現役大学進学者による大学合格体験記
AO入試・自己推薦
 

 

立教大学
社会学部社会学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
郡山中出身

東京六大学で野球をするという夢が
この仙台育英で叶った


■試合をするうちにみんなの心が一つになった
 諦めなければ絶対に得るものがあるんだ


 中学に入学したときから,仙台育英で野球をして,その先は東京六大学でも野球を続けたいという夢がありました。その夢を叶えることができた今,この仙台育英に入学して本当に良かったと実感しています。
 高校の3年間で,一言では表現できないほどの経験をすることができました。部活は硬式野球部に所属し,毎日ほとんど休みなく練習に打ち込みました。正直,学校に行くことに対して嫌になる日もあり,自分を見失ってしまった期間もありました。そんなとき自分を救ってくれたのは,周りの仲間であり,甲子園に行きたいという自分自身の強い思いだったと思います。
 夏の大会で東北高校との決勝があり,私はベンチから見守る役目でした。試合は延長となり,イニングが進んでいくにつれ,この試合はいったいいつ終わるのだろうかという感覚を覚えましたが,この日は引き分けのまま終わってしまいました。そして,次の日の再試合で,見事この決勝戦を制することができました。
 私にはこの戦いを通して強く感じたことがあります。それは,試合をしていくうちに,みんなの心が一つになったということです。そして,夢に向かって最後まで諦めずに頑張ることで,絶対に得るものがあるんだと確信しました。

■合格したいと思ったら勉強のために
 他の時間を削る努力も必要


 「虎穴に入らずんば虎児を得ず」という言葉があります。危険を承知の上でやっていかなければ,何も得ることはできないという意味ですが,人は何かを得ようとするとき,同時に何かを捨てなければいけないことがあると思います。大学進学においても,絶対合格したいと思ったら,勉強するために他の時間を削るなど,努力をすることが大切です。
 私は受験する際,指定校推薦ではなかったので,英語か小論文,面接という試験を受けなければなりませんでした。そのため,部活を引退した後,毎日の勉強時間を大幅に増やし,英語の先生にも助けていただきながら,試験までの日々を過ごしました。その結果,合格することができ,そこでも最後まで諦めなくて良かったということを感じました。
 私はこの3年間で,最後まで諦めないことの大切さ,いろいろ助けてくださった周囲の方への感謝の気持ちを学びました。これから自分の目標に向かって進む人たちには,やはり夢を諦めないで頑張ってほしいし,その夢は決して自分のためだけではなく,自分を支えてくれている全ての人の夢でもあるということを忘れずに,部活動や学校生活に打ち込んでいってほしいと思います。



 

順天堂大学
スポーツ健康科学部スポーツ科学科1年

平成19年3月フレックスコース卒
茨城 滑川中出身

サッカーの部活動で得た経験を生かし
スポーツに関わる職に就きたい


■毎日の授業に意欲を持って取り組み
 平均評定値を上げる


 高校入学当時は,部活動で結果を出すことが進路決定の近道であり,サッカーで結果を出して進路を決めようと考えていました。しかし,第一志望であった立命館大学に,スポーツ・指定校推薦で落ちてしまいました。
 そこで私は12年間の競技生活を通し,将来はスポーツに関わる職に就きたいと考えていたので,体育系の大学への進学を目指しました。体育系の大学の中でも順天堂大学は,推薦入試の倍率が8倍以上と競争率が高いのですが,学校のシステムがとても魅力的で自分の考えと合っていると感じました。私は例え推薦枠にもれても,一般入試を受けてでも入学したいと思ったので,出願することに決めました。私はスポーツクラスということもあり,勉強よりもスポーツに力を入れていましたが,毎日の授業にも意欲を持って取り組み,平均評定4.8を取ることができました。

■推薦入試の書類審査では
 競技の結果や資格が重要視される


 推薦入試対策で一番重点を置いたのは小論文でした。とにかく何度も練習し,国語科の先生に添削していただきました。また,日々の生活の中で,友達間でも恥ずかしがらずに一つのテーマについて説得力のある討論ができるように,身近なことを中心に仲間と話し合いました。他にも多くの対策を取りました。東京にある体育進学センターという体育系の講習に参加し,小論文から実技まで何度も練習しました。
 書類審査では資格や結果がものを言うので,部活動での結果や資格取得,海外経験などが有利になるはずです。また,進路について考える時期が早ければ早いほど十分な準備ができるので,大学を志望している皆さんはインターネット等を利用して資料を取り寄せたり,積極的に部活動の顧問の先生に相談したりしてください。受験準備中は様々な迷いや不安があると思いますが,自分に大事なことは何なのかを考えて高校生活を送ってほしいと思います。



