現役大学進学者による大学合格体験記
一般入試
 

 

上智大学
文学部国文科1年

平成18年3月特別進学コース卒
みどり台中出身

学校の勉強についていくことができれば
レベルの高い学力が維持できます


■後悔しないのは第1志望の
 受験に向けて全力を注ぐこと


 2005年は受験よりも受難,最低の1年でした。勝負の夏,私は水疱瘡になり,模試の判定がA・BからDに下がりました。その遅れを取り戻すはずだった秋,左目の網膜剥離が発覚します。1週間入院し手術と3度のレーザー治療を終えたものの,安定しない視力を持てあまし,12月半ばまでほとんど勉強ができませんでした。当時の模試の判定はE。1月22,23日,身体的にも精神的にも不安定な状態で受けたセンター試験はぼろぼろで,上智の入試は2月7日に迫っていました。
 それでも志望校を変えることはできませんでした。私は他でもない上智だから国文学がやりたかった。しかし,やるべき試験勉強は上智だけではない。どう勉強すべきか悩み,悩む時間のないことに焦るばかりでした。
 その時,センター自己採点の結果を見た大内先生が「このままではだめだ」と,上智の現代文と漢文の過去問をまとめた問題集を個人的に作ってくださいました。そこで私は腹を決めます。第1志望に全力を注いだ結果の浪人と,全力を注ぎきれずに受かった別の大学での生活,後悔しないのが前者であることは明白でした。

■仙台育英の先生方がいなければ
 合格はあり得なかった


 しかし全力を注ぐことは,がむしゃらに勉強することとは違います。2度の大病により健康の大切さも分かっていた私は,はやる気持ちを抑え,7時間の睡眠をも確保し続けました。その結果得た合格です。仙台育英の先生方がいなければ,あり得なかった結果です。3年間担任だった石山先生をはじめ,スピードと正確な読解を要求する上智の英語に対応できる英語力を培わせてくださった加藤先生,授業外まで行き届いた心遣いをしてくださった進先生,そして,課題の丁寧な添削と上智の一次・二次試験の対策を施し,お守りまでくださった大内先生,ありがとうございました。私の人生の転機は,とりわけこの先生方にあります。感謝の思いでいっぱい,いえ,むしろ大好きです。あきらめないで良かったと思える瞬間を得ることができました。本当にありがとうございました。
 最後に,受験生の皆さんに。学校の予習・復習や定期試験対策よりも,予備校の授業や模試の勉強を優先したくなる焦りに駆られることがあるかと思いますが,学校の勉強についていくことができれば,きっと満足できる学力を維持することができます。私の経験から言えば,仙台育英で培われる学力のレベルは高いです。先生との可能性を信じてみてください。



 

津田塾大学
学芸学部国際関係学科1年

平成18年3月外国語コース卒
稲井中出身

習ったことをしっかり“貯金”すれば
受験勉強がスムーズに進む


■「ここで逃げたら負けだ!」と
 頑張った英語が本番での得点源になった


 私が本格的に受験を意識するようになったのは3年生になってからでした。といっても志望大もぼんやりとしか決まっておらず,受験勉強といっても何をやればいいか分からなかったので,毎日の予習・復習と受講していた通信教育のテキストをこなすだけでした。
 そんな私の受験に対する姿勢を変えてくれたのが,学校の夏期講習でした。英語の講習で志望大の入試問題を解いたのですが,全く歯が立たなかったのです。長文を読もうにも,英作文を書こうにも,単語が分からずほとんど解けませんでした。それ以来,長文は最低でも1日1題は解き,わからない単語は単語帳にどんどん書き出してオリジナルの単語帳を作り,暇があればそれを眺めるようにしていました。単語帳を作る際は,単語だけを抜き出すのではなく,文章のまま覚えることで生きた単語力が身につくと思います。私はこれを入試直前まで見続けていました。
 しかし,受験勉強がうまく進まない時期もありました。11月頃になって突然英文の意味がつかめなくなり,夏には解けていたセンター試験の英文さえも読めなくなってしまったのです。さすがに不安になって英語の先生に相談に行くと,毎日マンツーマンで教えてくださるとのことでした。与えられた課題は過去の入試問題を使った難易度の高いものでしたし,正直2,3時間もマンツーマンで勉強するのは辛かったのですが,「ここで逃げたら負けだ!」と思い,また,毎日貴重な時間を使って教えてくださる先生のためにも頑張ろうと思って勉強に励みました。
 その甲斐あって,年末にはだいぶ長文が読めるようになり,夏には解けなかった志望大の入試問題も何とか解けるようになりました。本番の入試では,多くの時間を費やしたこの長文問題が得点源になったのではないかと思います。

