現役大学進学者による大学合格体験記
公募制推薦
 

 

宮城教育大学
教育学部生涯教育総合課程国際文化専攻1年

平成18年3月外国語コース卒
山田中出身

入りたいという意欲が言わせた
面接時の「合格させてください!」


■苦手教科は7割,得意教科は9割取る
 定期考査の目標を自ら設定して臨む


 私は,宮城教育大学を推薦で受験し,合格することができました。ここでは,私が合格するに向けて努力したことと,後輩の皆さんへのアドバイスを中心にお話しようと思います。
 まず,推薦入試を受験するためには,その大学が定めている受験資格を満たしていなくてはなりません。ちなみに宮城教育大学は,評定平均が4.3以上であることが条件です。私はこの条件をクリアするために,定期考査に力を入れていました。苦手教科に関しては7割,得意教科に関しては9割以上というように,自分で目標を設定し,直前になって慌てることのないように,2週間ほど前からゆっくり勉強していました。その甲斐あって,私は宮城教育大の推薦の条件を満たすことができ,わが校でたった一つの推薦枠をいただくことができました。そんなに難しいことではないはずですので,皆さんも,自身で目標を設定し,それに向けて少しずつ努力してみてください。

■推薦入試は人間性を問われる試験
 一般論ではなく自分の意見で表現する


 推薦入試では一般入試とは異なり,小論文,集団面接,個人面接など,人間性を問われるような試験が行われます。ただ単に成績が良いだけでは通用しません。小論文では,「わたしの声」という題で,自分の考えを相手に伝える自己主張の能力を発揮しなくてはならなかったし,集団面接では,周りにいる他の受験生の意見をよく聞いた上で,自分の考えを相手に解ってもらえるような発表をしなければ,意見の押し付けになってしまうだけで良い評価は得られません。発表の内容も,一般論を並べたものでは駄目です。「わたしの声」なのだから,自身の体験談を取り入れた,相手を引き付ける内容であることが重要です。
 私は1年間の留学体験や中国語の学習など,「わたし」しか体験していないことをメインにした内容にしました。翌日に行われた個人面接の際に,「昨日の発表にあった留学の話ですが…」などと,答えやすい質問をいくつもされたのは,発表の内容に興味を持っていただけたからだと思います。それから,個人面接において大切なことは,言葉遣いと入りたいという意思の二つに尽きます。最後に必ず「言い残したことはありませんか」と,発言を促されることがあると思います。そんな時は,思い切って「合格させてください!」と言ってください。私は言いました。そして合格しました。
 アドバイスとしてあと二つだけ言わせてください。推薦入試を受験する人はみんな成績優秀ですので,彼らと差をつける意味で,英検やTOEIC,漢検などの資格を取得してください。そして,希望大学へ実際に行ってみてください。私は実際に宮城教育大学へ行き,先生方のお話を聞いて,大学の雰囲気に直接触れることができました。個人面接の際に,「実際に大学を訪問させていただいたのですが…」と言えるのと言えないのでは,相手に伝わる意欲が大幅に違うと思います。
 皆さんも全力で頑張ってください。ご指導くださった先生方,ありがとうございました。



 

埼玉大学
教育学部学校教育教員養成課程教科教育コース保健体育専修1年

平成18年3月フレックスコース卒
いわき内郷第一中(福島)出身

目標を持ったときほど
充実した時間はない


■多くの方々の協力や励ましを得て
 合格できたことに感謝


 この度私は埼玉大学教育学部に合格しました。私は尊敬する恩師と出会って教育という分野にあこがれを持ち,将来は中学校の保健体育教員になりたいと考え,大学進学を選んだのです。
 しかし,大学に通うには当然のことながら経済的に負担がかかります。特に私立大では,国立大に比べてより負担が増大します。一時は就職しようかと考えた時期もありました。そこで,家族のこともを考え,また,高い目標に挑戦しようという気持ちから国立大学を受験することに決めました。当初は不安から迷いに迷い,精神的に辛い日々が続きましたが,家族や先生方の温かい励ましがあり私の気持ちは固まりました。今振り返ってみると多くの方々からの協力を得て,合格できたのだと心から感謝しています。ありがとうございました。

