栄光への軌跡2003
大学合格体験手記 スポーツ推薦

 
 

筑波大学
体育専門学群1年

平成15年3月特別進学コース卒
函館的場中出身

「走りたい」という、
自分の意志を通した3年間


 考えてみると、私の高校生活は「部活(陸上部)」中心に動いていました。そのため、勉強との両立が上手にできないでいました。  そうした中で大切だと思ったのは、早めに自分に合った勉強法を身に付けるということでした。これは誰にとっても言えることだと思います。

■疲れを克服し、1日30分でも
 勉強する習慣を


 特に部活動を頑張っている人は練習に疲れて、毎日勉強を継続するのがとてもつらいのはよくわかります。でも、1日30分でもいい、教科書を読んだり単語練習をして、とにかく勉強する習慣をつけましょう。そして、定期考査だけでもしっかり点数を取りましょう。こうして最低限の評定を保持しておくことで、大学への道は必ずや切り開かれるはずです。頑張ってください!(当然のことですが、部活動でも思いっ切り本領を発揮してください)。
 私は推薦という形で大学に合格することができました。でも、基本は勉強だと思います。私自身、納得の行く両立は高校3年間で達成することはできませんでした。だからこそ後輩の皆さんには是非達成してもらいたいと思うのです。
 最後になりましたが、私が合格できたのは、高校3年間の「走りたい」という私の意志を理解し見守ってくださった、校長先生をはじめとする多くの先生、友達、家族のおかげだと思っています。ありがとうございました。


 

 

明治大学
法学部法律学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
大島中出身

やりたいことを継続すれば
大学合格も夢ではない


 私は、スポーツ推薦で明治大学に合格しました。特別 なことは一切していません。毎日決まった時間から部活を始め、問題を起こさずに3年間部活をしてきただけです。勉強も赤点を取らない程度にしたぐらいで他には何もしていません。

■部活で3年間大変だったが、
 そのお陰で大学に合格


 大学受験前には面接練習をやっておかないと、本番でパニックになるのでちゃんとやっておいた方がいいです。ただ、ここまで読むと楽だと思うかもしれませんが、部活を3年間続けるのは結構大変だと思います。
 ラグビーは3年間本当に頑張りました。全国大会にも出場しベスト4という記録を残せたし、主将もしました。土、日もなかなか遊べませんでしたが、そのおかげで大学合格できたので、他の人が受験勉強している時に遊べます。最初に苦労するか、後に苦労するかの違いです。
 皆さんも自分の一番やりたいことを継続すれば、希望の大学に合格できるはずなので、頑張ってください。



 

中央大学
法学部政治学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
富沢中出身

自分の力を試してみたい
将来の夢を叶えたい


 私はスポーツ推薦で中央大学法学部に入学したのですが、ここに進学を決めた理由は二つあります。一つは中央大学のレスリング部が全国でもトップリーグに所属している強豪校であることです。

■スポーツ推薦でも、
 放課後を活用し一生懸命に勉強


 私は高校に入ってからレスリングを始めましたが、他の人と同じことをしていても強くなれないため、全体での練習が終わった後に一人残って、ウエイトトレーニングをしたり技術面 の研究をしながら練習をしました。
 その結果として、全国選抜大会、インターハイ、国民体育大会に出場することができ、全国グレコローマン選手権大会では5位 に入賞しました。試合で勝つことが楽しくなり、努力することでどれだけできるのか、自分の力を試してみたいと思うようになっていきました。
 二つめは、将来の夢が中学校の社会科の教師になることなので、東京の大学でさまざまなことを見聞して、教員免許を取得し、将来に役立てたいと考えたからでした。
 中央大学のスポーツ推薦は、小論文と面接なので、部活動ばかりではなく、勉強の方も放課後に残って一生懸命取り組みました。受験は緊張しますが、落ち着いて臨めば必ず合格することができると思います。  努力すれば、必ずその結果が出るので後輩たちも頑張ってください。


 

 

