現役大学進学者による大学合格体験記
指定校・提携校推薦
 

 

早稲田大学
政治経済学部経済学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
河南東中出身

授業中心の学習なら定期考査の対策になり
着実に力を伸ばすことができる


■伸び悩んだ時期は教科書を重点的に学習
 特に英語と数学に力を入れた


 3年生になるまで,私はあくまでも一般入試での大学進学を頭におき,日々の勉強に取り組んでいました。そんなある日,将来の目標である新聞記者に必要な勉強ができる学部学科は何か,自分が学びたいこととは何かということを,改めて考えるようになりました。そして,自分が3年間学んできたことを最大限に発揮できる大学を選択しようということで,指定校推薦での早稲田大学の受験を決めました。
 指定校推薦というのは,主に高校3年間の考査の成績や出欠状況,英検2級などの資格が必要となります。私はもともと一般入試を考えていましたが,1年生の頃からこれらのことは意識して勉強や日々の生活に臨んでいました。それは,「基礎学習の積み重ねが,必ず結果につながる」ということを言われ続けていたからです。また、学習面では,1年生から毎日欠かさず授業の予習・復習に取り組んできました。授業を疎かにせず,教科書中心の学習をすることで,少しずつではありますが,着実に力を伸ばすことができました。
 私は,成績が伸びず苦しんだ時期がありましたが,そういう時こそ,改めて教科書を使った平常授業を大切にするということを続けながら,その結果,突然成績が上がった教科もありました。私は特に英語と数学に重点的に取り組みました。どちらも経済学部には必要な教科ということもあり,授業に真面目に取り組んだのと,加えて応用的な勉強をすることで力を伸ばすことができました。授業中心の学習は定期考査の対策にもなるし,勉強のリズムをつかむという意味でも,これほど有利な方法はないと思います。下手に自分のやり方で勉強を進めたり,参考書中心の勉強をするよりも,先生方に質問もしやすいです。

■本を読み,学びたい分野について調べ
 初めて本当にやりたいことが見つかった


 また,私は3年間一度も学校を休むことがありませんでした。毎日同じ生活リズムで過ごすことができた上に,無欠席だったことが自信にもつながりました。大学でもこの生活を続けていきたいです。
 最後に,皆さんには,「自分の目標をしっかり持って」ということを伝えたいと思います。私は大学の志望理由書を書く際に,担任の渡部先生から「明確な目標がないまま進学しようとしているのではないか」と指摘され,改めて自分の目標について考えるようになりました。そして,さまざまな本を読んだり,自分が学びたい分野について調べてみたりして,初めて本当にやりたいことを見つけることができました。今なら,自分が大学で研究したいことは何かという質問に,自信を持って答えることができる気がします。
 皆さんも高校3年間の中でしっかりした目標を見つけ,なおかつ先生方を信じて日々の学習に取り組んでいけば,必ず良い結果につながるでしょう。



 

明治大学
政治経済学部政治学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
利府中出身

受験は自分との戦い
合格という未来を開くため自分を貫こう


■当たり前のことを当たり前にやれば
 おのずと道は開ける


 指定校推薦を受ける際に重要なことは,生活面では,欠席,遅刻,早退をあまりしないこと,学習面では定期考査で良い点数を取ることです。以上のことを1年生の時から継続することが,3年後指定校推薦の合否に関わりますので,肝に銘じて下さい。また,この他に英検,漢検等といった資格を取ることや,学校行事に参加することも大切です。このように指定校推薦というのは,決して簡単な道のりではありません。しかし,前述したように当たり前のことを当たり前のようにやることで,おのずと道が開けその先に合格があると思います。
 高校3年間は長いようでとても短いです。どう過ごすか,個人によって違いはあると思います。ただ,やはり,堕落した生活を送るよりも,なんでもいいので物事に本気で打ち込むことができれば,今後の人生によい影響を与えると思います。私はそうしたことを頭に入れて,3年間過ごしてきたつもりです。
 私は,仙台育英獅子太鼓部に所属し,副部長を務めてきました。いつも重圧に負けそうでしたが,部員や友の支えもあり,続けることが出来ました。部活動を通して,私は自分に足りなかった精神面の強さを養うことが出来,勉強面や生活面に良い影響があったと感じています。太鼓部に所属したことで,私は人間として一回り成長させてもらいました。私の人生に大きな影響を与えてくれたことに感謝しています。

■息抜きの英語勉強法として
 洋楽のCDが効果的


 次に勉強面についてです。私は,特に英語に力を入れました。英語は文法力より単語力が重要ですので,単語をノートに書き,読み返しました。一見,地味に見えるかも知れませんが,効果は絶大で,今まで読めなかった英文がスラスラと読めるようになりました。また,息抜きの英語の勉強としては,洋楽のCDを聞くことです。そうするとリスニング力もつくので試して下さい。そのような楽しみながらやる勉強方法も,私はお勧めします。
 受験は,ある意味,自分との闘いです。受験から逃げ出したくなる時もあると思います。その時は,何故自分が勉強しているかを考えて下さい。勉強することで,合格という未来が必ず開けると信じて,腐らずに,最後まで自分を貫き通し,栄光を勝ち取って下さい。そして,後悔をしない人生を築いて下さい。後輩の皆さん全員が力を持っています。自分を信じて努力すれば,必ず合格という頂上に到達します。頑張って,その頂上に到達して下さい。



 

