現役大学進学者による大学合格体験記
公募制推薦
 

 

八戸大学
人間健康学部人間健康学科1年

平成19年3月通信制課程卒
八戸 北稜中出身

行動する前からあれこれ悩むより
行動してみてから考えよう


■人と本音でぶつかりあううちに
 自分自身と素直に向き合うことができた


 高校生活が始まって一番に感じたのは,自分の長所・短所を主観的に見たときと客観的に見たときとでは,全く違うということです。入学当初はいろいろな面で,「こんな所が私の短所だ」と思い込んで消極的になり,行動に移しにくくなっていました。しかし,友達や先生に話を聞いてもらったり,本音でぶつかりあっているうちに,消極さは消え始め,視野も広くなって,自分自身と素直に向き合い,見つめ直すきっかけとなりました。
 自分が何に興味があるのか,得意なことは何かなど,自分の特徴ともいうべきものについて考え,高校生活を含めたいろいろな経験の中から,目指すべき方向を少しずつ模索していきました。

■「人と接すること」「家族」に
 興味があると気付き福祉関係を選択


 目指すべき道を探していた途中,今までに考えたことはあるものの,自信のなさから不可能と思っていた進学という道に,再び心が動き始めました。「行動する前からあれこれ悩むより,行動してみてから考えてみたら」という周囲からの後押しもあり,やる気がわいてきたのです。
 そして,今まで調べてきた情報や自分の考えを,進学活動を始めている人,さまざまな職業の人たちなど,ジャンルを限定しないで話してみました。
 こんな高校生活という旅をしてきた結果,私は「人と接すること」「家族」に興味があると気付き,福祉関係の大学を選択することにしたのです。八戸大学に決めるきっかけになったのは,オープンキャンパスでの体験コーナーなどが,印象に残ったからだと思います。
 私にとって高校3年間は,人間関係の中での自己分析の時間だったのかもしれません。



 

新潟薬科大学
薬学部薬学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
多賀城中出身

一番苦手な化学を何とかしよう
そこから始まった薬学部への道


■化学は解けなかった問題に1週間後再挑戦
 有機と無機は寝る前に覚え,朝学校で復習


 「薬剤師になりたい」と思ったのは,高3になってからでした。高1,高2の頃は特に目標もなく,正直いって勉強も定期テストのときぐらいしかやっていませんでした。そのため,薬学部にいくという目標を決めたときは,すでにスタートが遅くて焦りを覚えました。
 とりあえず一番苦手な化学を何とかしようと思い,学校に残って勉強したり,いろいろ努力しましたが,何とか形になってきたのは秋になってからでした。私の場合,自分でやってみて一番いいなと思った化学の勉強法は,セミナーを教材として使っていたのですが,分からないところは教科書で調べたり,先生に聞いて納得するまでやり,そして1週間後に解けなかったところをもう一度やるという方法です。あと,有機と無機は寝る前に覚えて,朝学校に来てから復習するというやり方がとても効率が良かったと思います。

■「無理をしないでなまけない。
 わたしは弱い人間だから」という言葉に励まされ


 推薦入試で合格が早かったため,勉強する時間はみんなより少し短かったけれど,その分時間がなくて焦り,勉強が嫌になったことが何度もありました。そんな時に私を励ましてくれたのは,「無理をしないでなまけない。わたしは弱い人間だから」という相田みつをさんの詩でした。当たり前のことだけれども,受験生は忘れがちになることなのではないかなと思います。
 受験勉強はとても辛いと思いますが,私たちの周りには,友達,家族,担任の先生,教科の先生などたくさん支えてくれる人がいます。そのことを忘れずに,最後まで諦めず,自分の将来のために頑張ってください。



 

