試験当日、面接では自分の番になるまで相当時間がありました。こういう時間は有効に使うべきです。私はまとめておいた資料にもう一度目を通 したり、リラックスして、有意義に過ごしました。やはり最後まで諦めず、少しの時間も無駄 にせず、頑張り通すことが大事だと思います。
 最後に、お世話になった先生方とアドバイスをくれた友人たちに心から感謝したいと思います。ありがとうございました。


 

 

東京理科大学
理学部応用化学科1年

平成15年3月特別進学コース卒 
広瀬中出身

目標は自分を向上
させるためにある


 入学当時、勉強だけしていては死にそうだと思い、軟式野球部に入部しました。実際、苦労したこともあり、勉強と部活の両立は難しかったが、多くの友人に恵まれ、多くのことを学ぶことができました。それは今の僕の大きな財産になっており、4年間の学生生活を送る上でも、大きな力になってくれると確信しています。お世話になった特進コースの先生方、部活動の関係者の方々に心から感謝します。ありがとうございました。

■目的意識を持って、
 初めて勉強が身につく


 今回、合格体験記を書くにあたり、3年間を振り返ってみますと、勉強と正面 から向かい合ってきたかどうかは疑問です。特に、1、2年のときは、普段の勉強時間が常に0分から30分と、恐ろしいほど勉強していませんでした。部活を終えて帰宅するのは9時過ぎが当たり前だったので、時間的にも余裕がなく、その上疲れた体で机に向かうのは困難を極めました。定期テストでさえも、3日ぐらいしか勉強しないという悲惨な状態が続きました。
 しかし、大学進学という目標がある以上、何とか自分の生活習慣に合った勉強法を確立しなければなりません。そこで、まず前々から先生に言われてきた「授業を大切にする」と「疑問を持ったらすぐ質問」の二つを心掛けるようにしました。目的意識を持って、初めて勉強が身につきます。早い時期から自分に合った勉強法を体得し、実践することが大切だと思います。そして、どれだけ基礎力を身につけるか、それによって勝負が決まると思います。僕はそれに気付くのが遅く、苦労しました。今後が思いやられます。
 最後に、とにかく目標を持ってください! 目標は自分を向上させるためにあります。僕は一応目標を持っていたので、今まで生き残ってきました。自分の価値を最低ラインまで下げずにすみました。僕と同じような立場の後輩の皆さんに、これが参考になればうれしいと思います。頑張ってください。



 

 

東京理科大学
基礎工学部生物工学科1年

平成15年3月特別進学コース卒
古川東中出身

身に付けた知識は、
落ち着きを取り戻す「お守り」


 今年度受験を控えている皆さんへ。参考になるかどうか分からないが、私が推薦で合格できた要素を次の3点にまとめてみた。それらのどれが欠けていても私は、無事に合格通 知を手にしていないとさえ思える。

■自分が勉強しやすい
 リズムを見つけ、崩さないように


1.さまざまな行事への参加
 一番最初にこれを持ってきたのは、私にとって3年間の受験勉強よりも、学校内で経験してきたさまざまなことの存在が大きいからである。イギリス語学研修をはじめ、3年間通 して行ってきたSクラブの活動には、周りから心配されるほど積極的に参加してきた。しかし、この活動こそが自分を見つめるきっかけとなった。入学当初、希望進路がたくさんあった私が、最終的に遺伝子工学を学ぼうと決心したのは、実はSクラブのボランティアがきっかけだったのである。アンテナを外に向けることの大切さを痛感した。何事にも注意を払うと思いがけないものを得ることできる。
2.授業、補講を大切にした勉強法
 これは一つ目にも共通するのだが、私は常に「何かに気付くこと」を心掛け、授業を受けようと努めていた。イベントに全力を使ってしまう私は、リズムだけは崩さないように、土日や水曜日に予習をまとめ、普段は宿題やプリントをこなすようにした。また、Sプランも活用して、休みの日は駿台の自習室を使った。ここで一つだけアドバイスするとしたら、一番自分が勉強しやすいリズムは変えないことだと思う。私は、1、2年のとき補講を欠かさず受けるようにしていたが、一度休んで戻れなくなり、そこであきらめて成績が著しく低下した嫌な経験がある。自分のリズムはできるだけ早く見つけた方がよさそうだ。
3.自分の学びたい分野に関する知識
 これが入試(面接)では最も評価された。面接の内容は専門的なことも含まれたが、事前に読んでいた本や新聞のおかげで答えることができた。また、不安なことは先生に尋ねるのが最も早い。私は今年最も聞かれそうなノーベル賞の内容を全く理解していなかった。これは渡部先生と斎先生に協力していただいた。普段大内先生からいただく新聞の切り抜きのコピーも活用し、全て試験会場に持って行った。知識は落ち着きを取り戻すお守りみたいなものにもなったと思う。