明治大学
商学部商学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
将監中出身

今,自分が一番すべき事を
早期発見,早期実行


■インターネットを活用
 希望の大学を絞り込む


 指定校推薦は一般入試と比べて比較的楽だというイメージがあると思います。指定校推薦で合格した私は,それに対して反対はしませんが,内定が決まるまでの日々は決して楽なものではありませんでした。
 指定校推薦に限らず推薦入試は,3年間の学校生活を見られる入試形式なので,入学してからすぐの約3年間が入試勉強期間だと考えてもいいと思います。
 私の大学入試までの学校生活を具体的に紹介していこうと思います。
 まず,大学についてですが,出来るだけ早く,そして出来るだけ多くの大学を調べた者が,有利だと言っても過言ではないでしょう。調べる具体的な内容は,入試の受験資格(評定平均値,資格,履修科目など),試験内容,小論文の課題図書,試験日などは,最低限必要なものだと思います。これにより,受験可能な大学,不可能な大学の区別,そして何より,「今,自分が一番すべき事」を早めに把握することが可能となるのです。
 私は,2年次に明治,法政,中央などといった,商,経営学部の有名な大学をインターネットで調べ,その中から,明治大学の商学部を公募制推薦で受験することを目標にしました(明治大学の商学部の指定校推薦枠は,昨年度は無かったため,当初は公募での受験を考えていました)。インターネットが自宅で使用出来ない場合は,学校の図書室や,進路指導室のパソコンを貸してもらうといいと思います。
 大学を調べる際,オープンキャンパスにも是非参加することをお勧めします。これには,交通アクセスの確認,校風の確認,模擬授業や学部ガイダンスの体験,そして自分の名前を大学側に覚えてもらえる,といった利点があるのです。

■受験資格は日商簿記2級以上
 委員や室長の経験は有利


 明治大学商学部の公募制推薦の受験資格は,日商簿記2級以上取得,評定平均値4.0以上ということだったので,私は,学校の定期考査,日商簿記3,2級合格を目標に学校生活を送ってきました。授業中はしっかりとノートを取り,試験前最低3週間前から試験勉強をするようにしていました。日商簿記に関しては,2年次の2月に3級を合格することができなかったので,背水の陣を敷いて3月から専門学校に通い,6月に3,2級を合格することができました。
 指定校推薦を目指す人は,英検や漢検,情報のクラスであれば,簿記検やワープロ,情報処理検定といった資格を取得したり,実行委員やクラスの室長を積極的に務めたりすることも強い味方になると思います。無遅刻,無欠席も,それに越したことはないでしょう。
 私が,明治大学の商学部を志望した理由は,将来,税理士という「目標」があるからでした。「目標」があると「今,自分のすべき事」が明らかになります。その「すべき事」を早期発見,早期実行した者が,大学受験という競争社会の中でいわゆる「勝ち組」となると思います。是非,「目標」を持ってください!!



 

法政大学
社会学部社会学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
利府西中出身

指定校推薦を目指す人に大切なのは
志望動機をしっかり持つことだ


■限られた枠の中で自分をアピールするため
 三つの目標を立てて頑張った


 私の高校生活はとても充実したものであり,かつ人生の中でも忘れられないものとなりました。入学して間もない頃の学年集会で先生から「仙台育英は逆転の仙台育英なんだ」というお話を伺ったとき,「絶対に3年間絶えず努力して自分の入りたい大学に入学してやる」と心に誓いました。
 そこで,まず三つの目標を立てました。その目標とは,一日も休まずに学校に登校すること,授業を大切にすること,部活動をすることでした。入学してすぐ,仙台育英には多くの大学からの指定校推薦があると知り,自分が行きたい大学に進学するには,他の人よりも多くの武器を持つことが必要だと考えました。特に指定校推薦は限られた枠の中での競争なので,いかにして自分をアピールできるかがポイントだと思ったのです。私はこれらのことを考えた結果として,前記の三つの目標を掲げました。

■オープンキャンパスで進学の悩みが解消
 指定校推薦を希望する人は絶対に行こう


 3年間の高校生活の中で,大学で学びたいことや進学したい大学を一生懸命探しました。いくら目標を立てたところで,自分が将来何を学ぶために大学へ行くのかが分からなければ,意味がないと考えたからです。高校1年生の頃は,大学には行きたいが何を勉強すべきか明確になっていなくて悩みました。その悩みを解消してくれたのが,大学で行っているオープンキャンパスでした。オープンキャンパスはパンフレットだけでは分からない部分を確認できたり,実際に模擬授業を受けることによって,自分の学びたいことが見つかったりしました。ですから,指定校推薦を希望している人は,絶対にこの機会を逃してはいけません。
 私が指定校推薦に臨むにあたって一番大切だと感じたのは,志望動機をはっきり持つということです。指定校推薦で大学に進学するということは,学校の代表として進学するのであり,生半可な覚悟では後輩,そして学校にも迷惑がかかります。指定校推薦を考えている人たちは,絶対にこの大学に入るんだという気持ちを失わず,自分がその大学に入るには今どうすれば良いのかを考え,それに向かって最善の努力をしましょう。



法政大学
人間環境学部人間環境学科1年

平成19年3月フレックスコース卒
台原中出身

怪我を乗り越えたことで
一回り大きく 成長しました


■災い転じて福となす!
 自分を見つめ直すきっかけに


 小学生からの夢はプロ野球選手になること。高校でも存分に野球をやりたかったので,練習時間がたっぷり確保できるフレックスコースを選びました。家からも通えたのですが,少しでも多く野球に打ち込みたかったので,親元を離れ寮に入りました。
 2年生の夏,大きな試練がありました。バッティングピッチャーをやっていたとき,あごに打球が直撃。その瞬間,ボキッと骨が折れたのが分かりました。3週間の入院はつらかったのですが,自分を見つめ直すことができ,結果的に良かったと思っています。それまで気付かなかったことも見えてきました。

■部員全員で勝ち取った
 甲子園への道


 仙台育英の野球部は夏,5年ぶりで憧れのの甲子園に出場しました。自分は試合には出ることはできませんでしたが,ベンチ入りメンバーに選ばれ,グラウンドで大歓声を味わうことができただけでも幸せでした。
 野球部は大人数なので,どうしてもA班とB班に分けて練習をせざるを得ません。特に3年生はB班になるとA班をサポートする立場になるケースが多いのですが,みんな嫌な顔をせずに手伝っています。
 実は,怪我が治ってチームに戻ったとき,既に秋の県大会の予選が始まっていて,初めてB班でサポートする側に回りました。それまでB班がやってくれていたことを初めて理解し,部員全員の力で野球をやっているということを実感できました。B班の力があったからA班が伸び伸び練習でき,甲子園への切符を手に入れることができたと思います。

