現役大学進学者による大学合格体験記
一般入試
   
 
   
 

東北大学
法学部1年

平成17年3月特別進学コース卒
古川東中出身

宿題と授業で精一杯,
その積み重ねが合格につながって…


■仙台育英に進学した理由は
 難関大学への合格者数です


 中学の時に仙台育英のパンフレットを読み,国公立大学や有名私大に多数の合格者を出していることを知って,「仙台育英で勉強したら,私もいい大学に入れるかもしれない」と進学を決めました。特進コースのレベルの高さは覚悟していましたが,予想以上に授業内容が難しく,進度も早くて,予習をしないとついていけません。課題やプリントも山のように出るので,のろのろしていると宿題をこなすだけで一日が終わってしまう忙しさでした。
 3年からは数学の朝講習と漢文の課外授業を選択したため,自宅に帰ったら宿題と復習を済ませて早めに就寝。午前4時に起きて6時半まで予習,登校して8時から朝講習を受ける…と朝型の学習ペースを続けました。結局,こうして毎日コツコツ積み重ねた宿題と予習・復習が,実力になったのだと確信しています。
 進路を決めるきっかけは,授業で習った「環境保護法」です。それまでは外語大などへの進学を考えていたのですが,現代社会の授業でいろいろな世界をカバーする法律のバリエーションの豊かさに新鮮な驚きを覚え,志望校を東北大学法学部に変更しました。とは言え,受験への緊迫感もなくのんびり構えていた私の意識を変えたのが,2年の夏のオープンキャンパス。集まった大勢の東北大志望者を目の当たりにして,「こんなにライバルがいるんだ…頑張らなければ!」と気が引き締まりました。

■学習法,試験の解答術まで
 授業で得たものは大きい


 特進コースの授業でインパクトが大きかったのは,加藤先生の英語です。長文の量と難易度に圧倒され,どう訳せばいいのか見当もつかないのに,「辞書を使わないで読みなさい」。それから,その長い文章をルーズリーフに3回書き写す。何度も書くことで構文を覚える方法を徹底して教えられました。試験のペース配分では,「英語は配点の高い長文から先に手をつけ,文法問題は後で」という先生のアドバイスを実践。試験用紙の後ろから前に解いていくやり方は,模試でも本番でも役立った解答テクニックです。
 また,数学の朝講習は授業以上にレベルが高く,柔軟な考え方と応用力が要求されます。課題のプリントを毎日渡されるのできつかったけれど,必ず結果が出ると信じて頑張りました。
 正直言うと,私は文系なのに国語と小論文が苦手で,模試も3年までは目標点数の遥か下。でも,「今回悪くても,次に頑張れば大丈夫」と割り切る楽観的な性格で,無理したり勉強法を変えたりしなかったことが良かったのかもしれません。秋の模試で初めて評価Aを取った時は,続けてきた学習の成果がやっと出たんだ,とうれしくなりました。後輩の皆さん,成績が伸びなくてもあきらめないで,仙台育英の厳しい授業で鍛えられた自分の力を信じてください。


   
 
   
 

東北大学
経済学部1年

平成17年3月特別進学コース卒
塩竈市立第一中出身

先生方との出会いがあったから
今の自分があります


■得意の現代社会で
 不得意科目をカバー


 東北大学では,今年から合格発表の掲示板が廃止になり,ネットで合否が分かるようになりました。発表の日,学校の図書館で開いたパソコンの画面に,見覚えのある番号が目に飛び込んできたときは半信半疑。失敗したと思っていたので,何度も確かめました。
 現代社会だけは自信がありました。一番の得意科目で,本番でも満点だったと思います。これが自分にとっては好都合でした。経済学部は現代社会の点数の割合が高く,ほかの教科の失敗をカバーできたようです。

■予習より復習
 最低3回は復習しました


 小学生の時から社会的な出来事に関心があり,汚職事件や新進党誕生などのニュースを興味を持って見ていたのを覚えています。だから,最終的に経済学部を志望したのは自然の流れだったかもしれません。でも,そこに行き着くまではいろいろ迷いがあったし,やる気をなくしたこともあったんです。
 そんなとき,何よりも大きかったのは,先生方の存在でした。楽しかった現代社会や国語の授業,いろいろな話をしてくれた数学の先生…。そうした先生方との出会いがあったからこそ,大学に合格できたと思います。
 2年生までの自分は,ちょっと焦りもあったと思います。いろいろな参考書に手をつけては,どれも中途半端。成績も伸び悩みました。でも3年になって先生のアドバイスもあり,復習に徹しようと決心してからは変わりました。学校で渡されたプリントと,今まで使ってき問題集を繰り返し復習。1週おいてもう1回,といった具合に,最低3回はやるようにしました。切羽詰まった12月ごろからは,過去のテストを引っ張り出し,間違ったところをもう一度やってみました。これが,センター試験では役立ちました。