 

東邦大学
理学部生物分子科学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
古川北中出身

規則正しい生活の大切さを痛感
時間を有効に活用しよう


■全国の高校生と共に参加したサイエンスキャンプ
 興味あることへのチャレンジは必ずプラスになる


 最初に,私を支えてくれた家族や友達,先生方,本当にありがとうございました。
 私がAO入試を受験するために,学校生活において心掛けたことを書きたいと思います。
 私が一番大切だと痛感したのは,規則正しい生活を送るということでした。「早寝早起き」という言葉がありますが,意外と継続するのが難しく,不規則な生活になりがちです。しかし,夜更かしをした次の日の授業は,集中しようと思い授業に挑んでも,集中できません。授業に集中できなければ,何の意味もないと思います。
 私は夜更かししそうになったら,もう一度自分の勉強方法を見直すように心掛けました。すると,無駄に過ごしている時間が意外と多いことに気が付きました。その時間を有効活用すれば,たくさん勉強できます。推薦入試は欠席日数が大きく響きます。夜更かしで体を壊さないためにも,規則正しい生活を送ることが大切です。
 次に,明確な目標を持つことです。全てのことにおいて,目標を持っていない人より,目標を持っている人の方が何倍も頑張れると思います。勉強においても同じことです。その大学で何を学びたいのか,将来何になりたいのかという明確な目標さえ持っていれば,その目標達成のために最大限の努力をするからです。早めに明確な目標を持った方が良いと思います。
 また,自分の興味のあることにはどんどんチャレンジして下さい。私の場合は,文部科学省主催のサイエンスキャンプに興味があり参加しました。東京大学大学院に2泊3日,全国の高校生と実験などを通し貴重な体験をすることができました。チャレンジすることで,必ず自分にとってプラスとなる何かを得ることができると思うので,興味のあることにはどんどんチャレンジしてみて下さい。

■化学と生物の答案を見ながらの質疑応答
 分かっていても人に伝えることは難しい


 私のAO入試の場合,筆記試験に化学と生物のテストがあり,その後,面接の時に私の答案を見ながら,「なぜここはこういう答えになったのか」という質問をされ,答えなければなりませんでした。この入試対策として,生物を庄司先生に見ていただきました。自分では分かっていても,相手に伝えるということが上手くできず,悪戦苦闘しました。何度も何度も先生に見て直していただくということを繰り返すうち,やっと伝えられるようになりました。日々の授業で習う内容を自分なりに解釈し,分からないことを先生方に聞き,より理解を深めることが何よりも大事です。恥ずかしがらずに,どんどん質問してみて下さい。仙台育英の先生方は優しく質問に答えてくれます。
 私は3年間で,たくさんのことを学び大きく成長できたと思います。ここまでなれたのも,家族や友人,先生方のおかげです。皆さんも仙台育英学園という素晴らしい環境で,たくさんのことを学び,大きく成長して下さい。



 

帝京大学
経済学部経済学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
玉浦中出身

一つの物事に固執せず多くの経験を
積むことが目標達成へと近付けてくれる


■何のために大学に入るのかが明確だと
 勉強へのモチベーションを高いまま維持できる


 2006年3月に行われたWBC野球の日本チーム世界一をはじめ,サッカーワールドカップなど,最近スポーツを身近に感じられるようになっています。2007年8月には大阪で陸上競技の世界選手権があり,国民のスポーツに対する関心はますます増していくことでしょう。私は将来,このようなスポーツイベントで活躍するアスリートを支援する投資会社を設立したいと思い,この大学・学部を受験しました。
 大学進学を目指す際にまずすべきことは,何のために大学に入るのかを明確にすることだと思います。これをすることによって,勉強に対して高いモチベーションを保つことができます。また,これは自分には関係ないと決めつけずに,部活,生徒会活動,ボランティアなど,いろいろなことに積極的に挑戦していってほしいと思います。