■毎日の野球ノートで
 社会への関心を高める


 野球部では練習が終わった後に,個々に野球ノートをつけることが義務づけられています。その日の練習の反省だけでなく,関心を持ったニュースに関しては新聞を切り取って感想を書いたりしました。練習で疲れ切った体でノートをつけるのはかなりきつい作業でしたが,社会への関心が高まったり,野球以外の一般常識を身につけたりすることができました。自分が指定校推薦で入れたのは,一つには,このノートのおかげです。また,怪我を乗り越えたことで精神的にたくましくなり,何事も諦めずに頑張ったことが,良い結果につながりました。
 東京六大学に進学が決まった仲間もほかにいますので,いずれ神宮球場で元チームメイトと戦える日を楽しみにしています。




法政大学
工学部システム制御工学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
利府西中出身

両立の厳しさを乗り越えた
先に合格の知らせが 待っていました


■練習がきつかった分だけ
 達成感を味わえた


 勉強漬けの高校生活は嫌だったので,敢えて部活との両立を選び,3年間ボクシング部で頑張りました。ボクシングは中学校でやったことのないスポーツだったので面白そうだと思って入部したのですが,練習はかなり厳しく,勉強との両立は想像していた以上にきつかったですね。でもそれだけに高校総体が終わって引退した時は,何とも言えない達成感がありました。

■リング上での経験があるから
 本番での度胸は満点


 進路に関しては,理系の勉強が好きだったので「工学部で学び,将来は自動車関係に進みたい」と漠然と考えていました。ハッキリした目標が定まったのは法政大学のオープンキャンパスに行ってからです。伸び伸びした雰囲気で,自分の個性が出せそうな学校だというのが第一印象でした。工学部の教授と話をして授業の内容を聞いてからは,「絶対に入りたい」と強く思うようになりました。
 試験は自己推薦書と面接だけです。自己推薦書では部活と勉強の両立をメインにアピールしました。面接は試験官の先生二人に対し,僕一人でしたが「楽勝でしたね(笑)」。リングに一人で立つという経験を何度となくやってきたので度胸はありました。先輩に対する礼儀も部活で厳しくしつけられていたので,ありのままの自分を出せればいいという思いがあり,緊張することはありませんでした。

■毎日続けることを最優先に
 短時間で集中力を発揮


 部活を引退するまでは,早めに登校して続けた授業前の1時間と授業中だけが勉強時間でした。限られた時間しかないという緊張感が集中力につながったと思います。どの教科も難しいことはやらずに教科書中心。毎日コツコツ続けることを最優先に考えました。
 練習で疲れ切って家に帰るので,正直なところ,「もう部活はやめよう」と毎日のように思いました。でも朝になると,また頑張る気持ちが湧いてきました。「中途半端にやったら悔いが残る。部活だけでなく勉強もだめになる」と,気持ちを奮い立たせました。
 今思うといい経験になりました。「やればできる」という自信は,これから先もいろいろな場面で生きてくると思います。



 

法政大学
デザイン工学部建築学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
岩沼中出身

異なった環境で勉強することで
大きな刺激を受ける


■当初は一般入試を目標に
 文武両立の道を探る


 私は部活動をしていたため,勉強に力を入れたとは言い難いと思っています。しかし,勉強で疲れた分の息抜きの場として部活動を考え,両立することができたと思います。
 当初,指定校推薦は考えずに,一般入試を目標にしていました。そのため,2年生の1月から,他校の受験の雰囲気をつかみながら受験勉強もできるように,予備校へ通い始めました。学校の授業しか知らなかった私は,予備校では驚かされました。2年生の1月には3年生が受けるセンター試験を模試として受け,その後どのように勉強すれば合格ができるかを,二者面談で話し合い,受験ということを改めて実感することができました。

■長期休みの間は
 家で怠ける時間をつくらない


 夏期や春期も予備校の講習を受けました。良かった点は,家で怠ける時間をつくらなかったことと,浪人生と一緒に受講することができたことです。教室はだいたい満杯で,先生に質問する人が多いため,列ができるほどでした。そのような体験をしたことで焦りが出て,早くから「勉強をしなければ負ける」といった感情になったのが,合格につながったと思います。
 センター試験を受ける人は仙台育英の生徒だけではありません。他高校の生徒も当然受けるので,他高校の学力やレベルを早期に知ることも合格への近道です。



 

中央大学
理工学部電気電子情報通信工学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
沖野中出身

練習で身に付いた精神力と集中力を
日々の勉強に生かす


■部活との両立は厳しいが
 得るものは大きい


 仙台育英学園で過ごした3年間は文武両道を目標にしてきました。特進の授業の進度が速く,内容の濃い授業を受けながら,毎日部活動をするのはとても大変でした。しかし,これを3年間やり通したということが,大学を合格するための大きな要因になったと思います。厳しい練習で身に付いた精神力や集中力は日々の勉強に生かすことができ,また,普段の学校生活ではなかなか学べない礼儀は,推薦の面接でとても役に立ちました。今,部活動をしている人は最後まで諦めずに続けることを勧めます。部活動によって勉強をする時間が減ってしまうと思うかもしれませんが,それ以上に返ってくるものはたくさんあると思います。諦めずに続けることができれば,必ず結果はついてくるので頑張ってくささい。