■世界史は授業の復習や課題をやり
 課外学習に意欲的に取り組んだから力がついた


 受験を通して感じたことは,日頃の授業が何よりも大切だということです。私は入試で世界史を使ったのですが,授業の復習や課題をしっかり行い,放課後の課外学習に意欲的に取り組んだからこそ,受験に対応できる力がついたのだと思います。習ったことをしっかり覚えて“貯金”を作っておけばおくほど,受験勉強がスムーズに進み,精神的にも余裕が出てくると思います。
 また,「絶対に受かりたい」という強い気持ちが大切だとも感じました。この気持ちがあったからこそ私は受験を乗り越えましたし,模試ではD判定とE判定の連続で,自分の手の届かないところにあると思っていた憧れの大学に見事合格することができました。強い気持ちがあれば結果は必ずついていきます。
 最後に,自分を支えてくれる友達や先生,そして家族に対する感謝を忘れないでくださいね。自分の力を信じて頑張ってください。



 

東京薬科大学
薬学部1年

平成18年3月特別進学コース卒
山形第六中出身

とにかく基礎を完璧に!
第1志望目指して頑張ろう


■もう言い訳はできない
 何が何でも勉強しなきゃと覚悟


 受験を終えて今振り返ってみると,よく浪人もせずに済んだな,というのが正直な感想です。実のところ,学部,前・後期などをいろいろ考慮して7回受験したうち,入ろうと思って受けた5つは,3年になってから12月までの模試で,一度もD判定以上出したことがなかったのです。
 1,2年の時は医学部志望で,特に1年生は,3年間の中で自分としては一番勉強していた時期で,そこそこの判定をだしてしまいました。しかし,2年になるとなぜだか分からないのですが,急に気がゆるんでしまい,どんどん成績も下がり,医学部志望なんて冗談でも言えない状況に陥ってしまいました。このままじゃいけないと自分に言いきかせ,自分の成績と現実を照らし合わせて,3年からは東北大薬学部を第1志望にし,これを期に死ぬ気で勉強しようと決心しました。
 夏休みに入る前まではテンションを維持できていたのですが,受験生にとってとてつもなく重要な夏休みをうまく活用できませんでした。模試でも最悪の結果を叩き出し,国語が足を引っ張り,もはや国立大合格は絶望的になってしまいました。
 10月になって国立はもう手遅れだと思い,私立を目指そうと考えましたが,私大は国立の倍以上の授業料がかかるので,自分で勝手に決めることはできないと思って,親を説得し,何とか承諾を得ることができました。ここからは気が緩んだなどと言い訳できない,何が何でも勉強しなきゃいけないと覚悟を決めました。