■できることを一つひとつ
 こなしていくことが合格への近道


 以上3点が推薦で合格できた要素である。こうしてみると、私の合格は3年間の集大成だとも思える。推薦を受けようが受けまいが、3年間でできることを一つひとつこなすことが合格への近道になるのかもしれない。しかし、合格したからといって遊んではいけないのが推薦入試! 生半可な気持ちで、先輩方が築いた指定校推薦を使ってはいけない。現役生の皆さんにはこれだけは忘れないでほしいと思う。
 最後になったが、私は本当にたくさんの人に支えられ、今この体験記を書くことができている。特に難しい扱いを必要とする私に優しく、時には厳しくしてくれた友人、先生方に感謝の気持ちでいっぱいである。ありがとうございました。


 

 

成城大学
法学部法律学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
多賀城第二中出身

推薦入試には、他の人と
差がつく何かが必要


 2年生になって新しいクラスになったとき、クラスのほとんどの人が大学進学を目指していることを知り、自分も少しずつ進学について考えるようになりました。実際に指定校推薦を意識して勉強するようになったのは、2年生の夏休み頃からでした。でも後輩の皆さんは、もっと早くから自分の目標を持って、準備をしてほしいと思います。

■大学探しの第一歩は、
 学校にある資料の活用から


 指定校推薦を受けるにあたり、まず第一に大切なのは目標です。自分が今何をしたいのか、将来何になりたいのかを、この機会にもう一度真剣に考えてみると良いと思います。仙台育英には大学を選ぶための資料がたくさんあります。この資料をうまく活用して自分に合った大学を探してください。そして、大学に合格するための努力を絶対に惜しまないでください。その努力は大学に合格した後でも、きっとあなたの心の支えになるはずです。
 私が努力したことは、計画を立てて定期テストの勉強をしっかりやり、高い評定を得るために学校の授業をきちんと聞いたことです。当たり前のことのように聞こえますが、一度理解したと思ったことでも改めてやってみると、新しい発見があるはずです。授業をしっかり聞いていると、テスト前の勉強がとても楽になります。授業が理解できない、集中できないなどの悩みはあると思いますが、そういうときは、先生方に個人的に聞きに行ってください。先生方は分かるまで丁寧に教えてくださいます。

■受験勉強にやり過ぎはない。
 悔いが残らないよう努力を


 地道に努力してさえいれば、自分なりの勉強方法を見つけることができ、勉強もはかどるようになるはずです。しかし、本当に自分が行きたい大学の指定校推薦をいただくには、これだけでは足りません。他の人に差をつけることができるような何かがあると、とても有利になります。私の場合は皆勤賞でした。幸いなことに、指定校推薦を目指して始めた2年生の時点で、私は無遅刻、無欠席、無欠課、無早退でした。後は残りの期間を皆勤で通 すことを心掛けました。後輩の皆さんには、皆勤賞のほかにも英検や漢検などの資格を取得することをお勧めします。取得していると、推薦入試の際に非常に役立ちます。
 最後になりましたが、受験生の皆さん、受験勉強にやり過ぎはありません。自分に悔いが残らないように勉強すれば、それがあなたの「最高の受験勉強」になります。無理をせずに、体に気を付けて頑張ってください。皆さんが大学に合格することを心から願っています。


 

 

成城大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
広瀬中出身

塾に通 わず、学校と
自宅学習で目標を達成


 私は1年時、伝統ある陸上部に入部しましたが、体力と能力の限界を感じ退部する決心をしました。その頃の成績は最悪で、平均評定値も3.1でした。自分には大学進学の目標があると思い直し、評定を上げることに努力しました。そうすることで、推薦での入学の可能性を広げることができると考えたからです。

