現役大学進学者による大学合格体験記
指定校・提携校推薦
 

 

東洋英和女学院大学
国際社会学部国際社会学科1年

平成19年3月外国語コース卒
石巻中出身

毎週行われる「土曜講習」は
英検や受験対策に有効


■学校でも職場でも
 無遅刻,無欠席,無早退は基本


 1年生の頃から進学したい大学について考えていたため,多くのことを心がけてきました。
 1番気を付けていたのは無遅刻,無欠席,無早退です。やはりどこの学校でも職場でも,遅刻・欠席・早退の多い人材を欲しいとは思いません。特に遅刻には気を付けましょう。
 次は土曜講習への参加です。仙台育英では,毎週土曜日に普段の授業とは別に,受験対策の授業があります。大学入試の過去問題を解くほか,英検が近くなると英検対策もしてくれるので,非常に役立ちました。

■志望大学を探すため
 アメリカ留学中も情報を収集


 2年生の夏から3年生の春まで10カ月間,アメリカへ留学していました。英語圏のアメリカへ留学するとなると,どうしても今まで学んできた英語だけでは不十分でした。ネイティブスピーカーの英語と日本の英語はやはり異なります。多少のことしか理解できない中,周りの言葉を理解しようと一生懸命にネイティブの英語を真似したり,テレビを見たり,声を出して本を読んでみたり,多くの努力をしました。そしてアメリカに滞在している間も,両親に頼み,興味のある大学の資料を送ってもらったり,インターネットで進学したい大学を探したりしました。留学を希望する人は,留学している間でも進学したい大学について調べたりすることは大切だと思います。自分が進学したい大学へ入学できるように頑張って下さい。



 

東洋英和女学院大学
国際社会学部国際社会学科1年

平成19年3月外国語コース卒
南小泉中出身

3年間吹奏楽部に所属
夏の甲子園に応援で参加


■在卒懇で聞いた先輩の話が
 進路選択のきっかけに


 2年生の時,アイルランド語学研修に参加しました。それがきっかけで語学・文化に興味を持ち,大学進学を決めました。しかし,学部・学科を調べる以前にどんな大学があるのかさえ分かりませんでした。そんな時学校で在卒懇が開かれ,先輩方のお話を聞ける機会を得ました。その時の大学紹介で,初めて東洋英和女学院を知り,この大学なら外国語コースで学んだことを生かし,さらに向上させることができると思いました。オープンキャンパス等に参加し,自分の将来の夢に近づけるカリキュラムや制度があることを知りました。キャンパスの周りもとても緑が多く静かな場所なので,学ぶためには最適の大学です。

■授業で初めてマンドリンを練習
 プロと同じ舞台で感動を味わう


 高校3年間,吹奏楽部に所属していました。3年生の時は部長として部をまとめました。夏の甲子園では,応援として参加し,高校最後の夏に最高の思い出ができました。部長の仕事は大変でしたが,その分とてもやりがいのある仕事です。何事も最後まで続けることが大切だと思います。
 外国語コースの音楽の授業ではマンドリンを練習します。初めて手にしたときは自分が本当に弾けるのか,不思議な気持ちでいっぱいでした。練習を重ね,ニューヨーク・シンフォニック・アンサンブルとの合同コンサートでは無事演奏を終えることができました。プロをバックに同じ舞台で演奏できて,とても感動しました。仙台育英だからこそ,このような貴重な体験ができたのだと思います。
 仙台育英で過ごした3年間は,とても充実した毎日でした。これも先生方,家族,友達のおかげだと思います。仙台育英で学んだことを大学でも生かせるよう努力したいと思います。そして思い出をいつまでも大切にしていきたいです。



 

同志社大学
政策学部政策学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
白石東中出身

予習・復習のサイクルを作ることが
実力をつける一番いい方法です


■分からないところや推薦入試に
 適切なアドバイスをくださった先生方のお陰


 同志社大学に合格することができたのは,3年間積み重ねてきた努力だけではなく,担任の先生や教科担当の先生方のお陰だと思っています。授業で分からないところを質問に行くと,私が理解できるまで分かりやすく丁寧に教えてくださいました。それを家に帰ってから復習することで,着実に自分の力にしていきました。
 やはり先生方がおっしゃるように,予習・復習のサイクルを作ることが実力をつける一番いい方法だと思います。そのサイクルをきちんと保ち続けた結果,指定校推薦の受験資格を得ることができました。
 また,3年間を通して担任の先生が同じだったことも,合格につながった要因の一つだと思います。下田先生は私の性格をよく理解してくださり,自己推薦書でアピールすべきことや小論文に臨むにあたって,適切なアドバイスをしてくださいました。そのお陰で,入試のときは落ち着いて取り組むことができました。

■試験の合間に勉強した英検や漢検
 資格は自分の実力を知る目安にもなる


 定期考査や模擬試験の勉強の合間に,英語検定や漢字検定などの資格の勉強もしていました。このような資格を持っていると,推薦入試やAO入試で有利になると知ったからです。また,それまで勉強してきたことが,どれだけ実力として自分自身の身に付いたのかを知る目安にもなります。
 高校3年間を振り返って,自分の勉強のペースを作ることが本当に大事だと思いました。他の人がどんなに早く勉強していたからといって,無理に自分が合わせる必要はありません。内容が分からず,かえって手間を増やしてしまうことになりかねません。自分に合った勉強法を見つけて授業に臨み,復習することが一番の合格への道だと思います。



