現役大学進学者による大学合格体験記
指定校・提携校推薦
 

 

立命館大学
経済学部経済学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
茨城県那珂町立第一中出身

短時間でも集中すれば,
結果はついてくる


 高校3年間,サッカー部の一員として活動してきました。その中で多くのことを学び,一生付き合える友達もできました。本当にサッカー部に入って良かったと思っています。
 部活をやっていて大変だったこともありました。それはもちろん,学習面です。普段は,ほとんど勉強ができませんでした。けれど,好きなサッカーを理由に勉強しないのだけは嫌だったので,定期テストの前は部活と勉強との両立を心掛け頑張ってきました。その甲斐あって自分でも満足のできる評定を得ることができました。少ない時間でも集中して取り組めば,結果はついてきます。だから,部活をやっている人でも,工夫して時間を作ることが大切だと思います。

■自分らしい勉強法を
 見つけて頑張る


 指定校推薦で大学を受験したので,自己推薦書や志望理由書を書くのにはとても苦労しました。一般の試験を受ける人からみれば多少楽かもしれませんが,私は文章を書くのが苦手なので,本当に大変でした。短時間で自己推薦書を書かなければならなかったので,先生や友達の協力がなかったらできなかったと思います。だから,まわりの人にはとても感謝しています。
 最後に,自分らしい勉強方法を見つけて頑張って下さい。そして,希望する大学に進学できることを心から願っています。


 

 

立命館大学
産業社会学部人間福祉学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
茨城鹿野中出身

希望大学への入学を強く思い,
集中して勉強


 私が指定校推薦で合格するために頑張ったことは2つあります。
 まず1つは,希望大学への入学を強く思い集中して授業に取り組んだ事です。希望大学への評定基準を取るために,毎日の授業を大切にし,予習,復習をしなければ希望大学へ入学できないと思ったからです。

■サッカーを通じて
 得た大切な財産


 2つ目は,部活動を頑張ったことです。私は,サッカー部に所属しており,日本一を目標に毎日練習してきました。日本一という目標は達成しませんでしたが,サッカーを通じて努力する事の大切さと人としてのマナーを学びました。この事は大学合格に直接関係があるかはわかりませんが,私にとって大きな財産になりました。


 

 

立命館大学
産業社会学部産業社会学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
幸町中出身

推薦を目指す人は,
評定平均値プラスαが必要


 私が立命館大学を目指したきっかけは,Ritsのホームページでした。私は2年時から1年間,姉妹校交換留学をしたので,ニュージーランドの留学先から,インターネットなどで進学先を考えていました。しかし,当初は関東の大学に進学したいと思っており,いくつかの大学を候補として考えていたのです。ところが,なかなか自分に合う大学がなかったので,進学先を関西圏にも向けてみました。そして,最初に見たホームページが立命館でした。“国際インスティテュート”というものを発見し,「これだ〜〜!!」と思ったのです。その上,幸運な事に,仙台育英の指定校推薦枠には,立命館大学産業社会学部国際インス国際社会コースがありました。私はその推薦枠を狙うことにし,最後の定期考査まで評定平均値を上げるよう努力しました。

■推薦で合格しても,
 入学までは手抜きをしない


 ここで,後輩の皆さんにいくつかのアドバイスがあります。推薦入試を目指す人は,ひたすら評定平均値を限りなく5に近づけて下さい。指定校制はもちろん,公募・AOの人もです。ところが,それは最低条件であり,それ“プラスα”で何か人に自慢できるような事などがあれば良いと思います。例,部活・ボランティア・何かの資格/検定・海外留学など。詳しくは,先生方に聞いてみましょう!! 最近は一般入試より,推薦入試で数多くの合格者が出る大学も増えています。大学の先生(教授)は,これからの社会では,一芸に優れている者が役立つのだと話して下さいました。ですから,これからAOなどの推薦入試の定員が増えてくるかもしれません。
 もし後輩の皆さんが大学に推薦で合格しても,決して入学までは勉強を疎かにしないでください。勉強をしないで遊んでばかりいると,一般入試で入学してきた人と,差が生じるでしょう。これが大変になると思います。やるときはやって,やらない時はやらないというように,しっかりけじめを持って頑張って下さい。