宮城学院女子大学
学芸学部英文学科1年

平成19年3月外国語コース卒
富沢中出身

数多くの入試データを集めれば
気持ちに余裕が生まれる


■何をしたいか,何を学びたいか
 自分の口で直接伝えたかった


 高校入試で公立の第一志望校に落ちてしまい,私立の第一志望であった仙台育英の外国語コースに入学しました。入学した初めの頃お話を頂いた先生に「3年後はみなさんが現役大学進学という勝利を勝ち取りましょう」と言われ,私の高校生活の目標は現役大学進学となりました。大学進学のための方法はたくさんあります。私が進学を希望していた宮城学院女子大学の英文学科へ進学するには公募制推薦か一般入試かのどちらかでした。私は自分が大学で何をしたいのか,何を学びたいかを自分の口で,自分の言葉で直接伝えたかったので公募制の推薦入試を受ける事に決めました。
 担任の先生と面談をし,正式に推薦を受ける事が決まってからは急ピッチで準備を始めました。まず過去に出た問題と形式をインターネットを利用して調べました。また過去に推薦を受けた先輩方の感想やアドバイスなども調べ,紙にメモしたりもしました。
 宮城学院女子大学英文学科の推薦問題形式は英文を日本語で要約し,それに対する自分の意見を書く事と面接でした。英語小論文を解くにあたっては英語担当の先生に前もってお願いして英文を用意していただき,問題の解き方などのアドバイスを頂きました。面接は英語での面接もあったのでネイティブの先生にお願いし,英語での面接練習をして頂きました。その際前もって過去に先輩方がどんな事を聞かれたかを調べ,自分で英語にしてみる事をお勧めします。

■先生方を信じ自分を信じ
 夢の実現に向かって努力する


 現役で大学進学を実現出来た要因は,情報をより多く仕入れた事にあったと思います。入試へ向けての準備が順調に進み,何より手順を把握する事によって,本番でも焦る事なく全てにおいて冷静に対応する事ができました。これから推薦を受けようと考えているみなさんはまず大学の入試形式を知り,データを多く集め気持ちに余裕ができるようにするのが良いと思います。その為にもオープンキャンパスなどを利用し,志望する大学を見学するのが良いと思います。その時にもらえる過去問題も,とても役立ちます。また推薦を受ける上で評定はもちろん大切ですが,出席日数も負けず劣らず大切です。大学側はやる気のある人を探しているので,高校での生活態度はとても大きな評価となります。
 私は2年生の時に成績がすごく下がってしまい,一時推薦を受ける事を諦めた時期もありましたが,絶対に大学へ進学したいという強い気持ちを持ち続け,夢を実現させる事ができました。これから受験をするみなさん,絶対に諦めないで下さい。諦めない事は自分を成長させる事です。私は大学に合格した今,仙台育英に入学して本当に良かったと思っています。先生方を信じ,自分を信じ,高校での1日1日の生活を大切にして夢の実現へ向けて頑張って下さい。



 

宮城学院女子大学
学芸学部英文学科1年

平成19年3月外国語コース卒
将監東中出身

言葉を話せるだけでは意味がない
その国の歴史や文化を学びたい


■部活で指導された礼儀や言葉遣いが
 面接のときに役立った


 仙台育英で多くの事を学びました。それらは大学受験で大変役立ちました。その一つが毎週行われる土曜講習で,普段の授業とは別に,大学受験に向けた授業などを勉強できます。講習なので先生方にも質問しやすく,分かりやすく濃い内容でした。おかげで少しずつ学力が上がったと思います。
 部活も有意義でした。私が所属していた部活では礼儀や言葉遣いなどに厳しく,先生方や先輩方,そして他校の方々に対して適切な尊敬語や丁寧語,そして謙譲語を使わなければならなかったので,受験で大変役に立ちました。

■受験日まで小論文や英語面接を練習
 アドバイスを思いだしながら試験に臨む


 最後に役立った事は約10カ月間の留学でした。初めのうちは英語が話せればいいと思っていましたが,留学先で生活していく中で,話せるだけではだめだということが分かりました。その国の歴史や文化も知らなければ留学する意味がないと思い,留学先の文化などを調べるようになりました。調べているうちに,英米文学に興味を持ち,大学でも英米文学を勉強したいと思いはじめ,宮城学院女子大学の英文学科を公募推薦で受験する形になりました。
 受験日までは先生方のご支援のもと,小論文や英語面接に対する練習をしてきました。受験日当日,先生方のアドバイスを思い出しながら試験に臨み,合格することができました。私が合格できたのはこの3年間ご支援下さった先生方,両親や友人のおかげだと思います。大学でも高校生活と同じような素晴らしい学生生活を続けたいと思います。本当にありがとうございました。