 

同志社大学
経済学部経済学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
寺岡中出身

1年から指定校推薦を視野に入れ
評定を上げるべくテストや資格取得に励む


■入学当時は慣れなかった勉強の習慣も
 やればやるほど結果が出て楽しいものに


 仙台育英学園に入ったのは,第一志望の高校に落ちたためでした。自身の実力不足でしたが,とても悔しく,なかなか割り切れずにいました。しかし,改めて仙台育英学園について調べてみて,学校方針がとても自分に合うものだと気付きました。そして,悔しさを忘れずにこの学校で頑張り,3年後に必ず結果を出そうと決心しました。
 仙台育英学園に入学してからは,毎日の授業の予習と復習を中心に勉強しました。初めは,中学のときはやる習慣がなかった予習や復習,70分という授業時間に慣れませんでしたが,やればやるほど結果が出るので,その時間がだんだん楽しいものへと変わりました。また,授業で分からなかったところは先生に積極的に質問し,分からないままにしないよう心掛けました。予備校は2年生から行き始めましたが,学校の授業だけで十分に基礎を固めることができるので,頼り過ぎることはありませんでした。
 私は指定校推薦で同志社大学経済学部に合格しました。指定校推薦を視野に入れ始めたのは1年生の頃です。まず評定をなるべく良いものにしようと思い,中間・期末テストを頑張りました。部活をやっていなかったので,その代わりに英語検定や漢字検定を受けて,級を取得しました。検定の勉強はどれも今後のためになるものばかりなので,いろいろな検定に挑戦するといいと思います。また,規則正しい生活をして体調を崩さないようにしました。その結果,3年間無遅刻・無欠席を続けることができました。

■新聞やイミダス,ウィキペディアも使って
 最近の経済の動きを頭に入れた小論文対策


 同志社大学を志望校にしたのは,2年生の校外研修旅行がきっかけでした。事前に大学の案内書を取り寄せて調べていた大学でしたが,実際に自分の目でキャンパス内を見学したとき,ここでぜひ勉強がしたいと強く思いました。そして,中学生の頃から社会の動きにとても興味があり,オープンキャンパスの際に受けた授業の中で,経済学に最も心惹かれ,経済学部を選択することにしました。
 校内推薦に受かった後は,小論文対策に取り掛かりました。まず基本的な小論文の書き方から始めて下田真奈美先生に添削していただき,それから,政治経済の教科書の項目にある環境や年金などをテーマに小論文の練習をしました。経済の流れはとても速いので,教科書や学校でもらう資料では十分でないことがあります。そのため私は,新聞やイミダス,ウィキペディアなどを使って,最近の経済の動きを頭に入れました。実際,試験ではあまり経済に関係のない題材が出ましたが,経済の勉強はどれも役に立つことばかりなので,全く損はありません。
 私が大学に無事合格できたのは,自分一人の力ではありません。担任の下田真奈美先生,面接の練習をしてくださった阿部先生,経済を教えてくださった池田先生,推薦してくださった加藤校長先生,その他のたくさんの方々にお世話になりました。この感謝の気持ちを忘れず,大学でも頑張りたいと思います。



 

同志社大学
商学部商学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
宮城野中出身

大学進学のためだけでなく
日々自己練磨に力を注いで


■授業を受け,与えられた課題をこなす
 平凡な生活だが日頃の努力は欠かさなかった


 2年生のとき,研修旅行でキャンパス訪問をしてから,私は同志社大学に興味を持つようになりました。入学当初は一般受験を考えていましたが,仙台育英の指定校推薦に同志社大学があることを知り,合格への確実なルートとして指定校を選択しました。
 初めから指定校推薦の枠を狙っていたわけではないので,推薦をもらうために心掛けていたことは特にありませんでした。今振り返ってみると,登校し,授業を受け,与えられた課題をこなすという,非常に平凡な高校生活だったと思います。ただし,推薦を得るためには,他の希望者との選抜という戦いがあるので,日頃の努力は欠かせません。好成績をキープするのはもちろんのこと,資格を取得するなど,自分のプラスアルファになるものを身に付けることが大切だと思います。私の場合,英検2級を目指し,2年生で合格しました。

■文系理系を問わず英語は積極的に勉強を
 私は長文暗記で英語を得意科目にした


 大学進学のためだけでなく,日々自己練磨に力を注ぐ,これが私の大学合格の秘訣だったような気がします。また,文系理系を問わずウエイトが置かれている英語には,ぜひ積極的に取り組んでください。私は長文暗記という方法で英語を得意科目にしました。
 今日,大学受験は多極化,複雑化が進んでいます。学校から与えられる情報だけでは絶対に足りないので,早期から危機意識を持って情報収集することをお勧めします。きっと自分に適した受験方法が見つかるはずです。高校3年間は本当に短いものです。これから受験を迎える皆さん,一日一日を大切に,充実させていってください。
 最後に,進路指導にご尽力くださった斎川先生をはじめ,ご指導くださった諸先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。



 