■設備の整った図書館を利用し、
 仲間の刺激を受けながら


  まず指定校推薦を目指すために、無遅刻、無欠席、無早退を心掛けるようにしました。これによって推薦が左右されるからです。次に、評定を上げるために、成績は前回よりも必ず上げるという目標を持ちました。放課後は設備の整った図書館を利用しました。そこで勉強している仲間たちの真剣な姿勢は、よい刺激になりました。毎日の学習時間も少しずつ増やしていくうちに、自分の合った学習のスタイルを見つけることができました。その結果 、2年終了時までには、4.1、3年時は4.8までに評定を上げるという結果にもつながりました。また、夏休みなどに行われる講習やボランティア活動は積極的に参加することも重要です。

■オープンキャンパスに参加し、
 志望大学をよく知る


 指定校推薦には、小論文と面接のある大学が多いです。私はそのどちらも苦手だったので、まず、小論文の方はタイプの違うテキストを2冊購入し、何度も読み返し、さまざまなパターンの知識を身に付けました。そして何よりも重要なのは、新聞の一面 や小さなコラムを毎日欠かさず読むことです。
 面接では、自分の考えを問われることが多いので、さまざまな事柄について、はっきりとした考えを持つことが大切です。私の場合は大学についての考えを問われる方式だったので、事前にオープンキャンパスなどに行っていたことが、合格の一つの要因になりました。そして、何よりも重要なことは、自分自身を強くアピールすることです。それは面 接官に良い印象を与えられるからです。
 最後に、自分に合った学習スタイルを早く見つけ、目標を立て、毎日の授業を真面 目に受けることです。塾に通わず、自宅学習でも十分目標は達成できると思います。そして入部した陸上部でのトレーニング中に身に付いた集中力と忍耐力が、合格への大きな成果 につながったと思います。
 サポートしてくださった皆さんにとても感謝しています。後輩の皆さん、毎日を大切に過ごしてください。




 

日本大学
工学部建築学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
宮城教育大学附属中出身

部活と勉強の両立が評価
される入試方法を選択


 私が大学進学を目指したのは、幼い頃からの夢であった建築家になるためでした。高校では普通 科でなるべく多くの知識を得て、大学に行ったら建築について詳しく学ぼうと考えていました。

■どうすれば時間を有効に使えるか、
 効率よく勉強できるか


 私の高校生活は部活動が中心でした。部活動はバスケットボール部に所属し、毎日厳しい練習をして、帰宅したらすぐ寝てしまうような生活が続きました。部活動をしている期間、私の学習といえば、休日に教科書を眺めるぐらいでした。しかし、定期考査が近くなると話は別 です。赤点だけは免れたかったので必死に勉強し、何とか乗り切ることができました。目標は評定4.5を取ることでした。
 部活動を引退してからは、受験生として勉強を始めました。出遅れていることは分かっていたので、どうすれば時間を有効に使えるか、効率よく勉強できるかを考えました。そこで、平日は学校の図書室が閉まるまで、休日はメディアテークで短い時間でも勉強する習慣をつけました。しかし、やる気がない日はすぐにやめることにしました。また、家では気が散るので、夏休みも積極的に外に出て勉強するように心掛けました。


■過去の出題を参考に、
 小論文と面接対策


 推薦入試を考えたのは3年生になってからでした。大学進学のために部活動と勉強を両立し、頑張ってきたことが認められる方法を考えて、推薦入試を選んだのです。試験は小論文と面 接でした。小論文対策は学校で渡された本を読んでから、受ける大学の過去の題材を使って何度も書いてみました。面 接対策は過去の指定校推薦で、仙台育英の先輩たちが聞かれたことを参考にして、考えをまとめておきました。
 小論文も面接も、考えたこともないことを問われれば焦ると思いますが、ある程度考えがまとまっていれば、安心して受験できると思います。頑張ってください。


 

 

日本大学
理工学部社会交通工学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
東仙台中出身

普段の授業を大切にし、
定期テストに全力を注ぐ


 これから書くことは、主に部活動をしている後輩たちに読んでもらいたいと思います。まず部活動を全力で頑張ってください。
 私もバスケットボール部に3年間所属していました。その部活動では、同じ目標に向かって共に汗を流した友との絆、顧問の先生への感謝の気持ちなど、ここでは書き切れないほどたくさんのことを学びました。目標を持ち、一つのことに夢中になることは素晴らしいことだと思います。