■将来は大学院も
 視野に入れています


 高校3年間,勉強ばかりしていたわけではありません。映画が好きで,百本どころじゃないですね…。多分,何千本もの映画を見たと思います。さすが3年になってからは,月2本ぐらいに減らしましたけど。
 気分転換に見た映画の一つは,黒沢明監督の1966年の作品「生きる」。見ていて気持ちが休まりました。本格的に鑑賞するなら「影武者」や「七人の侍」などがよかったと思います。大学では映画のサークルに入ろうと楽しみにしています。それと「何よりも勉強がしたい!」。こんなことを言ったら昔の自分を知る人は驚くかもしれませんが,できたら大学院にも進みたいと考えています。


   
 
   
 
 

東北大学
工学部機械知能・航空工学科1年

平成17年3月特別進学コース卒
松岩中出身

特進の先生方を100%信じて,
迷うことなくついて行きましょう!


■同じ目標を持つ
 クラスメイトたちと…


 大学に進んで興味あることをとことん研究してみたい…高校進学前からそう考えていました。それで「志望大学に進むなら仙台育英」ということで3年前に入学したのを思い出します。3年間,よく勉強しました。昼間は学校で。夜は男子寮である「大志義塾」で…。
 大志義塾では夜の7時から9時までが義務学習の時間。そのあとは個々の自由ですが,みんな午前2時頃までは勉強していました。中には早めに寝て,夜中や明け方に起き出して勉強なんて寮生もいたので「大志義塾は24時間,どこかの部屋で灯りがついている」という状態でした。
 クラスメートや寮の仲間とは,ある時はライバルでもありましたが,心からの友達として励まし合い,助け合いながら,互いに切磋琢磨(せっさたくま)し合いました。先輩・後輩の仲も和気藹々(あいあい)という感じでした。3年生の夏に上京して東大を見学したのですが,そのときには1学年上の,東大文IIIに現役で進学した福永拓也先輩に駒場キャンパスを案内してもらいました。

■毎日の授業と
 朝夕,土曜日の補講


 特進での3年間,基本的には“学校の授業中心”を貫いて勉強しました。2年生の終わり頃からしばらく予備校に通ってみたこともありました。しかし,予備校通いを続けていて,気付きました。「学校の授業も,予備校の勉強も,どちらもが中途半端になってしまう」と。そこで,最終的には“学校の授業一本”で頑張ることを決意しました。
 学校の授業を大切にすれば,必然的に予備校などに通う余裕はなくなるはずなのです。毎日の予習と復習,そして時間の合間をみてトライする応用問題。これらに日々真剣に取り組んでいれば,それで時間的に目いっぱいなはず。そして勉強の内容についても,それで十分なはずです。
 それに加えて,特進の補講。これをしっかり受けていれば,あとは何も必要ありません。数学と理科を中心に補講を受けました。数学は朝補講と放課後補講を(渡部進先生,大変お世話になりました)。理科は土曜日に(長谷川夢仁先生,ありがとうございました)。夢仁先生には東北大学二次試験の前日まで補講をしていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。

■先生を信じて,
 ついて行きましょう


 このような私自身の体験を踏まえて,大学をめざすみなさん,特に現役合格をめざすみなさんに言いたいのは,仙台育英に入学したのなら先生を徹底的に信じましょう!ということです。特に3年生くらいになると「自分なりの勉強方法で」なんて考えたりしがち。ですが,仙台育英の先生方は僕たちとは比べものにならないほど,大学受験に対して長くかかわっていらっしゃる。だから,その分,的確な指導を僕たちにしてくださるはずです。頼りきるだけの価値は絶対にある! そう,思います。みなさんも頑張ってください。


   
 
   
 

東北大学
工学部機械知能・航空工学科1年

平成17年特別進学コース卒
岩手県大船渡市立第一中出身

2年次までの努力がなければ,
志望校合格はない


 3年前の春,私は仙台育英に入学しました。今に至るまでを振り返ると,様々な思いが走馬灯のごとく思い出されます。私は勉強をするために仙台育英にやってきたので,記憶のほとんどはそのことについてです。ここでは1年次から直前期まで順を追って説明します。
 1年次の私は,当然のごとく受験勉強に関して無知でした。また,志望大とかも全く考えていなかった気がします。ただなんとなく理系というのは頭にありました。学校の授業はまじめに受けていましたが,家では数学だけしか勉強していなかったため,英語は目もあてられない状態でした。本当は,どの教科もまんべんなくやった方が良いのでしょうが,私には無理でした。そのため,校内のテストでは数学がだめだと全体ではさらにだめになりました。