中央大学
商学部会計学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
階上中出身

教科書以外の知識も増やし
自分なりの考えをまとめる


 私は、仙台育英に入学した頃から、大学はスポーツ推薦で受けようと考えていました。そのためには、3年間、勉強とともにラグビー部での活動も努力しなければなりません。

■毎日の授業と部活動の
 両方で努力した結果


 私は毎日の高校生活の中で、勉強の面では学校の授業を大切にし、部活動では人一倍努力して、少しでも早く試合に出られるよう、そして、全国区で上位 になれるように頑張ってきました。その結果、私が最も入りたかった大学である、中央大学のスポーツ推薦受験資格を満たすことができ、受験へとこぎつけたのです。
 試験の内容は実技試験と小論文、面接でした。夏休み頃から少しずつ勉強していましたが、小論文も面 接も準備万全という状況ではありませんでした。そこで、国語の先生に小論文の指導をお願いし、面 接は担任の先生に模擬面接をしていただいたり、ビデオを見たりして勉強しました。多くの先生方の協力を得て、中央大学に合格できたのだと思っています。
 後輩の皆さんに言っておくべきことがあります。それは、教科書以外の知識を増やす努力をしていた方がいいということです。新聞やテレビで自分の気になるニュースを少しでも頭に入れ、それについて自分なりに考えるようにしましょう。さらに詳しく知るためには、本を買うなり図書館で借りるなりして、読むようにし、知識を増やしながら自分の考えをまとめておいた方がいいと思います。  もう一つ、推薦入試については早めに調べ、準備をした方がいいと思います。


 

 

青山学院大学
法学部法学科1年

平成15年3月特別進学コース卒
旭川緑が丘中出身

授業を大切にし、
部活では全国上位を目指す


 僕は仙台育英に入学した頃から、大学はスポーツ推薦で受けようと考えていました。そのためには、3年間、勉強とともにサッカー部での活動に励まなければなりませんでした。勉強の面 では学校の授業を大切にし、定期考査で良い点を取るように努力し、部活動では人一倍努力して少しでも早くレギュラーになり、全国で上位 になれるよう頑張ってきました。
 その結果、私が最も入りたいと思っていた大学の一つである、青山学院大学のスポーツ推薦受験資格の基準を満たすことができました。

■小論文は試験1カ月前から
 
先生の指導を受ける


 試験の内容は小論文と面接です。4月頃から小論文を少しずつ勉強していたものの、決して準備万全という状況ではありませんでした。そこで、試験約1カ月前に、国語の教科担任だった高橋先生に小論文の指導をお願いし、面 接は先輩からもらった本を使って、自分で勉強するようにしました。
 小論文は、自分で考えた題材について書いたものを先生に直していただき、それを直してまた見ていただくという繰り返しでした。さらに、志望理由書などの書類を書くために、担任の岡崎先生にアドバイスをいただき、先生の力をお借りしたことで、青山学院大学へ合格できたのだと思います。

■新聞やテレビのニュースで
 教科書以外の知識を増やす


 後輩の皆さんに言っておくべきことがあるとすれば、教科書以外の知識を増やす努力をしてほしいということです。新聞やテレビで自分の気になるニュースを少しでも見るようにしてください。さらに詳しく知るために、同じような題材の本を買うなり、図書館で借りるなりして読むようにしていけば、知識は増え、考え方なども、今までとは違って深くなっていくと思います。もう一つ挙げるならば、推薦試験の準備は早めに始めておくべきだということです。僕自身ももっと早く計画的に勉強しておけば良かったなと、少々後悔しています。受験は早く準備した者が受かると思います。



 

日本大学
文理学部史学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
利府中出身

レスリング日本一を目指し
大学進学を決意


 私はレスリング部に所属していました。大学へ進学してレスリングを続けたいと考えていたとき、日本大学から声がかかりました。日本大学のレスリング部はとてもレベルが高く、高校でなし得なかった「日本一」を狙えるチームなので、推薦を受けることに決めました。

■日々の努力の積み重ねが、合格への道

 面接では、自分の言いたいことをしっかり話すことができました。3年間部活で日々努力を重ね、授業も常に集中して受けてきたおかげで、無事合格することができました。 私にとって大学とは、将来の夢のステップアップの一つだと思います。大学でどう過ごすかによって、将来がどのようになっていくかが決まると思います。私は仙台育英で培った実力を生かし、しっかりした学生生活を送りたいと思います。


 

 

日本大学
生物資源科学部国際地域開発学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
寺岡中出身

そこには、野球を忘れられない
自分がいた


 私は高校3年の夏まで、進路について全くといっていいほど考えていませんでした。硬式野球部で毎日ただひたすら練習に没頭していたため、そこまで考える余裕がなかったからです。
 現役で部活をしていた頃は、「野球は高校までで、うまくいって東京の大学に行ければいいかな」という感じで、具体的にどこに行きたいか決めてはいませんでした。それでも「勉強はしっかりやっておかないと」と思っていたので、辛いときが多かったのですが、授業を聞いて、ノートを写 し、提出物は提出するよう、当たり前のことだけは最低限やっておきました。