■礼儀や言葉遣いは剣道で学んだが小論文は苦手
 毎日過去問を1題書く特訓が始まった


 私は推薦入試の1カ月以上前から対策を練り始めました。推薦入試の内容は,小論文・面接・各個人の専門競技です。私は12年間剣道を続けており,インターハイなど数々の全国大会に出場しました。また,剣道を通して礼儀作法や正しい言葉遣いを学んでいたので,実技と面接においては多少の自信がありました。しかし,小論文に関しては,「小論文ってなに?」という程度でした。そこで,特別進学コースの先生にご指導いただき,小論文の特訓が始まりました。
 毎日過去問を1題書き,さらに,部活動も再開するという大変な状況でしたが,目標を達成するため日々努力を積み重ねました。練習するたびに上達するのがうれしくて,充実した日々を送っていました。やはり人間とは,何か目標を持ったときほど充実した時間はないなと改めて実感しました。
 そんな努力が実り,おかげさまで合格できました。親元を離れて寮生活をし,家族,先生方,友人など,多くの方々に支えられての合格です。恩返しができて本当に良かったです。これで私は夢へのスタートラインに立てました。将来に向かって何事にも努力を重ね,人から受けた恩を忘れず頑張ります。
 後輩の皆さんも,私の体験から何かを感じ取っていただけたら光栄です。頑張ってください。



 

茨城大学
工学部都市システム工学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
玉川中出身

刺激になったオープンキャンパス
やる気がわいてきた


■放課後遅くまで学校に残り
 先生の指導を受ける


 理工系に進みたい!!という思いだけはあったものの,志望大学がころころ変わっていました。それだけ,大学について真剣に考えていなかったのです。
 1・2年の頃の私は,勉強よりも行事に燃えていました。合唱コンクールやスポーツデイがあればひたすらそれに突っ走りました。でも3年生になり周りのみんなから「どこの大学を受ける」といった話を聞くようになり,少しずつ不安と焦りがでてきました。友人の一人が私に大学についていろいろとアドバイスしてくたことで,改めて大学について考えるようになりました。
 しかしその前にまず成績を何とかしなければなりません。テストの前だけでなく毎日放課後学習会に参加し,必要な数学や物理を中心に出来るだけ学校で勉強するようにしました。特に物理は担任の小井土先生に放課後遅くまで教えていただきました。

■面接で一番厄介なのは緊張
 開き直りの心境で乗り切る


 最終的に茨城大学を受けようと決めたのは,オープンキャンパスがきっかけでした。実際に実験を見ることで,パンフレットでは分からない魅力を発見することができました。さらに大学だけではなく,その町の雰囲気も知ることができ,ますます茨城大学に入りたいという気持ちが大きくなり,勉強に身が入るようになりました。
 推薦の試験は面接だけでした。ラクなように思えるかもしれませんが,逆にプレッシャーがありました。私は部活動など何もやっていなかったので自己アピールに困りましたが,中学の時からコツコツ取り続けていた数検や学校行事に積極的に参加していたことがいいアピールの材料になりました。
 面接で一番厄介なのは緊張することです。どんなに練習してもやっぱり緊張してしまいます。「周りのみんなも緊張してるんだ!」と,開き直ると案外落ち着くことができました。
 私が頑張れたのは,試験の前日や当日に励ましのメールをくれた友達,最後まで面倒を見てくださった先生方,家族の応援があったからこそだと思います。



 