■部活と両立させた最低限の勉強が
 合格への足掛かりに


 勉強面では、部活動との両立は難しいことです。部活動の後、帰宅してからは勉強する気になれないはずだと思います。疲れた後は誰でも休みたいと思うはずです。実際、私も普段は帰宅後は勉強したことがありません。だから授業を大事にし、定期テスト期間だけは家でも勉強しました。他の人より勉強しないのは事実だったので、最低限のことはやろうと思いました。そのおかげか、実力テストや模擬試験では無残な成績でしたが、定期テストだけはそれなりの成績を収めていたと自負しています。
 今思うとその最低限の勉強が、私を大学合格へと導いてくれたと確信しています。部活動引退後は受験勉強もしましたが、もし定期テストの勉強すらしていなかったら、大学合格は不可能だったと思います。

■部活で得たものは、
 学問の知識よりもさらに大きい


 このような私の体験から、授業と定期テストは頑張りましょう。また最初にも書きましたが、部活動を一生懸命頑張ってください。部活動で得るものは、学問の知識よりもさらに大きく、人間にとって非常に大切で重要なものではないかと思っています。
 部活動を頑張り、遊ぶときは思い切り遊び、適度に勉強をする。きちんとしたけじめをつけ、充実した高校生活を送り、志望する大学に合格できるよう頑張ってください。



 

 

専修大学
法学部法律学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
加茂中出身

夢こそが受験に
打ち勝つ最大の武器


 なぜ私が大学進学を目指したかというと、今まで習えなかったより多くの知識を学び、自分の持つ夢へとつなげられればと思ったからです。しかし、大学受験の厳しさや難しさは、姉や兄からよく聞かされていました。ところが、仙台育英学園には指定校推薦で行ける大学が、目を見張るほどあったのです。私は1年の終わり頃、そのことを知り、推薦していただけるように頑張ろうと思ったのです。

■定期テストでオール5を目指そう

  まず、皆さんが指定校推薦に挑戦したいと思うならば、定期テストでオール5を目指すことです。「オール5なんてオーバーすぎるよ」と思う人もいるかもしれません。しかし、評定平均値が高いに越したことはありません。高ければ高いほど、将来進む道を選ぶ範囲が広くなるのですから。
 あともう一つ。皆さんはもうすでにわかっていると思いますが、学校を休まないことです。これは本当に当たり前で簡単なことですが、3年間続けるとなると結構辛いものです。私自身、よく3年間ほとんど休まずに頑張ってこれたと思うほどです。
 以上の二つは、指定校推薦に挑戦する人のために書きました。しかし、もう一つ、一般 入試で受験する人たちに言っておきたいことがあります。それは、将来の夢を持つことです。私も法律家になりたいという夢を持って、3年間頑張ってきました。夢を持っている人は強いです。誰にも負けない信念を持つことができます。ただ勉強するのではなく、自分の夢を見つけ、それを目指して頑張ればいいと思うのです。そうすれば、自ずと進むべき道は開けてきます。皆さんの持つ夢こそが受験に打ち勝つ最大の武器になると思います。
 私の話が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。私は皆さんが将来の夢に向かい、進みだすのを応援しています。頑張ってください!


 

 

専修大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
長町中出身

受験勉強はメリハリをつけ、
短時間で効率よく


 3年になっていろいろ検討した結果 、大学へ進むことがベストだと考え、せっかくたくさんの枠がある指定校推薦を利用しようと決めました。
 指定校推薦でまず重要なのは自分の評定でしょう。行きたい大学があっても成績が達していなければ志望できないのです。しかも、いくら評定が志望校に合致していても、ギリギリでは他の人たちと比べると危うくなってしまいます。ですから日頃の勉学をおろそかにせず、定期テストに全力を尽くすことをオススメします。実際、私もその時は「いやだな」「面 倒だな」と思っていましたが、今になってみると、しっかり取り組んでおいて良かったと思います。