立命館大学
産業社会学部産業社会学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
幸町中出身

獅子太鼓部に所属
授業では学べない体験を推薦に生かす


■授業に集中し復習を徹底
 参考はあくまでも参考程度に


 指定校推薦で大学を受けようと思った理由は,高校3年間で積み重ねてきたことを評価してほしいと思ったからです。
 私は,仙台育英獅子太鼓部に所属し,2年生の後半からは部長を務めていました。学業と部活の両立は大変でしたが,授業では学ぶことの出来ないボランティア活動の大切さや,集団生活の辛さと喜びを感じることができました。
 勉強面では,とにかく内申書の評定を下げないように定期考査対策を重視しました。先生方の授業中の話をよく聞き,きちんと復習をすることが得点に結びつく最善の方法だと思います。私自身,参考書を使った勉強はほとんどしていません。参考書はあくまで「参考」書なので,多く購入するよりは自分に合った参考書を何度も繰り返し復習したほうがよいでしょう。また,放課後の課外講習を大いに活用し,忘れかけていた授業の内容を再確認することをおすすめします。

■大きかった周りの支え
 競争し励まし合った友の存在も


 生活面では,無遅刻,無欠席,無早退を心掛け,その結果,2年連続皆勤賞をとることができました。高校生活では,勉強だけでなく健康にも気を配ることが大事です。
 指定校推薦で合格できた一番の要因は,周りの人たちの支えにあったと思います。身近で温かく見守ってくれた両親。自分の気持ちを理解してくれた先生。競争し励まし合った友達。この人たちの中の一人でも欠けていたら,私はここまで頑張ることができなかったでしょう。私の心の支えになってくれた人たちに心から感謝します。本当にありがとうございました。
 最後に,これから大学受験へ向かう人達におすすめしたいことは,メリハリのある生活をすることです。長時間勉強し続けても頭の中に入りません。勉強の合間に休息を挟んだほうが,一見無駄のようですが効率よく学習を続けられます。 身体に無理をしないで,ほどほどに受験勉強を頑張ってください。



 

立命館大学
理工学部物理科学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
加茂中出身

絶対に入りたいと思える大学を
一つ決めてください


■私にとって理想の学部の推薦入試は
 逃すことのできない絶好のチャンスだった


 私が受けた推薦は,指定校推薦とは少し異なる高大連携特別推薦という協定校推薦でした。この推薦の入試方法は変わっていて,5月から7月までの間の2週間に一度ネットで講義を受け,夏休みに2日間講義と学校説明も受けたら認定書をもらいます。それと志望理由書を一緒にし,指定校推薦と同様に提出するというものです。
 私は高3になるまで一般入試を受けようと思っていましたが,高3に上がったばかりの頃に,担任の先生からその入試方法を聞き,それから推薦入試を考えるようになりました。
 私は物理学が好きで理工系の大学への進路を希望しており,そんな私にとって,立命館大学理工学部の推薦は,逃すことのできない絶好のチャンスでした。私はすぐに学校内にある資料,インターネット,書店などで大学の情報を調べました。すると,立命館大学には,私がやりたかった物理学の最先端の技術を持つ機械があることなどが分かり,ここならやりたいことができると,推薦入試に挑戦することを決意しました。

■なぜその大学でなければならないのか
 その自問自答が推薦入試の時に役立つ


 皆さんの中には,自分の地元から離れ,遠くの地方の大学へ行くことに抵抗がある人もいると思います。しかし,大学とは自分のこれからの人生を決める場所でもあるので,遠くの地方にある大学だから諦めるのではなく,自分の夢を実現できる大学と,そこに進むための方法を早く見つけることが重要です。まずは自分の夢に近付ける,絶対に入りたいと思うような大学を一つ決めてください。そして,なぜその大学でなければならないのか自分自身に問い掛けてください。その自問自答が推薦入試の時にとても役立つでしょう。
 推薦で最も重要視されることは,なぜその大学でなければならないのかという理由や,他人にはない自分だけの良い個性,資格などを持っているかどうかということでしょう。推薦入試は自分の意見が問われるので,ある意味,一般入試並に難しいものです。安易に考えず,なるべく早い時期に決断すること。それが勝敗の決め手になると私は思います。



 

立命館大学
理工学部環境システム工学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
台原中出身

立命館大学にどれだけ入りたいか
自分の思いを書いてつかんだ合格


■合格するために一生懸命書いたレポート
 普段の生活態度や出席率も重要に


 2年生まで,どの大学を受けるのが一番良いのか悩んでいましたが,自分で指定校の大学を調べているうちに,少しずつ絞り込むことができました。そして最終的に,立命館大学理工学部環境システム工学科を選びました。
 立命館大学は指定校推薦もありますが,私は立命館大学高大連携特別推薦という推薦方法で受験しました。この高大連携特別推薦とは,定期的に立命館大学のweb講義を受けてレポートを提出すれば,受験資格が得られるという推薦制度です。私は合格するために一生懸命レポートを書きました。そして,学校生活でも,遅刻や欠席をしないように心掛け,定期考査もできるだけ点が取れるよう,復習に力を注ぎました。
 推薦合格のためには,学力や評定はもちろんですが,普段の生活態度や出席率もものすごく重要だと思います。私はこれらのことを頭において生活してきました。