 

宮城学院女子大学
学芸学部英文学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
広瀬中出身

何事もポジティブに考えれば
入試の重圧に耐えて勉強できる


■英語選択クラスで英語への関心が深まり
 異文化理解や国際交流へと視野が広がった


 中学の頃から英語に興味を持っていたため,仙台育英入学後も英語の勉強を続け,英検取得を目指しました。そして2年の時,クラス編成で英語選抜クラスを選んでからは,さらに英語に対する関心が深まりました。たくさんの留学生と出会い,毎日行われるネイティブの先生による少人数クラスのオーラルコミュニケーションの授業によって,語学のみならず,異文化理解や国際交流へと視野が広がっていきました。
 このような経験から,自らの英語力,コミュニケーション力を生かすことができ,日本と他国を結ぶ職業に就きたいと願望するようになり,英文学科を志望することが決まったため,公募制推薦による受験を選択しました。
 試験の内容は,60分間で英文による長文を読み,概略を書き,またその英文に対する自分の考えや感想を述べるというものでした。試験対策としては,とにかく長文を読み,速読できるようにトレーニングを重ね,辞書参照が可能だったので,分からない単語がある度に何度もページをめくり,すぐ辞書が引けるよう訓練しました。
 試験は1時間で,一般的な時間と思われますが,訳や分からない単語にとられてしまうと,あっという間に時間が過ぎてしまうので,分からない単語があってもあまり気にせず読み進め,前後の文章,単語に注意するだけでも大体の意味を理解することができます。
 面接は参考程度と言われていましたが,ネイティブの外国人講師の先生と日本人の先生との2対1で行われ,そのほとんどが英語でした。対策としては,志望動機や将来の夢など,予測される質問に対する答えを頭の中でまとめておく程度で大丈夫だと思いますが,緊張して上がってしまう人は前もってOCの先生と練習しておくといいと思います。

■勉強に疲れたらファッション雑誌で気分転換
 「よし,頑張ろう!」と切り替えができた


 大学入試という重圧に耐え,受験勉強に臨めたのは,日頃から,私はこの学校に入るんだ,そして,入学後はこんなこと,あんなことにチャンレンジしたいと何事もポジティブに考えてきたからだと思います。
 勉強で疲れたときは体を動かしたり,友達と話したりと息抜きがとても必要です。私にとってとても助けになったのはファッション雑誌でした。雑誌を見ることで大学入学後の自分を想像することができ,気分転換ができる一方で,「よし! 頑張ろう!」と切り替えることができました。
 大学入試と聞くと,勉強に追われ,ピリピリした雰囲気を想像すると思いますが,自分の考え方次第でもっと楽に,明るい気持ちで臨むことができる場合もあります。あまり自分自身を追い込み過ぎないことです。ライバルや親からのプレッシャーなど,周りの状況によっては勉強に集中できなくなることもあるでしょう。その時は本当の自分の目的を見つめ直したり,休息を取ることでrefresh できますよ。



宮城学院女子大学
学芸学部英文学科1年

平成19年3月フレックスコース卒
上杉山中出身

合格の決め手は小論文。
受験講座で実力をつけました


■何度も迷い,試行錯誤しながら
 進路を決めていきました


 高校へ進学するにあたって,はじめは通信制への入学を考えていました。ですが,仙台育英のホームページを見ていて,フレックスコースに興味を持ちました。時間割にゆとりがあって,自由な時間が多いことが私にとって魅力的でした。学校はあまり好きなほうではなかったのですが,実際フレックスコースに通ってからは,友達もたくさんでき,学校へ行くのが楽しくなりました。ゆとりがあるフレックスだったからこそ,3年間頑張ることができたのだと思います。
 大学への進学を考えはじめたのは,2年生の夏休み過ぎぐらいからです。最初は専門学校に進むことを考えていたのですが,まだはっきりと自分の進みたい道が決まっていませんでした。専門学校だと今から目的を絞らなければならない,でもまだ決めることはできない。私にはじっくり考える時間が必要でした。大学に通 いながらだったら,いろいろと新しい考え方が出てくるかもしれない,そう思って,大学進学を決意しました。