■10月からの猛勉強で苦手な化学が得点源に
 数学は参考書よりも進先生の朝補講


 私は薬学部志望なのに化学が全くできなかったので,まずは化学から何とかしていこうと思いました。友達からすすめられて難しめの問題集を使ってみたのですが,基礎ができていなかったので,結局時間の無駄になってしまいました。
 とにかく基礎を完璧にしようと思い「セミナー化学」を10月から4回通してやりました。センター出願もするつもりだったので,11月あたりからはセンターの予想問題集をひたすらやり込んで,1月までにはそのかいあってか,夏のころよりも40点以上取れるようになり,本番のセンターでも化学が得点源になりました。大学入試でも化学が一番書けたと思います。数学も進先生の朝補講に出るようにしました。進先生の解説はとてもわかりやすく,下手に参考書をやるよりもずっと役に立つと思いました。おかげでE判定だった4校に受かることができました。
 1年の皆さん,最初は妥協せず希望を高く持ってください。
 2年生の皆さん,中だるみに気をつけてください。それを乗り越えれば後先かなり有利になると思います。
 3年生は余計なことを考えず,第1志望目指して失速しないよう頑張ってください。



 

創価大学
教育学部児童教育学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
宮城教育大学附属中出身

“継続は力なり”
毎日続けることがどの科目にも大切


■とにかく毎日英語を勉強
 単語一つでも1年続ければ365個になる


 高校受験の第1志望は仙台育英ではありませんでした。最初は嫌なこともありましたが,今は3年間仙台育英で過ごせて本当に良かったと思っています。おかげでセンター利用入試をし,総合平均83%の得点で第1志望の創価大学教育学部に合格できました。
 私の勉強方法は,とにかく毎日英語を勉強することでした。基本的には授業の予習・復習です。この予習・復習を3年間きちんとこなせば,センター程度の英文法には十分すぎるほど十分だと思います。友達と遊んだり,TVが見たかったりして,予習・復習が完璧にできないときもありました。そんな時は単語10個の暗記,もしくは英語のテープを聞いたり,たまに洋画を見るなどして,必ずなんらかの形で英語に触れていました。たとえ単語一つでも,1年続けたら365個です。“継続は力なり”,毎日続けるということが,どの科目においても大切なことだと思います。

■定期テストで点が取れない人間が
 模試や本番でいい点を取れるはずがない


 高校1年生の定期テストの成績はクラスで中の下ぐらいで,点数もよくありませんでしたが,「定期テストだからいいや」と思っていました。しかし,定期テストで点を取れない人間は,当然模試でも本番でもいい点を取れないのです。ようやくそれに気づいて,2年生の春から定期テストに真剣に臨むようになりました。定期テストは受験の基礎を作ってくれるだけでなく,「勉強を頑張れる基礎」も作ってくれます。定期テスト前の2週間,踏ん張ることのできない人にとって,3年生になってから1日10時間以上の勉強に挑戦し,それを半年続けていくのはかなり厳しいと思います。
 仙台育英の先生方は本当に生徒のことを考えて教えてくださり,厳しいと感じることもあると思いますが,それを忠実に実行していれば,必ず合格に通じる道が開けると思います。また,70分授業や放課後学習会など,他学校にあまりない機会を利用したことも,合格の一つの要因だと思います。仙台育英には各教科に精通した先生がたくさんいらっしゃるので,不安なときも自信をもって合格への道を歩んでいってください。



 

盛岡大学
文学部英語文化学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
古川東中出身

受験勉強に“まだ”という言葉は
存在しない


■ふとした油断から勉強が疎かに
 気がついたときには“もう”受験生だった


 私が実際に受験勉強を始めたのは,高校2年生の夏休みでした。午前は学校の講習に参加し,午後はシャトルバスの出発時間である5時まで,図書館を利用し学習しました。また,塾の夏期講習にも参加していたので,ほとんど遊んでいなかったような気がします。まるで自分が高校3年生になったかのようでした。
 しかし,夏休みの最後に知り合いの先輩に会い,「私は,まだ2年生なんだ」と思ってしまったのが失敗でした。受験勉強には,“まだ”という言葉は存在しないモノだと思っていた方がいいかもしれません。気がついた時には“もう”という言葉が,自分自身からも周囲の人たちからも漏れています。私は“まだ”という言葉に安心を覚えて受験勉強を疎かにしてしまい,定期テストの勉強以外はほぼしていない状態で2年生を終えました。3年生に上がる前の春休みに,ようやく本格的に受験勉強をやり始めました。ここにきて,やっと何が本当に自分のすべきことなのかを理解したような気がします。