■3年間の努力を思い出し、
 自信を持って臨む

 3年生になり、指定校推薦の一覧表をもらい、自分の評定と照らし合わせ、興味のある大学は図書館で調べたり、先輩に聞いてみたりしましたが、どうもしっくりこなかったのです。「野球は高校まで」と断言していたのですが、自分の中に野球が好きで続けたいと思っている自分、野球を忘れられない自分がいたのです。そこで野球部の先生と相談して、あまり野球はうまくないのですが、野球で入れる大学はないか検討していただきました。そして日本大学の準硬式野球部を紹介していただけたのです。野球で入るにはセレクションという野球の試験を受けて合格をもらわなければいけません。試験で落ちてしまうのではないかという不安もありましたが、高校3年間野球部で努力してきたことを思い出し、自信を持って試験を受け、合格できました。

■常に向上心を持って部活動、
 学業に励んだ3年間を評価

 私が大学に入るために努力したことは、具体的なことではありません。高校生活を充実すべく、毎日向上心を持って部活動、学業とやってきただけで、その3年間を評価していただけただけなのです。しかし、その3年間を充実させるというのは大変難しいことです。妥協しそうになるときもあります。そのときはしっかり「目標」を持って、その「目標」を達成させるために何をしなければならないのか、今の自分はどうなのか、といったことを考えるための力が必要です。  後輩の皆さん、私の場合はスポーツ推薦なので、この話が役に立つかどうか分かりませんが、参考にしていただければ光栄です。 日々の努力を大切に頑張って下さい。


 

 

東洋大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
蛇田中出身

辛く苦しいことも必ず
自分のためになると信じて


 私は仙台育英に入学し、中学時代からしてきたラグビーを高校でも続けることにしました。

■ラグビーが体力面 、
 精神面を強くたくましくしてくれた


 3年間、日本一を合言葉に毎日毎日練習してきました。この3年間、ラグビーを通 し、さまざまな苦しいこと、辛いことを自分なりに乗り越えてきたつもりです。
 大学での4年間や社会人になってから、今まで自分が体験しなかった多くのことが待ち受けていると思います。しかし、この仙台育英での3年間、先輩や友人たちと共に苦しさを乗り越えてきたという自信が、必ず自分に勇気を与えてくれると思います。
 このように体力面のみならず、自分を精神的にも強く、たくましく成長させてくださった監督をはじめ、諸先生方に心から感謝したいと思います。ありがとうございました。  後輩の皆さんでスポーツの道を歩んでいる方々は、これから少なからず辛く苦しいことにぶちあたると思いますが、その時は誰かを恨んだりするのではなく、必ず自分のためになるのだと考え、自らを高めていってほしいです。


 

 

東洋大学
経営学部経営学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
中野中出身

部活が私を大きく成長させ
大学合格に導いてくれた


 私が東洋大学の経営学部経営学科にスポーツ推薦で進学することができたのは、ひとえにボクシング部の佐藤仁徳監督、コーチ、担任の先生をはじめとする先生方のお陰だと感謝しています。本当にありがとうございました。

■仙台育英ならではのスポーツを
 と選んだボクシング


 高校に入学したら、何となく毎日を送るのは嫌だと思い、仙台育英ならではのスポーツをしようと考えました。そんなとき出合ったのがボクシングです。危険を伴うスポーツだと家族には反対されましたが、私は何かに引き寄せられるように入部を決意し、部活に打ち込むようになりました。
 ボクシングというスポーツは倒すか倒されるかの、一対一の勝負なので、最初は不安もありましたが、リングに立つと何ともいえない爽快感がありました。どうせやるなら負けたくない、絶対に勝ちたいという気持ちが強くなり、試合近くになると、学校に登校する前と部活が終わってから、ロードワークを繰り返しました。
 何といっても減量は辛く厳しいもので、汗が滝のように流れるのに、水分を十分にとることさえできないのは地獄の苦しみでした。精神的にも不安定な状態に陥りましたが、仲間もみんな頑張っているのだ、自分だけ負けてはいられないという気持ちになり、乗り切ることができました。

■3度の全国大会出場、
 たくさんの出会い、そして次の目標は―


 私は高校3年間で、春の全国選抜大会、茨城インターハイ、高知国体と3度の全国大会を経験することができました。どの大会でも常に上位 入賞という目標を持っていましたが、インターハイでは納得のいく結果が得られず、非常に悔しい思いをしたので、国体前は勝つことだけを考え、さらに練習に打ち込みました。その結果 、ベスト4という上位入賞を果たすことができ、高校生活に輝かしい軌跡を残すことができました。
 今振り返ってみると、ボクシングがなかったら、ただなんとなくの生活で終わり、どうなっていたかわかりません。部活をやっていたお陰で、たくさんの良い出会いに恵まれ、それが私を大きく成長させてくれました。大学では家族と離れて暮らすので、今までのように甘えた生活はできません。厳しい毎日だと思いますが、常に目標を持ち、国体ではまた宮城代表として出場できるよう頑張ります。
 後輩の皆さんも自分の目標を決め、強い精神力を養い、それに向かって挑戦していってください。


 

 