■「上手になったね」という
 先生の一言に後押しされて


 2年生の冬ぐらいから,本格的に入試対策を始めました。公募制推薦での試験は,最初は全然自信がありませんでした。試験の内容は,英語の小論文と英語面接と調査書。今振り返ると,合格の決め手は小論文だったのではないかと思います。3年生の前期から受験小論文講座を選択していました。週2回の授業で,毎回800字〜1000字の小論文を書かされました。それが添削されて返ってきます。最初のうちは,先生に厳しくダメ出しばかりされていましたが,何度も書いていくうちに,「上手になったね」などのコメントが書かれて戻ってくるようになりました。それが嬉しくて,ますます力が入りました。先生が毎回おっしゃっていたのは主に「新聞を読みなさい」,「毎日書きなさい」の2つ。これを継続して実践したのが役に立ったと思っています。
 英語面接の対策としては,英語の先生にお願いして練習しました。面接で聞かれそうな自己紹介などを,まず日本語で書き,それを先生にわからないところを教えていただきながら英語に訳して,暗記しました。面接本番は,緊張しましたが,暗記した分は完璧でした。先生にご指導いただいたことで度胸がついたのだと思います。
 大学に入学したら,TOIECに挑戦したいと思っています。それから,英語がもっと話せるようになりたい。そのために大学でしっかり勉強をしたいと思います。



 

仙台白百合女子大学
人間学部人間発達学科1年

平成19年3月外国語コース卒
河北中出身

幼い頃からの憧れは保育士
資格を取得できる大学に進む


■意見を明確に述べられるよう
 日頃からニュースに関心を持つ


 幼い頃からずっと保育士に憧れていました。高校に入り進路を真剣に考えるようになってからは,保育士になりたいと思う気持ちが強くなり,保育士の資格が取得できる大学に進学することを決めました。進路を決定する時期が早かったので公募推薦を受けることにしました。受験方法は,小論文とグループ面接だったので,語彙力を高めるために,1冊でも多く本を読むようにしました。また,意見を明確に述べられるように,ニュースを見たり新聞を読んだりして,社会問題について自分なりの意見を考える習慣を身につけました。

■受験を乗り切るには健康が大事
 体調管理に心掛ける


 健康であることはとても大事なことだと思っていたので3年間,皆勤できるように体調管理を心がけました。
 大学に進学した今,強く感じていることがあります。それは,早いうちから目標や夢を持つことはとても重要だということです。目標があれば挫折しそうになっても自分自身を励まし,頑張れると思います。
 高校3年間は大学進学にとって大事な3年間だと思います。仙台育英学園は大学進学にはとても良い環境なので,充実した3年間を過ごすことができ,感謝の気持ちでいっぱいです。



 

仙台白百合女子大学
人間学部健康栄養学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
大河原中出身

大学進学を考えていたから
確率の高い仙台育英を選んだ


■その時々にできる精一杯のことを
 地道に積み重ねる


 大学進学を目指していたので,仙台育英学園高等学校に入学しました。きちんとした将来の夢が決まっていなかった1・2年生の時は,その時点で出来る精一杯の事をしてきました。資格では,英検や情報処理検定などを受けてより多くの資格が取得できるように努力しました。最終的に3年生のはじめ頃にようやく目標が決まり,進学したい大学も見つけて,仙台白百合女子大学人間学部健康栄養学科に公募推薦で受験しました。
 入学試験の前は日本史の先生に小論文を見ていただき,何回も添削していただきました。忙しい中,毎回添削してくださった先生には感謝しています。しかし,取り組んだのが遅く,小論文を見ていただいたのが約1週間という短い期間だったので,もっと早くから取り組むべきだったと思います。
 面接は他の大学とは違い,「この大学を選んだ動機」といったような普通の質問は一切聞かれないという事だったので,練習は一度もしませんでしたが,入室や退室の仕方ぐらいはしておくべきだったと思っています。けれども,なんとか志望する大学に合格する事が出来たので良かったです。

■良い先生と友達に恵まれた3年間
 充実した日々を過ごす


 高校3年間はとても良い先生方に恵まれ,友達も出来て,すごく充実した生活を送る事ができました。後輩のみなさん,夏休みなどの長期休暇期間は,講習に参加したり学校で勉強したりするなどして,ダラダラとした生活を送らないようにした方が良いと思います。そして,自分の行きたい大学や目標を目指して,悔いのないように頑張って下さい。