■校内でも大学でも面接や小論文のない
 推薦方法で自分をどうアピールするか


 そして,一番大切なことは,希望の大学に入りたいという気持ちだと思います。私が受けた高大連携特別推薦は,校内でも大学でも面接や小論文がないので,自分をアピールすることができるのは,文章しかありませんでした。自分がどれほど立命館大学に行きたいか,なぜこの大学なのか,大学では何を学びたいのかなど,その思いのたけを文章だけで伝えなければなりません。これが一番大変でした。本当に思っていないことを書こうとすると,文章がすぐ終わってしまいます。やはりどれだけ入学を希望しているかという熱い気持ちが大切なのだと感じました。
 これは他の受験方法で合格を目指す人にも,共通していえることかもしれません。皆さん,大学への気持ちをしっかりアピールできるよう頑張ってください。



 

立命館大学
理工学部建築都市デザイン学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
上杉山中出身

新しい独自の推薦入試方式で
自分の可能性を広げる


■web上で行われる講義と
 夏休みのスクーリングを受講


 昨年から始まった立命館大学の「高大連携特別推薦入試」で,理工学部の建築都市デザイン学科に合格することができました。
 この推薦方式は指定校推薦やAO入試とは異なり,高大連携特別推薦に出願するための資格が必要となります。3年の春から1週間おきに多賀城校舎へ行き,web上で行われる立命館大学の先生の講義を受けます。そしてweb上で出された課題をwebから大学へ期限内に提出します。それが夏まで続き,きちんと提出できた人は夏休み中にスクーリングがあります。立命館大学のびわこ・くさつキャンパスに集まり,生で講義を受け,後日web上からレポートを提出します。それが終わると大学から「終了証」が送られてきます。それが高大連携に出願する資格です。

■大学のことを知れば知るほど
 入学したい気持ちが強くなる


 私は,2年の秋から始まった「学びナビゲーション」というものから参加していました。この推薦は新しいので何も情報がなく,プリントを配られてもよく分かりませんでした。でも参加することによって,自分の世界が広がり,選択肢が増えると思い,軽い気持ちで参加しました。
 私は参加した時から立命館大学に入学したいと思っていたわけではなかったのですが,たくさんの講義を受け,たくさんの学科について知り,立命館大学を深く理解するにつれ,ここでキャンパスライフを送りたいと思うようになりました。実際に講義を受けたおかげで興味のある学科を見つけることができたので,入学してから予想と違ったということもなく,とても良かったと思います。
 立命館大学では合格をいただいた後,12月にはキャンパスに集まる「プレ・エントランスデー」というものもあります。仙台からは遠いしお金もかかりますが,立命館に入りたい人たちに会えるので刺激にもなるし,先に友達を作ることができるので結構安心できます。
 立命館はとても生徒思いの大学で設備もしっかりしていて,しかも簡単に入れるような大学ではありません。だから,せっかくこのような制度があり,チャンスをいただけるなら,それを活用して自分の可能性を広げるのはとても良い事だと思います。



 

立命館大学
情報理工学部情報システム学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
鶴谷中出身

自分には無理だとあきらめず
冷静かつ大胆な大学選びを


■立命館大学へ進学するための
 特殊なシステムを利用


 大学は理系への道を進みましたが,自分では文系の脳だと思っています。なぜ理系にしたか。簡単に言えば将来やりたい事が理系の職業だったからです。
 単純な理由で理系を選んだ私は,仙台育英が立命館大と提携して理系の生徒を立命館へ進学させる特殊なシステムがあることを知り,これは「占子の兎」と,さっそく申し込みをし,立命館大に合格となったわけです。
 ここまで自分の都合の良いように事が運び,ラッキーを使いまくっているような私も,2年生1年生の時からある程度自分の進む方向性を決めて,それに向かって努力をしました。それは他の人のしている努力とは違うもので,あまり参考にはならないと思います。しかしやはりその努力があったからこそ今の自分があるのだと思います。
 要するに何を言いたいのか言うと,他の人,他人の事など気にせずに,自分が何をしたいのか,それを早めに決める事がすごく重要ではないかと思います。進学先が決められない人は,とりあえず理系を選ぶと良いと思います。文系は文系の大学にしか行けませんが,理系はどちらへも行けます。

■目標となるべき道を見つけたら
 ひたすら突っ走るだけ


 そしてせっかく仙台育英に入ったのですから推薦を使わない手はありません。存分に使わせて頂きましょう。その為にも「自分の評定平均値は上げた方が良いなぁ」など,常に先の事を考えて,楽をしつつも自分の目標の為に時には苦しい道へと進まなければならない事があります。頑張らねばならない時を事前に見極める,先見の明を養う事が何より大切なのです。
 自分の進路を決める時は好きな事を考えると良いです。学校や家での暇な時にボケーッと「オレは何が好きなんだろう」などと考えて見つけた,それに関わる職業を,無理だと思わずにインターネットなどで調べて見ましょう。世の中にはたくさんの人がいるのだから,あなたの好きなことを仕事にしている人がいないわけが無いのです。必ずいます。だからそれになる為の道を自分で見つけて,あとは突っ走るだけです。
 高校で将来は決まりませんが,大学ではある程度決まります。皆さん冷静かつ大胆な大学選びをしましょう。がんばってください。



 