宮城大学
事業構想学部デザイン情報学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
松島中出身

今という時間を楽しむことは成功への第一歩
遊びと勉強のバランスを保つ


■定期試験や授業を軽んじてはいけない
 すべてが大学入試につながっている


 大学の合格発表日,おそるおそるケータイの画面をにらみ合否結果を確認する。自分の受験票と同じ番号が記載されていたにもかかわらず,合否通知が届くまで,本当に自分が受かったのか信じることができなかった。なぜかというと,受かったという自信がなかったからだ。
 推薦入試では,試験と面接はもちろん,それまでの高校生活までもが考慮される。入学当初,推薦入試を受ける気はなかったし,1年生の頃の成績はお世辞にもいい結果とは言えなかった。僕が推薦入試を本格的に頭に入れて考えるようになったのは2年生の頃。1年の頃の勉強不足のせいで授業についていけなくなっていた。
 学校の定期試験や授業を間違ってもバカにしてはならない。大学入試に必要なことは模試でいい点をとる勉強法だと考える人は多い。でもそれは非常に短絡的な考え方で,運転免許を取るときに技能試験をスキップしていきなり路上試験に飛び出すようなものだ。定期試験は大学入試に直接繋がっている。

■「この大学に入りたい」という強い気持ちが
 スランプ脱出の力になった


 特進に入学した生徒は皆現役合格を夢見ているはずだ。頭から自分は推薦なんてやらないと考えるのではなく,どうせなら,それを目標にして大学への熱意を大切にしながら生活してほしい。そうすれば自然に授業に身が入り充実した高校生活を楽しめると思う。しかし,いくら一生懸命頑張っても成績が上がらない人も多いだろう。そんな時間が長く続くとスランプに陥ってしまう。僕は,これだけは成績上位の人にも負けないと心に決めたことが一つあった。それは「絶対にこの大学に入る」という気持ちだ。そんな気持ちが,そこから脱出する力を与えてくれる。
 ここまで勉強のことを中心に述べてきたが,自分自身勉強は基本的に苦手だ。でも,人間として本当に大切なのは勉強することそのものではないと思う。3年間クラス担任としてお世話になった庄司先生は,HRでいつも「遊ぶときは遊んで,勉強するときは勉強しろ」言っている。遊びも勉強も,その量が少なすぎても多すぎてもいけない。本当に重要なのは,そのバランスを上手に保つことだ。勉強ができていても人とのコミュニケーションがとれない人間は尊敬されないし,遊び上手でも責任感のない人物は見放され,社会に出ても何かが欠如した人として見られてしまう。学校は勉強だけをする場所ではなく,いろいろな経験をする場所だ。そんな環境の中で得られた経験は,受験にも社会にも通じる人間性をもう一歩成長させるきっかけを作る。今という時間を“楽しむ”こと−これも成功への第一歩だと僕は思う。



 

駒澤大学
仏教学部仏教学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
矢本第一中出身

早くから心が決まっていたので
面接対策は十分だった


■仏教の勉強をし
 和尚の父親を手伝いたい


 私は公募推薦で入学しましたが,入学に向けて何か特別なことをしたかというと,何もしていません,先生の言うことをよく聞き,あたりまえの生活をすしただけです。例えば欠席をしない,テスト前には勉強する,髪を染めない,ピアスをしないなど,ごく普通の生活をしていれば,推薦の時期になってもあわてる事も無く,志望する大学へ進学できるはずです。
 進学するにあたってプラスになった事は,志望校が早い時期に決まっていたことがあげられると思います。私が駒澤大学仏教学部を志望した理由は,私の家が寺院だからです。幼い頃から将来は駒沢大学に入り,家業である和尚を手伝えと親や周囲の人々に言い聞かされ,私もその通りにすることが一番よいと考えていました。志望校が決まるのがとても早かったので,面接の対策などの準備を十分にすることができ,安心して面接を受けられたのが,合格に役立ったと思います。
 大学ではサークル活動に力をいれ,楽しい学生活にしたいと考えています。
 これから大学への進学を考えているみなさんの心情は,不安でいっぱいだと思いますが,必要な事を必ずきちんとこなせば,心配ないと思います。みなさんを心から応援したいと思います,がんばって下さい。



 