 

東北福祉大学
総合福祉学部情報福祉学科1年

平成19年3月フレックスコース卒
東京 調布第七中出身

何か一つでも自信の持てるものを見つける
それが私の場合は野球だった


■部活や寮など人とコミュニケーションを
 とる場に恵まれたことが面接に役立った


 私は硬式野球部に所属し,2年半は野球に明け暮れる毎日でした。大学でも野球をするつもりだったので,毎日無駄のないように練習に励みました。私は勉強がすごくできる訳ではなかったので,大学進学のためにも,何か一つは自信が持てるものを作りたいと考えていました。それが野球だったのです。
 私は寮に入り,私生活でも仲間と一緒に過ごしていたため,コミュニケーションをとる場に恵まれていました。自分の気持ちを伝えたり,相手の気持ちを読み取ったりと,たくさんの人といろいろ話すうちに,人への接し方や新しい知識が得られ,知らないうちに面接で役に立つ力が育ったのだと思います。

■新聞を毎日読むことで文章に慣れ
 そこから得たもので会話も中身が濃くなる


 それから,新聞にも毎日目を通しました。主にスポーツ紙でしたが,毎日読むことで文章に慣れ,世の中の情報を手に入れることもできます。新聞を読むなんて最初は気が進みませんでしたが,日に日に読まずにはいられなくなりました。そうなれば読んだ記事から得たものが自分のものとなり,人との会話でその内容を話せるし,その結果,中身の濃い会話ができるようになると思います。
 大学を目指すなら,まず自分が興味のあるものから幅を広げていったらいいと思います。私はスポーツから新聞へとつながっていきました。自分の興味のあるものからアンテナを伸ばしていき,身近な友達との会話を大切にして生活していけば,知らず知らずのうちに多くの知識や会話能力が育っていくはずです。私生活を大切にし,そして一つでも自分に自信を持てる何かを見つけることが,大学合格につながると思います。



 

東北福祉大学
総合福祉学部情報福祉学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
新潟 東石山中出身

AO入試での失敗をバネに
小論文対策を徹底させて合格へ


■情報福祉学科志望者は情報弱者の問題や
 情報技術の福祉への応用について考えておく


 進路について真剣に考え始めたのは,2年生の11月頃と遅めの時期でした。東北福祉大学のパンフレットを見た際,情報福祉学科という珍しい学科を見つけ,調べていくうちにこの学科に進みたいと考えるようになりました。
 それからはAO入試を目指し,面接の練習や自己PR文作成に力を入れました。その結果,AO入試では二次試験まで進むことができましたが,面接で情報技術と福祉の関係について突っ込んだ質問をされたとき,あいまいな答えしかできず落ちてしまいました。情報福祉学科をAO入試で受験したいと考えている人は,情報弱者の問題や情報技術をいかにして福祉に応用できるかについて考えていけば,二次試験で有利になると思います。

■東北福祉大学志望者はオープンキャンパスの
 小論文講座に参加すると効果的


 私はII期でAO入試を受けたので,公募推薦まである程度時間がありました。そのため,小論文の練習を多くすることができました。まず小論文の書き方の本を読み,段落構成などを学びました。
 東北福祉大学のオープンキャンパスでは,毎年10月頃に小論文講座を行っているので,それに参加するとより効果的だと思います。東北福祉大学の入試の小論文では,学科に関係した論題が出題されることはほとんどないようですが,情報福祉学科は情報系の論題が出題されることがあるため,対策として用語などを調べました。また,自分で書いた小論文を先生に添削していただき,より良い小論文が書けるよう努力しました。
 これらの努力が実ったのか,私は情報福祉学科に合格することができました。推薦入試で進学したいと考えているならば,やはり早い時期からさまざまな知識を取り入れ,どんな論題が出されてもいいような対策をとっていくことが大切だと思います。



 