 

 

立命館大学
理工学部都市システム工学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
滋賀・栗東西中出身

スタートがおくれても,
最後まであきらめない


 高校入学当時から目標の大学がある人はそんなにはいないと思う。私も立命館大学を目指し始めたのは,2年の後期からだった。それ以前までは目標がなかったので勉強に対しての意欲もなく,とにかく部活を一生懸命やっていた。テストも赤点さえ取らなければいいとしか思っていなかった。私はライティングが苦手で赤点を取ったし,いつも40点ぐらいだった。得意な教科もあったが,1年の頃選抜クラスに入ったので周りの人たちはしっかりどの教科も結果を出していた。

■高得点を取る気持ち良さを知り,
 勉強に意欲わく


 2年生の後期になって,そろそろ進路も意識し始めようと思い,立命館大学を目指すことにした。しかし評定は高く,入学から1年半ダラけていた自分が努力しても厳しいのではないかと思った。でもやってみようと思って,テスト前10日間は,学校から帰ってきて夜2時,3時ごろまで勉強を続けた。暗記系は完璧になるまで勉強し,自分が納得するまでやってみた。
 案の定テストはどの教科も納得するほどできた。得意教科しか楽しみじゃなかった答案返しが,全教科楽しみでしかたなかった。結果,今までの全教科平均が20点ほど上がった。あの時の気持ち良さは今でも覚えている。それ以来,勉強にも意欲が出てきたし,2年生後期からは苦手だったライティングも3年最後のテストまで努力点込みで100点をとり続けた。やってみれば意外と簡単だったのだ。その時,今までテスト前ですらあまり勉強をしなかったことを後悔したが,結果的に目標の評定値まで達したのでよかった。
 選考会議で入りたかった学科には入れなかったけれど,立命館大学には入学できることになってとてもうれしかった。それ以来大学でもしっかりついていけるように,学校での勉強や自宅学習にも意欲がでてきた。努力し始めた時期が遅くても,それから努力すれば目標の大学に入れることを言いたかった。後輩にもあきらめず目標の大学に向かって努力していってほしいと思う。


 

 

立命館大学
情報理工学部情報コミュニケーション学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
船岡中出身

当たり前のことを当たり前にする
努力で,基盤を固める


 志望大学を決定するにあたって重要なことは,まず自分が将来どんなことをしたいのかしっかり目標を立てることだと思います。私は目標をなかなか決めることができず,3年生になって大変悩むことになりました。早い段階で目標を立てることは,勉強のやる気にもつながり,受験への自信をつけることにもなります。
 次に,わからないことは何でも調べることです。どんな些細なことでも構いません,先生や友達に聞いてみましょう。それでもわからない時は図書館を利用してみると良いと思います。ほとんどの大学の赤本を,そこで借りることができます。さらに図書館にはパソコンがあり,インターネットで細かいことまで調べることができるはずです。仙台育英はすばらしい環境にあるのですから,それをフルに活用しない手はないでしょう。