■シャトルバスで英単語や古語を暗記
 お風呂タイムも勉強に有効活用


 3年生になり,早い人は夏休み前から受験が始まります。私のクラスは約半分の人が推薦でした。夏休みを過ぎて10月,11月になるにつれ,クラス内の合格者が増えていくのと比例して不安も大きくなりました。「私も指定校推薦にしておけばよかった」という思いも何度か浮かびました。私が指定校にしなかった理由は,自分の行きたい大学がなかったからです。「指定校にしておけばよかった」と弱音を吐きそうになったときは,「確かに指定校で受ければ楽だけど,自分の意思を曲げてまで入ってもしょうがない!」と自分に言い聞かせました。
 勉強では,とりあえず無駄な時間をなくすことを考えました。例えば,通学中のシャトルバスで1日のノルマを決めて英単語や古語を暗記したり,家のトイレや机に,今までやった長文で解けなかった単語を紙に書いて貼ったりしました。あと,これは人それぞれなのですが,お風呂の使い方も工夫しました。お風呂はリラックスするために使うという人もいるでしょう。でも私は,その時間を暗記にあてました。最近,本屋では便利なものが売っているなぁと思い購入したのが,水に濡れても大丈夫な素材でできた単語帳(数学社の風呂で覚えるシリーズ)です。少しでも多く勉強したいという人は使用してみるのもいいと思います。
 一番重要なのは,授業をきちんと聞くことです。私は授業で使用した教材を何度か繰り返してやりました。授業をしっかりと聞いていれば,その教材をさらにいかすことができます。
 あくまでこれは私の要領のいい勉強法です。戸惑いながらも試行錯誤した結果です。自分に合った勉強法を見つけ,実行することこそが,要領のいい勉強法です。もし自分に合う勉強法がわからなかったら,自分のことを良く見てきてくださった担任の先生に相談しましょう。



 

城西国際大学
福祉総合学部福祉経営学科1年

平成18年3月外国語コース卒
桃生中出身

たくさんのことを学んだ部活動
打ち込めるものがあるって素晴らしい


■先生は良き相談相手で強い見方
 進学先や勉強法を一緒に考えてくださった


 私は仙台育英学園で3年間ソフトボールに打ち込みました。ソフトボール部は人数が少なく,強いチームでもありませんでした。先輩が引退してからは,たった1人で練習することもありました。とても辛く苦しい思い出もたくさんありましたが,いつも目標を持って一生懸命練習しました。部活は地区予選で負けてしまいましたが,私は一時自分1人になっても,メンバーを9人集め,その結果,3年間ソフトボールを続けることができました。中学時代,外野手しかしたことがなかった私が,キャッチャー,ショート,最後は半年も練習していないピッチャーで大会に出場したのも,今となっては貴重な体験だったと思います。
 私は,この部活でやる気があれば何でもできること,逃げ出すのではなく立ち向かうということ,目標は達成するために立てるということなど,ここには書ききれないほどたくさんのことを学ぶことができました。
 勉強面では,入学当初から卒業後は進学をと考えていました。小学生の時から福祉に興味を持っていまたので,とにかくいろんな先生に相談をしました。先生方は自分に合った大学を一緒に考え,私がどんな性格で,どんな勉強のやり方が合っているのか細く教えてくださいました。仙台育英の先生方は私たちの良き相談相手で,とても強い味方だと思います。