■英語を重視する大学が
 増えている


 そしてもう一つ、指定校推薦で重要なのは3年の夏休み明けにある校内模試です。ここでの順位 も校内選考にかかわってくるのです。私はこのテストで自分も信じられないような良い成績を取ることができました。そのおかげで指定校推薦が取れたと思っています。
 私はこれといって特別な勉強法をやったわけではありませんが、メリハリをつけることが大切だと思います。中途半端に長時間やるよりも、短時間で効率よくやる方がいいと思います。それからこれは私の経験からなのですが、英語を重点的にやることをお勧めします。最近はどの大学も英語を重視する傾向が強くなってきています。

■他との差をつけるため、
 一段階上の資格を取得する


 英検やワープロ検定、漢検などの資格も持っているといいと思います。仙台育英では必ず一定の資格を取るようになっていますが、他の人と差をつけるために一段階上の級を取ってください。有利になることはあっても不利になることは絶対にありません。
 こうして私は運良く推薦をいただくことができましたが、皆さんはまだ時間がありますので、悲観的にならないで少しずつできることからやってみてください。少しでも参考になれば幸いです。
 最後になりましたが、3年間担任してくださった高橋英義先生をはじめ、多くの先生方に大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

 

 

大東文化大学
経営学部経営学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
岩切中出身

毎日の授業を大切に考え、
予習と復習を徹底する


 大学合格を実現させるには、自分で努力することです。やろうとすることはすぐにうまくいかないかもしれませんが、日々努力をすることが必要です。まず授業を大切にして、休まず、遅刻せずに学校に行くことであり、中間考査や期末考査が近づいたら、毎日勉強することです。
 私は東京の大学に進学したいと思いましたが、体が弱かったので、病気をしないために規則正しく生活しようと試みました。夜はその日のうちに寝るようにして、学校に遅刻せず、休まずに登校するようにしました。それと毎日の授業を大切に考え、授業の予習と復習をしました。

■3年生の夏休みは、
 推薦を意識し特に熱心に勉強する


 大学に進学したいなら、将来、自分が何をしたいかという目標を持ち、勉強をする方がいいと思います。目標を持ち、目標に向かって努力することが大切です。推薦で大学に行きたいなら、最後まであきらめずに頑張って勉強してください。
 私が推薦で合格したきっかけは、2年の前期と後期の中間考査の勉強に力を入れ、特に夏休み明けの実力考査で、今まで勉強してきた実力を発揮したからです。3年生の夏休みは、推薦で大学に行きたいという気持ちで熱心に勉強しました。担任の先生に「いい大学がある」と勧められて、自分に合うかどうか悩んだ末、受験することを決めました。
 自分が受験した学校は小論文があったために、最初は大変でしたが、「苦労を積み重ねれば、きっと報われる」という気持ちでやっているうちに慣れてきました。試験間近まで、論文をいっぱい書いて練習しました。



 

共立女子大学
家政学部被服学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
向洋中出身

とりあえずではなく、
目標を持って勉強しよう


 大学進学で一番大切だと思うことは、早めに将来何をしたいのか、どんな職業に就きたいか、そのためにはどんな大学、学部に進めばいいのかということを、きちん把握しておくことです。そうすることによって、その学部に合った勉強方法を進めることができるし、何より「とりあえず大学に行こうかな」とか、「とりあえず勉強しよう」と思って勉強に取り組むより、目標を持った方が集中できるし、とても重要なことだと思います。

■受験のチャンスを最大限に
 生かすためにも、学校を休まないこと


 そして、自分の持っている受験のチャンスを最大限に生かすことも大切だと思います。私の場合は指定校推薦でした。他にも、推薦入試やAO入試などがありますが、そういったものを受けるために大事なことは、学校を休まないようにすることです。テストが良くても欠席、遅刻、早退が多過ぎては受けられないからです。だからといってテストが悪くてもだめですが。
 推薦入試では面接と小論文があります。私の受けた大学は面接だけでした。面 接では志望理由や大学に入ってからどんなことがしたいかなどを聞かれました。そこで気をつけておきたいことは、志望する大学、学部について、ある程度の知識を頭に入れておくことです。「これから勉強することなのに」では通 用しません。きちんと調べ、ある程度質問を考えてその答えを用意しておくと良いと思います。小論文は私の友達の場合、先生に何度も見てもらっていました。とにかく何度も書いて何度も見てもらい、直すことが大切だと思います。

■絶対受かりたい大学が
 見つかってからは勉強に集中できた


 私は1、2年の時から将来のことや志望する大学を考えていたわけではありません。ですが、3年になって「絶対受かりたい」と思う大学を見つけ、勉強に集中するようになりました。1、2年の頃の成績がそこそこ良かったので、何とか推薦を受けることができました。私は運が良かったんだと思います。やはり早いうちから目標を決めて頑張った方が良いでしょう。あと大切なのは自分の気持ちだと思います。やらなきゃいけないと思ってするより、楽しんでやった方がいいと思います。頑張ってください!