■自分の思いを文字で表現するのに苦労
 数多く書くことで小論文を克服


 指定校推薦では面接と小論文がありましたが,小論文にはとても苦労しました。最初は書いても書いても内容がまとまらず,自分の書きたいことを文字で表せませんでした。しかし,様々な課題の文章を先生に添削して頂いたことで次第に自信がつき,思うように書けるようになりました。私は試験ぎりぎりまで,時間内に書くというのが苦手でした。内容は少しずつ良くなってきたものの,時間内に書き終わらないということが多くありました。これを克服するために,とにかく多く小論文を書き,文章を書くことに慣れるようにしました。
 指定校推薦でも不合格になる例があると先生方から聞かされたので,試験の日まで気を抜かないことが大切だと思います。なかなかうまくいかなこともあると思いますが,諦めずに頑張ってください。



 

中央大学
理工学部電気電子情報通信工学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
岩沼西中出身

周囲に支えられ手にした合格
今なら堂々と「夢がある」と言える


■現場を見て生まれた電気技術者への夢
 「自分には探究心がある」と自信を持って


 高校生になってから,先生に「夢はなんですか」と聞かれても,私は答えることができませんでした。その後,いろいろな大学のパンフレットを読むうち,「大学は夢を叶える場所」という言葉が印象に残るようになりました。その頃から,私は大学を選ぶ前に,自分の将来の夢というものと向き合おうと思い始めたのです。
 そんな私が夢を得ることができたのは,父の会社へ見学に行ったのが大きなきっかけでした。私の父は精密部品加工の仕事をしています。そこで,電気技術者に出会い,話をすることができました。また,実際に電気配線をしている現場を見て,自分でもやってみたいと思いました。そして,その経験を志望理由にして,指定校推薦を受験の手段の一つにしようと考えました。
 しかし,大学に入りたいという願望だけでは推薦はもらえないだろうと思いました。自分には何かアピールできるものがあるのだろうか。そう考えながら高校生活を振り返ったとき,高校2年の文化祭の本番1カ月前に組んだバンドのことを思い出しました。学校の授業でアコースティックギターに触れたことはありましたが,文化祭で使用するのはエレキギターで最初は戸惑いました。しかし,そのとき私の中で,新しいことに挑戦し,学ぼうという探求心が頭をもたげてきたのです。このときの経験から,自分には電気技術者に求められるであろう探求心があると自信を持った私は,それをしっかりとアピールし,その結果,指定校推薦の内定をもらうことができました。

■苦手で嫌いだった小論文
 何枚も書くうちにその大切さが理解できた


 次に必要となったのは小論文と面接の対策でした。基本的なことは学校の先生に指導していただき,また自分に適した本を書店で探して,必要な知識を吸収しました。最初は小論文が苦手で嫌いでした。でも,何枚も書いているうちにその大切さが理解できました。それまでの日常の生活では,特に意識しなかった社会現象や世界情勢に対し,自分なりに考え,その思いを小論文というものを通して表現できるようになったからです。そして,大学の先生は小論文を通して,私の考え方や姿勢を読みとろうとしているのだと気が付きました。それからは小論文が好きになり,書いたものを友達にも読んでもらうようになりました。
 このような経験を通して,私は大学に合格することができました。夢と向き合ったことで得ることができた合格です。周囲の友達,親,先生方に支えられて得た合格であります。今の私には夢がある。今なら堂々とそう言うことができます。



 

学習院大学
文学部哲学科1年

平成19年3月外国語コース卒
青葉中出身

好きこそものの上手なれ
授業を楽しむことが合格につながる


■とりあえず授業に積極的に臨んでみる
 積極的に受ければ受けるほど面白くなるはずだ


 指定校推薦で大学に合格できた要因は,授業を楽しんだことだと思っています。中学生のときは,勉強がそれほど好きではありませんでしたが,仙台育英に入学し,指定校推薦を受けるためにも,とりあえず授業に積極的に臨むことにしました。そのうちに本当に勉強が好きになり,心から授業を楽しみ,意欲的に取り組むようになったのです。その後,定期考査の成績も自然とついてきました。
 授業は積極的に受ければ受けるほど面白くなってきます。「この授業面白くないなあ」と思う前に,まず自分の授業に臨む姿勢を見直すと良いと思います。どんなことでもいいので疑問点を見つけ,先生に質問することを繰り返していくと,次第に興味が湧くようになります。授業が好きになれば,その科目は自分の得意科目になるはずです。「好きこそものの上手なれ」です。
 このような姿勢で3年間過ごした結果,勉強に対する積極性が認められ,指定校推薦で希望どおりの大学に合格することができたのだと思います。



 

学習院大学
経済学部経営学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
東華中出身

3年間試行錯誤を繰り返し
新しい自分に出会えた


■「逆転の仙台育英」で
 野望にも思えた大学進学を実現


 仙台育英に入学するにあたり,ある野望を抱いていました。それは,「逆転の仙台育英」といわれるこの学校で,自分自身を覚醒させ,必ず大学に進学したいという思いでした。中学時代,何もかもが中途半端だった私を考えれば,かなりの野望でした。それが今,実現することができたのです。

■新しくスタートした商業選抜クラスで
 全商簿記第一級合格という結果を残す


 この3年間,私はいろいろな資格に挑戦してきました。ワープロ検定,英語検定,漢字検定など,資格を取得することで,私自身の教養と自信を高めることができました。検定の中でも,私が特に力をいれたのは簿記検定でした。私は仙台育英の商業選抜クラスの一人でした。初めての選抜クラスということもあり,学校のためにも結果を残さなければならないというプレッシャーもありましたが,プレッシャーを感じながら学習することにより,精神面も強くなりました。日々検定取得のために努力した苦労が全商簿記第一級合格という形で結果を残すことができました。今では簿記は得意科目となり,私をアピールするための最大の武器となりました。
 大切なことは,何か一つ,自分が「これだけは絶対に誰にも負けない」という自分の特技をつくることです。人間には得意不得意があり,長く関心を持てる特技を探すことは難しいことだと思います。試行錯誤を繰り返し,新たなことへ挑戦し,その中で新しい自分に出会える事もあります。私はこの3年間で,新しい自分に出会うことができました。大学4年間,いろいろな事にチャレンジして特技を増やし,有意義な大学生活を送りたいです。