■部活動後は疲れて机に向かえない
 だからこそ授業はまじめに受けよう


 そして,自分が良いと思った大学は,インターネットや資料を取り寄せたりして,その大学の情報を見て,自分が本当にやりたいことができるのか確かめておいた方が良いと思います。
 特に部活をしている人は,「文武両道」とよく言いますが,やっぱり部活動後は疲れて机に向かえない日がほとんどだと思います。ですから,授業はまじめに受けて,定期テスト期間中は家でも必ず勉強するべきです。できるだけ定期テストで点数を取り,評定を上げましょう。
 何か一つでも打ち込めるものがあるということは,とても素晴らしいことだと思います。
 私の場合,チームで1勝するのも大変な部活でしたが,最後まであきらめないで戦うことができてとても良かったです。自分のやりたいことは,後悔しないように最後までやり抜くことだと思います。頑張ってください。



 

第一工業大学
工学部航空工学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
松陵中出身

安易に考えて失敗した
理系と文系の選択


■物理や数学の点数が低かったので
 文系に逃げたのが大間違い


 中学3年生くらいから工学系に進みたいと思っていた。そしてなにか自分の好きなものを作りたいと思っていた。
 仙台育英に入り,憂鬱だった中学校の授業や先生などとは違い,化学や数学,歴史などに楽しみを感じた。けれど物理や数学の点数がだんだんと下がっていった。多分飽きてしまったか,苦手意識が高くなっていったのだろう。そして,数学と物理から逃げたいという安易な考えと,昔から憧れていたインディージョーンズや三国志や夏王朝,中世について学べるのなら文系もいいだろうと,文系の選抜に進むことにした。親からは文系から理系に行きたくなってもそれは難しいことだから,理系が良いのではないかと言われたが,別に後悔なんかしないだろうと思っていた。

■あきらめるまえに,
 やれるところまで,やってみよう


 2年生になり「さあ頑張るぞ」,と思ったが,いざ授業が始まってみると理系の授業以外は興味の対象にならなかった。そこで理系への進学について考え直そうと思ったが,数学IIICや物理を履修していないし,数学IIなども基礎すらできていなかった。
 あきらめの気持ちになったが,親や担任の先生に話し,やれるところまでやってみることになった。夏休みや講習などで頑張ったが,模試の点数は変わらず,逆にほんの少しずつ下がっていった。第一志望の大学へはとてもとても力が足りなかった。センター試験は数学IIBが駄目だと,痛感した。そして数々の学校を人があきれるほど受験した。その結果,九州の2校に受かることが出来た。親をはじめ,かなりいろいろな人に迷惑をかけてしまった。



 

東北学院大学
工学部機械知能工学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
蒲町中出身

受験勉強はとにかく
早い時期から始めよう


■センター試験は大半が基本的な問題だが
 勉強しなければならない量は膨大


 私は1年生の頃から大学進学に対して意欲を持っていました。大学に進学しようと考えた理由は,機械に興味があったので,より専門的なことを学ぼうと思ったのです。
 受験勉強を本格的に開始したのは3年生の秋でしたが,皆さんには遅くても3年の春から受験勉強することを勧めます。なぜなら,私は秋から始めたために,センター試験で思った通りの結果を出せなかったのです。センター試験は1月に行われるため,秋からでは期間が約3カ月しかありません。センター試験は大半が基本的な問題といえども,1,2年生にやった勉強の復習の量が膨大なため,満足な結果が出せなかったのです。かろうじて後期試験で合格することができましたが,受験勉強は早い時期から行った方が良いと思います。

■参考書は答えや解き方が
 詳しく載っているものを選ぶ


 模試は校内のものだけでなく,学校や先生が勧めてくださる予備校の模試なども,受けた方いいです。自分の学力がどの程度なのか分かるし,受験する大学を決める目安になると思います。それから,赤本は絶対必要です。問題の傾向などが分かると思います。少なくとも3年の夏までには受験校を決め,赤本をやっておくと良いでしょう。 参考書として勧めたい本は数学の「チャート式」です。詳しすぎず問題が適量で,問題集として優れており,答えや解き方が詳しく載っているからです。他の教科でも解き方が詳しく載っている参考書をお勧めします。
・受験勉強は早い時期から
・模試は必ず受ける
・参考書は答えや解き方が詳しく載っているものを選ぶ
というのがポイントです。以上のことを参考にして勉強を頑張ってほしいと思います。