東洋大学
国際地域学部国際観光学科1年

平成15年3月英進進学コース卒 埼玉 
大東中出身

教科書以外の知識を増やし
小論文と面接に備える


 私は仙台育英に入学した頃から、大学はスポーツ指薦で受けようと考えていました。そのためには、3年間勉強とともにサッカー部での活動も、努力しなければなりませんでした。

■授業と部活、両方で
 人一倍の努力をした


 私は毎日の高校生活の中で、勉強の面では学校の授業を大切にし、部活動では人一倍努力して、少しでも多く試合に出れるよう、そして、全国でも上位 になれるように頑張ってきました。その結果、私が最も入りたかった大学である東洋大学のスポーツ推薦受験資格を満たし、受験することができました。
 試験の内容は、実技試験と小論文、面接でした。夏休み頃から小論文を少しずつ勉強していましたが、小論文も面 接も準備万全という状況ではありませんでした。そこで、国語の先生に小論文の指導をお願いし、面 接は担任の先生に練習相手になっていただいたり、ビデオを見たりして勉強しました。多くの先生方の協力を得て東洋大学に合格できたのだと思います。
 後輩の皆さんに言っておくべきことがあるとすれば、教科書以外の知識を増やす努力をした方がいいということです。新聞やテレビで自分のためになるニュースを少しでも見るようにして、さらに詳しく知るために、同じような題材の本を買うなり、図書館で借りるなりして読むようにしていき、知識を増やし、自分の考えなど持てるようにしておくといいと思います。もう一ついうなら、推薦入試の日程は早めに調べ、余裕を持って準備していった方がいいと思います。


 

 

帝京大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月教養コース卒 山形 
蔵王第一中出身

ラグビーで努力し
その結果が実になった


 僕は、スポーツ推薦での大学行きが3年生の中間あたりに決まった。初めて大学から声がかかったのは、2年生の10月頃だった。冬の全国大会に向けての強化合宿のときに、突然監督に呼ばれて行ってみると、そこには流通 経済大学の先生がいらしていて、僕を大学にほしいとおっしゃった。将来のことは一切考えていなかった僕には、衝撃的な一言だった。

■常に上を目指す
 チームカラーにひかれ帝京大へ


 今まで平凡に生きてきた僕にとって、推薦入試など考えたこともなく、縁がないことだと思っていた。そして、そのことをきっかけに、僕は将来のことについて考えるようになった。
 3年生になると、次々と大学の先生がお出でになり、僕と話がしたいと言ってくださった。僕は完全に進路が決まるまで、7校の大学と話をした。僕は戸惑いながらもうれしかった。しかし、それは今まで生きてきた中で一番に僕を悩ませた。いろいろな条件を出してくれたのはいいが、僕は正直何もわからなくなっていた。最後の方には、どこでもいいと感じてしまう自分がいた。
 しかし、一つだけ気になる大学があった。それは帝京大学である。僕のために4回も足を運んでくださり、条件もかなり良いものをだしてくれた。そして、何より実績があった。常に上を目指すチームカラーが、まさに僕の考えと一致していた。僕は帝京大学への入学を決めた。


■諦めない心の強さ、友情、努力の大切さ


 そもそも中学ではあまり目立たなかった僕が、推薦で大学入学を決められたのは、高校に入って出合ったラグビーがあったからだった。元から運動が好きだったので、スポーツをやることは決めていたが、やりたいものはこれといってなかった。体格の良さでラグビーに誘われ、なんとなく始めたのだが、僕はこれにはまった。毎日毎日厳しい練習をして、やめたくなったときもあったが、昔からの負けず嫌いな性格のお陰で続けられた。
 そうすることで、僕は貴重な体験をすることができた。諦めない心の強さ、勝利への執着心、仲間との友情、そして、何よりも努力の大切さ。これら全てを得たことによって、今の僕がいるのだと思う。
 ラグビー部の監督がよく使う言葉で「努力の継続」と「練習は嘘をつかない」というのがある。まさにその通 りだ。僕の場合はラグビー部で努力し、その結果が実になった。しかし、これは何もスポーツだけではない。来年受験する後輩たちもいろいろなことで努力し、それを継続すれば夢が現実のものとなるだろう。自分の進むべき道を悩み、それに向かって走ってほしい。


 

 

拓殖大学
政経学部経済学科1年

平成15年3月教養コース卒
南中山中出身

辛い気持ちを心に秘めて
耐えることも必要


 私はスポーツ推薦で大学に合格しました。3年間ボクシング部で頑張れたおかげだと思います。
 3年間の部活動で学んだことは、まず挨拶です。これは、部活動の中だけではなく、すれ違った先生をはじめ多くの方々と接するために、身に付けていなければならないものだと思います。また、ボクシング部の練習を通 し、「辛いときに辛い気持ちを表に出さない」ということも学びました。これは普段の生活の中でも、とても役に立つことだと思います。
 入部した頃は、練習がとても辛く、辛いという思いをすぐ表に出していました。しかし、毎日辛い練習に耐え続けたことで、私生活で嫌なことや辛いことがあったときにも耐えられるようになりました。