■絶対あきらめず,
 わかるまで質問する


 最もしてはいけないのは,わからないことを後回しにしたりあきらめたりすることです。たった1回の挫折が癖になってどんどん積み重なり,自分が気付いたときにはもう後戻りできなくなってしまいます。後々残る後悔よりも,いずれ忘れてしまうその場限りの恥ずかしさを選んでください。先生に質問する時,もしかすると「そんなこともわからないのか!」と怒られるかもしれません。それでも,めげてはいけません。自分の知識は増え,受験に対する不安も少なくなると考えれば簡単なことです。絶対にあきらめず,わかるまで質問してみてください。
 最後に,当たり前のことを当たり前にする努力をしてみてください。朝起きるのがつらくても遅刻はしない,眠くても授業は真面目に受けるなど,小学校から続けてきたことなのだから,必ずできるはずです。継続してやり続けて下さい。このことは受験勉強の基盤を固めることにもつながり,大学合格への道づくりの手助けにもなります。
 仙台育英の先生方のご指導,本当に感謝しています。ありがとうございました。後輩の皆さん,高校生活という貴重な時間を大切に,そして自分が目指す大学に向けて自信と誇りを忘れずに頑張ってください。


 

 

龍谷大学
文学部史学科1年

平成17年3年英進進学コース卒
高崎中出身

1点でも多くという心で
勉強すれば可能性も広がる


 私は指定校推薦で大学に合格しました。
 3年間部活を続け,校内での生活態度にも注意してきたことが合格の決め手だったと思います。

■校内での試験,生活態度が
 推薦入試の重要な要素


 推薦の資格を得るために私が最も注意したのが,校内での中間試験と期末試験でした。テストの点数は,やはり資格を得るにあたって重要なものであるのだと,3年生になって実際に経験してわかりました。志望した大学の平均評定値に達していなければ,その大学を受けるのはもちろんのこと,たくさんの大学から受験先を選ぶことすらできません。試験では1点でも多く取ってやろうという気持ちを持って勉強すれば,評定値も上がってきて,選べる大学も増えてくると思います。
 また,校内での生活態度も推薦されるにあたって重要な要素になってくると思います。普段の授業態度を例に上げると,授業中に騒いだり寝ていたのでは,いいことは何一つありません。周りのクラスメートの迷惑にもなるし,先生の方も授業をする気にはなれないと思います。先生や友達から信頼を失うことは大きなマイナスになると思いますので,このようなことがないよう,周りに流されることなく自分の意思を強く持って生活して下さい。
 受験大学を決める際は,本当に学びたいと思う学部,学科を選んで下さい。私は理系クラスでしたが,歴史が好きだったため大学は文系に進みたいと思い,やっと合格することが出来ました。みなさんも自分の意思を強く持ち進路を決めて下さい。


 

 

関西大学
社会学部マスコミュニケーション学専攻1年

平成17年3月英進進学コース卒
寺戸中出身

熱血漢を笑う人に,
栄光はない


 僕が指定校推薦で関西学院へいける一番大きな理由の一つに,人間関係があると思います。幼い頃から続けているサッカーを仙台育英でも精力的に3年間頑張りました。そこで学んだ,人として当たり前の行動が,周りの先生方や多くの人達に認められた最大の理由だと思っています。その事も含めて感じた事は,日々努力している人とそうでない人との差が3年間で開いていくということです。

■やる気を持った人が勝つ,
 すべてを真剣に楽しもう


 僕は前者でありたいと思い,3年間の授業を大切にして,定期テストに臨んでいました。毎日ある部活を絶対言い訳にはしたくなかったし,休みたくもなかった。そして負けたくなかったからです。
 さすがに3年生になるにつれてタイトルのかかった試合も増えてきて,プレーに集中したいと思うようになりました。だから,指定校推薦を選ばせていただきました。部活と勉強の両方は難しいけれど,今までやってきた事を信じきる事ができれば自信になります。
 高校生活で最も大切なのは,何かに真剣に打ち込む事です。熱血などと言われている人を笑ってしまう人に栄光はありません。勉強にでも何にでも,自分のプライドを持ってやっている人には,笑顔や苦しみ,悲しさや喜びが毎日のように起こります。絶対にやる気を持った人の勝ちです。
 僕は熱くなれる人が大好きだ。多分,大学や社会に出ても,上にいく人はそういう心でやっていると思う。後輩に一言『自分に自信を持てる武器を作れ!!』『この戦争みたいな世の中で生き残りたいのなら,厳しい中で笑える強さと心の豊かさを持て』『そして全ての事を真剣に楽しめ。それが一番の宝物になるから』