 

東北文化学園大学
医療福祉学部保健福祉学科保険福祉専攻1年

平成18年3月英進進学コース卒
閖上中出身

前に進まなければ何も始まらない
何事もあきらめずに全力を尽くそう


■不得意教科は学校の教科書や
 参考書だけを使った勉強に専念


 自分の第1志望としては,東北文化学園大学・医療福祉学部・保健福祉学科・保健福祉専攻に進学したいと考えていました。理由は福祉関係について勉強したり,資格取得を目指したいと思ったのと,人間関係が良くコミュニケーションを非常に大事にする大学だと思ったからです。
 大学に進学するための勉強のポイントとしては,ただ机に向かって勉強することだけでは駄目であり,覚えることが何よりも重要なのではないかと私自身は考えていました。最初は大学に進学することができるのか心配だったし,挫折したこともありましたが,しかし,前に進まなければ何も始まらないと考え,勉強だけに専念することができました。勉強法については,自分の不得意教科は学校の教科書や参考書だけを使って勉強し,逆に自分の得意教科は学校の教科書や参考書プラス塾の参考書を使って,さらに磨きました。私自身,受験に成功した「勝因」は何事に対してもあきらめないで,勉強したことだと思います。

■自分の実力を全て出して進学を
 決めるために一般入試で挑戦


 私にとって高校生活とは,教養を身につける場でした。実際大学に入学した場合,教養が大切なので,この高校生活で教養を身につけたことに対して感謝したいと思います。また,自分は部活と勉強を両立していたので苦労もありましたが,達成感を味わうことができたので良かったと感じています。
 最近は推薦で進学する人が急増しているが,私自身それは良くないと考えたし,かえって一般入試で挑戦した方が後悔しないのではないかと思い始めました。それは,自分の実力を全力で出したいと思ったからです。自分としては一般入試で大学に進学することができたので良かったと実感しました。
 最後になりましたが,後輩たちに言っておきたいことがあります。まず一つ目は何事に対してもあきらめないで全力を尽くすことです。二つ目は大学に進学したからといって,安心してはいけないということです。とにかく自分の進学したい大学を目指し,全力を出しきってください。



 

東北福祉大学
総合福祉学部福祉心理学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
矢本第一中出身

大学選びの決め手は希望の
職業につながる勉強ができること


■放課後の学習会は自宅で
 集中できない私の味方だった


 私はスクールカウンセラーとなるために,心理学を学ぶことのできる大学を目指してきました。仙台育英では,大学進学に向けて先生方が全面的にサポートしてくださり,とても良い環境で勉強に取り組むことができたと思います。特に放課後の学習会は8時半までやっていたので,自宅でどうも集中することのできない私は大変助かりました。また,駿台の出張授業を受講していたので,予備校の自習室も活用することができました。
 不得意科目については,その科目を得意とする友人に教えてもらったり,模試の成績表でも分野別得点率やアドバイスから,不十分な部分を補うようにしていました。好きな科目についても,それがさらに得意科目へとステップアップするように,積極的に講習を受けるようにしてきました。
 しかし,3年生になってからの模試の成績は下がる一方でした。今思えば,判定を意識しすぎるあまり良い結果が出せず,志望大学への希望を失ってしまっていたのかもしれません。結局,そのまま元の調子まで戻すことができずに,センター試験本番を迎えることとなってしまい,受験する大学も志望大学はあきらめることになりました。