東海大学
文学部ヨーロッパ文明学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
高森中出身

面接では普段の行動や精神状態が
そのまま反映される


■本やインターネットで
 志望学科に関する予備知識を習得


 私の場合,希望学科に指定校推薦の募集が来ていなかったので,公募推薦を利用しました。試験への対策として,主に面接と小論文に力を入れました。面接にはす。そのため,3年間生活態度に気を付けて,落ちついた生活をするように心懸けたことが本番で力を発揮できた大きな要因だと思っています。
 また,公募推薦は面接の際に多少専門的な内容が問われるので,自分なりにその学科に関する学問の予備知識をつけておくことが大事だと思います。私の場合は,本やインターネットを利用して,ヨーロッパの文化や思想などを自分なりに調べて学習するなどしました。

■社会情勢を把握し
 自分の意見をしっかり持つ


 小論文の試験では現在の社会情勢を的確に把握し,さまざまな問題に対して自分の意見をしっかり持つことが大切です。そのため,私は毎日少しでも新聞の中で気になる記事をみつけて読んだり,父親の文芸誌などを時間をみつけてよむようにしました。しかし,公募推薦の場合には一般 受験の勉強も平行して行わなければいけません。試験の日までは推薦対策との時間配分に気をつけて,自分のペースで計画的に頑張ることが何よりも大切なことだと思います。



 

酪農学園大学
環境システム学部地域環境学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
館中出身

「動物たちを保護していきたい」
留学を通じて生まれた私の目標


■多くの人とふれあいスペイン語もマスター
 コスタリカ留学で得たものは…


 私は,一般推薦入試で酪農学園大学・環境システム学部・地域環境学科に合格しました。そんな私がどのように3年を過ごしたのかを説明したいと思います。
 私は1年生の夏頃から大学をどうするか考えるようになりました。動物が好きなので,将来は動物に関する仕事に就きたかったのですが,私が思い付いた職業は獣医だけでした。そこで,インターネットで獣医学部を調べ,さらにその中で環境が良さそうな大学を調べたところ,北海道にある酪農学園大学が自分に合っていると思いました。その後,大学の資料や過去の入試問題を取り寄せました。
 もっと動物について学びたいと思い,国土の4分の1が国立動物公園や野生動物保護区であるコスタリカという国に,AFSという団体を通して約1年間留学することができました。ホストファミリーや学校の友達と仲良く生活を送ることができたし,スペイン語を話せるようになったので,留学して本当に良かったです。また,この留学期間を通し,私の動物に対する気持ちは徐々に変化していきました。
 帰国してからは留年をしないで2年生に入りました。その頃の私は,コスタリカに留学したことで,獣医になるより動物を保護していきたいと考えるようになっていました。そこで,改めて志望大学を探したところ,同じ大学の地域環境学科が今の自分に合っていると思いました。

■模試の結果に一喜一憂せず
 ペースを崩さないこと


 2年生は1月から入ったので,あっという間に3年生になりました。2年生の授業を全然やっていなかったので,遅れを取り戻すため塾に通い,土日は朝早くから塾の自習室に行くことにしました。しかし,約1カ月後に行われた模試では良い結果を出せませんでした。
 夏休み最後の模試は良い結果でしたが,安心して力を抜いたら,次の模試では悪い結果になってしまいました。このような経験から,良い結果が返ってきてもペースを崩さないよう気をつけるようにしました。
 2学期には一般推薦入試を考えるようになりました。進路はその学科しか考えていなかったので,センターや一般入試のほかにも受験のチャンスがあればいいと考えたからです。そこで,過去の小論文課題を書いて,学校の先生や塾の先生に見ていただくようにしました。11月の推薦入試まで時間があったので,同じ課題を2,3度書き直すことができました。面接の練習も何度かしました。
 一般推薦入試の本番はとにかく緊張しましたが,小論文を書く前に深呼吸したことによって,自分の考えをまとめる余裕が生まれ,見直す時間も作ることができました。その後の面接もしっかりと受け答えができました。
 推薦入試がうまくいったのは,先生方のお力があったからだと思います。本当にありがとうございました。



 