 

東京理科大学
理学部物理学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
千葉 栗ヶ沢中出身

どんな些細なことでもいい
やりたいことを見つけて大学選びを


■普通に授業を受け定期考査でしっかり
 結果を残していれば評価は心配ない


 私はしっかりとした社会人になるために,大学進学は欠かせないと思っていたので,仙台育英に入学した頃から大学に進みたいと考えていました。最初は一般入試で受けようと思っていましたが,先生や親に指定校推薦を勧められ,ちょうど行きたいと思っていた大学の学部学科があったので,この受験方法を選択しました。
 指定校推薦で受験しようと考えたのは校内模試の終了後だったので,推薦を受けるために努力したのは自己推薦文を書くことぐらいでした。私は普段から普通に授業を受け,定期考査でもしっかりとした成績を残していたので,評定平均値や授業態度という点で問題はなかったと思います。だから,学習評価を上げるために努力したことはありません。当たり前にすべきことをやっていれば,学習評価は絶対にいいはずです。定期考査も普通に授業を受けてさえいれば,2週間前からでも,よほど能率が悪くない限り,しっかりとした成績を残せるはずです。
 自己推薦文は3年になってすぐに,自分で用紙の最後まで1回書いて,先生の添削を受けておいてください。それを基盤に,校内模試が終わった後に書き直せばいいと思います。
 私は試験前や宿題が出たとき以外は,基本的に家では勉強しませんでした。前述のとおり,授業を普通に受けて,その際の内容をしっかり理解できてさえいれば大丈夫だと思います。もし授業の内容を理解できず不安に思うなら,家ではなく放課後学校に残って勉強した方がいいでしょう。その方が先生に質問することもできるし,家でやるより集中できます。
 また,英検や数検などの検定にも積極的に挑戦するといいと思います。受かれば,それが自分のアピール材料になるし,もし受からなくても,その間勉強したことは無駄にならないからです。

■得意なことや興味のあることを
 きっかけに受験大学を絞り込む


 休日は自分の趣味や好きなこと,興味のあることをやるといいでしょう。そうすることで自分の得意なことや興味のあることがはっきりとしてくるし,気分転換にもなると思います。
 私は受験大学を絞り込むとき,まず自分の得意なことや興味があることは何かをよく考え,次に自分のやりたいことを十分に実現できる所を3,4カ所選びました。私は高校1年のとき,数学や物理をやっていて楽しいと感じるようになり,ある本に書いてあった「相対性理論」に興味を持ったので,物理学科を志望することにしました。そして,大学では研究を中心に行いたいと思い,研究が盛んな大学や大学院に進む人数が多い大学を選びました。どんな些細なきっかけでもいいので,自分のやりたいことを見つけて大学を選ぶことをお勧めします。
 最後に大学受験を成功させるには,学校での授業や行事には積極的に臨み,学校や先生の力をしっかり借りることです。そうすれば,大学合格もそう難しいものではないはずです。



 

東京理科大学
工学部建築学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
東向陽台中出身

家族との話し合いの大切さを実感し
進学の希望を受け入れてくれた父母に感謝


■私大の中で一番魅力を感じた東京理科大学
 指定校推薦があると知り思い切って相談した


 私が大学進学,特に推薦入試を選択した理由は,より高いレベルで学べる大学に入れるかもしれないということと,高校生活における日頃の努力を評価してくれる点に魅力を感じたからでした。
 初めは国立大学を目標としており,私立大学のことはあまり考えていませんでした。しかし,国立大学一本というわけにもいかず,私立大学の併願も視野に入れ,いくつかリストアップしました。その中で一番魅力を感じたのが東京理科大学でした。しかも指定校推薦があると知り,以前,両親と推薦入試について話していたとき,「東京に行くなら国立大にしてほしいけれど,東京理科大学ならそれだけ価値のある大学だから,ここならいいんだけどね」と言っていたことを思い出し,思い切って持ちかけてみたのです。すると,「だめもとで出してみたら」と言ってくれたので,志望することができました。このときの両親の言葉がなければ,今の自分はいなかったと思うので,家族との話し合いの大切さを実感したと同時に,OKを出してくれたことに感謝しています。

■チャンスは少しでも多い方がいい
 1年生のうちから定期テストに力を入れよう


 結果として指定校推薦となりましたが,合格することができたのは,常日頃から勉強を継続してきたことが大きいと思います。指定校推薦は何より評定平均値を十分に満たしていることが第一条件なので,3年間の定期考査が大切でした。また,面接練習もとても大切だったと思います。
 1年生から大学入試を真剣に考えていたわけではありませんが,チャンスは少しでも多くと思い,定期テストには力を入れていました。授業の内容は直接入試に役立つことばかりだったので,基礎をしっかりと固めることができました。今思うと,日頃の努力がいかに大切かということを身をもって体験した受験でした。
 また,合格できたのは,面接練習などでご指導いただいた先生方,私の希望を受け入れてくれた父母のお陰です。そのことをしっかりと心に刻み,大学生活を送っていこうと思います。3年間多くのことを学ばせていただいた仙台育英学園にとても感謝しています。ありがとうございました。



 

日本女子大学
人間社会学部心理学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
村田第一中出身

大学を目指す人には最高の条件
指定校推薦制度の特権を活用しよう


■課外活動で幅広い人と触れ合い
 心理学に興味を持った


 仙台育英に入学した理由の一つに,大学進学がありました。仙台育英は県内でトップの現役大学合格の実績を誇っており,授業の内容やクラス編成,そして先生も立派な方が揃っており,毎日充実した日々を送ることができ,仙台育英に入学して本当に良かったと心の底から思っています。
 私はシャトルバスで通学しており,部活動が思うように出来なかった分,中学校1年生の時から続けていたジュニアリーダーの活動や,ボーイスカウトの活動に全力を注いできました。幅広い年齢層の方とふれあう機会に恵まれ,心理学という学問に興味を持つようになりました。