■3年次にやるべき事が
 多すぎ,志望校の変更も


 2年になると,理科や社会が入ってきて忙しくなります。よほど効率の良い勉強方法を考えないと,全ての教科で高得点を取ることはできません。なんとか穴を埋めるべく,一時期は,英語しかやらないことにして必死に勉強しましたが,伸びたと感じるようになったのはセンター試験終了後でした。あれよあれよという間に冬休みが終わり,次第に焦りが出てきて,この時期からやっと受験勉強らしい勉強をし始めたのでした。
 3年になり,物理と化学を本格的に勉強し始め,またセンターに向けて,国語や地理の強化を開始しました。11月頃までは,本来なら英数で十分学力がついているという前提の上で,理科を強化する期間です。しかし,私は英語が不十分だったために理科への対策が遅れてしまいました。地理に関してはほとんど授業のみに頼り,センター1カ月前から,知識の整理に努めました。国語も同様です。また,3年次では非常に多くの模試を受けることになり,その復習もやらねばなりません。よく「学力は直前まで伸びる」といいますが,それは2年までの努力があって初めて言えることであって,2年のときに油断していては大学に合格できません。油断かどうかは分かりませんが,私の場合,努力が不足していたために,志望大を変更せざるをえませんでした。つまり,私の3年次ではやるべき事がたくさんありすぎたのです。まあ今となっては「あとのまつり」ですが…。
 以上で私の経験談は終わりです。勉強は大変でしたが,仲間がいたからこそ,それにも我慢できたのだと思います。本当に貴重な3年間でした。


   
 
   
 

北海道大学
農学部農・化学系1年

平成17年特別進学コース卒
古川東中出身

合格に必要なのは
1,2年の基礎づくりと仲間だ


 僕は前期を落ちて後期で北海道大学に受かったわけですが,前期を落ちたということをふまえて,合格するために必要となることは二つあります。その一つはやはり基礎の定着です。僕は1,2年のとき,基礎をおろそかにして,少し難しめの問題をやっていました。もちろん出来るわけなく,ほとんどは暗記という形になってしまいました。3年になると基礎が出来ていないため,一時すべての教科が総崩れした事もありました。そのとき僕は,基礎の土台が出来ていないんだと思いました。ここで言いたい事は,すべての教科において基礎や本質を理解することが重要だという事です。
 次に2つ目は,仲間を作るということです。3年間生活をした大志義塾で,困ったときや悩んでいたときに支えになったのが,やはり同じ大志義塾にいる友達でした。卒業して後期に向けて勉強しているとき,今までのように仲間がいない中で,たった1人で勉強するのはやはり不安で,思うように勉強が進みませんでした。3年間勉強し続けられたのは,やはり同じ大志義塾の仲間がいたからだと思っています。だからみなさんは困った時に1人で悩まず仲間に相談してみるといいでしょう。

■国数英の中に苦手教科を作らない。
 そのうち2科目を得意科目に


 次に勉強法についてですが,まず苦手教科を作らないようにすることです。特に国数英の中に,大きく崩れるような教科を絶対に作ってはいけません。さらにそのうち1つ,出来たら2つの科目を誰にも負けないというような自信のある科目にすることです。そのため2年生の中頃までは,ほぼ国数英中心の勉強スタイルで良いと思います。その後は文理によって理科なり社会の勉強中心でいけば良いと思います。
 そして勉強の中身についてですが,予習復習は言うまでもなくしなければいけませんが,ここで重要なことは予習復習をこなすのではなく,理解することの大切さです。次に参考書はあまり多くに手をつけないことです。地味ですが,1つの参考書を繰り返し使う方が効果的だと思います。そして一番重要なのは1時間1時間の学校の授業を大切にすることです。
 正直いって僕はこのことを怠ったために,前期を失敗したのかもしれません。1年の頃から国語など2次試験に使わない教科の時間に内職したり,3年次には勝手に定休日を作って,寮で勉強した事もありました。しかし,今考えると,何と効率の悪い勉強をしていたのだろうと思います。結局,最後には国語もやらなくてはいけないからです。
 そして,最後に言いたいことは,自分の生活スタイルを確立することです。生活スタイルが乱雑だと,寝すごしたり,頭がぼうっとしたりと自分に不利益なことしかありません。では,みなさんも自分の夢を実現するために志望大学へ向かって勉強をがんばって下さい。