奥羽大学
歯学部歯学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
岩沼中出身

誰かに言われたからではなく
自分の強い「思い」が大切


■世の中の出来事を知らなければ
 小論文を書くことはできない


 私が受けた推薦は公募推薦で,内容は小論文と面接と書類でした。一番大切だったのは小論文でした。私は,これまで,文を書く事に慣れておらず,苦労しました。アドバイスといった大袈裟な事ではなく,こういうやり方もあるんだな〜と思って読んでほしいと思います。
 小論文対策は試験の1カ月ぐらい前から始めました。小論文を平日は必ず1つ,休日には午前中1つ,午後1つ,夜1つという感じで3つ書くといったことを続けました。最初は,時間を気にせず,目標の字数と内容だけを考えやりました。慣れてくると時間も自然と短くなります。
 しかし,物事を知らないとまったく書けません。例えば,「高齢化社会」について書けと言われ何を思い浮かべますか?「医療の発達」「経済の問題」「高齢者への対応」「介護保険」と色々な事が出てきますが,知らなければいくら文を書くのが上手くても意味がありません。私は「読むだけ小論文」と言う本を使いました。ネタ帳みたいな物です。小さく,電車の中などで読むといいと思います。文を書くのが苦手な私ですが,ネタを知っていて一般受けが良い物を書けば,それらしい物に見えます。だから,ネタが大事だと思うので,新聞を読み,大事そうに思える記事は切りとるといいと思います。

■面接はいろいろな人を相手に1日1回
 答えが自然に口から出てくるまで練習


 次に面接の練習ですが,1日1回はやった方がいいと思います。先生,友人,家族,隣のおばちゃん,誰でもいいのです。相手をお願いし,1日1回は練習した方がいいでしょう。なぜなら,私の場合,本番で緊張してしまい,顔が熱くなり,頭が真っ白になりました。志望動機を聞かれたのですが,毎日練習したおかげで頭で文を思い出したというより,一人で口がすらすらと動いて答えられました。だから,小論文や面接も毎日。練習してほしいです。
 後は,自分の「思い」しだいです。もうガキじゃないので,親や先生に勉強しろと言われても,する人はするだろうし,しない人はしないでしょう。だから,その人自身の思いが大事だと思います。
 最後までこんな文を読んでもらって嬉しいです。皆の合格を願っています。



 

北陸大学
薬学部薬学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
石巻山下中出身

部活と勉強を両立させながら
目標の大学に向かって自らを高めよう


■部活動に打ち込むことで
 友達もでき多くの体験も


 私は1学年の時は,まだはっきりとした夢がなく,勉強の方向性も決めていませんでした。そこで,まず部活動をやってみようと思いました。部活に入ることによって,友達や先輩ができ,いろいろなアドバイスなどももらえると思ったからです。
 そして,私は書道部に入部しました。書道部はとても楽しく,たくさんの友達といろいろな話をしながら活動することができました。また,一生懸命部活に励んだこともあり,さまざまな展覧会で入賞することができ,とてもうれしかったです。
 そして,2学年に上がるとともに,将来のことについて真剣に考えはじめました。以前より医療に興味があったこともあり,薬剤師という職業に関心を持つようになり,薬剤師を目指そうと思うようになったのです。それからは,化学や生物といった理科の教科に力を入れて勉強するようになりました。化学や生物は,大学に行ってからも使う教科だからです。また,大学入試に向けて,英語や数学にも力を入れました。
 そして,部活動を頑張ると同時に受験勉強を進めながら,少しずつ大学の資料も集めていきました。それにより多くの情報を得ることができました。このように,部活と勉強を両立していき,それと共に大学を決めて,その目標とする大学に向かって自分を高めていければ,大学受験もうまくいくと思います。



 