 

 

北海道工業大学
工学部建築学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
高崎中出身

志望大学を決めるときは,
コースまでしっかりチェック


 私は高校に入ってからすぐに指定校推薦で大学に入ろうと思いました。そういうものがあるなら有効に使っていこうと思ったからです。指定校推薦を取るために心がけたことは,生活態度と定期テストの勉強です。生活態度については,あまりだらけず,ちゃんとするように心がけました。定期テストについては,あまり悪い点数を取らないよう,テスト直前にあせらないように授業で内容をしっかり理解するようにし,準備期間もなるべく長く取るように努力しました。
 私は大学を選ぶとき,どのような学科,コースがあるのかを基準に選びました。どこでもいいから大学に入って,つまらなくなって辞めたりはしたくなかったし,学ぶ内容が自分の思っていたのと違っていたなんてことが起こらないようにコースなどもしっかり考えました。大学を選ぶときは,資料をしっかり見てじっくり決めた方がいいと思います。後輩には英単語は勉強しておいたほうがいいということだけは言っておきたいです。

■楽しいこともつらいことも,
 すべての経験が合格につながる


 私の3年間の学校生活の中には,たくさんの出来事がありました。楽しい事や嬉しい事もあったけれど,それだけがすべてではありませんでした。時々,面倒な問題に巻き込まれたり,したくもない手伝いをさせられたりと大変なこともありましたが,この3年間の全ての経験があったからこそ私は指定校が取れたのだと思います。大学に入ってからもいろいろなことを経験,体験することによって大学生活をよりよいものに出来るよう努力していきたいです。
 後輩たちには何事にもいろいろチャレンジし,最後まであきらめないで頑張り続けていって欲しいです。そうすれば何事も上手くいくと思います。


 

 

東北学院大学
文学部英文学科夜間主コース1年

平成17年3月教養コース卒
長町中出身

山に上らなければ,霧がかかった
頂上を見ることは出来ない


 私の栄光への軌跡は「指定校推薦」に関する体験を基に記したいと思います。
 一般的にいちばん合格率が高く,学校側から内定が許されれば,ほぼ合格と言われているのが,この指定校推薦です。
 しかし,その分だけ競争率が激しいということも事実です。ではどうやって,この競走で有利に立てるかを私の体験を交えて,紹介します。
 まずは自分の指定する大学を早めに見据えておく事です。3年に上がる頃には皆さんも自分の進路について意識し始めることと思います。漠然とではなく,現実的に近づいて来るこの時期は誰でも不安で,何かと悩んでしまうものですが,早めに自分の進路を決めておけば,こういった事に煩わされずに済むことと思います。
 又,推薦を狙うからには日頃の学校生活は勿論の事,安定した成績も求められます。これは受験する大学には左右されますが,どの大学を受験するにせよ,最も大事なことではないかと思います。

■同じ条件なら,
 資格を持っている方が有利


 これまで書いた事は全て基本です。ここからは,その応用と実践です。
 まず応用とは,受験する大学の学部・学科について調査しておく事です。これも受験者によって違いますが,大まかに文系か理系に分けられます。その中で,自分の入りたい学部・学科の推薦を勝ち取る為には成績の良さだけでなく,「適性」が必要不可欠ではないかと思います。その適性を得る為にはどうすれば良いのかと思われるかもしれません。
 私が個人的にお勧めする最短の方法は「資格取得」です。資格は取得しておけば受験だけでなく,その後の就職にも役立ちます。例として,同じ大学の学部・学科を希望する生徒が2人いたとします。合格者は1人です。この場合,成績が互角でもなら,どちらかが資格を持っていれば,当然持っている方が有利です。
 このようにただ,成績が良いから安心という考えは通用しません。競走に勝ち残り,より確実に合格を狙う為に,各種取得の検定試験などを受験してみてはいかがでしょうか?(参考までに漢検,数検,英検,歴検,文検など)