   
 
   
 

筑波大学
第三学群国際総合学類1年

平成17年特別進学コース卒
岩手県藤沢町立黄海中出身

合格のヒントはただひとつ,
「勉強して下さい」


 今,受験生生活が終わり,ほっとしています。何度も落ちるかもしれないという重圧に押し潰されそうになりましたが,同じように頑張っている友達と励まし合ったことが,とても大きな助けになりました。本当に私は友達に恵まれていると思います。
 勝因の1つは,基本的に私は勉強が好きだということだと思います。中学生までのことも含めて授業で寝たことは一度もありません。先生の言うことに集中して大事なポイントはメモを取るように心掛けました。1年生の頃はかなり勉強していたと思います。

■2年で経験した大スランプを
 先生の励ましで乗り越えた


 しかし,1年生の頃と限定したように私にもスランプがありました。スランプという言葉では言い表せない程の大ブレーキでした。勉強するどころか何もする気が起きず,2年生の頃はほとんど不登校でした。きっと親元を離れ,田舎から仙台へ出てきてストレスがたまっていたのだと思います。大学進学どころか3年生への進級さえ危なかったのです。2年生の成績はクラス43人中43位でした。
 こんな私がなぜこうして合格体験記を書けるのかというと,それは担任だった大内末男先生のお蔭です。毎日私に電話をくれ,根気強く私を励まし続けてくださいました。また,苦手科目の数学の先生であったことも幸いして,学校を休んで遅れていた数学を丁寧に教えてくださいました。仙台育英にはこのような素晴らしい先生がいらっしゃいます。後輩のみなさんも先生をじゃんじゃん利用して合格通知を勝ち取って下さい。
 最後に,今の私が後輩のみなさんにお伝えしてできることは「勉強して下さい」ということです。何かのヒントを探してこの文章を読んでいる人も多いと思います。受験界は厳しいです。要は知っているか,知らないか,訓練をしたか,しなかったかです。勉強した人が勝ちます。
 本当に最後になってしまいましたが,池田先生,加欽先生,小早谷先生をはじめ,私を励まし続けて下さったたくさんの先生方に心から感謝しています。ありがとうございました。


   
 
   
 

千葉大学
工学部共生応用化学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
高崎中出身

“未来への自分探し”をバックアップして
くださった先生方に感謝しています。


■大学へは挫折や
 妥協なしに行きたい


 実は,高校受験時に公立高校の試験に失敗しているのです。それがあって,大学への進学を意識し始めた2年生のときに思ったのです,「大学へは,挫折したり,妥協したりすることなく,自分の行きたいところにしっかり進んでいこう」と…。それで2年生の夏から受験の準備を開始。英単語を見直すことから始めました。

■1,2年生で築いた
 基礎があったから…


 本格的に受験勉強を始めたのは3年生になってからです。1,2年生で習ったことを教科書や問題集を使って見直すようにしました。3年生になってからの1年間の勉強で間に合うのか不安もあったのですが,結果的に“合格”にたどり着けたのは,やはり,1年生からの積み重ねがあったからだと思います。1,2年生のときには,猛烈に勉強するようなことはなかったのですが,定期考査に向けての勉強はしっかりこなしました。それが3年生で復習する時期になって生きてきたのだと思います。

■英進進学の先生の
 おかげで化学好きに


 一般入試に挑戦して千葉大の工学部共生応用化学科に合格しました。化学について学問を深めていきたいのですが,僕に化学への関心を芽生えさせてくれたのは英進進学の理科の先生方です。「火はなぜ燃えるのか」など,身近な話題から授業を展開しながら,僕の化学への興味,関心,好奇心,向学心をかき立ててくださいました。“未来の自分探し”をバックアップしてくださった英進の先生方に心から感謝します。


   
 
   
 

宇都宮大学
国際学部国際社会学科1年

平成17年3月特別進学コース卒
高清水中出身

夢の実現のために
「ここであきらめてたまるか!」


 世界を舞台にして国連で働きたい。わたしにとって大学受験はこの夢を実現するための通過点でした。成績が思うように伸びず落ち込んだ時,勉強を投げ出したくなった時,いつも夢を思い起こし「ここであきらめてたまるか!」と自分を奮い立たせていました。夢を実現させたいという思いが私の大学進学への気持ちを支えていたのです。

