現役大学進学者による大学合格体験記
スポーツ推薦
 

 

中央大学
文学部人文学科社会情報学専攻1年

平成18年3月特別進学コース卒
余目中出身

基本から始まり基本に終わる
袴を着けずに普段着でこなす


■目標を明確にし
 プラス思考で取り組む


 私は,3年間陸上競技部に所属していました。渡辺監督のもとで,高校スポーツの原点である「学業・競技力・人間性」を追求し,徹底してきました。部活動だけで,学業を怠る学校や人が増加している中で,当たり前のように「文武両道」をめざしました。そのスタイルは私にふさわしいものでありました。そこで,「学業が盛んでスポーツにも力を入れている中央大学で,私の夢を実現させたい」と強く思い,大学進学を目指し日々努力をしてきました。
 部活動では当たり前の事を当たり前のようにやってきました。特別な事をあれこれやるより,全ては基本から始まり,最終的には基本でいなければなりません。裃を着けないで普段着のまま,競技をしてきました。
 次に心掛けてきた事は「プラス思考」でいる事です。不安げな事を心配しては,よけい不安材料が増加します。同じ事でも,今の自分のプラス面を考えて,そこを伸ばしていく方が当然良いはずです。目標を明確にし,それに向かってどれだけ自分で強くなりたいかということを,走る事を通して表現できたか。そして本気に取り組めたかで,自然に結果はついてくるものでした。

■中途半端はしたくない
 分からないことは徹底的に解決


 勉強はとにかく一生懸命やりました。練習で疲れ果て,家庭学習をせずに就寝してしまう時もありました。その借りを返すために,学校の授業,休み時間を有効に使いました。わからない問題をクラスメイトに質問しました。中途半端な事はしたくありませんでした。
 学業,競技に力を入れていると,自然に人間性が高まり,以前の私より感性豊かな人間に成長する事ができました。学校や校長先生の教え,監督や先生方の教えを「GOOD ADVICE」だと思い素直に受け入れ,自分のものにする事が,成功や夢の実現への第一歩だと思います。



 

中央大学
法学部法律学科フレックスAコース1年

平成18年3月特別進学コース卒
真室川中出身

インターハイや高校駅伝で結果を残し
スポーツ推薦に挑む


■試験官としっかり会話
 必要以上自分を立派に仕立てない


 高校生活3年間を陸上競技部に所属させていただき,長距離種目を選択し頑張る事ができました。周囲の皆様のお陰で,インターハイや全国高校駅伝で結果を出す事ができ,中央大学のスポーツ推薦を受けさせていただくことができました。
 試験は面接と小論文で成り立ち,前日から試験に備えるために大学のスポーツ寮に宿泊させていただきました。その夜に部の先生から試験の傾向の話を伺い,面接練習をしました。因みに,過去の陸上競技部からのスポーツ推薦で落ちた人はいないそうです。当日の試験では,相手としっかり会話すること,必要以上に自分自身を立派に仕立て上げない事,この2点に配慮しました。敬語も自然な会話になれば,それ程意識しなくとも良いと思います。小論文では,要求されている文字数を埋める,文の流れをしっかり作る,題材から脱線した回答にならない等の最小限の事に注意するようにし,難しく考えすぎない事が大事です。

■面接では日頃の生活態度が表面化する
 コツコツ地道に努力を


 このような自己アピールの試験では,日頃の生活態度がはっきりと表面化してくるものと実感しました。目上の方々を敬ったり,人とのコミュニケーションを大切にしている人は実力を発揮できると思います。毎日の授業をコツコツ地道に受ける事も大事です。部活動で一所懸命に体や心を働かせるだけでも,自信は大きく違ってきます。
 最後に,部の監督,先生方,チームメイト,学校の先生方や,両親,大切な人,私をあらゆる場面で支えて下さった沢山の方々のお陰で今の自分が存在できていると思っています。本当にありがとうございました。



 

城西大学
経営学部マネジメント総合学科1年

平成18年3月教養コース卒
美幌中出身

喜びや達成感を知った陸上競技で
もっと上を目指したい


■2年間結果が出なかったが必死に頑張って
 ついに大学側から声が掛かった!