■推薦入試を受ける,受けないに関わらず
 目標を設定し,胸を張って誇れる高校生活を


 このような多くの経験が,最終的に自分自身の目標達成へと近付けてくれると思うし,これからの時代は,幅広い視野が必要です。あまりにも一つのことに固執してしまうと,偏った見方しかできず,物事の正しい判断ができなくなります。推薦入試を受ける,受けないに関わらず,目標を設定し,高校生活ではこういうことを学んできたと,胸を張って言えるようにしてほしいものだと思います。
 受験は決して楽なものではありません。だからこそ,高校生活でたくさんのことを吸収して目標を固め,自分を見失わずに根気強く前進していってほしいと思っています。



 

桜美林大学
リベラルアーツ学群1年

平成19年3月外国語コース卒
石巻中出身

あっという間に時間は過ぎる
今日からでもいい,毎日を大切に


■英語を土台に力をつけ
 将来の選択幅を広げる


 私は留学中,インターネットで大学を調べましたが,どの大学も同じように見えました。帰国後,いざ志望校を決めようとすると余計焦りもあって,混乱してしまいました。そこで,学科を見て決めるのではなく,自分に合いそうな大学を選ぼうと思いました。
 将来,英語を生かした職につきたいとは考えていますが,なかなかまだ一つにしぼることができないので,「まずは英語。それを土台にいろいろな力をつけ,将来の選択をしたい!」というのが,私の結論でした。桜美林大学のリベラルアーツ学群は多彩なプログラムの中から選択が可能で,深い専門を学ぶことができるのが,1番の魅力でした。

■高校3年間は挑戦の連続
 人として地球人として大切なことを学ぶ


 桜美林大学を志望したものの,決めるのが遅かったため,第1回AO入試はもう目の前に迫っていました。自己申告書を何度も書き直しをしながら,今まで努力したことや励んだこと,留学経験を通して学んだことなどを,納得のいくまで書き続けました。
 後輩の皆さんに言いたいことは,勉強も大事ですが,生活態度や出席率も同様大事だということ。そしてどこを受験するにしても,英検2級以上をもっていると,選択肢が広がります。
 まだ時間はある……と思っていたらその時はあっという間に来てしまいます。今日からでもいい,毎日を大切に生活して下さい。
 私にとってこの3年間は挑戦の連続で,とても短く感じました。1年次では新しい環境の中,中国語や茶道など沢山の初めての経験をしました。2年次ではニュージーランドへ10カ月留学。語学はもちろん,人として,地球人として大切なことを学び,いくつもの壁を乗り越えました。大学では,この3年間で身につけたこと,学んだことを十分に生かした生活を送りたいと思います。



 

東京国際大学
言語コミュニケーション学部英語コミュニケーション学科1年

平成19年3月外国語コース卒
宮床中出身

オープンキャンパスで
大学の雰囲気や自分との相性を判断


■持っている人が少ない
 中国語検定を取得


 私はAO入試で東京国際大学に合格しました。
 自己アピールとしては,カナダへの3カ月留学,ホストファミリーをした経験,そして持っていた様々な資格を全面に出しました。これらはたいてい高校に入ってからのものです。資格に関しては,英検・漢検などは誰でも持っていると思ったので,私は中国語検定を取得しました。資格はたくさん持っていた方が有利になると思います。
 私が大学進学を目指した理由は大学で今以上に英語を学び,そして様々な人と会っていろいろな体験をしたいと思ったからです。

■面接では自分の気持ちを正直に
 はっきり伝えることが大切


 後輩のみなさんは必ずオープンキャンパスに行き,その大学の雰囲気を自分で感じてほしいです。私は3年生の夏にオープンキャンパスに参加しました。雰囲気をつかむだけでなく,在学生・先生方とも話が出来るので,自分が思っていることや悩みを相談しながら自分に合うかどうかを判断できると思います。
 大学を決めるにあたり私は,本格的に英語を学ぶことができ,留学生との交流が多いという点を重視しました。大学の資料を見て,授業内容だけを見るのではなく,大学の学長や先生方のコメントを読み,その大学の方針を知っていたほうが,自分がどの大学に合うのか,分かってくると思います。
 面談または面接があるならば,自分の気持ちを正直に,そしてはっきりと伝えることが一番大切なことだと思います。



 

