SENDAI IKUEI I-LION'S GLORY!!

 

東京大学
理科II類

平成20年3月特別進学コース卒
村田第二中出身

勉強の効率を考えるなら
授業に専念するのがいちばん


 私が高校生活を通して実感したことを書きます。アドバイスといえるほどのものではないですが、何かの参考になれば幸いです。

効率の良い勉強法を模索する


 まず、勉強する上でそのやり方と効率はかなり重要です。そして効率を高めたいなら仙台育英の授業を最大限に活用するのが最もいいと思います。
 高校での3年間でする勉強は全部で5000時間以上にもなるので、勉強の効率がわずかに違うだけで結果が大きく違ってきます。加えて少ない時間でより効果の出る勉強なら楽にできて、勉強に対するやる気も上がります。
 私は入学後から勉強法に関する本を何冊も買い、自分にとって効率のよい勉強法やそれをする上で使える参考書を探しました。もちろん仙台育英の先生方のアドバイスも参考にしました。始めのうちは試行錯誤を繰り返して勉強法を何度も変えたりしたものの、この努力は本当にしていて良かったと思います。入学時は成績がクラスの平均以下で、しかも1日8時間寝ないと次の日は起きていられない私が、睡眠時間を変えずに合格できたのも勉強法のおかげでした。

授業以外の勉強のほとんどは
 授業への予習と復習


 それでこの効率の話だけを聞くと「学校の授業は効率が悪いのでは」と考える人がいるかもしれません。しかし、これは大きな誤解です。学校での授業は1日6時間の勉強に相当するので、すべてを考慮しても高校でする勉強時間の半分を占めます。さらに仙台育英の授業では大学入試にも通用するような発展的な内容も多く扱われます。つまり授業の内容を理解すれば質的にも量的にも申し分なく実力がつくということです。
 また私の体験談に戻りますが、私は3年間の勉強の殆どを授業の予習と復習にあて、買った参考書はそれを補う程度で使いました。授業が発展的な内容を扱う分だけ進度が速いうえに難しいのでこの予習は大変でしたが、授業から得た知識は本当に多かったです。予習の忙しさに加えて遠くからシャトルバスで通っていたために3年間予備校に通うことはありませんでしたが、決して後悔したことはありません。

本番時でのトラブル解決法は
 事前にそれを体験してみること


 次に、本番で起こりうるトラブルを意識したトレーニングをすることをお薦めします。つまり、試験本番やその前後で何かトラブルがあっても実力が普段通り出せるように訓練するということです。
 例えば試験前日に寝られなかった場合を考えてみましょう。実際の試験の緊張は相当なものなので、緊張で寝られなくなるのは珍しくないことですし、それで試験に失敗する人も多いようです。しかし事前に体験した上で本番ではどうするかを確認すれば、本番でうろたえてしまうことを防げます。
 私は3年生の時に受けた模試で1度だけ、前日にあまり寝ないで受験したことがあります。もちろん理由はこの前に書いたとおりです。この模試の結果は当然ながら散々なものでしたが、逆にこれが大きな自信になりました。東大の2次試験を受ける前日はこの模試を思い出して「この時の状況でこれくらいの点数はとれたから本番は大丈夫だろう」と考えたら、その日は安心して寝ることができて試験では普段以上の実力を出しきることができました。
 他にも本番の試験で起こりうるトラブルはあります。私のように実際に体験してみるのは難しいかもしれませんが、決して無駄にはならないと思います。また、できそうにない時はその対処法を考えるだけでもそれなりに効果があるでしょう。



北海道大学
農学部

平成20年3月特別進学コース卒
古川北中出身

集中力を持続させるコツは
勉強への目的を明確化すること


高校生は1年生から受験生

 高校に入学したばかり頃、「高校生は1年生から受験生」という言葉を聞きました。僕自身、大学進学を考えて高校に入学したので、素直に納得はしましたが、大学受験まで3年近くの時間が残っていることを考えると、さほどの緊張感は持てませんでした。また、大学進学の目的がまだ明確には定まっていなかったこともあり、入学後しばらくは自分の興味関心が勉強の動機の大部分を占めていました。しかし、大学進学を目指すからには、自分の興味本位だけでなく、役に立つ目的のために勉強をしなければいけないと思い始めました。