■スポーツを通 して学んだことを、
 日常生活にも生かす


 部活動というのは、ただ練習をして試合に勝つというだけのものではなく、社会に出るための練習にもなります。3年間で学んだことを、大学に入っても、さらに大学を卒業して社会に出てからも生かしていきたいです。
 これからスポーツを始める人もスポーツをしている人も、試合に勝つことだけにとらわれず、生活の中で生かしていけるようになってもらいたいです。私は大学ではボクシングだけではなく、勉強や私生活でも今まで以上に頑張っていきたいです。
 皆さんも、一つのことに一生懸命になって、社会に出て役立たせてください。


 

 

国士舘大学
21世紀アジア学部21世紀アジア学科1年

平成15年3月英進進学コース卒 東京 
武蔵岡中出身

失敗を経験した後やり直す
その繰り返しが強さを生む


 サッカー部に所属していた私は、受験シーズンと試合に集中しなければならない大会の時期が重なったこともあり、合格するのが遅かった。

■向上心を失ったときは、
 自分より努力している人をお手本に


 辛い時期というものは人間誰にもあると思う。そこで勝つか負けるかで、人間の強さがわかる。私は負けなかった。なぜ負けなかったかというと、何回も失敗を経験し、そのたびにやり直したからだ。何校も大学を落ち、プロサッカー選手にもなれなかった。でも、努力したら絶対大丈夫だと思っていた。自分を信じて、みんなを信じて、毎日を有意義に過ごせば、絶対成功する。有意義に過ごすためには、さまざまな誘惑や人間関係の難しさ、ルールへの葛藤などを乗り越えなければならない。しかし、目標を持っていれば、自然と有意義な日々になってくるだろう。
 私の場合、多くの人たちと話をし、考えに耳を傾けることが強くなる要因だと思った。人の考えを聞くことは本当に大事だと思う。そして、皆さんにも、もっと広い日本に目を向けてほしい。じぶんより努力している人は大勢いる。向上心を失ったときこそ、そういうお手本を見て、自分の姿勢を反省してもらいたい。このことは、大学に落ちたとき、痛感した。最後の大会で負けたときは、平常心でいることが一番だと感じた。ストイックになり過ぎてもマイナスだ。堂々とすることが大切なときもあるのだ。


■自分にできるのは、
 頑張ることだけだ


 私は3年間で多くのことを学んだ。強くなった。友達ができた。これって誰のお陰なんだ?と考えたとき、浮かんだのがまず親だった。そして、今自分にできることは何か?と自分に問い掛けたら、その答えは「頑張ること」しかなかった。だから、3年間頑張れたのだ。
 大学はサッカーの強豪校に入ることができた。私が上達するためには最高の大学だ。失敗の連続だった。でも、大学に合格した今、そこで勝つこと、卒業したらプロになることが、仙台育英サッカー部への恩返しだと思って頑張りたい。後輩の皆さんも決して負けないように。自分の考えを貫いて頑張ってほしい。


 

 

上武大学
ビジネス学部ビジネス情報学科1年

平成15年3月教養コース卒 秋田 
大曲中出身

動じない強いハートで
「夢」を叶えよう


 「夢」、それは実現しなければ楽しくもないし、うれしくもないものです。今までの私の人生の中では、「夢」がないということはありませんでした。しかし、夢を達成できなくて苦しむときもあれば、涙を流し目の前が真っ白になるときもありました。

■自分で選んだ道を諦めるな


 そんなとき、再び「夢」が息を吹き返す人と、そのまま夢をなくしてしまう人がいることに対し、不思議に思い考えました。例えば、夢に向かって一生懸命頑張ってきたのに、達成できなかったから野球をやめる、達成できなかったけれど、野球が大好きだから今後も続けるという、二つの考え方があるということがわかりました。
 中には、夢を追い続けることのできない状態になって断念する人がいますが、そのような人は仕方ありません。しかし、体も思うように動く人が「嫌になった」「私には合わない」と言い訳をしてやめるのはどうでしょう。私は「やりたいと思ったこと」「自分で選んだ道」などを諦めてはだめだと思います。最後の最後まで何があるかわかりません。若いうちに花を咲かせる人もいれば、年を重ねてから花を咲かせる人、また、美しく咲いたり、咲き方が他の人と違う場合もあると思います。