城西国際大学
福祉総合学部福祉総合学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
大沢中出身

臨床心理士になる夢を
実現するため目指した大学進学


■先生方のご協力を得ながら
 何度も何度も繰り返した小論文と面接の練習


 臨床心理士になること。大学進学を目指すようになったのは,そんな夢を実現させたいと思ったからです。この職業に就きたいと考えたのは,「クレイター先生の最後の授業」という本を読んだことがきっかけでした。自分の一言で相手の人生を変えてしまうというこの仕事に,責任感と魅力を感じました。そして,ある臨床心理士の方の話を聞いたのが決定打となりました。
 自分が臨床心理士を目指す上で,大学進学は必然でした。評定も並で頭も並な私は,AO入試に臨むことにしました。小論文と面接なら何とかなりそうだったので,先生方のご協力をいただきながら何回も何回も練習して,完璧とまではいきませんが,納得のいくところまでこぎつけました。合格できたのは,先生方のご協力と両親の応援があったからだと感謝しています。ありがとうございました。

■卒業するまで勉学だけでなく
 広い視野を持っていろいろなことを学ぼう


 私にとって高校生活は素晴らしいものでした。後悔していることといえば,学校での出席率があまり良くなかったことと,勉強を疎かにしたことだけです。何よりも友達がたくさんできたこと,思い出がたくさん残ったことは本当に良かったと思います。
 確かに勉強は大事だと思います。これで自分の将来が決まるといっても過言ではありません。しかし,他にも多くのことを学ぶことができるのが高校生活だと思います。勉学だけでなく,広い視野を持っていろいろなことを学び,高校を卒業してほしいと思います。



 

千葉科学大学
危機管理学部危機管理システム学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
向洋中出身

説明会やオープンキャンパスに参加
志望大学についてより深く知る


■初めての1人旅で大学訪問
 不安を乗り越えることに意味がある


 2年生の春を迎えた頃,卒業後について考え始めました。そんな時に,先生から千葉科学大学のことを教えていただき,興味を引かれました。仙台で行われた大学の説明会にも参加し,この大学で学びたいという気持ちがわいてきました。指定校推薦の枠があることを知り,受けようと思いましたが,大学について良く理解しておく必要があると思い,夏休みに大学のオープンキャンパスに参加しました。初めて1人で,行ったことのない千葉まで行くのは不安でしたが,それを乗り越えて行くことに意味があると思いました。

■指定校推薦がだめならAOで
 あきらめずに合格を勝ち取る


 指定校推薦には,その大学側が指定している評定平均値というものがあります。私も3年生に進学してからは,評定を下げないように勉学に励んだ結果,指定されている評定平均値を上回ることができました。そして,自分の伝えたい気持ちを文章に書き,指定校推薦に臨んだのです。結果は,不合格でした。しかし,絶対にあきらめたくないと思い,AO入試を受験しました。どうしても入りたいという強い気持ちと日頃の努力が実を結び,さらに先生方のおかげで,合格することができたと思います。



 

東京女学館大学
国際教養学部国際教養学科1年

平成19年3月外国語コース卒
志波姫中出身

3年間で学んだ外国語を生かし
国際関係について学びたい


■遠距離通学のハンディを乗り越え
 無遅刻,無欠席を成し遂げる


 大学進学を目指したのは中学生の頃からでした。高校へ入学し,そして学習していく中で,自分が強く関心を持つ分野についてより深く学びたいと感じ,改めて大学進学を目指しました。進学に向け重点を置いたのは,学習面のほかに私生活や学校生活にもきちんと努めたいということです。特に私は無遅刻,無欠席を心掛けました。遠距離通学だったのですが,親の協力もあり皆勤を通しました。また2年次,3年次とクラス室長などを務め積極的に活動しました。学習面では3年次の第1回校内模試を視野に入れ,3年間学習してきました。

■先生方の指導やアドバイスで
 AO入試対策に取り組む


 3年生になり進路決定の時期となり志望校を決定するにあたって,私は絞るのが遅い方だったのですが,3年間頑張ってきたことを生かしたいと考え,推薦入試で受験することにしました。東京女学院大学を志望したのは,外国語コースで開かれた東京女学院大学の説明会やオープンキャンパスへ参加してからです。3年間学んだ外国語コースの学習体制や継続したいと考えていたスペイン語や中国語などが履修科目にあったからです。受験にあたっては,事前に提示されていた条件の他に面接があったので,たくさんの先生にアドバイスをいただいたり,面接練習をお願いしたりして,対策にあたりました。AO入試だったので自己アピールをするエントリーシートなどの書類も,先生方に指導していただきました。
 大学では国際関係について学ぶので,高校生活で交流したたくさんの外国人の方々との出会いを生かし,励んでいきたいです。後輩のみなさんもこれから頑張ってください。



 