■指定校の枠を利用して
 よりレベルの高い大学へ志望を変更


 3年生の受験の時期になり,初めは指定校で受験する気はなく,AO入試で違う大学を受験しようと考えていました。しかし,せっかくたくさんの指定校の枠があるのだから,もっとレベルの高い大学を受験してみようと思ったのです。ボランティア活動や学校行事の司会などをやっていたことが良かったのか,校内推薦が通り,合格へ繋がりました。特に学校行事はとても貴重な体験をさせていただいたと感じており,声をかけてくださった先生方には本当に感謝しております。
 仙台育英は大学進学を目指す人には最高の条件が揃っている学校だと思います。仙台育英に入学したからにはぜひ,指定校推薦制度を活用するのをおすすめします。私もこの推薦制度を利用しなかったら絶対合格できなかったと思います。普段の生活態度に気をつけ,部活動やその他,自分が誇れる活動を続けることが大切だと感じています。また,これらの活動を続けることにより,たくさんの人と接することと思います。その出会いや機会を大切にすることで,大学の選択肢が幅広くなり,考えの視野も広がると思います。
 自分の夢を叶えるため,仙台育英で有意義な高校生活を送ってください。



 

日本女子大学
家政学部家政経済学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
八木山中出身

急な上達は望めない
日頃からの心がけが大事


■小論文対策は新聞が効果的
 記事の要約や自分の考えをまとめる


 推薦入試を目指した理由は,志望する学科に入るためのチャンスを増やしたいと思ったからでした。
 しかし私の評定平均値は,あまり良くなかったので,校内選抜の際,自己推薦文で頑張ってアピールするしかないと思いました。なぜ自分がその大学のその学科に行きたいのかを明確に伝わるよう文章を書いたのですが,普段文章を書きなれていなかったため,苦労しました。日頃から文章をきちんと書くよう心がけていた方が良いと思います。
 大学の試験に小論文があったのですが,私はそれまで小論文を書いたことがなかったので,最初は何をすれば良いのか全く分かりませんでした。そこでまず,毎日テレビのニュースや新聞を読み,様々な社会問題について考え,それらについて自分の意見をしっかり持つことを心がけました。また,新聞の記事の要約をしたり,その記事に対する意見をまとめたりする練習をしました。校内で選ばれてから試験までは時間があったので,小論文対策を始めるのが遅れた私でも,何とか間に合わせることが出来ました。でも,やはり普段から新聞を読んでおけば良かったと強く思いました。

■焦って予備校に行くよりは
 学校の授業を受けることが大事


 私は,1年生の時から推薦入試を希望していたわけではありませんが,よほど体調が悪くない限り学校は休まず,遅刻をしないようにしていました。また,当たり前のことですが授業をしっかりと聞き,授業中にその教科を理解するよう努力しました。その甲斐あって指定校推薦で合格出来たと思います。焦って予備校に行くより,学校で授業をきちんと受けることが大事です。
 一番大切なのは先生方を信頼して様々なアドバイスを頂き,それを自分で生かすことだと思います。



 

日本大学
国際関係学部国際交流学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
広陵中出身

部活と勉強に明け暮れた3年間
遊ぼうという気持ちは起きなかった


■練習がオフの日は
 普段ケアできない体調管理に当てる


 入学から指定校推薦を目標に頑張ってきました。その中でも勉強と部活を両立してきました。遊ぶことを考えたことはありませんでした。部活は,月曜日がオフでしたが,ストレッチでケアできない所を接骨院でほぐしてもらうといったことの繰り返しで,体調管理には気を遣っていました。勉強に関しては,家に着く時間が遅く朝起きる時間が早かったので,電車の中や空いている時間を見つけ取り組みました。1週間前から部活がテスト休みに入り集中して勉強をこなすことができました。ここで大事なのが「集中力」です。部活で頑張る集中力と同じことなので,謙虚さを持ってやればいい。点は取れます。

■常に感謝の気持ちを持っていれば
 必ずいい方向へ導かれる


 部活はしたほうが良いと思います。試合に出られればなお良いですが,仮に出られなかったとしても3年間続けていればとても大きい評価となります。
 私が3年間で学んだ一番大事なことは,「支えてくれている方々に感謝する」ということでした。この気持ちは高校だけでなく一生大事にしていかなくてはなりません。その大切さを,受験の時期に感じてください。1人ではできないことが必ずあります。常に感謝をしていれば絶対に自分のために力を貸していただけます。
 大学を決めるまでたくさん悩みました。先生や家族と話し合った上で決定しました。最終決定したのが7月の三者面 談で,予想していた以上に時間がかかりました。そして8月の下旬までに自己推薦を書き上げ9月に校内の内定が決まりました。本番が11月だったので2カ月間小論文と面 接に力を入れ頑張りました。本番は,失敗することなく無事合格することができました。合格した後は,合格してない人の事を考えて自分の大学のための勉強をしました。
 今からでも遅くはありません。自分の事をしっかり考えて勉学にスポーツに励んでください。



 

日本大学
工学部建築学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
仙台第二中出身

評定平均が規定値を満たすよう
定期テストで点を取る努力を


■指定校=合格ではない
 その厳しさを3年生になって実感


 指定校推薦を受けたいと考えている人に理解してもらいたいのは,指定校=合格ではないということです。受けたら必ず合格するというイメージだけは持ってはいけません。後々苦労することになります。
 私はずっと指定校=合格だと思い続けていました。しかし,3年生になってみると,指定校は難しいものなのだと実感させられました。他のコースや同コースの人と競い,それに勝たなければ内定は取れません。
 一番大変なのは評定平均を上げることです。指定校推薦を希望する場合,評定平均が規定値を満たしていなければ話になりません。そのためにはまず,定期テストで点を取る努力が必要です。私は1年生のときの成績が思わしくなく,大変苦労しました。