■小論文の勉強に役立つ,
 文章能力検定の受験


 ここまで来れば、後は実践を残すのみです。実践とは、入学試験への対策です。一般 に参考書などを見ますと、どの大学でも小論文と面接が2大関門として立ちはだかるようです。
 まず1つ目として、小論文を書く為には、文章のルール(文法)について学ぶ必要があります。その為には、前述した検定試験の中の文検(日本語文章能力検定)の3〜5級を受験する事をお勧めします。これなら、文の基本を学べ、尚かつ資格も取得出来るからです。
 2つ目の面接については、学校側から練習させて頂く機会を与えられることと思います。 その際、基本となる面接の作法は学べると思いますが、それでも不安が残る時はCD付の参考書を併用し、質疑応答の練習などを自分なりに研究して、実践する事が力と自信に繋がると思います。

■合格への近道はない,
 1歩1歩確実に歩む


 これで,私が伝えられる事は大体書けたつもりですが,これは1つの見方に過ぎません。もっと良い勉強法があるかもしれませんし,もっと広い範囲で参考になる事も沢山あると思います。
 「これが合格への近道だ!」なんて参考書に書いてあるかもしれませんが,それは合格が自分の方に近づいているような表現なので,勘違いをし易いと思います。
 本当は自分の方が,合格に向かって1歩1歩進んでいるという表現の方が正しいのではないでしょうか? その証拠に実際には合格への近道なんて,そんな便利な道は在りません。むしろ,それは山登りに似ているかもしれません。上らなければ,霧がかかった頂上を見ることは出来ません。我が身に掛かる重力こそプレッシャーなのです。そうして少しずつ登る事によって頂上が見えてくるはずです。頂上へ辿り着いた時,初めて自分が成し遂げた事や学んできた道を実感出来るのだと思います。
 東北学院大学文学部の英文学科昼間主コースに不合格になってしまった際に,担任の青木康博先生に大変お忙しい中,同大学の英文学科夜間主コースを勧めて頂き,改めて感謝しております。


 

 

東北学院大学
経済学部経済学科夜間主コース1年

平成17年3月教養コース卒
宮城野中出身

勉強とは義務ではなく,
自分の権利だ


 厳しい現実社会に出る前にもっと自分に力をつけ、自信を持てる人間になりたいと考えた、大学進学を決意しました。私は高校入試での推薦の失敗を反省し、1年生からコツコツと日々努力することの大切さを学びました。今度こそ、推薦で決めようと思い、高校1年生の最初のテストから準備を重ね良い成績を収めることに専念しました。あれから3年、自分でもよくがんばったと思っています。
 この経験を通し学んだことは、どんな困難なことにでもあきらめず準備さえしっかりしておけば、道は拓けるということです。通 常の授業を予習し、授業で理解することはもちろん、分からないところは、早めに先生に聞いて理解する。そして、試験の2週間ぐらい前から準備をはじめる。このくり返しでやってきました。

■生涯,新しいことに挑戦し,
 1つでも多くのことを吸収する


 また,春夏冬の長期休みの期間は,特に自分の弱点である中学校の学習から復習し,その度,テーマを決め,例えば英語の分詞,不定詞,動名詞というように少しずつ自分の不足する部分を補ってきました。それは,高校そして大学において自分の弱さが必ずどこかで出てしまうという不安もあったからですが,それが少しずつ自信に変わっていった時,「計画性」と「努力」の大切さを実感しました。
 振り返って考えれば,私の中学と高校の学習の違いはなんだったのだろう。それは,勉強を,義務ととらえていたのか,権利ととらえていたかの違いではなかったのか。中学時代は,勉強をいやいやながらやっていた。だから,そこに喜びや感動が無かった。そのことを反省し,高校では自らすすんで勉強するようにした。すると,学ぶことや理解できた感動がそこにはあった。せっかく,人として生まれたのであれば,一つでも多くの事を理解する権利があると思う。それは人間だけがもっている特権であり,それが人間らしさなのだと思う。私は,これからも生涯,新しいことに挑戦し,1つでも多くのことを吸収する気持ちを失うことなく,生きていきたいと思う。後輩のみなさんに伝えたいのは人それぞれの勉強法があり,それについては特にアドバイスはありませんが,ただ1つ「勉強とは義務ではなく,自分の権利」だと伝えたいと思っています。