富士大学
経済学部経営法学科1年

平成19年3月教養コース卒
船岡中出身

一生懸命になれるものを見つけ
人一倍頑張ればきっと道は開ける


■同じ目標を持つ仲間と励まし合い
 全国大会出場を目指してきた日々


 私はAO入試で岩手県にある富士大学に合格しました。自分が希望していた大学に進学が決まり,とても満足しています。入学を希望した理由は,ボクシング部があり続けられること,大学内の運動施設もかなり充実していると聞いていたことです。
 ボクシングは高校から始めたのですが,全国大会出場を目標に頑張ってきました。減量と厳しい練習に,苦しくて逃げ出したくなる日もありましたが,ここまで続けることができたのは,同じ目標を持つ仲間と励まし合ってきたからだと思います。

■社会で出ても大切になるものを
 ボクシングが教えてくれた


 ボクシング部で得たものは,とてもたくさんあります。特に佐藤仁徳監督と鈴木啓太郎先生の考え方や行動からは,人に対する礼儀や言葉遣いなど,これから社会に出ていく上で大切なことを学ぶことができました。部活を通して自分が一生懸命頑張ることのできるものを見つけ,とにかく人一倍頑張れば結果を残すことができ,道が開けてくるのです。先生方は私達が頑張っている姿をよく見て認めてくださると思います。
 大学では,自分自身でレベルアップを図る努力が必要になってくると思いますが,高校3年間,無遅刻,無欠席,無早退で過ごした姿勢と,部活で身に付けた技術,育てられた精神力に磨きをかけ,仙台育英出身のスポーツ特待生として恥ずかしくない充実した学生生活を送っていこうと思います。



 

東北芸術工科大学
芸術学部美術学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
福岡中出身

オモシロイ絵を描くならAO入試向き!?
悩みを持つ人こそ挑戦してみよう


■美術予備校で思い知った自分の無知さ
 それからはひたすら枚数を描く努力を続けた


 まず,私がなぜ仙台育英学園の生徒として3年間を過ごすことになったかというと,理由はいたって単純で,地元の高校受験に失敗したからです。地元の高校にあっけなく落ちたくせに,なぜか運良く仙台育英には受かったのでした。しかし,受かってからが問題で,特に最初のうちは,高校に入れて良かったという楽天的な思いだけが一人歩き,いや突っ走ってしまい,内から見ても外から見ても,縦横左右上下どこから見ても,ロクデモナイ生徒の一人でした。
 1学年の後半になって,ほとんど突発的に絵を描きたい,画家になりたいと思うようになりました。小学生の頃も中学生の頃も,絵とは密とまでいきませんが,それなりにカンケイしていたので,親とも気軽に話し合い(ある意味では),その結果,美術予備校に通わせてもらえることになりました。
 当時,変な自信を持っていた私は,道場破り的な勢いで予備校に切り込んでいったのですが,木刀一振りする前に,あっという間に真剣で切り返されて,床に倒れ伏してしまいました。絵を描くにあたっての空間的な見方や,それを表現するための技術に対して,あまりにも無知だったからです。才能乏しい私がそのときどうしたかというと,ひたすら枚数を描きこなしていくという超努力型の方法を取りました。その結果,自分でいうのも何ですが,何とかまともな絵が描けるぐらいになりました。その間,修学旅行やら何やらいろいろあり,気が付くと美術部に入部していました。

■美大志望者は美術部に入っていると
 受験でもなにかと有利です


 3年になって,いよいよ受験生ということになり,自信を持ちたかった私は,思い切って仙台育英の美術部員として仙台市内高校美術展に作品を出しました。結果はまあドーデモいいとして,美術部に入部していなかったら,自分の作品が他の高校生の作品と共に美術館に並べられることは,絶対になかったと思います。ついでですが,美大に行きたいと思っている人は特に,他の人に評価されて,まあオマケに賞ももらっておくと何かとトクになるので,美術部に入っていると,受験ではそれなりに有利ではないかと思います。
 なんとか自信もついたところで,あっという間に入試に突入したのですが,正直勉強に関しては1%もエライことは言えません。つまり,勉強しないで入ったもんですから。
 美大のAO入試を受ける人たちに,実際受験した自分が感じたことを少々書いておきたいと思います。AO入試に受かりやすい人というには,ズバリ,ヘタウマな人,短時間でひととおり絵を描き終えることができない人,そして,私の合格はこれが決め手だったと自分では思ってるんですけど,教授好みの変人であること,この三つのうち二つで悩んでいる人です。要するに,オモシロイ絵を描くけれど,一般入試では受かりそうにもない人をAO入試ではとるんだなあと思いました。
 次に受かるために何をすべきかですが,面接のときに,とにかく自分の作品についてたくさんしゃべることです。作品について酷評されたら,認められないことはコノヤローとしっかり反論しましょう。ずうずうしいのはダメですが,謙虚すぎるのもチョット…です。
 以上,あまり大したことは言えませんでしたが,これが私の高校3年間と体験談です。