■英語,社会は読み書きを繰り返し,
 脳と体に覚え込ませた


 私の勉強方法は基本的に授業が中心でした。予習,復習をきっちりやり授業で全てを吸収するつもりで取り組みました。それでも1,2回で覚えるのは難しいので,英語は常に声を出して読む,書く作業を繰り返し行いました。また,社会は一つの問題集を何度も解き,自分で問題を作ってみたり,自分自身に教え聞かせながら一つの事象を説明してみたり,英語と同様に読み書きの作業を行いました。読み書きすることで脳と共に体にも覚え込ませることができるし,勉強を楽しむこともできました。
 模試は自分の力を試すばかりでなく,試験会場の雰囲気,試験の進め方など,様々なことを経験できるので,できるだけたくさん受けました。私は模試で何度か失敗した経験がありますが,その失敗も本番の試験に活かすことができたし,何よりも落ち着いて試験を受けることができました。やり終わった模試はその日に自己採点し,間違った問題は切り抜いてノートに貼り,まとめてサブノートとして活用しました。少し面倒でも労を厭わずに努力を積み重ねれば必ず自分の力へとつながります。
 夢があり,己の努力があり,そして私が大学に合格できたのは多くの人々の支えがあったからです。寮生とは切磋琢磨してお互いの学力向上に努め,精神面でも辛い時は励まし合ったり悩みを聞いてアドバイスし合ったり,受験を通してより一層絆が強くなったように感じます。また最後まで力強く励まし応援して下さった担任の池田先生,丁寧な小論文の指導をして下さった大内先生,どんなに忙しくても朝や放課後に補講をして下さった進先生,マンツーマンで授業をして下さった菅原先生,諸先生方には大変お世話になり,感謝の気持ちでいっぱいです。素晴らしい友と先生に出会い,現役での大学進学を達成し育英に来て本当に良かったと心から思っています。
 今,私は新しい生活や自分の夢に向けての希望と期待に満ち溢れています。この先,どんな困難が待ち受けているか分かりませんが,今のこの気持ちを忘れず未来へ突き進んでいきたいと思います。
 3年間本当にありがとうございました。


   
 
   
 

慶應義塾大学
経済学部経済学科1年

平成17年特別進学コース卒
中新田中出身

受験のモチベーションを
高めて栄光を勝ち取れ


 私の受験は苦難の連続だった。国公立大学への進学を目指し,受験勉強を頑張ってきたが,センター試験で無念の大失敗。なんと自分の第一志望の国公立大学を受験することができなくなってしまった。親との約束で国公立大学へ進学するということになっていたので,やむなくレベルを下げて二次試験の出願をしたが,内心,どうしても納得がいかなかった。自分の学力不足が原因なのだから仕方がないのだが,妥協して志望大学以外の大学を受けるなんて,3年間志望大学合格を夢見て頑張ってきた私としては,自分で自分が許せなかった。
 このままでは一生後悔することになってしまう。どうしたものかと頭を悩ませ途方にくれていると,同じくセンターで失敗してしまったらしい友人が話しかけてきた。「お前私大どっか受けるの?」その時だ。私は名〈迷?〉案を思いついてしまった。「センター試験の結果が関係ない私立大を受験すればいいじゃないか!」
 この後の自分は,今考えても驚くほどに悪知恵が働いた。とりあえず滑り止めを口実に親から私大受験の許可を得た。後は合格証書を片手に泣き落としするだけ…馬鹿だ。今考えると笑ってしまう。まず肝心の合格できるかどうかもわからない。合格しても親が許してくれるわけがない。だが私はこの逆転のシナリオに賭けるしかなかった。それからの自分は魚が水を得たとでもいうのだろうか,受験期の中で一番いきいきしていたと思う。センター試験後から慶応の入試までの約3週間こそが,自分が最も勉強を頑張れた期間だった。

■合格の秘訣は入りたいと強く願うこと。
 思いあるところに道は開ける!