 

 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成17年3月教養コース卒
八乙女中出身

自分の中でルールをきめ,
目標を一つずつクリア


 指定校推薦の受験資格を得ることができた理由は、高校3年間の目標をきわめていたことが大きいと思います。
 まず私が始めたのは、目標とする大学を決め、その大学についての情報収集でした。目標とした東北学院では、いくつもの受験の方法がありましたが、私にチャンスがあるのはAO入試、指定校推薦しかないと分かったので、難しい指定校推薦で受験することを目標に、自分の中でルールをきめました。 例えば、テストは85点以上取り、提出物は必ず出すようにして、各教科で評定5をいただけるように努力しました。生活態度では、指導や注意を受けないよう、日頃から気をつけていました。。

■3年間という時間を無駄に
 過ごさないためにも,計画は早めに


 私は簿記主講座の授業を受けていたので,卒業までに「全商の1級を取る」という目標を定めた結果 ,3年生の6月には,会計の1級を取得することができました。
 欠席日数は3年間で15日以内にとどめておかないと校内選考にも加わることができないので,なるべく皆勤賞をめざしておくと良いでしょう。校内選考や指定校推薦のときに必要となる志望理由などを考えていただける先生(担任の先生はもちろん雫石先生)を知っておくことも大事だと思います。
 私のためになったことを述べてきましたが,ここからは失敗したことを述べるので注意してほしいです。今,私が一番後悔しているのは,初めは努力していた英語の勉強を途中であきらめ遊んでしまったことです。3年間という時間を無駄 に過ごさないでほしいと思います。早めに計画するなら,充実した3年間を過ごせるでしょう。


 

 

東北文化学園大学
総合政策学部総合政策学科1年

平成17年3月英進進学コース卒
多賀城市立高崎中出身

受験したい学部学科は,
徹底的に調べる


 私は指定校推薦で合格しました。そのために努力したことは,自分の仕事を積極的にこなすことと,授業を疎かにしないことでした。私の場合は学級活動で副室長の仕事を任されていたので,その仕事を真剣に努めてきました。こういうことは面接の時に話題にできるので,どうか参考にしてください。次に私は推薦していただく条件として,赤点を取らないように心がけました。授業をよく聞き,分からない所は先生に質問したり塾で聞いたりして,必ず理解するようにしていました。その成果もあり,赤点は1回も取りませんでした。

■面接では,自分の言葉で話す

 面接をするために一番重要なことは自分の受験する大学・学部・学科を調べることです。基本的なことですが,この土台がしっかりしているかいないかで面接が成功するか失敗するかがほぼ決まってしまいます。私の場合はパソコンを使って大学のホームページを見たり,学園祭に行ってみたりしました。オープンキャンパスや学園祭は大学の雰囲気や自分が受ける学科がどんなことを研究しているのかを知ることができる少ない機会です。ぜひ行ってみてください。
 最後に面接についてアドバイスします。原稿を作らずに自分の言葉で話すこと,話題に上げようと考えていることはきちんと下調べして知識を得ておくこと,マナーを守ること。以上の3つを心がけてください。


 

 