立命館大学
情報理工学部メディア情報学科1年

平成19年3月特別進学コース卒
寒河江 陵南中出身

学科選びで迷ったら
大学の講義を体験してみよう


■高大連携アドバンスプログラムへの参加から
 適した学科が見つかり能力もアップ


 立命館大学の高大連携特別推薦入試について考え始めたのは3年生になってからでした。1,2年の頃は,工学部に入るという漠然とした志望しかなく,何度も志望校を変えるなど,目標が定まっていませんでした。
 私の進路決定における最大の悩みは学科選びでした。漠然と工学部とは決めていたものの,たくさんある学科の中から,自分の興味に合う学科を選ぶのはとても大変なことでした。そこで私は,いろいろな学科の教授の講義を受けることができる,高大連携アドバンスプログラムに参加することにしたのです。
 このプログラムでは,webを利用して講義を受けるのですが,早くから大学の専門的分野に触れることができて,とてもいい刺激となり,大学への意欲もわいてきました。また,レポートを作成することで,自分で調べてまとめる能力がアップし,自分自身成長することができたと思います。
 このプログラムによって,私は自分に一番適した学科を見つけることができました。このプログラムに限らず,大学の講義を体験できる機会はたくさんあると思うので,学科選びで迷っている人はぜひ率先して参加し,自分に合った学科を見つけてください。

■同じ目標の仲間と過ごした3年間
 寮は勉強に集中する環境が整っていた


 生活面についてですが,私は3年間寮に住み,同じ目標を持つ友人たちに囲まれて暮らしてきました。このことは私にとってとても良い刺激となり,同時に支えでもありました。私は学校に残って勉強するより,寮に帰って勉強することの方が多かったのですが,集中して勉強したり,寮のチューターさんに質問したりと,寮には勉強しやすい環境が整っていました。
 私はこの連携校推薦を通して,改めて自分と向き合い,本当にやりたいことを見つけることができました。まだ出発点に立ったばかりですが,この仙台育英で学んだことを生かし,これからも努力していこうと思います。
 最後になりましたが,3年間ご指導くださった担任の先生をはじめとする先生方,本当にありがとうございました。そして,支えてくれた友人,お世話になった寮の方々にも感謝しています。ありがとうございました。



 

龍谷大学
経済学部現代経済学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
宮城野中出身

失敗の教訓を生かし
再募集で思いを果たす


■試行錯誤した推薦文作り
 添削を受けながら何度も書き直す


 指定校推薦で合格することができたのは,1年生から少しずつ積み重ねてきた努力の結果だと考えています。
 仙台育英に入学し経営管理選抜クラスに入った時から,経済学部の大学に入ろうと考えていました。最初から指定校推薦を狙っていたため,私はただ簿記を学んでいるだけではいけないと思いました。そこで,3年間続けようと考えたのが無遅刻,無欠席です。また,指定校推薦を受けるにあたって赤点は許されないため,常に自分の中で平均を保てるように心掛けました。
 3年間の中で一番苦労をし,しかも大変だったことは,大学に出す推薦文を書くことです。書く量が多いだけでなく,深い内容にしなければならないため,夏休みも学校へ通い,試行錯誤する日々が始まりました。2日ほど悩み考えた文章を先生に添削していただき,また,始めから書き直すという気が遠くなるような作業を何度も繰り返し,苦労と努力の末にやっと完成することができました。

■自分1人の力ではない
 多くの支えがあってこそ合格


 しかし,私の場合は,それだけで終わりませんでした。第一希望で受けた指定校推薦に落ちてしまったのです。夏休みから,相当の努力を積み重ねての結果に,大きなショックを受けてしまいました。それでもこのまま落ち込み続けても意味がなく,指定校推薦の枠も次々となくなっている現状に気付いた時,新たに気持ちを切り替え,次の大学に挑むことにしました。
 ところが,再募集の締め切りまで残り2日という大きな壁にぶつかりました。でもここで挫折する訳にはいきません。一度落ちた教訓もあるため,ひたすら必死に推薦文を書き,何とか提出することができました。このような多くの苦労を乗り越え,無事,合格することができました。合格できたのは,自分一人だけの力ではなく,担任の先生をはじめ数多くの人達の支えがあったからだと思います。これから受験を迎える後輩達も,いろいろな苦労が出てくると思います。そんな時,私の文章が何らかの形で力になれたら嬉しいと思います。



 

健康科学大学
健康科学部理学療法学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
中野中出身

将来設計がないと
勉強に身が入らない


■親の意志で決めた大学進学
 目標が定まらずに試行錯誤


 私は大学を決めるまでの経緯は次の3つだと考えています。(1)将来就きたい職業を決める(2)その職業に就くために必要な資格等がないか調べる(3)1と2の要件に合う学科のある大学を見つけて絞り込む。
 ところが私は入学当初は大学に進学するかどうかを決めていなくて,ただその場その場を精一杯過ごしていました。1年のときは,友達と騒ぐのが楽しくて,勉強なんてそっちのけでダラダラと生活していました。2学期に入る頃,父から必ず大学に行けと言われ,指定校推薦という選択肢が加わりました。定期テストに力を入れ始めたのもこの頃で,正直,選抜クラスに入れるかどうかも分かりませんでした。