 ここで感じたことは,やはり受験に一番大切なものはモチベーションだということだ。受験生は行きたい大学,強いては自分のゆずれない夢のためだからこそ,辛い受験勉強を頑張れる。そう,受験生という“魚”にとって,モチベーションはまさに“水”なのだ。親には悪いと思っているが,私が受験期を乗り越えることができたのは,心の中で私大進学という目標を掲げることで,受験へのモチベーションを保っていけたからだとつくづく思う。
 そして合格発表当日。驚いたことに今ではなんと携帯で合否を確認できるのだ。まったく便利になったものだ。感心しつつも恐る恐る携帯に手を伸ばし,合否確認サイトへアクセス。そして携帯の画面に現れたのは合格の二文字。やった。やってしまったのだ。思わず携帯を握り締めガッツポーズ。後はやることは決まっていた。そう,親の説得である。まずは合格証書を水戸黄門の印籠のごとく親の前にかざしての合格報告。これが目に入らぬか!!さすがは印籠だけあってその効果は絶大。親もただただその前にひれ伏すばかり。親という生き物は合格証書にはめっぽう弱いのである。そして,親には内緒にしていたが,自分は前から私大に進学したいと考えていたということ,この大学に対する半端でない切実な思いを打ち明けた。親も最初は反対気味であったが,本気で思いをぶつけてくる私に,最後には理解を示してくれた。
 こうして,仙台育英での3年間の受験勉強に一応の答えがでたわけだが,私にはこの受験が成功だったのかどうかはまだはっきりとは分からない。この3年間の受験生活が大成功だったと胸をはって言えるよう,これからの大学生活を過ごしていきたい。自分の出した答えが,正しかったと証明できるような大学生活を送りたい。
 最後に,この文章を読んでくださっている受験生の皆さんへ。大学合格の秘訣は自分の志望大学へ入りたいと強く願うことだ。「思いあるところに道は開ける」というように,大事なのはあなたの大学によせる想いなのだ。しっかりと受験のモチベーションを高めて,栄光を勝ち取れるよう,受験勉強を頑張ってください。


   
 
   
 

早稲田大学
社会科学部社会科学科1年

平成17年3月特別進学コース卒
長町中出身

「何のために特進に入ったのか」
と本気で勉強


 ボクが特進コースに進学した理由は,公立高校に受からなかったからです。仙台育英に進学するとき決意したのは「首都圏または関西の難関私立大学に現役合格をする」という事でした。しかし,1年生のときはテストの度に成績が落ち,いくらやっても授業にも全くついていけず,追認試験でどうにか進級する始末でした。正直なところ,退学してしまいたいと思ったこともありました。2年生の頃も「やっても出来ない,だからやらない」という悪循環で,入学当時の気持ちなど明らかに忘れていました。
 そんなボクが受験について本気で考えるようになったのは3年生になってからの事でした。「このままではどこにも行けない。それなら何のためにボクは特進コースに入ったのか」と思い,ようやく受験勉強に取り組むようになりました。
 まずボクがメインに取り組んだのは政治経済でした。政治経済の授業と補講を欠かさずに受け,政治経済の池田先生に少しでも分からないことがあれば,質問をする毎日でした。そして,夏頃には偏差値が70〜75くらいになったので,英語や国語を少しずつメインにしていきました。英語では単語に苦しみました。単語を書いて覚えようとしたのですが,なかなか覚えられないので,手元にあった市販の単語帳3,4冊を,学校と家とカバンに入れて,暇があればそれを開き,覚えた単語を一つずつ蛍光ペンでチェックし,そうでないものと区別していきました。

■オープンキャンパスは
 モチベーションを高める効果が


 夏休みは学校のサマースクール以外利用しませんでした。もちろん予備校の夏期講習も行きませんでした。しかし,模試は積極的に受けました。模試は受けられる限りたくさん受けた方がいいと思います。ボクは学校の駿台講習を受けていた関係で,模試が無料だったので,それにプラスして,他の予備校の模試も受けていきました。あと,夏休みあたりになると赤本も結構出てくるので,早めに買って問題に慣れることが大事だと思います。それから,夏休みに行われるオープンキャンパスには行った方がいいと思います。ボクも夏休みに友達と回りました。大学の雰囲気や校風を知るだけでなく,「その大学に受かろう,行こう」といったモチベーションを高められる点は大きいと思います。そのときは早稲田を受ける予定はなかったので,行かなかったのですが(笑)
 ボクが早稲田を受けようと思ったのは9月か10月頃でした。立命館大学の指定校推薦が校内審査でダメだったのと,偏差値も想像以上に上向いてきたので,早稲田を受けようと思いました。早稲田をめざす人は,早大プレ模試を受け,赤本や「早稲田の英語」をやるのがいいと思います。「早稲田の英語」は早稲田の学部を二つ以上受ける人には特にオススメです。国語は特にオススメできる参考書はないですが,古文では「マドンナ古文」がいいと思います。
 今振り返れば,この1年は人生で一番「勉学に励んだ」1年でした。そして,最後に現役で早稲田・明治・法政・学習院・立命館・成城・駒澤各大学に合格できたのは,ボクの努力ももちろんですが,ぼくを支えてくれた,友人,家族,先生のお陰だと思います。ありがとうございました。


   
 
   
 