東北文化学園大学
総合政策学部1年

平成17年3月教養コース卒
富沢中出身

推薦基準の前提条件は,
評定平均値をクリアすること


 合格への近道はなんといっても推薦入試だろう。私がこれから説明するいくつかのことを後輩の皆さんもぜひ参考にして欲しい。
 まずAO入試。国公立,私立ともに実施校急増中で,成績よりも意欲や個性を重視する入試である選考方法は多種多様だ。大きく「選抜型」と「人物重視型」の2つに分けられ,選抜型は書類審査や面接をくり返し行い,選考する型である。人物重視型は面接を重視しており幾度も模擬面接をくり返し行う型である。何度もオープンキャンパスへ参加することを必須条件にしている場合が多い。

■書類と面接がAO合否を決めるカギ

 AOは学力試験よりも「人物そのもの」を重視する入試だけに,事前提出する書類や面接で,志望動機や「どんな経験をして,どんな能力を持っているのか」がポイントに。面接では今までの校内外活動の資料を持ち込んだりしてプレゼンテーションする学校もあり,事前の準備が必要である。
 次に指定校制と公募制で重視されるのが評定平均値である。私もこの出願基準をクリアするのに苦労した。出願基準として多くの大学が「評定平均値」を採用している。これは第3学年1学期までの全教科の成績を科目数で割ったもの。大学によって出願できる基準がまちまちだが,評定平均値をクリアしていることが,出願の前提になる。
 今すぐにでも実行してもらいたいことがある。
 一つ,自分の評定平均値を計算してみることだ。他にも校内・課外活動や資格などの実績もまとめておくようにしよう。
 一つ,面接と小論文がカギ。推薦入試の選考方法は多くの大学で「調査書+小論文+面接」が採用されている小論文の対策などを早めに始めよう。そこで私がオススメする参考書は「読むだけ小論文」(入門編)です。小論文を書くための「ネタ」になるようなものがいっぱいつまっています。他にも文の組み立て方も詳しく解説しており小論文を始める人にはぴったりだと思います。


 

 

東北文化学園大学
総合政策学部総合政策学科1年

平成17年3月教養コース卒
千葉県大津ヶ丘中出身

授業の受け方を工夫し,
勉強嫌いを克服


 将来,上級の地方公務員になり,市役所に就職して過疎化の進んでいる地域を活性化させたいと思っています。そのため大学に入って1・2年生で基礎科目の法学概論と経済学,3・4年では専門科目の公共経済学と財政学を学びたいと思いました。
 私が高校に入学した当初に心掛けたことは,授業の受け方です。中学の頃は,勉強が嫌いで先生の話も全く聞かないし,ノートもとらないので成績もいまいちでした。高校生になって,このままではいけないと思い,まず,授業中は先生の話をよく聞いて授業を受けることから始めました。始めた直後は,すぐに飽きてしまい,気付いたら別のことを考えていたりして,なかなか大変でした。
 次に,ノートのとりかたです。先生の解説や話の中から,問題を解くポイントを見つけ,ノートの端などに書いて,自分なりにわかりやすくまとめてみることです。あとは,これらを活用してなるべく沢山,授業中に集中して覚えることを心掛けました。授業中に覚えられなかった所は,家に帰ってからその日のうちに覚えました。

■面接試験までの1カ月間は,
 小論文と面接の練習に明け暮れる


 3年生の9月になると,校内で指定校推薦の選考があり,私も3年間,勉強を頑張った結果,志望する大学の推薦基準を満たすことができました。指定校推薦は,校内選考をクリアできればかなり高い確率で合格が保証されますが,私にはそれで落ちたらと思い逆にプレッシャーがかかりました。
 面接試験までの1カ月間は,大学から出題された事前提出の小論文を書いては,先生に見ていただきました。面接の練習もあり,この1カ月間はとても大変でした。面接試験当日はとても緊張しましたが,無事に終えることができ数日後に合格通知がきました。私の体験が役立つかは,わかりませんが,後輩の皆さんは今年の受験を頑張ってください。