■2度の入院で健康に関心
 すすむべき方向が見つかる


 2年生になり,どうにか理系選抜クラスに入ることができほっとしていたのですが,待っていたのは私には苦痛に思えた進路調査でした。というのは,進学を希望していたとはいえ,全く将来設計ができていなかったために,白紙のまま提出せざるを得なかったからです。この頃からたるみ始め,授業中の私語が多くなって,先生方に怒られてばかりいました。
 3年生になり周りの人達は進路が決まっているのに,私はまだ決まっていませんでした。そんな中,2度の入院があり,もうどうしようもないと半分諦めていた時,同じ病室の人からアドバイスをもらい,漠然ながらも方向性が決まり,現在の大学を志望するようになりました。
 指定校推薦を狙っているなら,授業態度を良くしましょう。どんなに資格を持っていても,どんなにテストで高得点を取っても,授業態度が悪ければすべて無駄になってしまうので,頑張ってください。



 

京都産業大学
経営学部経営学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
多賀城中出身

総合大学で視野を広げ,
経営に携わる仕事をしたい


■さまざまな角度から志望大学を検討
 自分の成長に最適な環境を選ぶ


 正直言って特別頑張ったというものはありません。将来何になりたいという希望も夢もありませんでした。しかし,なんとなく始めたアルバイトで経営の面白さに気付き,経営に携わるようなことをしたいと考えるようになりました。より深く経営を学べる大学を調べた結果,京都産業大学に興味を抱きました。総合大学なので同じキャンパスにはさまざまな学部があります。他学部の講義やゼミを受けることができるので,視野を広げられそうです。また,京都には昔からの日本の文化があり魅力的なので,日本人だけでなく外国人の観光客とも文化交流ができると考えました。また,学生たちは笑顔で,キャンパスの雰囲気がとても良い印象で,自分が勉強するのに最適で,自分を成長させてくれるできる大学だと思いました。

■自分は将来何をしたいのか
 どうすれば思いが叶えられるのか


 指定校推薦は,はっきり言って学校の定期テストで決まると思います。だから,まず,しっかり点数を取ることが大切です。資格も大事です。例えば,行きたい大学の推薦枠が一つだけしかなかった時に,資格があれば,他の人と競った時に優位になりします。部活をやっているかどうかで,評価は全然違います。「自分には,これがある」という特技も持っているのも有利でしょう。
 何よりも大事なのは,「自分は将来何がしたいか」ということです。自分で何か興味が持てるものを見つけ,どうしたらそれを叶えることができるかを考え,そのために必要な進路を自分で見つけてください。後輩の皆さんも,“逆転の仙台育英”で頑張りましょう。



 

関西大学
社会学部社会学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
五城中出身

自分の人生を焦って決める必要はない
回り道をしても夢は叶えられる


■三者面談で
 新たな可能性を探る


 高校生活最後の夏休みに入るまで,大学進学の意志は全くありませんでした。なぜならば,私には看護士という夢があり,看護士になるためには実習の多い専門学校へ通いたい気持ちが強かったからです。しかし,7月に行われた三者面談で,志望専門は今の力では無理だと言われ,指定校推薦を受けてみてはどうかという話し合いになりました。その時は,どうしても,看護士になりたいという気持ちが勝ってしまい夢を諦めることができませんでした。その日から,両親との話し合いが毎日のように続きました。
 夏休みに入った後,両親から,8月にあるオープンキャンパスへ行ってみてはどうかと言われ,親が関西出身だったこともあり,関西大学,同志社大学,立命館大学のオープンキャンパスに参加させていただきました。そこで,母から,何故看護士になりたいのか,看護士になってどうしたいのかを質問され,私は答えることができず,黙ってしまいました。母から,「そんなに早く決断しなくてもいいやん。もっと視野を広げて,ほんまに看護士になりたかったら,大学卒業後,専門学校に行って学んだらいい。人より,まわり道をしてしまうけど,自分の人生そんなに早く決めなくていい。もっとゆっくりでいい。」と言われました。私は,この言葉があったからこそ,大学を志望することができ,新たな気持ちを持ち,オープンキャンパスへ行けたと思っています。

■オープンキャンパスの体験授業で
 社会学の面白さを知る


 三つの大学を訪問し,いろいろな分野を学べる社会学部に興味を持ちました。社会学部なら視野を広げることができ,看護士になる時に少しでも役立つかもしれないと考えたのがきっかけです。その中で,関西大学はずば抜けて,社会学部の体験授業が面白く,教授に対しても興味を持つことができました。
 関西大学に合格できたのは,家族の支え,先生方の指導があったからこそだと思います。両親や先生方に「ありがとうございました」と言いたいです。
 普通なら,進路は,2年生の時点で決めなくてはなりません。しかし,今私が後輩達に伝えることができるのは「自分の人生焦って決める必要はない」ということだけです。まわり道をしたって,自分の夢を叶えることが出来るのなら,ゆっくり進んでもいいと思います。



 

八戸大学
ビジネス学部ビジネス学科1年

平成19年3月通信制課程卒
八戸 白銀中出身

聞くは一時の恥 知らぬは一生の恥
積極的に自分から動くこと!