上智大学
外国語学部英語学科1年

平成17年特別進学コース卒
相馬中村第一中出身

英語力をつけるため,
毎日少しでも英語にふれよう


 今年,念願の第一志望大に無事合格でき,こうして合格体験記を書かせていただけることを本当にうれしく思います。自信を持って後輩にアドバイスできるような立場ではありませんが,自分がやってきた勉強法や,受験を通して思ったことを書かせてもらいます。
 私は3年の4月から志望大を具体的に決め,その大学合格に向けた受験勉強を始めました。私が志したのは英語学科だったので,特に英語の学習には力を入れました。1年の時から授業で習った単語から少しずつ覚え始め,2年の冬休みからは大学受験用の単語集を使って本格的に覚え始めました。また,その単語集のCDを買って夜寝る前に英文を聞いたり,片道1時間の通学時間も単語を覚える時間にあてました。そして試験に必ず出るといっていい長文は,夏休みから毎日少なくとも1つ読むようにしました。はじめはあまり読めなかったのが,1つの長文を熟読→音読を繰り返してわかるまで読んでいくことを続けるうちに,だんだん内容がわかるようになり,読むスピードもついてきました。
 しかし,私がこのように長文を読めるようになった第一の理由は,学校の授業をしっかりやったことにあると思います。1年生のときから授業で文の分解を徹底的に学び,私たちが“難しい”と思うような文を学んできました。初めはなかなかついていけなかったのですが,予習・復習を続けるうちにだんだん力がついていくのがわかりました。とにかく英語の力をつけるには,毎日少しでもいいから英語にふれること,そして授業の予習・復習をしっかりやることだと思います。

■本当に大事なのは
 最後まで“あきらめないこと”


 また,受験勉強を通し,やはり一番大事なのは学校の授業だということにも気づきました。私は漢文が苦手でしたが,学校の授業や補講をきちんと受け,わからないところは先生に質問をしたりするうちに,だんだんわかるようになっていきました。わからないところはわからないままにせず,先生にどんどん質問するといいと思います。育英の先生方は本当に素晴らしい方ばかりです。そんな先生方と出会い,その授業を受けることができたことが,私の大学合格に大きくつながったのだと思います。
 最後に,受験において,本当に最も大事なのは,“あきらめないこと”です。最後まで模試の結果が上がらず落ち込んだときもありましたが,これは今の時点での力にすぎないと思い,決して志望大を変えず,最後の最後までねばり強く勉強を続けました。試験直前の休み時間に見直した範囲がその次の時間の試験に出たこともありました。そして,初めて受験勉強の成果を実感したのも,試験の本番でした。ですから,これから受験勉強に入る皆さんは,最後まであきらめない心を持って頑張って下さい。やればやっただけの結果はついてきます。そのことは忘れないでいてほしいと思います。


   
 
   
 

中央大学
法学部政治学科1年

平成17年特別進学コース卒
築館中出身

“何かに気づく”勉強の
積み重ねが大切


 私の3年間の受験生活を振り返ってみると,常に勉強のリズムを作るのに苦労させられたと思います。1年次は進学校ならではの授業展開のスピードについていくのが精一杯で,授業の予習・復習以外の勉強はできていなかったと思います。もし1年生で私のように授業の速さについていけなかったり,ついていくのが精一杯だという人がいたなら,まずは授業の速度に慣れるように心がけてみてください。慣れてくれば意外と時間が余るようになり,授業だけでは自分には足りないと思う分野の勉強時間も,確保できるようになると思います。

■数学12点のショックを機に,
 徹底的に基礎からやり直した


 2年次になると,大分余裕が出てきますが,同時に勉強しなくなるということもあります。2年生はよく“中だるみの学年”と言われますが,私の場合は全く勉強しないというのではなく,学校で課されたもの以外を勉強しないということが多かったと思います。全く勉強していないわけではないので,つい勉強したつもりになり,時間を持て余してしまいました。私は3年間寮で生活していたのですが,知らず知らずのうちに寮の友人と遊んでいて,勉強時間が削られていたと思います。友人たちに聞いてみると2年生のときは,みんな私と同じような感じで中だるみを自覚していなかったようですから,現在2年生の皆さんは注意して下さい。
 私が本当に自分にぴったりのリズムで勉強できるようになったのは,3年になってからだと思います。実は私は数学が苦手で,2年の1月に受けた,チャレンジセンターという実際のセンター試験の問題を使った模試の数学で,12点しか取れませんでした。これはあまりにショックでした。そこで私はもう一度,徹底的に基礎から数学をやり直し,頻出問題などもきちんと理解できようになるまで,青チャートを何回もやりこみました。そのおかげで,3年の夏には模試などで数学が一番の得点源となっていました。基礎的な問題の徹底理解→教科書の章末レベルの問題→応用レベルの問題と解いていくことが重要だと思います。解けなかった問題は間違えることがなくなるまで徹底的に復習することも大切です。
 3年になってから先生などにも言われて分かったことですが,勉強の仕方で大切なことは“何かに気づく”勉強をすることです。学校の授業の方が大事とか予備校の授業の方が大事とかいうのではなく,どちらの勉強にしても「今日はこれを新しく覚えた」,「今日はこんなやり方を発見した」とはっきり言えるような勉強が大切で,その積み重ねによって少しずつ知識が蓄えられていき,知らないうちに力がついていくのだと思います。なかなか成績が伸びなくても決して諦めないで下さい。私も3年の秋まではどの模試でもずっとE判定でした。諦めずに最後まで粘れば必ず報われると思います
 皆さんがそれぞれの志望校に合格できることを願っています。合格を手にするその日まで頑張ってください。