 私は中学の時から好きだった社会の勉強を詳しくやりたかったことと,陸上競技に力を入れているという点から城西大学に進みたいと考えるようになりました。高校で本格的に始めた陸上競技では,勝ったときの喜びや,練習を終えたときの達成感など,いろいろな楽しみを覚え,もっと上を目指したいという気持ちが増していました。陸上競技に力を入れている城西大学なら,そんな私の夢を実現できると考え受験することを決意したのです。
 私はスポーツ推薦で受験をしました。その理由は,自ら城西大学へ行きたいという気持ちがあったのは当然ですが,城西大学からもぜひうちの大学に来てほしいと思われたかったからです。城西大学は陸上競技に力を入れているので,陸上競技でよい結果を出せば,大学の方から声が掛かるのではと考えました。そこで頑張ってスポーツ推薦で大学へ行きたいと決めました。
 私は2年間ケガばかりで結果が全く出ませんでした。しかし,3年になって自分の行きたい大学も決まり,推薦されるために陸上競技の練習を必死に頑張りました。私は長距離種目なので体力をつけないといけません。そのため,他の人より走る距離を増やしたり,筋トレを多く練習するようにしました。すると,秋には少しずつ結果 が出てきました。9月にあった記録会では自分でも信じられないようなタイムで走り,ついに城西大学からうちに来ないかと声がかかりました。

■あきらめずに夢を実現しようと
 頑張ればその夢はきっと叶う


 学習面ですが,部活の合間を見て勉強に取り組んでいました。テスト前には,寮生で教え合って勉強をしました。テスト期間は1日3時間程度の勉強をしてテスト対策にしました。しかし,どうしても苦手な教科はちょっとしかやらず,得意な教科だけ徹底して勉強するというやり方になってしまい,反省しています。
 高校では学業を1番に考え,2番目にスポーツ,最後に人間性を磨くという考えが大切だと思います。2年間全くだめだった私ですが,あきらめずに自分の夢を実現しようと頑張れば,その夢は必ず叶うということを,この高校生活で知りました。大学でも夢をあきらめずに努力をしていきたいです。
 最後に,人間は限りない可能性を秘めています。明るい自分の未来に向かって何事も頑張るべきです。



 

城西大学
経営学部マネジメント総合学科1年

平成18年3月教養コース卒
宇都宮陽南中(栃木)出身

毎日の努力の大切さを教えてくれた
陸上で大学では箱根駅伝を目指す


■スポーツ推薦でも勉強は大切
 定期考査前は特に先生の話をよく聞くこと


 僕は小さい頃から箱根駅伝に憧れていました。箱根駅伝を知っている人は多数だと思いますが,1月2日,3日の2日間,箱根で行われる大学駅伝です。1人約20kmも走り,10区間にもわたるとても長い駅伝です。そんな厳しい駅伝に出たいと僕は思い,大学への推薦入試を決意しました。
 スポーツ推薦で入試を受けようと思い,僕は厳しい練習に耐えて頑張ってきました。陸上競技を辞めたくなったこともありましたが,それを乗り越えた結果,夏のインターハイ,都大路で行われる全国高校駅伝と続けて良い結果を出すことができました。今振り返ってみると,毎日の努力がいかに大切だったかがよく分かります。
 スポーツ推薦とはいえ勉強は大切です。3年間毎日学校に通うようにし,定期考査でいかに良い点を取るかが肝心です。定期考査前は特に先生の話をよく聞き,テストに出そうな箇所は赤線を引いたり,ノートにまとめたりすることが大切だと思います。
 大学によっては,小論文のみの推薦入試の所があるほど小論文は大切です。僕が受けた大学はたまたま小論文がなかったのですが,ほとんどの大学には小論文があります。小論文は高校で教わるので,ぜひ小論文の授業を選択し,先生の話を良く聞いて,何度も練習してください。新聞や小説もなるべく早い時期に読んでおいた方がいいと思います。

■自分で限界を決めてしまわずに
 精いっぱい努力しよう


 なぜ僕が城西大学を受験したかといいますと,箱根駅伝に出場でき,しかも,さらに力をつけられる大学だと思ったからです。城西大学に通っている先輩もどんどん力をつけていますし,その先輩から高校時代の練習に似ていると聞き,「それならまだ速くなれる」と思い,受験しました。
 僕が受験に成功した一番の要因は,苦手なものこそ頑張った結果だと思います。好きなものはいつでもすぐやれますが,苦手なものは避けて通りがちなので,そうならないよう頑張りました。
 後輩たちも自分で限界を決めてしまわずに,精いっぱい努力し,入試の時は自分を信じて,夢を現実にできるように頑張ってください。応援しています。



 