 

 

神奈川大学
外国語学部英語英文科1年

平成15年3月外国語コース卒
秀光中出身

長期留学がきっかけで、
目標が見えてきた


 大学の進路について考え始めたのは、長期留学から帰ってからのことでした。それまでは進学はしようと思っていたものの、具体的な目標は持っていませんでした。
 私は小学校のとき、親の勧めでカナダでホームステイを体験しました。わけが分からないまま終わってしまいましたが、英語を学んでいるうちにぜひもう一度チャレンジしたくなり、再びカナダへ行きました。今度こそはと思っていたのに、自分の英語が通 じないのにショックを受けました。

■もっと日本語を学び、
 日本を見つめ直す必要性を感じる


 その後、中学のユーロスクール、外国語コースでのイギリス研修旅行と、海外へ行く機会にも恵まれ、異文化にとても興味を持ちました。そして、漠然としていた目標がはっきりしてきたのは、カナダへの長期留学がきっかけでした。カナダでの体験は、私の成長に大きな影響を与えてくれました。
 これまでの英語圏での経験の中で、もっと日本語を学び、日本を見つめ直すことの大切さを感じています。外国の大学に行くことも考えましたが、海外で自分の母国である日本を紹介することでコミュニケーションを広げてきた経験から、日本の大学に行くことを決め、小人数ゼミで教育を受けられる神奈川大学を選びました。  これからも、あらゆるチャンスを生かして海外へ行けるような学生生活を送りたいと考えています。  高校3年間を振り返ってみると、勉強は試験前にするだけでしたが、英語に関しては一応力を入れてきたつもりです。このことが、今回の指定校推薦につなっがって、うれしく思います。
 最後になりましたが、中学校、高校生活6年間お世話になりました先生方に本当に感謝しています。ありがとうございました。


 

 

神奈川大学
法学部法律学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
村田第一中出身

部活に熱中している人こそ
授業をしっかり受けよう


 私は指定校推薦で神奈川大学に合格することができました。普通 、指定校推薦で合格したというと、3年間、勉強ばかりしていたと思われがちですが、私の場合は少し違います。私はラグビー部に所属していました。朝学校へ登校し、夕方から松島のグラウンドで練習し、夜遅くなるため、3年間寮生活でした。

■定期テストの期間だけは、
 疲れていても頑張って勉強した


 部活動では日々「日本一」という目標に向かい練習に取り組んでいました。この目標を達成することはできませんでしたが、部活動を通 して学ぶことはとても多く、これからの人生を生きていくうえで、とても重要な3年間だったと思います。
 次に勉強面を書きたいと思います。部活動をやっていると、他の生徒より勉強をする時間が少なくなってしまうのは事実です。寮に帰ってからも、疲れていてなかなか予習や復習はできませんでした。そこで、せめて授業はしっかり受け、わからないところがあった授業では、最後に先生や友達に聞くようにしていました。
 あとは、何といっても指定校推薦は平均評定が重要なので、定期テストは頑張りました。定期テストはどんなに疲れていても夜遅くまで勉強しました。途中で眠くなったときも何度もありましたが、そういう日は思いきって寝て、次の日早く起きて勉強するようにしていました。本気で勉強したのは定期テストの期間ぐらいなので、一般 の生徒に比べたら全然量は少ないのですが、今になって、あの時勉強していて良かったと思います。皆さんも最低限、定期テストで少しでも良い点を取れるように努力してください。もちろん日々の授業もですよ。

■苦労はいつか
 どこかで実るはず


 そして、もし私のように部活動を続けながら指定校推薦を狙っている生徒がいたら、決して諦めずに挑戦してください。部活動をやっていない生徒もしっかり目標を持って、それに向かって努力してください。きっとどこかで苦労が実る日は来るはずです。
 最後になりますが、加藤雄彦校長先生、監督の丹野先生、担任の槙先生をはじめ、お世話になった諸先生方、本当にありがとうございました。後輩の皆さんも感謝の気持ちを決して忘れずに頑張り、努力してください。そうすればきっと夢は叶うはずです。