東北福祉大学
総合福祉学部社会教育学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
鶴が丘中出身

新聞をチェックし気になる記事を
ファイルして小論文対策


■小論文は入試3カ月前から1日2枚がノルマ
 苦手な人ほどたくさん書くこと


 合格するため,入試3カ月前から小論文を書くことに力を入れてきました。入試は小論文と面接で,小論文はテーマ式でした。練習するときは過去のテーマを参考に,1日2枚ずつ,多いときは1日5枚ほど書きました。私は文章を書くのが苦手だったので,たくさんの小論文を書き,書いたものは先生に見ていただいて,徐々に直していくようにしました。入試1カ月前のノルマは1日3枚書くようにすることでした。
 テーマ型ということもあり,その年その年の流行の言葉が出題されると聞いていたので,新聞をチェックして,気になる記事はファイルにまとめて目を通すという作業を,夏休み前から毎日していました。

■進学方法は一つではない
 いろいろな可能性を考えて挑戦を


 面接に関していえば,普段は話せても,いざ面接となると緊張して話せなくなると思ったので,学校の先生方にお願いして練習をしていただいたほか,家でも鏡に向かって何度も練習しました。その成果があり,本番では緊張せずに,言いたいことを全て話すことができました。
 私はクラブチームでアイスホッケーをしており,大学に入学した後も続けていくため,毎日練習に励んでいました。これは勉強においても言えることで,大学でもついて行けるよう,高校の授業も最後までしっかり聞くように心掛けました。
 大学進学の方法は一つではありません。いろいろな可能性を考えながら挑戦していってください。皆さんの健闘を祈っています。



 

石巻専修大学
理工学部基礎理学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
五城中出身

部活引退後は朝早く学校で勉強
一般試験のための準備も怠りなく


■親にも手伝ってもらって
 本番さながらの面接練習


 石巻専修大学への進学を目指した理由は,この大学で植物の研究をしたいと思ったからです。オープンキャンパスに参加し,基礎理学科の研究室を見学した際も,魅力ある研究内容だったので,ここで勉強や研究をしたいと思い,石巻専修大学への進学を希望しました。
 推薦入試合格のために,まず過去に面接で聞かれた質問を調べ,その他にも自分なりに質問されそうなことをピックアップし,それらの質問に対する適切な回答を考えました。それから,親に手伝ってもらって面接の練習を行い,質問に対する答えが適切であるかどうかを確かめ,本番で注意することも頭に叩き込みました。
 3年生になり部活を引退した後は,朝早く学校で勉強を行うようになりました。公募制推薦は必ず合格するということはないので,合格できなかった場合を考え,一般試験を受けるための勉強もしました。

■バスケットボールを3年間続け
 鍛えられ達成感も味わった


 部活動では中学生の頃からやっているバスケットを続けました。高校の部活動は中学と違い,練習はとても厳しく,辞めたいと思ったこともありました。しかし,3年間頑張り続けたことによって精神的にも肉体的にも鍛えることができ,最後の試合が終わった後は達成感があり,部活を辞めず最後まで続けて本当によかったと思いました。大学でもサークルに入りバスケットを続けたいと思います。
 大学の授業は高校と違って90分ととても長く,これまで以上の集中力が必要になりますが,一つひとつの授業に真剣に取り組みたいと思います。その他にも,大学ではレポート提出など高校ではなかった課題があるので,これらにも意欲的に取り組みたいです。大学3年からは研究が始まります。私の抱いている植物に対する疑問を,自らの研究によって解決したいと思っています。



 