■どんなにレベルが高い大学でも
 自分のしたいことができなければ無意味


 それでも,実際の受験大学を決定する際に私が譲らなかったのは,とにかく希望する職業につながる勉強ができるということです。現在,偏差値で大学を評価する傾向が強くありますが,私はどんなにレベルの高い大学に入ることができても,そこで自分のしたい勉強ができないのならば無意味だと思います。ただし,大学生活を有意義なものにできるかどうかはそれぞれの意見によりますが…。
 大学へ進学することは未来へのワンステップであり,それが最後ではありません。私も実際に入学した大学は第1志望の学校ではありませんが,そこでの内容は十分期待できるものと夢をふくらませています。これから大学受験を向かえる方々には,周囲に惑わされることなく,自分の将来をしっかり見据えることのできる強い心というものをぜひ持ってもほしいと思います。



 

東北福祉大学
子ども科学部子ども教育学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
仙台第一中出身

勉強は自分のペースでするものです
一人だからこそ本気になれた


■3年の夏までに基本的なことを
 全て頭に入れておくこと


 私が本格的に受験勉強を始めたのは,9月の終わりからでした。それまでは,英単語や英文法などの基本的な勉強しかしていませんでした。そして,受験勉強を始めた頃の意識は「大学受験なんて私大なら簡単に受かる」というものでした。
 しかし,模試を受けてみると大学受験はとても厳しいものだとわかりました。なかなか判定が良くならず,とても焦りました。特に政経は全部の範囲が終らないまま模試を受けていたので,結果はいつも良くありませんでした。やはり,秋から演習問題などに取り組むためにも,夏までに基本的なことを全て頭に入れておかなければならないと思いました。
 私は英語が好きだったので,英語の勉強はとてもスムーズにできました。受験勉強には,学校からもらった問題集と参考書で充分に対応することができました。政経も勉強しているうちにとても面白く感じ,好きな教科となったので,あまり苦は感じませんでした。ただ,資料集をじっくりと読む時間がなかったので,解けない問題もありました。

■模試後は解説をきちんと読んで
 理解していなかった箇所をすぐチェックしよう


 一番の問題は国語でした。秋になって突然スランプ状態になり,なかなか抜け出すことができなくなりました。友達に相談すると,しばらくの間,大切だと思う箇所に線を引く癖をつけて読むと,文章が読めるようになるとアドバイスされ,受験までずっとその通りやってきました。受験が近くなると,基礎の短く簡単な問題を解き,慣れてきたら応用の問題を解きました。その結果,センター試験では一番良い点数を取ることができました。
 このほかには,模試が終ったら見直すこと,解説をきちんと読むことが大切だと思います。理解していないところが分かったら,すぐにチェックすれば確実に点数は上がるでしょう。
 最後に,勉強は一人でするものです。友達のペースに合わせるのではなく,自分のペースで頑張ってください。私も後期まで受験したので,周りにはほとんど受験する人がいなくてとても辛かったけど,一人だったからこそ,本気で勉強できたんだと思います。受験は辛いけれど,みなさん頑張ってください。



 

尚絅学院大学女子短期大学部
英文科1年

平成18年3月英進進学コース卒
岩沼西中出身

薄めの問題集を何度も解き
学校のプリントを完璧に理解しよう


■読書が習慣化すれば
 国語の勉強が楽しくなる


 進路決定において,やはり一番大切なのは,先生や両親の話をよく聞くことです。そして,よく話し合うことが大切だと思います。
 参考書や問題集はあまりぶ厚いのを買わず,薄めの問題集を何度も解いていった方が効率がいいです。そして,学校でもらったプリントも完璧に理解できるようにすべきです。
 家で勉強するのにあきてしまったときは,図書館ですると気分転換にもなりますし,周りの静けさが勉強をはかどらせてくれます。
 それから,1年生の時から読書する習慣をつけておくと,国語(特に現文)の勉強が楽しくなります。はっきりいって,現文の勉強は読書でもまかなえます。そして,授業をまじめに受けると現文の成績に悩む必要はなくなります。センター試験で引用される作品をチェックしておくと,さらにいいかもしれません。