■3年の校内模試の結果が合否に関わる
 今からでもすぐ机に向かい勉強しよう


 そしてもう一つ,指定校推薦で合格を決めるための重要なポイントがあります。それは,3年で行われる校内模試の結果 です。この結果がかなり合否に関わってきます。また,できるだけ自分のアピールポイントを増やしておくことも大切です。
 このように指定校推薦は簡単なものではありません。もし指定校推薦で大学に行こうと考えているのなら,今からでもすぐ机に向かい勉強することをお勧めします。



 

日本大学
工学部機械工学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
増田中出身

仙台育英の先生方は受験の心強い味方
普段からコミュニケーションを取ろう


■部活をやっていない人は
 ボランティア活動に積極的に参加しよう


 私は1年の頃から指定校推薦を受けたいと思っていました。しかし,そう考えていたものの,実際にはあまり勉強しなかったため,3年生になってからとても苦労しました。
 指定校推薦を受けるためには,学校での評定と校内の模試の結果がとても重要になってきます。それを分かっていながら勉強に身が入らなかったせいで,模試の結果は散々でした。唯一のアピールポイントといえば,友達に誘われてやった校外のボランティアでした。この体験が,自己推薦書を書くときにとても役立ったと思います。部活をやっていない後輩の皆さんは,せめてボランティアに積極的に参加することをお勧めします。私は誘ってくれた友達に感謝の気持ちでいっぱいです。この場を借りて,「ありがとう」。
 それから,指定校推薦で進学したいと考えているなら,早い時期に指定校枠を確認し,一つに絞ってしまうのではなく,複数の大学を選んでおくといいと思います。「ここがダメなら次,次…」と切り替えることも必要です。

■事前に大学を訪れて雰囲気を肌で感じ取れば
 自己推薦書を書くときや面接で役に立つ


 希望する大学は絶対に見に行ってください。まずその大学の雰囲気を自分の肌で感じ取ることが大事ですし,自己推薦書や面接で非常に役に立ちます。自己推薦書は書く量がとても多いので,日頃から書く練習をしておきましょう。
 また,何よりも先生とコミュニケーションを取ってください。私は担任の先生はもちろん,1年生のときにお世話になった先生,3年生を担当している先生方にいろんな意味で助けていただきました。仙台育英の先生方が助けてくださらなかったら,指定校推薦で大学に合格することはなかったでしょう。この場を借りて感謝の気持ちを伝えさせてください。「ありがとうございました」。困ったときは先生に頼ることをオススメします。
 最後になりますが,諦めずに一生懸命頑張ってください。その頑張りをきっと誰かが見ててくれるよ。



 

日本大学
工学部電気電子工学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
しらかし台中出身

進学希望者は皆勤賞を目標に!
3年生になって努力するのでは遅すぎる


■入学直後から絶対に学校を休まない
 部活動を3年間続けるという目標を掲げた


 高校入学前から大学進学を希望していたため,入学後は絶対に学校を休まないようにするという目標を持ち,一方では,部活動を3年間続ける努力をしようと決意していました。
 指定校推薦やAO入試の際,自分のアピールになるようなこともいろいろ経験しました。例えば,仙台育英の高校入試の際,必要となる補助員を快く引き受けたこともその一つです。
 大学進学を希望する人は,まず皆勤賞を目標にしてほしいと思います。たとえ少し体調が悪くても,頑張って遅刻せずに登校してください。こういうことの積み重ねが,受験を目前にした3年生になってから重要になってくるのです。3年生になってから努力するのでは遅すぎます。入学したときからコツコツと積み重ねた努力が,大学進学へとつながるのだと思います。あなたにもできます。頑張ってください。



 

日本大学
工学部物質化学工学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
東仙台中出身

化学を広い視野で学びたくて
指定校推薦に挑戦


■無遅刻無欠席の高校生活が
 マイナス面を大きくカバー


 志望校を決めたのは,3年生の夏休みのことでした。今まであまり親密に話し合われることのなかった私の進路について,両親と共に時間をかけて話し合い日本大学工学部を受験することに決めました。
 それまで私はずっと薬学部に進学したいと考えていました。しかし,薬学部は他学部と比べると学費は高く,6年制が主です。断念して,化学という広い視野で学ぶことのできる物質化学工学科を受験することに決めました。運良く指定校推薦があり,挑戦することにしました。
 私は他の生徒より優れているところは特になく,むしろ学力の面で言うと劣っていると思います。第三者から見れば,努力不足の駄目な人間だと思われていることでしょう。そんなわけで,校内選考で落とされるだろうと全然期待していませんでしたが,推薦していただけることになって,本当に嬉しかったです。後から考えてみると,無遅刻無欠席で高校生活を送っていたことが少しは関係したのではないかと思います。私を推薦してくださった仙台育英学園には本当に感謝したいと思います。



 

専修大学
法学部法律学科1年

平成19年3月外国語コース卒
古川中出身

努力すれば必ず将来の扉が開く
日頃の勉学や定期考査対策に励もう


■大学イコール自分の将来
 選択は知名度や偏差値に囚われず慎重に


 早い時期から法学部への進学を決めていたので,大学選択に多くの時間を費やすことができました。そして,オープンキャンパスや大学フェアなどにたくさん参加し,自分に合った大学を探す努力をしました。
 大学は自分の将来への第一歩だと思っていたので,慎重に選びました。誰でもそうだと思いますが,大学に行くなら,知名度,偏差値が高い所にしたいと考えるはずです。私もそうでした。しかし,じっくり考えたとき,憧れだけで選んだ大学を受験して,確実に合格できるのか,入学して自分はどうするのかと気付き,頭が真っ白になりました。私は知名度や偏差値に囚われているだけで,大学の内容について何も知らなかったのです。大学選択はとても大事なことです。中途半端な気持ちで選んではいけません。大学イコール自分の将来だということを忘れないでほしいと思います。
 次に,私が指定校推薦合格にこぎつけるまでのことを書きます。まず,指定校推薦やAO入試,一般入試にかかわらず,常日頃の勉学,定期考査対策に励むことが一番大事だと思いました。常に勉強する姿勢を持ち,定期考査で上位にいれば,希望する進路が開けてくると思います。それから,行事に参加したり,資格を取ることも大事です。特に指定校推薦やAO入試を希望している人は,これらのことに積極的に取り組みましょう。高校生活も充実したものになると思います。
 努力した人には,必ず将来の扉が開くはずです。ですから,一日一日を大切にして勉学に励み,友達と学校行事に参加して,楽しい高校生活を送ってほしいです。