■「夢」を見つけ、
  それに向かって本気で頑張ろう


 そこで、後輩の皆さんには、「夢」を見つけ、自らの信念を貫き通し、より美しい花を咲かせてほしいと思います。「スポーツできないな」「勉強できないな」など、人にいろいろなことを言われると思いますが、関係ないと私は思います。なぜなら、何をするにしても、最後は自分自身の問題だからです。「甲子園に行きたい」と思うなら、それに向かって本気になって頑張ればいいと思います。そうすれば、今後の人生、大学にしろ就職にしろ必ずためになることが出てくると思います。誰に何を言われても動かない強いハートを自分のものにし、「夢」を叶えてほしいと思います。
 それから、仙台育英学園というすばらしい環境で勉強、スポーツなどをできたことに感謝と誇りを持って社会に出て行けるよう、頑張ってほしいと思います。私も新しい環境の中で、日々成長できるように努力を忘れず、また、感謝の心を常に持って頑張りたいです。



 

日本体育大学
体育学部体育学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
弘前大学教育学部附属中出身

先輩と同じ舞台に立ちたい
ために、進学を決意した


 私は中学校のときからゴルフをしていた。だから、高校は絶対に仙台育英に入りたいと心に決めていた。なぜなら、ゴルフの試合に行くと、仙台育英の先輩たちは明るく楽しそうで、チームが一つになって入る様子が一目で分かったからだ。

■目標を持てば、頑張れる


 「日本ジュニア」という、高校で一番大事な試合で見事優勝をした仙台育英の先輩がいる。それ以来、その先輩は私にとってあこがれの存在となり、目標となった。同じ舞台に立ってみたいという気持ちが高まった。
 戦うためには大学へ進学しなければならない。そこで私は3年間頑張り、日本体育大学への進学を決めた。今年、その先輩と戦うことができると思うと、すごくうれしい。その先輩がいなければ、ここまで頑張れただろうか。多分無理だろう。目標を持つことはとても大切だ。今私の中で、先輩は目標からライバルに変わった。「必ず先輩の上になる」。その思いを忘れずに、大学へ行っても頑張りたい。3年間、仙台育英学園で学べて本当に良かった。


 

 

立正大学
社会福祉学部社会福祉学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
青葉中出身

ラグビー部員の前に、
仙台育英の生徒であれ


 仙台育英に入学したのは、大学進学を考えてのことでした。充実した高校生活を送るために、私は勉強はもちろんのこと部活も頑張ろうと考えていました。そして選んだのが全国大会常連のラグビー部です。
 入部した年の6月、骨折をするなどアクシデントに見舞われ、3年間の道程を思うとき、正直不安もありました。しかし、一度決めたことだから何が何でもやり抜くんだという思いで、一日一日を積み重ねてきました。結局はそのことが、現役で大学へ進学する道へとつながったのだと思います。
 監督の「ラグビー部員の前に育英の生徒であれ」という言葉を受け、3年間ほとんど休まず通 学し、疲れからくる睡魔と戦いながら真面目に授業も受けてきたつもりです。練習は松島のグランドで行い、帰宅は10時半になりました。毎日のこの繰り返しが実を結ぶと信じて頑張りました。

■チャンスはどこにあるか分からない。
 一歩一歩着実に


 花園や福岡での外国チームとの交流試合など全てが懐かしく、辛かったけれど楽しく有意義な日々を過ごした後、進路について悩む時期が来ました。どうしようかと迷っていたとき、立正大学ラグビー部監督の堀越先生から「受験してみないか」と声をかけていただきました。堀越先生は日本を代表するプレーヤーとしても知られた方です。そんな先生の精神を少しでも学びたいと、入学を希望しました。
 しかし、そのためには学習面での評定も重要だと聞きました。部活と授業の両立は大変でしたが頑張ったつもりです。一般 生で仙台育英に入学した自分がスポーツ推薦で大学生に! チャンスはどこにあるか分かりません。大学入学にもいろいろな方法がありますが、結局、日々の努力が目標達成への近道であることを知りました。目標に向かって、自分の成すべきことをしていくことが大切です。家族の協力、先生方、仲間たち、たくさんの方々との関わりを大切に、後輩の皆さん一歩一歩着実に進んで行って下さい。


 

 

立正大学
社会福祉学部社会福祉学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
階上中出身

高校で果 たせなかった夢を
大学で実現するためのに


 私は小学校3年生からラグビーボールを持ち、中学校では月2回練習してきた。部活動は野球部で、常にラグビーと野球を比較してきた。それぞれの良い点、いやな点があったが、仙台育英学園に入学し、全国の頂点をめざし真剣に練習に取り組んだ。