■知らないままでいるより分かる努力をした方が
 よっぽど自分のためになる


 私の高校でのテーマは「積極的に自分から動くこと」でした。中学では受け身で,授業さえ聞いていれば良いというところがありました。しかし,高校ではそうもいかず,自分が分からない箇所があっても授業は先に進んでいきます。それを解消する一番の近道が自分から動くということです。授業内容だけでなく問題集などの解説で分からないところも,先生に聞いたりしました。「聞くは一時の恥,知らぬは一生の恥」という言葉はまさにそのとおり。知らないままでいるよりも分かる努力をした方が,よっぽど自分のためになるので,ガンガン聞くようにしましょう。そうすることで自分の意欲を伝えることもできます。
 私は指定校推薦で入学が決まりましたが,そのために何をしたかというと,大きなことは特にしていません。もちろん試験で良い点数をとる努力や,成績を保つ努力はしましたが,それとは別に日常にある小さなことに力を入れました。例えば,日頃の授業態度。そして,授業以外の日常生活。あくまで高校生らしく,派手になったりしないこと。いくら先生と親しく話すことができるようになっても,口調は崩しすぎず丁寧に。これらは当たり前のことですが,どうしても時間が経つにつれて慣れや甘えが出て,見落としてしまいがちです。しかし,そういう当たり前のことが自然にできなければいけないと思います。

■高校はコミュニケーションを学ぶのに最適の場
 多くの人と話すことで視野が広がり発見がある


 こういったコミュニケーションの取り方を学ぶには,高校での人間関係が一番です。同じ年齢の人が集まっていても,趣味や考え方が人によって大きく異なります。そんな人たちと親しくなったり,意見を交わし合う中から,思いやりや気遣いという気持ちが育っていくはずです。特定の友達だけと喋るのではなく,少しでも多くの人と話すことで,視野が広がり新しい発見があるかもしれません。何事も前向きに取り組んでいけばいいのではないでしょうか。



 

八戸工業大学
工学部建築工学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
宮城野中出身

高校は人間性や将来の自分に
必要な知識を学ぶ大切な場所だ


■仙台育英の先生方の授業や人間性が
 受験の成功へと導いてくれた


 私の夢は将来建築家になることです。そのため,建築士の資格を取ることができ,集中して授業に取り組める環境が整っている大学を探したところ,八戸工業大学の存在を知り,ここを目指すことにしました。
 初めは他の大学を受けようと思っていましたが,いつしか県内に留まるより県外に出て自分の力を試してみたいと考えるようになりました。それから県外の大学を調べ,建築をしっかり学べるかどうか,施設が充実しているかどうかなどを検討し,徐々に受験する大学を絞り込んでいきました。その中から自分に合いそうな大学を選び,ここなら4年間真面目に通えると思ったのです。
 自分が受験に成功した一番の要因は,入学したときから支えてくださった仙台育英学園の先生方の存在だと思います。楽しい授業をしてくださったり,時には真剣に向き合って怒ってくれたり,とても尊敬できる先生方ばかりで,自分は恵まれていると思いました。
 高校は人間性や人との関わり,将来に必要とされる知識を学ぶためのとても大切な通過点です。高校に入ってから,自分のすることに責任を持つことがどれだけ大切かということに改めて気付きました。大学では何もかも自分一人でしなければならないので大変ですが,頑張りたいと思います。

■悔いのないように全力を尽くせば
 きっとそれに応えるサポートがある


 仙台育英での3年間は,さまざまな親友に出会えたし,素晴らしい先生方にも恵まれ,とても充実した時間でした。今後,大学を受験しようとしている後輩へ一言。友達は一生の宝なので大切にし,自分のやったことには責任を持ちながら楽しい生活を送ってください。また,先生方への感謝の気持ちを忘れず,仙台育英という誇れる看板を背負っていることを忘れないでください。悔いのないように全力を尽くしていけば,先生方はそれに応えてサポートしてくださるでしょう。頑張ってください。



 

いわき明星大学
人文学部現代社会学科1年

平成19年3月教養コース卒
南小泉中出身

面接官はあなたの個性を見ている
真面目で頑張る人間だと伝わるように


■学校の名前を背負っていると思うと緊張する
 試験当日はできるだけリラックスして


 指定校推薦の受験資格を得るため,一日も学校を休まず,各教科の先生方が黒板に書いたことをしっかり写したり,家で予習復習をしてきました。苦手な教科は,少しでもいいから努力して乗り越えていくことが大事です。
 高校から指定校推薦の資格をもらっても,学校の名前を背負って受験するんだと思ってしまうと緊張が大きくなるので,試験当日はできるだけリラックスして臨むことをおすすめします。
 ただし,リラックスし過ぎて自信過剰になったり,逆に試験監督に聞き取れないような小さな声で話すのはよくありません,試験監督は友達のように軽く質問をしてきますが,それにつられて友達言葉で話すのもやめた方がいいです。

■入試になくても
 小論文の勉強はやった方がいい


 私は面接だけだったのですが,小論文の勉強はこれからいろいろ役に立つので,自分でやるか選択で取ることをおすすめします。
 また,面接では,緊張のあまり言いたい事が言えなくなってしまったり,上手く話せなかったりすることが多いので,控え室で待っている間,何を話せばいいか頭の中で考えておくことが大事です。試験監督は受験をする人の個性などを見るために面接をするのであり,いつもの自分が真面目で頑張る人間だという事を見てもらうといいと思います。
 最後まで心を緩ませず頑張って下さい。Good luck.