   
 
   
 

東北学院大学
経済学部経済学科夜間主コース1年

平成17年英進進学コース卒
玉川中出身

早く自分の勉強スタイルを
見つけ受験に臨もう


 私が大学に進学するための受験勉強を始めたのは,3年生の夏休みぐらいからです。受験勉強で特に力を入れた科目は日本史です。日本史は最初に教科書を読んでから,問題集で重要語句をノートに書き写し,自分が覚えるまで何度もそれを繰り返しました。

■授業をきちんと受け,
 定期テストのための勉強をしっかりと


 私は英語が苦手科目でしたが,あまり勉強しませんでした。英語を勉強したのは,学校の定期テストと毎週英語の時間にやっていた小テストのときぐらいでした。単語帳も1冊全部覚えるつもりが,1000語ぐらいしか覚えられませんでしたが,自分が受けた大学の英語の長文はほとんど訳すことができました。
 後は,自分の受ける大学の赤本を買って傾向を知り,それに対応した勉強をしました。日本史でいえば,毎年同じ問題が出るとは限りませんが,連続して出題された時代やその時代の語句を重点的に勉強しました。
 受験のために予備校などには行きませんでした。毎日の授業をきちんと受け,学校の定期テストのための勉強をしっかりとやりました。私の場合は,普段の勉強の積み重ねが合格につながったと思います。早く自分の勉強スタイルを見つけ,なるべく早い時期に受験勉強を始めることがいいと思います。


   
 
   
 

東北工業大学
工学部情報通信工学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
高砂中出身

苦手科目は他教科より,
勉強する比率を高める


 私は入学したときから,だいたいの志望大を決め毎日少しずつ勉強してきたので,3年生になってから,受験勉強といわれる苦しい勉強をしなくてすみました。この3年間の勉強を通して私が感じた重要なことが3つありました。
 1つ目は,受験勉強の効率の良い仕方です。高3になってから塾や家庭教師などで,遊ぶ時間もなくなるほど勉強するのはNGです。なるべく早い時間から少しずつ勉強するのが最大のポイントです。そうすれば,学校での成績も上がってきます。さらに,平日と日曜日は参考書や問題集をやり,解けなかった問題にマークを付け,土曜日にマークを付けた問題を解き直すというやり方をしました。期間をあけて(1週間〜2週間),その問題に再度挑戦すると,理解力や応用力が必ず身に付きます。他には,自分が必要な教科は均等に勉強し,苦手な教科は少し勉強する比率を上げるのがポイントです。当たり前のようですが,苦手であればあるほど勉強する意欲がわかないものです。

■勉強が終わったら,
 楽しい趣味の時間が待っている!


 2つ目が最も重要なことだと考えます。それは,趣味などの時間を作るということです。趣味と受験勉強を関連づけてできれば能率も良くなります。例えば,親は働いて給料を貰います。しかし,私たちは将来のために勉強するという,とても遠い未来にしか報酬はありません。そこで,1日の勉強時間を決め,決めた時間が終わったら趣味に時間を使うというようにすれば,受験のストレスなども解消されて楽しく勉強できるでしょう。
 3つ目は自分の夢を持つこと。夢を持たない人はだいたいの夢を持つように努力することも大切です。将来の夢を持つことで,具体的にどのような大学に行けばいいのかやそのための勉強がしやすくなります。このように将来の職業の選択が早いほど,大学を早く決定することにも確実に役立ちます。
 これらのことを参考にして今後の役に立てばうれしいです。そして,受験を迎える人たちが自分の望む進路へ進めるように応援しています。受験生のみなさん頑張ってください。