■苦しいこと、辛いことはあるけれど、
 それを乗り越えろ


 1、2年の時、全国大会第3位、選抜大会第3位と、先輩方がすばらしい成績を残した。そのときの先輩たちの涙には、多くの意味が込められていたと思う。
 そして、私が3年生になり挑んだ選抜大会では初戦敗退。全国大会シードに選ばれ2回戦からの出場となったが、残念ながら負けてしまい、全国では1勝もできず不完全燃焼だった。一つでも勝ってチームのみんなと笑い、抱き合いたかった。しかし、ここでラグビーはまだ終わりじゃない。この悔しさから、大学でもラグビーをするのだと決心した。私は体が小さいので、力の差で勝てない分、基礎練習を欠かさず完璧にしたいと思う。高校で味わえなかったいい涙を流したい。
 ラグビーは、皆の汗と涙と感動のスポーツだ。ALL FOR ONE, ONE FOR ALL. 一人はみんなのために、みんなは一人のために。常に自分との戦いでもある。苦しいこと、辛いことがあるけれど、それを乗り越えてほしい。後輩たち、夢に向かって進め。明日に向かって練習あるのみ。


 

 

立命館大学
産業社会学部現代社会学科1年

平成15年3月教養コース卒
大阪招提中出身

大学に入って、
何を学びたいか?


 立命館大学の試験は一次試験と二次試験がありました。一次試験は書類審査で、まず大学を選んだ理由を800字以内で。そして第一学部を選んだ理由を、これは第三まであって、それぞれ600字以内で3枚書きました。自分はスポーツ推薦だったので、さらに学費免除を審査する書類に、部活で頑張ったことを300字以内、大学に入ってどのようなことを頑張るかについて300字以内で書きました。  二次試験は論文と面接で、論文は100字以内と800字以内にまとめるもので、題は決まっていませんでした。面 接は10分ぐらいで、「大学を選んだ理由」「入ってから何について頑張るか」、そして「部活について」尋ねられました。


 

 

道都大学
経営学部経営学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
九戸中出身

挫折から立ち直り、
新たな目標に向かって努力


 私は小さな中学校から仙台育英学園に入学しました。中学時代に、柔道の県大会で3位 に入賞し、そこで、恩師である箱島先生に出会ったのです。そして、スポーツ特待生として、希望と夢を膨らませて入学しました。
 しかし1年生のときは、けがや病気の連続で、1年の間に2カ月しか道衣を着ることができませんでした。期待を胸に入学しただけに、学校をやめようかどうしようか、真剣に考えました。
 なんとかけがも治り、練習も普通にできるようになったとき、初めて自分の無能ぶりを実感しました。この日から練習を一生懸命頑張りました。そして初めての県大会。中学校で3位 に入賞した自信があったので今回も勝てると思ったのに、結果は2回戦負けでした。一生懸命頑張って練習した結果 がこれだったので、すごくショックでした。

■悩みを打ち明けて気持ちを切り替える


 この日から練習意欲がなくなり、だらだらした毎日が過ぎて行きました。部員のみんなは、試合に勝とうという意識で練習に取り組んでいるのに、自分だけは、柔道部にいるから仕方なく練習をしていました。この時先生に相談し、思っていることをすべて打ち明けました。そして、自分は変わりました。自分のために練習を、先生を胴上げしたいから練習をしました。
 そして、最後のインターハイ県予選の団体戦決勝の舞台に自分は立ちました。結果 は負けてしまいましたが、自分の力を十分に出せたと思います。  自分なりに頑張った結果 が推薦での大学進学ということになりました。みなさんは、今年、進学や就職することになると思いますが、私の体験を少しでも参考にして頑張ってください。


 

 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
中野中出身

努力すれば必ず花が
開くと信じて頑張った


 私は、スポーツ推薦で宮城県の東北学院大学という大学に合格しました。スポーツ推薦での受験は、高校に入学し、部活でレギュラーになれるようになってから、少しずつ考えていたことでした。

■部活も勉強もとことんできない!
 そんなスランプを乗り越えて


 私は勉強があまり得意ではないので、どちらかといえば部活動中心の高校生活を送ってきました。しかし、勉強ができないからといって勉強をしないままだったり、授業中に寝るということは決してしませんでした。少しでもいいから頑張ろうと思い、毎日部活が終わり家に帰ってきたら、教科書を開くようにしていました。
 それでも普通の高校生には追いつかず、私は勉強と部活の両立は無理なのかと思い続けてしまいました。ところが、私の知っている先輩で、勉強と部活動の両立をやってきた人がいるのを知り、やればできるんだという気持ちになりました。他に例がなければ、そんな気持ちにならなかったかもしれませんが、私はこの先輩に会えてやる気がわき、本当に幸運でした。
 しかし、やる気だけでは両立はむずかしく、いざ、部活が終わり家に帰って来ても体が疲れてしまい、思うようにはなかなかいきませんでした。
 高2の時に部活も勉強もとことんできなくなってしまった時期がありました。何度も部活を辞めようと思ったり、勉強のほうでもついていけず授業を受けない時もありました。しかし、そんなときに先輩や友達などに助けられ、また頑張ろうという気になりました。私には、だめだと思うと、何もかもを投げ出してしまうくせがありましたが、この高校生活で、そういう子供みたいなことはもう通 用しないという厳しさが良くわかりました。