 

日本福祉大学
社会福祉学部社会福祉学科1年

平成19年3月教養コース卒
金津中出身

AO入試は文章を書くことがメイン
新聞を読み小論文の書き方を学ぼう


■ソーシャルワーカーになるため
 一番良い大学を探してここを選んだ


 私はAO入試で日本福祉大学を合格しました。まず,大学を選んだ理由として,私は幼い頃から,福祉について興味を持っていました。そして高校2年生の後半に将来なりたい職業を福祉系で探していたところ,ソーシャルワーカーというやりがいのありそうな仕事を見つけました。
 ソーシャルワーカーの職に就くためには,社会福祉士の資格が必要で,その資格を取るのに一番良いところを探して,日本福祉大学を選びました。

■自分が今までやってきたこと
 これからやりたいことを明確に


 AO入試だったので,受験対策は文章を書くことが主でした。日常の勉強は文を写すこと,新聞を読むこと,あとは小論文の書き方を徹底的に学びました。その成果があってか一次試験にパスし,二次試験の面接も受けることができました。 面接の対策としては,マナーをしっかり覚えること,そのほかに自分が大学で何を勉強したいのか,高校で何をしてきて何を得たのかなどを,きちんと話せるようにしておくことでした。そのお陰で面接でも全部の質問にしっかり答えることができ,良い印象を与えられたと思います。
 高校生活は将来やりたいことを明確にしていく時期だと思います。はっきりさせていけばAO入試などでも合格率が上がると思うので,後輩のみなさん頑張って下さい。



 

東北学院大学
文学部英文学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
向陽台中出身

AOや推薦入試を目指す人は
小論文の練習を早めに始めよう


■AO入試は仙台育英の生徒として
 頑張ってきたことを生かすチャンス


 大学の合格通知を手にしたとき,私は心から嬉しく思いました。この栄光は自分一人だけの力ではなく,先生方の熱意や友達の励ましなど,周りの人に支えられながら勝ち取ったものだと思います。
 私は初め,将来は薬学部に進みたいと考えていて,2年生のときは理系のクラスにいました。しかし,イギリスでのホームステイなどの語学研修を通して語学に興味を持ち,もっと英語を勉強したいと思うようになりました。そして,3年生で理系から文系に変更しました。志望校はできるだけ早く決めたほうがいいと思います。本当にやりたいことを考えた上で,しっかりとした志望校決定をしてください。
 私がAO入試を目指した理由は,入学のチャンスを増やし,自分が仙台育英の生徒として今まで頑張ってきたことを生かしながら,学力だけでなく,総合的に評価されると考えたからです。AOでは面接や小論文などの試験があり,普段の受験勉強の他にも,さらにAO対策の勉強が必要となり,とても苦労しました。

■合否の鍵を握る一次の面接でC判定
 それでも諦めずに小論文を毎日書いた


 AO入試や推薦入試を目指す人は,小論文の練習を早めに始めた方がいいと思います。小論文はいきなり書けるものではなく,何回も書いているうちにコツをつかめるようになってくるので,たくさん書くことが大切です。また,自分一人では採点できないので,必ず先生に採点をお願いしましょう。私は国語の先生に小論文を見ていただいたり,複数の先生方に面接の練習をしていただいたお陰で,AO入試で合格することができたのだと思います。
 私はAO入試の一次の結果がC判定でした。東北学院大学のAO入試では,一次の面接の結果でほぼ合否が決まると聞いていましたが,少しでもチャンスが残っているのならと思い,二次の小論文に向けて毎日書いて勉強しました。諦めずに努力した結果が合格という形で表れたのだと思います。
 最後になりましたが,仙台育英にはたくさんの素晴らしい先生方がいらっしゃいます。先生方を信じて,諦めずに最後まで頑張ってください。努力した分だけ結果として表れます。努力は人を裏切りません!