石巻専修大学
理工学部生物生産工学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
志波姫中出身

失敗はいつまでも引きずらない
気持ちを切り替えて新たな目標に挑む


■化学で初めての赤点を経験
 悔しさを頑張る気持ちに変えた


 生物生産工学科を受験した理由は,遺伝子の勉強をしたかったからです。昔は薬剤師を目指そうと考えていました。今思うと,AJクラスに選抜され少しだけ鼻が高かった気がします。しかし,実際はAJクラスの授業についていけない毎日でした。化学のテスト…皆ができないと騒いでいて,私も赤点でした。初めてテストで赤点というものを取り悔しい思いをしました。そこで私は,皆ができない化学を得意科目にしようと決め,週3日予備校に通いました。化学は本当に難しくて,いつもイライラしていたのを覚えています。
 予備校に通って2回目のテストでは赤ではなく,力が付いてきたなぁと自分でも感じました。2年生のクラス替えで私はAJクラスから落とされ,希望していた東北薬科大学は厳しいと思い知りました。2年生になり,理系クラスに入り,今度こそ本当に頑張ろうと決め,毎日3時間ぐらい勉強しました。勉強は嫌いな方ではなかったので苦ではありませんでした。2年生で生物と化学は,評定がいつも5.0でした。しかし,理系なのに肝心の数学はあまりよくなかったので,数学中心に勉強するようにしました。電車の中では単語帳を読むようにしました。数学はノートに公式を全部書いて,公式全集を作りました。
 3年生からは個別の塾へ行き,できないところを徹底的にやるようにしました。テスト前になると焦り始め,寝る時は覚えたいページを枕の下に寝たりもしました。休みの日はボランティア活動をしたりして気分転換をしました。

■公募推薦の面接に備え
 さまざまな角度から情報を集める


 指定校発表で,東北薬科大学と石巻専修大学がAグループにあり少し悩みましたが,東北薬科大学に決めました。私は,夏休み中に高大連携リエゾンプログラムを受講するために東北薬科大学に通いました。指定校推薦選考会で東北薬科大学は落ちてしまいましたが,あのプログラムに参加でき,賞状がもらえた事は嬉しかったです。落ちた後はショックでしたが,すぐ次の受験を考えなくてはなかったので大変でした。私は石巻専修大学を公募で受験する事に決め,気持ちを切り替えました。そして石巻専修大学の講義を受講しに行ったり,インターネットやオープンキャンパスで色々情報を集めたりしました。面接で何を聞かれるか分からなかったので,大学の事をたくさん勉強しました。受験日が近づくにつれ「また落ちたらどうしよう…」と不安になりました。受験前日は何度も面接の練習を母や弟にしてもらいました。
 受験当日はすごく緊張していて本当にやばかったです。でも面接官はニコニコしていたので,私も笑顔で答えました。面接時間は短くて5分以内で,ちょっとがっかりしました。その時は「落ちた…」と思いました。
 無事合格することができ,負けず嫌いの性格の私はとても感謝しています。勉強はいくらしても無駄ではないので,できるだけやった方が良いと思います。また,切り替えが大切だなぁと感じました。そして,行きたい大学があればとことん調べたりするのも良いかと思います。



 

石巻専修大学
経営学部経営学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
多賀城中出身

経営という分野に対する熱意が
どれだけ伝わるか試してみたかった


■大学選びは少人数でのゼミや
 自然に囲まれた良い環境などが決め手に


 将来,私も父と同じ経営の仕事に就きたい。そのためには,大学で専門的な知識を身に付けようというのが,大学進学を目指した理由でした。
 大学に合格するためにはどうすればいいかと考えた私は,公募制推薦を受けようと思いました。一般受験では受からないかもしれないと思ったのもありますが,経営というものに対する私の熱意が,どれだけ伝わるのか試してみたいという気持ちもあり,この方法に挑むことにしたのです。
 そのために,経営のことを父から教えてもらい,さらに,自力で少しでも専門的な知識を身に付けたいと思い,本やパソコンでその分野の勉強をしました。
 どこの大学を受けようかと迷いましたが,石巻専修大学に決めました。その理由は,少人数でゼミをやるところ,パソコンや簿記などの専門的な知識を身に付けられるところ,そして,自然に囲まれたよい環境だということです。

■日頃の勉強を怠らず真面目に取り組み
 資格取得にも挑戦した


 大学を決めたことで目標も定まり,あとは,その目標に向かって突き進むだけです。日頃の勉強を怠らず真面目に取り組んだ結果,良い成績を残すことができました。また,資格取得にも力を入れ,漢字検定3級に挑戦して見事に3級を取得することができました。資格取得への挑戦は大学に入ってからもぜひ続けていきたいと思います。
 私にとって高校3年間は長いようで短い時間でした。しかし,素敵な仲間に出会えたことやすばらしい先生たちと巡り会ったことは,私の人生の中で大きな収穫となりました。仙台育英で過ごしたこの3年間を決して忘れることはないでしょう。
 私にとって大学とは夢を育てる場所です。無駄な時間を過ごすのではなく有意義な時間を過ごしたいです。後輩たちにもこれから一生懸命頑張ってほしいと思います。