 

 

神奈川大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
高森中出身

合う勉強法が見つかれば、
合格へ一歩前進する


 2年生までは専門学校に進もうとばかり考えていました。3年生になり進路を正式に決定する際に両親に相談した結果 、自分の考えはこれでいいのか不安になってきました。世の中が不景気の今、「どんな企業でも優秀な人材や即戦力となる若い力を望んでいる」と父から嫌というほど聞かされました。今の自分はそんな人材でないことは言うまでもありません。「もう4年間大学で勉強すれば、その間に自分に最も適したやりたい仕事が見つかるかもしれない」と、次第に気持ちが変化してきました。

■欠席しない、定期考査で点をとる
 ―この2点を意識


 大学に進学しようと考えがまとまり、今まで以上に意識して登校するようになり、「指定校推薦」にかけることにしました。そのために二つのことを特に意識しました。それは「欠席しない」「定期考査で良い点数をとる」ことでした。
 欠席や遅刻をすると、推薦の基準から外れてしまうので、欠席しないことは当然のことです。  定期考査で点を取ることも当然で、行きたい大学に進学するためにはそれなりの点数が必要です。私の場合、評定平均が4.0以上になるよう努力しました。
 先生方のおかげで、念願の神奈川大学に推薦していただき、最後の関門は面 接試験となりました。本番に備え必死になって質疑応答を考えて臨みましたが、実際の面 接は5分程で、志望理由を聞かれただけで終了しました。
 最後に皆さんに言いたいことは、「自分に合った勉強方法を見つける」ということです。点数の良い人も点数のなかなか上がらない人も、基本的に勉強の量 は、そんなに変わらないと思います。ただ、点数の良い人はより多くの問題を解いている。それだけの差だと思います。なかなか点数が上がらなくて悩んでいる人は勉強方法を変えてみたらどうでしょうか。自分に合った勉強法を見つけることが、大学合格への近道です。


 

 

神奈川大学
工学部応用化学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
愛宕中出身

1年生の時から
大学受験は始まっていた


 私がこの大学に合格できたのは、ただ単に受験勉強をしたのではなく、1年生の頃から定期考査を頑張ってきたからだと思います。ですから、私の場合、1年の時から大学受験が始まっていたのです。

■友人と競い合うことで
 頑張ることができた


 推薦入試において必要不可欠なものは、平均評定値です。もちろん高ければ高い方が良いわけですが、仙台育英に入学した時の私は、良い評定が取れるような人間ではありませんでした。その私が良い評定をもらえるようになったのは、良い友人を持つことができたからです。友人には頭のいい人が多く、私は彼らを常に目標にして定期考査で頑張りました。負けず嫌いな私はそうすることで、必然的に図書館へ行ったり、分からない部分を先生に聞いたりするようになりました。友人と競争しても、結果 的にはいつも負けてしまうのですが、そのたびに「次は負けない」とか、「今度こそ」という思いになり、それが勉強を続ける原動力となりました。


■新聞を読まなかったことと、
 下見をしなかったことは今も心残り


 しかし、こうして大学に進学した今も、心残りなことがあります。それは社会について何も知らなさ過ぎたこと、そして、推薦入試までに大学を見学しておかなかったことです。いつも両親から、「新聞を読め」と言われていたのですが、全く読みもせず、ノーベル賞受賞者の方の名前すら知りませんでした。その結果 、面接直前になってから、必死に調べ物をすることになってしまいました。
 また、大学が横浜にあり遠いという理由だけで足を運ぶこともなく、面接で「オープンキャンパスには来られましたか?」と問われたときも、顔を真っ赤にして「来ませんでした」と答えるはめになってしまったのです。これは、相手に対して失礼極まりなかったと反省しました。
 これから推薦を受けようと考えている皆さんは、私のことを反面教師にしてもらいたいです。そうすれば焦ることなく、自分の力を発揮できると思います。  最後に、高校生活において、いろいろとご指導いただいた先生方、私を支えてくれた友人、家族に感謝したいと思います。後輩の皆さん、自分の進むべき道を最後まで諦めず頑張ってください。