城西国際大学
福祉総合学部福祉経営学科1年

平成18年3月フレックスコース卒
郡山安積中(福島)出身

一つでもいいから誇れるものを
持てば道は拓ける


■思う存分剣道ができる環境で
 信頼できる人に支えられ頑張れた


 私は幼稚園の頃から剣道を始めました。小学校,中学校と剣道にうちこみ,高校進学間近になっても,剣道のことが頭から離れることはありませんでした。高校でも剣道を続けたい。その一心で仙台育英に入学しました。
 入学してからというもの,私は剣道に今まで以上に真剣になりました。できる限り部活を休まないようにし,地元の郡山にいた頃よりも健康管理に気を付けるようになりました。また,学校にも休まず登校するように心掛けました。勉学にも力を入れるようにし,その結果,自分で納得のいく成績を得ることができました。
 高校の剣道部は施設,練習内容ともにとても充実しており,思う存分剣道をすることができました。しかし,入学当初は練習が辛く何度も郡山に帰りたいと思いました。それでも帰ることなく3年間過ごすことができたのは,信頼できる先輩方や諸先生方,そして気の合う友人たちのおかげです。仙台に来なければ,知り合うことすらなかったであろう人たちに支えられて,私は今まで頑張ってこられたのだと思います。
 私は今まで剣道だけは誰にも負けたくないという気持ちで,一生懸命にうちこんできました。このことは私の誇りです。在校生の皆さん,何か一つでもいい,他人に誇れるものを持ってください。そうすればきっと自分の進むべき道が拓けるはずです。



 

東洋大学
経済学部経済学科1年

平成18年3月教養コース卒
奥中山中(岩手)出身

心から叶えたい夢を持ち
それに向かって努力をすれば


■自分自身が何をするために
 この学校に来たのかを見つめ直して


 この仙台育英での高校生活というものは,自分自身にとって素晴らしく充実していた3年間であり,今となっては大切な思い出,貴重な宝物になった。自分が東洋大学・経済学部・経済学科に合格できたのも,本当にたくさんの人に支えられたからである。言葉では表しきれないほど感謝している。
 自分はこの3年間,陸上競技部に所属し努力してきた。陸上競技部でたくさんのことを学ぶことができたが,中でも自分の心の中に強く残っているのは,「本当に心から叶えたい夢を目標として持ち,それに向かって本当の努力をすれば,必ず願いは叶う」ということだ。自分が1年生の時は,故障ばかりで時には陸上が嫌になり,辞めたいと思ったことも正直あった。しかし,仲間や家族の支えもあり,自分自身がなぜ,何をするために仙台育英に来たのかと原点を見つめ直せた。

■人間は誰でもやればできるんだ

 そして,2年生になり,「何としても都大路を走って,優勝の味を味わいたい」と思い,毎日毎日くじけず,あきらめず努力してきた。本当に目標を叶えたいという一心で努力した結果,2年生,3年生と都大路を走ることができて,チームは3連覇,自分としては2連覇することができたのだ。まず,高校での目標は達成した。達成できたときの気持ちは本当に最高なものだった。その時改めて,「人間は誰でもやればできるんだな」と思った。
 人間は決して一人では生きていけない。たくさんの人に支えられて今の自分がいる。皆も感謝の気持ちをしっかり持っていれば,自然と自分が何をしなければならないのかが見えてくると思う。陸上競技部の渡邉高夫監督がよく言っていた「強い人間」を目指して,自分をどんどん磨いていって欲しいと思う。
 この仙台育英でやってきたことに対して,自信と誇りを持って大学生活を歩んで行きたいと思う。



 

山梨学院大学
法学部法学科1年

平成18年3月英進進学コース卒
しらかし台中出身

高校生活で生きがいや目標を見つけ
それに向かって努力した者が最後に笑う


■自分の柔道に悩んだこともあったが
 何事にも頑張っていれば成果が出る


 まず,山梨学院大学に決めたのは,関東で1位の柔道の成果を出しているのと,将来希望している中学校の教諭の免許が取得できるからです。また,高校において3年間やり続けた柔道で大学の先生からお話をもらい,スポーツ推薦といった形で合格することができました。部活動でしてきた柔道がなければ,今頃どこかで挫折していたかもしれません。部活に対して生きがいを感じることのできる環境と,指導してくれた先生,先輩に恵まれたおかげだと思います。
 高校に入学したばかりの頃は,同級生の中でも1番下の方で,大学に柔道で行けるとは考えていませんでした。それに,私は有名な選手のように派手に相手を投げることはできません。寝技という相手が倒れたりしたときに攻める技で勝つようにしていたのです。ほかの同級生の試合を見ていると,1年生から県で上位に入っていたり,投げることのできる選手ばかりなので,私は試合に出られないかもしれない,出ても目立てず静かに終わるかと悩んだりしました。しかし,何事にも頑張っていれば,先生は必ずや見てくださっています。成果も出ます。

■念願だった全国大会への出場
 3年間の努力が報われた瞬間でした


 柔道で一つもいい技を持っていないと悩んでいましたが,次第に投げ技も決まるようになり,勝てるようになってきました。そして,寝技なら県内では多分誰にも負けないというぐらい,寝技が得意になりました。3年生の団体戦で,自分の体重よりも30kg重い相手を投げたときは,柔道をここでやってきて良かったと思いました。その結果,個人ですが全国大会に出場することができたのです。努力が報われた瞬間でした。
 これからは後輩の皆さんが部活でも学校行事でも中心になりますが,ただ何もせずに時間を無駄にするよりは,何か自分の生きがいや目標を見つけ,それに向かって努力すれば必ず最後に笑うことができると思います。何事に対しても,負けたくないという気持ちで臨むことが大事だと思います。