 

奥羽大学
薬学部薬学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
門脇中出身

入学当初から薬学部を目標に
高いハードルに挑む


■一般入試に向けた頑張りが
 校内統一模試で良い結果につながった


 入学当初から薬剤師になるために,薬学部に入ることを目標にしていました。県内に薬学部は2つ,東北6県に範囲を広げればもう少し数は多くなりますが,競争が激しいことに変わりありませんし,どこも偏差値は高めです。そこで私は3年間,薬学部に必要な数学,英語,化学を中心に力を入れて勉強しました。結果的には指定校推薦の力で合格しましたが,当初は一般試験一本でいこうと思っていたので,定期テストの勉強以外にも応用問題などをワークや参考書でこなしました。最終的にはこの自主勉強のお陰で3年生の時に行われる校内統一模試で良い結果を残すことができ,推薦につながりました。

■ありきたりのことだが
 普段の努力に勝るものはない


 定期テストだけ頑張ればいいというような甘い考えは捨てるべきです。結局は統一模試で結果を残さないと,いくら評定平均値が高くても意味がありません。聞きあきたとは思いますが,やはり普段の努力が大切です。薬学部を目指す人はせめて数学,英語,化学のどれか一つでもいいので勉強してください。
 推薦を狙っている場合はクラス役員などになることをおすすめします。推薦書を書く時などは,何もしていない人よりは有利になると思いますし,自分でアピールしやすくなると思います。私も学級委員などをやっていましたが,心強い武器になりました。あとは新聞の医学,薬学の記事には目を通しておいた方が良いと思います。最低でもテレビのニュースは見るべきだと思います。
 こんなことぐらいしかアドバイスできませんが,目標に向かって頑張って下さい。



 

奥羽大学
薬学部薬学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
円田中出身

スタートが早ければ早いほど
ライバルに大きな差をつけることができる


■入院の経験から薬学に興味
 目標を絞って一心に勉強


 薬剤師になる道を選んだきっかけは,小学校の高学年の時に2度の手術,そして入院の経験をし,なんらかの形で社会に貢献できないかと考えたからだ。
 ベッドに横になっている時,私はこの点滴や薬などはどこから出てきているかを考えた。病院に働いていた両親に聞いたところ,薬は製薬企業で作られ,医療機関や薬局を経由して消費者の手に届くということであった。そして,薬学を基礎とした専門的な立場から関与しているのが薬剤師であることも分かった。具体的に薬剤師になろうと考えたのは高校に入ってからである。父と母が働いている病院へ体験学習に行き,薬剤師の話を聞いた。思った以上に仕事は忙しく,内容もハードだった。

■3年間はあっという間に過ぎる
 早めに目標を見つけて突き進む


 薬剤師を目指すために気を付けたことは,学校を休まず,成績を上げることだった。学校行事にはすべて参加し,ウオークラリーでは友人との協調性を学ぶことができた。部活動には入らなかったが,日進月歩を目標に,一心に勉強を続けた。2年,3年になっても成績を落とさないように頑張り続けた結果,指定校推薦で合格することができた。
 高校生活の3年間はとても早いと世間では言われているが,これは本当である。そこで,高校に入学して少したったら目標を作り,その目標に向かって勉強することを勧める。「苦あれば楽あり」と言われるように,最初苦労をしていれば,後々楽になる。
 高校に入学し,大学に入ることを目標にしている人たちは,これからが大変だろう。しかし,スタートが早ければ,ライバルに大きな差をつけることができる。毎日勉強を頑張って,大学合格への一本道を進んでほしい。時には休憩も必要だ。合格を祈っている。



 

名城大学
法学部法学科1年

平成19年3月英進進学コース卒
増田中出身

他人に何と言われようと自分を信じ,
好きなことや打ち込めるものを探そう


■新聞の社説やテレビのニュース番組を見て
 社会問題や環境問題に関心を持つ


 高校1年から3年までの中間テストや期末テストでクラスで1番をとったこともなかったし,校内模試もさんざんでした。そんな私がどうして指定校推薦に合格したのかを考えました。その結果,1年生の時に受けていた小論文の授業に理由があったと思い当たりました。当時の私は,小論文の授業を通して,自分の無知を痛感しました。それからは,新聞の社説やテレビのニュース番組をよく見るようになり,社会問題や経済問題,環境問題などを深く考えるようになりました。また,疑問に思った裁判記事などを見て,どうしてそういう結果になったのかを調べたりするようになりました。そのおかげか,文章力や表現力が良くなったような気がしました。もう一つ,3年間無遅刻無欠席だったことも,指定校推薦で合格できた理由だと思います。

■3年間で得た数多くの出会いが
 自分のためになった


 仙台育英での高校3年間を振り返ってみると,長かったようでとても短い3年間だったと思います。その3年間でいろいろな人や先生に出会えたことは,自分にとってものすごくためになったと思います。
 高校生になると,大学進学に行くか,専門学校に行くか,就職するかなど,いろいろ考えることが多くなります。それに加えてテストなど,ストレスが多くなる出来事がたくさん出てきます。しかし,そういう状況の中にあっても,自分のしたいことを見つけ出すように,後輩の皆さんは頑張ってください。
 例えば「大学の薬学部に入って難病を治す薬を開発したい」という人もあれば,「料理を作るのが好きだから調理師の免許を取得したい」という人もいるでしょう。「大学や専門学校に行くよりも,就職して親にお金を送りたい」という人もいるかもしれません。いずれにせよ,自分のしたいことをしっかり探してください。他人に何と言われようと自分を信じ,自分の好きなことや打ち込めるものを探して見つけ出すことが,漠然と勉強に取り組むよりも大切なことだと考えます。