■小テストの勉強を習慣にして苦手な英語を克服
 「ネクステージ」1冊でほぼ全ての勉強ができた


 最後に,私がオススメする勉強法を一つ紹介したいと思います。英語についてですが,私は英語が苦手で,なかなか考査の点数が上がりませんでした。外国語コースでは,毎日国語,英語の小テスト(PLP)をしています。しかし,英語だけはどうしても苦手意識があり,あまり勉強しませんでした。
 3年生になり,このままでは大学に行って困ると思い,一日おきですが,必ずPLPの勉強をすることを習慣付けました。内容はネクステージです。この本1冊でほぼ全ての勉強ができます。以前は単語帳を使っていたけれど,なかなか覚えられませんでした。しかし,ネクステージに出てくる文で覚えてしまうと,楽に頭に入り,PLPのテストだけでなく,考査など,あらゆる分野で英語の点数が上がり,英語が好きになってきました。見るだけでなく,何回も書いて,声に出して読んでみてください。続ければ,ふとしたときに必ず成果を実感すると思います。



 

専修大学
法学部政治学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
向陽台中出身

大学に入って何をしたいのか
熱い思いが伝わるように表現


■三者面談の席で
 指定校推薦の選択肢を知る


 1,2年生までは推薦制度のことは全く考えていませんでした。志望校も定まらずに,ただ「一般受験で行こう」と安易な気持ちでいました。しかし,3年生になり,自分の進みたい学部を決定し,その学部がある大学を探したところ,なんと県内には国立と私立の2校のみ。県内に進学しようという安易な気持ちでいた私は,大変焦りを感じました。
 夏休み直前,仙台駅前で東京の有名私立大学6校の説明会が開かれました。私は,そこで専修大学に出合いました。説明を聞いただけですが,「ここは自分に合っている。やりたいことが,ここで出来るかもしれない」と感じました。
 ターニングポイントが訪れたのは,三者面談でのことでした。担任の菅原先生から「指定校推薦も考えてみては」との言葉。その言葉が指定校推薦への道へ導いたのです。

■何度も自分自身と会話
 気持ちを確かめながら志望理由書を書く


 この2年間,身だしなみはしっかりと,真面目だけを取り柄に生活してきました。しかし,自分の良いところと言えるのは,それだけだったので,校内推薦で駄目かもしれないと思いましたが,駄目元で受けて見ることにしました。
 私は先生から渡された自己推薦書に,自分が大学進学を強く望む理由と熱い思いを書こうと努力しました。読み手にきちんと伝わるような文章を書くのが苦手だった私は,何度も自分自身と会話し,自己推薦書を完成させました。そして,その成果と今までの努力が認められ,校内推薦を勝ち取りました。
 しかし,喜ぶのにはまだ早く,次は大学に提出する志望理由書を書かなければなりません。志望理由書を書くにあたり,再び自分自身に,何故この大学に入りたいのか,問いました。出た答えが「大学に入って,今までに身に付けた知識を深め,進化させたい。そして,自分をもっと成長させたい」というものでした。この気持ちを志望理由書に書いて大学に提出,合格を果たしました。菅原先生の言葉が,私を大学へと導いてくださいました。本当にありがとうございました。
 何故大学に入りたいのか,大学では何をしたいのか。その強い思いを高校生活で育み,言葉はもちろんのこと,文章にして読み手に強く訴え,伝わるように頑張ってください。



 

國學院大学
文学部外国語文化学科1年

平成19年3月外国語コース卒
松山中出身

茶道部を代表したハワイセミナーが
進路選択の大きな力となった


■言葉の背景となっている
 それぞれの国の文化に興味を覚えた


 外国語コースに在籍していることもあり,世界を身近に感じることが当たり前に思えてきました。しかし,留学に興味があった私にとって,母国である日本についての知識が足りないことは,とても大きな問題でした。そこで,茶道部に入部し日本文化に触れたりするうち,それぞれの国に言葉の背景となっている文化に魅力を感じるようになりました。そして,2年生の時に,参加したアイルランド語学研修や,学校の茶道部の代表として参加した第34回裏千家ハワイセミナーを含めた数々の異文化体験が,進路選択の大きな力となりました。仙台育英学園に通 っていたからこそ経験できたことを生かして推薦入試を受けることができたのです。

■自分1人で解決しようと思わず
 先生方のアドバイスを受けることも必要


 指定校推薦の場合は,無遅刻,無欠課,無欠席に心掛けることも重要です。大学によっては,1つの大学に1名という小さな推薦枠を全コースで争うことになるので,高校生活の中の基本とも言える生活態度を常に頭の中に入れて行動することをお勧めしたいです。
 学習面においては,バランス良く評定を維持し,目標としている大学に近付けるように,自分なりに計画を立てて取り組むべきだと思います。定期考査はもちろん,3年生の第1回校内模試は,推薦基準の土台となるものです。不安に感じる部分があれば,先生方にアドバイスを受けるのも正しいことです。確かに,問題を自分で解決しようとする姿勢も大事ですが,仙台育英の先生は困っている私達を絶対に見捨てずに力になってくださるので,素直に助けを求めるのも,大学合格への鍵になると思います。私も何度もお世話になりました。
 毎日ニュースや新聞に目をとめるようにし,今の日本や世界を感じながら送る生活は必ず自分の知識となって,これからも支えてくれます。だから,決して夢をあきらめないでください。