 

仙台大学
体育学部体育学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
鶴が丘中出身

最後まで諦めることなく
力を出し切ろう


■志望理由も書けないような
 中途半端な気持ちでは合格できない


 2年生の前期まで就職を考えていました。しかし,三者面談のとき,担任の先生から大学に行ける成績を取っていると聞き,いろいろな大学について調べるうちに進学を考えるようになりました。当初は,家から近くて部活ができればいいという程度の中途半端な気持ちでした。その結果,志望理由を全く書くことができず,近くの大学を諦めてしまうことになりました。この経験から,大学は中途半端な気持ちでは絶対に行けないのだと,改めて実感させられました。
 私は小さい頃から体を動かすのがとても好きだったということもあり,体育大学を志望することにしました。体育教師になりたいという目標ができたのです。体育大学ならスポーツも盛んでしょうし,きっと興味の持てる大学が見つかると思いました。

■体育大学でもスポーツが論題とは限らない
 小論文はどんなテーマでも対応できるように


 私は仙台大学に公募制推薦で入ることができました。試験では集団面接,小論文,スポーツテストが行われました。面接の際は必ず志望理由が聞かれるので,しっかり答えないと厳しいと思います。言葉づかいにも気をつけましょう。小論文は体育大学だけにスポーツに関することが題材かと思っていましたが,スポーツとは全く関係ないものが出題されたので,決めつけない方がいいと思います。どんな論題が出ても,誰が読んでも伝わるように,自分の意見をはっきりと書きましょう。
 また,スポーツテストでは,テストを受ける前に自分たちでアップをしておかなければいけないので,早くグラウンドに行き,自分なりにアップの仕方を工夫して,万全の状態で臨むようにしましょう。大学側は全力でテストを受ける姿勢を重視していると思うので,最後まで諦めることなく力を出し切ることです。
 もう一つ,自分の行きたい大学の情報を早めに集めておくことをお勧めします。最初に述べたように,中途半端な気持ちでは受からないので,意識を変えて頑張ってください。皆さんが自分の進路に向かって努力し,合格できることを願っています。



 

八戸短期大学
ライフデザイン学科1年

平成19年3月通信制課程卒
八戸 明治中出身

大学で何を学びたいのか
目的をはっきりさせると努力しやすい


■志望校決定のポイントは授業内容が
 資格取得に直結しているかどうか


 ILC青森で3年間過ごし,先生方のご指導を受けたお陰で,無事に志望した短大に合格することができました。
 私が志望校を決める際に重要視したのは,資格が取れるかということでした。就職するなら,ワードやエクセルはできて当然というように扱われると考え,基礎からしっかり学び,資格を取りたいと思いました。そして,パンフレットを読んだりオープンキャンパスに参加して,授業内容が資格取得に直結していることを知り,この短大で学びたいと思うようになりました。
 これから志望校を決める方や受験する方には,なぜその大学に行きたいのか,そこで何を学びたいのか,目的をはっきりさせた方がいいとアドバイスしたいです。それには,先生方や先輩方からいろいろな話を聞き,情報や意見を求めることも大切だと思います。なぜ私がこのようなアドバイスをするかというと,面接で聞かれるからというだけでなく,目的をはっきりさせた方が努力しやすいからです。私はそれが一番大切だと思っています。

■苦手な科目も最初から諦めずに
 少しでも時間をかけて勉強しよう


 それから,普段のテスト勉強では,レポートの問題を繰り返してやっていました。それに加えて,苦手だった数学は,学習書の例題を見て解き方を確認したり,似たような問題をやってみました。苦手な科目だからといって最初から諦めたりせずに,少しでも時間をかけて勉強した方がいいと思います。私の場合,テストが近くなると,得意な科目や暗記しやすい科目から勉強し始め,苦手な科目を後で時間をかけてやっていましたが,これはテストの時間割を参考にしつつ,自分のペースで進めていったらいいのではないでしょうか。
 これから受験する皆さんが近い将来,志望する大学に合格できるよう陰ながら応援しています。