■やると決めたらやる、
強い意志を持つこと


 この高校生活で一番大切なことは、とにかく部活に対しても勉強に対しても、やると決めたらやるのだという強い意志を持つことだと思いました。私はこのことを、高2の冬の頃から、少しずつ自分の中で意識するようになり、高3の頃には部活はもちろん、勉強の方でもずいぶん成績が上がり、とても良い結果 が出てきました。
 後輩の皆さんも、まだまだこれから頑張ればいくらでもチャンスはあるのです。2年生だからもう手遅れということはなく、2年生だからまだまだやり直しがきくという考え方にし、頑張ってもらいたいと思います。私も1、2年の頃は結果 が出せず、努力はしているものの認めてもらえない日々でした。しかし、努力していれば花が開くと信じて頑張りました。
 これからも、すぐには結果が出なくても、いつかきっとという考えで努力をしていきたいと思っています。私のスポーツ推薦は努力でつかみ取ったといっていいと思います。


 

 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成15年月教養コース卒 山形 
金井中出身

勉強の大切さに気付いた
時点から即実行


 私は東北学院大学にスポーツ推薦で入学しました。部活動では硬式野球部に所属し、いろいろな体験ができました。しかし、一つだけ心残りなことがあります。それは、最後の夏の大会で甲子園に行けなかったことです。東北高校戦はみんな一生懸命プレーをしたのですが、勝てませんでした。レベルの違いを感じました。試合後もっと上のレベルで野球がしたいと強く思い、大学進学を決めました。

■部活動だけでなく、 勉強も大事だと
 もっと早く気付くべきだった


 高校生活では野球を最優先にしてしまったため、勉強ができませんでした。授業中はたいがい寝てしまい、ほとんど勉強していなかったし、そのせいか、全くといっていいほど授業についていけず、案の定テストも全然だめでした。しかし、大学に行きたいという気持ちが生まれたせいか、部活動が終わった後は、最低限、授業をしっかり受けるようになりました。そのかいあって、最悪だったテストがだんだん良くなっていきました。それともう一つ、前から苦手だった小論文や感想文もやっていくうちにだいぶ書けるようになってきました。  部活動だけではなく、勉強も大事だということに、もっと早くから気がついていれば良かったと、今本当に後悔しています。
 今思えば、高校で習うはずだったことをほとんどやっておらず、気がつけばただの野球バカになっていました。こういう自分のようには絶対なってほしくありません。来年、再来年、大学受験をする人は、勉強はやっぱり大事だということになるべく早く気付いてほしいです。そして、気付いた時点から勉強して、失敗しないように頑張ってもらいたいと思います。夢の実現に向かって頑張ってください。


 

 

東北学院大学
教養学部教養学科1年

平成15年3月英進進学コース卒
玉川中出身

友人と共に必死で頑張れば
道は開く


 私は部活動をしており、毎日の厳しい練習の中で多くのことを学びました。物事を最後まで諦めないこと、努力することの大切さ、友情などです。

■部活を通 し、努力することの
 大切さを知る


 毎日の練習の中では、辛くて自分に自信が持てなくなったこともあり、苦労の毎日でした。そのとき、自分の力になってくれたのが友達です。友達は「今は苦労をしても、いつかその苦労は自分のプラスになってくれるよ」と励ましてくれました。その言葉を聞いてからは、辛くて苦労しても頑張ろうという気持ちが出てきました。  次に学んだのは、努力することの大切さです。友達にはできて自分にできないことがあると悔しくて、夜残って練習を行いました。毎日練習しても上手くならない自分に悔しさを覚えたこともありました。その時は、自分なりにできたときのイメージを思い浮かべ、実際の練習のときにもイメージを思い出しながら行いました。それでも駄 目な場合は、いつもの倍以上やりました。そのかいがあって、できなかったことができたときの喜びと、努力することの大切さを学び、自分にとって本当にプラスになったと思います。
 私は高校生活の中で、「自分の志望している大学に入れないかもしれない」と諦めそうになったこともありました。しかし、そんなときに自分を救ってくれたのが、友達と自分の努力しようという気持ちでした。それからは、本気で頑張り、自分の志望していた大学に合格することができました。このことから私は、友達と共に必死で頑張れば、道は開くと感じました。