 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成18年3月教養コース卒
長命ヶ丘中出身

あきらめずに最後まで
ベストを尽くす人が合格する


■大事なのは毎日授業にきちんと出て
 テストで良い点数を取ること


 私が東北学院大学を目指した理由は,東北学院大学・経済学部・経済学科の演習に興味を持ったのと,全国大会に常に出場している東北学院大学で,サッカーをしたいと思ったからです。
 私は推薦入試で受験したのですが,推薦を受けるために,授業に毎日きちんと出てノートをしっかり取り,テストでは赤点を絶対取らないようにしましたし,少しでも良い点数を取れるように本当に頑張りました。やはり評定平均は大事なので,授業には必ず出ることやテストで良い点数を取ることなど,当たり前のことをきちんとすることを常に心掛けました。
 部活動では,レベルの高いメンバーの中で,少しでも上手くなるように努力し,辛い練習でも耐え抜きました。そして,メンバーに入ることを目標にし,チームに貢献できるように2年間頑張ってきました。その結果,推薦をもらえることになったのです。大変だったけれど,勉学と部活両立して良かったと本当に思っています。

■勉強と部活の両立は辛かったが
 頑張って本当に良かった


 推薦が決まってからは,「仙台育英」の推薦者として恥ずかしくないように,入試の数カ月前から小論文の練習を始めました。推薦されたからといって合格とは限らないので,気を抜かないことが大事だと思っていました。本屋で小論文の本を何冊か買って繰り返し読み,段の変え方や言葉遣いを詳しく勉強しました。さらに,勉強したことをふまえて過去の問題をやり,国語の先生に見ていただいて,自分なりに考えながら小論文の勉強しました。
 そして,推薦入試でもう一つ大事な面接は,面接対策のビデオを見たり,大学のパンフレットを隅から隅まで読み,志望理由や大学に入ったら何をしたいかをはっきり答えられるように考え,本番をイメージして練習しました。その結果,志望校に合格できました。
 この受験で学んだことは,合格通知をもらうまでは絶対に気を抜かず,合格するためには,何をしなければならないかを考えることが大事だということです。あきらめないで最後までベストを尽くす人が,合格する人だと思います。勉強も部活も本当に辛かったし大変でしたが,最後まで頑張って良かったと,合格してから改めて思いました。この経験をいかして,今以上に大学でも勉強と部活の両立を目標にがんばりたいです。
 後輩の皆さんは,自分に合った大学を選んで,その大学へ入るためには何をすればいいのかを考えて,最後まであきらめず,一日一日を大事にして頑張ってください。



 

東北学院大学
経済学部経済学科1年

平成18年3月フレックスコース卒
多賀城第二中出身

卒業してから後悔するのではなく
今できることを実践しよう


■大学に入るために自分ができるのは
 まず毎日の練習を大事にすること


 私はスポーツ推薦で東北学院大学に合格しました。私がこの大学を選んだ理由は,高校で続けているレスリング部があり,良い環境で練習ができると思ったからです。また学習面でも,将来のための知識を学べると思いました。今はまだ,将来何をしたいのかが決まっていないので少し不安ですが,大学生活の中で早く目標を見つけだしたいです。大学のレスリング部の卒業生の中には部活の先輩が何人もいらして,それを聞き親近感がわいたのも,この大学を選んだ理由の一つです。
 大学に入るために,自分でできることは何かと考えました。まずは部活動での毎日の練習を大事にし,大会でできるだけ良い結果を残すことだと思いました。毎日の練習はとても厳しいものでしたが,高い目標と自分へのけじめという意識があったおかげで,大学のスポーツ推薦の条件を満たす成績を残すことができました。また,評定3.5以上が条件だったので,最低でもそれ以上取るために,勉強でもできる限り努力をしました。何事も早く始めることが大事だと思います。

■努力した3年間はこれからの
 自分の自信になるはずです


 東北学院大学の試験は小論文と面接だったので,余裕を持って練習しておけば失敗は少ないと思います。試験の日は緊張しますが,今まで頑張ったことを思い出してやれば落ち着いてできるでしょう。
 私にとっての高校生活は部活動の日々でした。私と同じように部活動に打ち込んでいる人は,毎日の練習で辞めたくなるかもしれないけれど,努力した分結果はついてくると思ってますし,努力した3年間はこれからの自分の自信になるはずです。高校でのなにげない生活の中で,何か一つでもいいから打ちこめることを見つけるだけで,毎日が変わると思います。高校3年間なんてすぐに過ぎてしまいます。卒業してから後悔するよりは今できることを実践し,これからのためになるよう頑張ってほしいです。