東北薬科大学
薬学部薬学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
小牛田中出身

信頼できる先生を見つけ
必死についていく


■1年で志望学部を
 2年で志望大学を決める


 第一志望の東北薬科大学に合格できてうれしいと思うと同時に,支えてくださった先生方や家族,友人などに感謝の気持ちでいっぱいです。
 私が合格を勝ち取るために努力した事は2つあります。まず私は入学した時,1年生の間に学部を決め,2年生の間に志望大学を決めようと決意しました。1年生の時は,気になった学部があればインターネットなどを使い,徹底的に調べました。そのかいあって予定通り1年生の間に行きたい学部を決める事が出来ました。
 2年生になって,なぜ東北薬科大学に決めたかというと,きっかけは高大連携授業でした。高校生にも分かりやすく薬学を教えてくれ,もっと薬学を学びたいと思わせてくれました。参加した事によって大学の雰囲気の良さや教授の熱心さも伝わってきて,絶対東北薬科大学に行きたいと思いました。そして予定通り2年生までに志望大学,学部を決めることが出来ました。まずこの事が合格につながったのではないかと思います。

■苦手な教科だからとあきらめず
 何度も繰り返し努力する


 もう一つ努力したと思える事は,苦手な化学と英語を逃げずにやった事です。まず化学は,学校から渡されたセミナー化学を何度も繰り返しやり,疑問点はすぐ先生聞きに行って解決するようにしました。そして夏休みなど長期休みの勉強についてアドバイスを頂きました。1カ月位前からは,「無機化学」中心に勉強するべきだと思います。それから,問題集は1冊で十分です。
 次に英語はライティングの阿部先生にとてもお世話になりました。英語のアドバイスはもちろん,私のめちゃくちゃな英作文を親切,丁寧に添削し教えて下さいました。そのおかげで3年の後期の模試では,かなり英作文の点数も上がり,長文も読めるようになりました。本当に感謝しています。
 受験勉強を通して思った事は,誰か自分の信頼出来る先生を見つけ,しつこく質問し,必死についていく事の大切さです。
 最後に,ここまで書いた事を実行したから今の自分があると思います。



 

東北薬科大学
薬学部薬学科1年

平成18年3月特別進学コース卒
南中山中出身

目標があるから頑張れる
最後まで諦めずにベストを尽くす


■授業が一番大切
 経験豊かな先生の話は聞き逃さない


 子どもの頃から薬剤師になることが夢で,大学は絶対に薬学部に行くと決めていました。嫌いな勉強を3年間頑張ることができたのは,その目標があったからです。
 私が受験勉強をするに当たって,または実際に受験をしてみて思ったことは,授業が一番大切だということです。試験の前になると焦ってしまって,ついつい内職などをしてしまいたくなるものですが,内職は自分にとってマイナスにしかなりません。入試の2日前に受けたライティングの授業の問題が実際にテストに出ました。非常に現金なものですが,この時程,授業をきちんと聞いていてよかったと思ったことはありません。試験が近くなれば,先生も試験に合わせて授業をしてくださいます。先生の話の中には大切なアドバイスや,貴重な情報がたくさんあります。内職をするよりも,その教科に長年携わってきた先生方の話に耳を傾ける方が,ずっと効率が良いはずです。

■わからないことはそのままにしない
 先生に積極的に質問をして解決


 やっていてよかったと思うことは,最後まで講習に出たことです。講習に出ることによって,勉強はもちろん,面倒臭いことや嫌な事を投げ出さずにやり通す精神力が身に付きます。仙台育英には,分からない所を聞きにいった時に,いつでも丁寧に教えて下さる先生方がたくさんいらっしゃいます。私も,色々な先生方にたくさん助けていただきました。先生方の協力を得て,積極的に質問に行くことが大切なのではないかと思います。
 私が成功した最後の要因は,諦めなかったということです。薬科大の入試科目は化学と英語でした。私は英語が苦手だったので,最初は,化学で点をとって,英語は諦めようと考えていました。しかし,私は小心者なので,化学で失敗したらどうしようという気持ちから,最後まで,英語を諦めることができませんでした。結果,それが功を奏し,合格に一役買ってくれました。つまり私が心配していた通り,化学が全くといってよいぐらいできなかったのです。英語を苦手教科だからと諦めずに,本当によかったと思います。皆さんも,最後まで諦めないで欲しいと思います。勉強は大変かと思いますが,頑張って下さい。