 

東北学院大学
文学部英文学科1年

平成19年3月外国語コース卒
田子中出身

自分がやるべきことを明確に
目標に向かって努力することが評価される


■少しでも多く本を読み
 自分の言葉で感想を述べられるよう整理


 AO入試では,高校生活をどのように過ごしてきたかが見られます。よって,日頃からいろいろなことに興味を持ち,挑戦することが大切です。例えば英検2級や漢検2級を取得するという目標に向かって勉強したり,英字新聞を読んだり,自分のやるべきことが明確になり,それに向けて努力することが評価してもらえるので,高校生活をどのように過ごしてきたかがとても大切です。また,面接では読書について深く聞かれることもあるので,本は少しでも多く読み,あらすじや感想や自分の意見を言葉にできるよう練習するのも必要です。また,大学4年間の具体的なプランを聞かれることもあるので,希望する大学のカリキュラムをしっかり理解することも大切です。
 1,2年生のみなさんはまだ間に合うので,今からでも本を読んだり,いろいろなことに興味を持って自分の進みたい道を見つけ,目標に向かって努力して下さい。



 

東北学院大学
文学部英文学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
高森中出身

熱意を伝えられたのは面接練習のおかげ
本番の予想外の質問もクリアできた


■ジャンルを問わずたくさんの本を読む
 英文学科を受験するなら洋書がベスト


 私はAO入試で受験しました。東北学院大学の場合,先生と面と向かっての対話形式なので,私がどれだけの熱意を持っているかを伝えることができると考えたからです。そして,その考えの通り熱意を伝えきれたと思います。
 熱意を上手く伝えることができた理由として一番大きかったのは,仙台育英の先生方による面接練習です。一度や二度でなく,何回も繰り返すことで,願書に書いた内容を覚えることができ,その他自分の考えを瞬時にまとめる力も付きます。その面接練習のおかげで,本番の面接で予想していなかった質問をされても,咄嗟に自分の考えをまとめて答えることができました。面接練習をして下さった先生方に感謝しています。
 また,自分で努力したことは沢山の本を読むことです。オープンキャンパスで質問した限りでは,ジャンルを問わず何でもいいから沢山読むことが大切のようです。私は英文学科を受けたので,洋書を読みました。面接で読書経験を尋ねられた時も,そこから話が発展し,自己アピールに繋がったと思います。

■自己アピールできることは積極的に
 普段の生活でも気を抜かない


 その他,自己アピールに繋がりそうなことはできるだけやることが大切です。仙台育英学園の行事の手伝いもした方がいいですし,オープンキャンパスに行くことも必要です。私の場合,オープンキャンパスで質問した先生が,1次試験の試験官でした。こういうこともあるので是非オープンキャンパスに行くべきです。そのほかのアドバイスとして,普段の学校での生活で気を抜かないことです。当たり前ですが,欠席や早退はできるだけ少ない方が良いし,皆勤賞を取れると尚良いです。
 以上のことが,私の受験記です。これから受験の皆さん,頑張って下さい。



 

東北学院大学
文学部歴史学科1年

平成19年3月外国語コース卒
岩出山中出身

自分を相手に伝えるには限度がある
アピール材料は多いほどいい


■上位の成績を保つため
 勉強する習慣を体に覚えさせる


 AO入試は一般入試とは違って,面接での自己アピールで合否が決まります。材料が多ければ多いほど自己アピールできるので,英検や漢検などの資格が,少なからず必要になると思います。しかし,私は部活があったので資格をまったく取ることができませんでした。私の場合は,材料がほとんどないところからのスタートでした。
 まず,私が心掛けたことは,定期テストの成績を上げ,その点数を保つことでした。部活で疲れていても勉強するということを体に植え付けることができるし,知識が深められると思ったからです。さらに,念入りに新聞やニュースをチェックしました。自分が気になったニュースは,インターネットを使ってより詳しく調べ,資料を集めました。

■的確な先生のアドバイスのおかげで
 緊張せず面接に臨めた


 面接に関しては,先生方に何度も練習していただきました。先生方のアドバイスはとても的確でした。その成果があったのか,本番では,あまり緊張せずにやることができました。かなり鋭いところをついてくる質問もありましたが,それは,資料と面接練習の応用と考えれば,意外と答えやすいかもしれません。少ない材料で自分という人間を相手に伝えるには限度があります。よりアピールできるように,資格はできるだけ多く取っておいた方がいいと思います。