2年生時からは
 各教科の講習も始まって


 1年次は授業についていくことで精一杯でしたが、2年生になってからは授業の理解も速くなり、勉強への取り組み方も、苦手な科目だけに時間をとられるのではなく、全体的に偏りなく時間を配分できるようになってきました。2年生時からは各教科の講習も始まったので、基礎定着のために、積極的に講習に参加するようにしました。教科担当の先生方に指導していただけるので、予備校などに通うよりも的確な指導を受けられたと思います。
 2年次の学習は比較的順調でしたが、単元が進むにつれて再び難しく感じる点が多くなり、授業の内容を全く理解できないことも多々ありました。理解が幾つか前の単元で止まったまま授業だけが進んでいき、危機感だけが募っていきました。
 足踏みしていてはいけないと思い、復習も兼ねて最初から勉強をやり直しました。これが功を奏し、教科書の内容が終わる前に授業に追いつくことができました。難しい分野のためには、勉強を後回しにせず、極力予習を重点的に行い、授業を活用できるようにすべきだと思いました。特に3年生ともなると、復習にはいる教科が多くなるため、予習がさらに重要になってきます。授業を聞いているだけでは、わかったつもりになりやすくなるため、自分で問題に取り組み、解答の方針を考えるだけでも効果があると思います。


コンスタントに3年間、
 勉強に取り組むことが大切


 勉強では、3年間継続して取り組んでいく姿勢が重要です。直前期になって勉強しようと思っても、知識を詰め込むことはできるかもしれませんが、問題へ対応する力を一朝一夕につけることは難しいでしょう。
 長い間継続して勉強に取り組むには多大なる集中力を要しますが、自分なぜ、何のために勉強するのかを明確にしていくことでその集中力を持続させていけるのだと思います。



一橋大学
商学部

平成20年3月特別進学コース卒
白川中出身

自分を信じて諦めなければ
本番で力を発揮できる!


入学当初は70分授業や
 進度の速さに苦労しました


 私は、この3年間仙台育英という素晴らしい環境の中で勉強できたことにとても感謝しています。入学したての頃は、特進の70分授業になれることが大変でした。授業の進度も速く、毎日予習復習で手一杯でした。私は電車通学で約1時間かけて通っていましたが、単語を覚えたり本を読んだり、丸々眠ったりと、案外貴重な時間でした。

年賀状の「強気でいけ!」の一言に
 勇気づけられました


 1・2年のうちは、英国数を中心に基礎をしっかり固めました。そこで身に付けた基礎をもとに3年から本格的に志望大学に向けた2次試験対策を始めました。しかし、センター試験対策より2次試験対策を重視し、それを11月まで続けてしまったため、センター試験への準備がおろそかになってしまいました。12月からやっとセンター試験の勉強に切り替えられましたが、なかなか成績は上がらず、焦るばかりでした。そんな時に届いた一通の年賀状。「強気でいけ!」その一言が弱気になっていた私を勇気づけてくれました。そのおかげで、最後まで諦めず自分を信じてやり抜こうと決意し、最後の追い込みをかけました。その結果、センターでは最後に受けた模試より総点で100点以上も上げることができました。受験は自分との戦いです。焦ることも多々あると思いますが、その中でいかに自分のペースをつかめるかが重要だと思います。これから受験する皆さんに伝えたいことは、シンプルではありますが「自分を信じて諦めない」ことです。この思いが強いほど、本番で自分の力を発揮できるのだと思います。

仙台育英の先生方は生徒のことを
 一番に考えてくださいます


 今の私があるのは、最後までご指導くださった仙台育英の先生方のおかげだと思っています。仙台育英には生徒のことを一番に考えてくださる先生方がたくさんいます。私もよく質問や相談をしたり、添削をしていただいたりしました。3年の後半は、ほぼ毎日執務室に行くようになっていました。素晴らしい環境と熱心な先生方に囲まれて高校生活を送れたことは、私にとっての大きな財産となりました。仙台育英で学べて本当によかったと思います。ありがとうございました。


一橋大学
社会学部社会学科

平成20年3月特別進学コース卒
登米 中田中出身

志望大学への想いが強いなら
不安になるのは当然です


先生方の応援で全力を
 尽くすことができました


 仙台育英特別進学コースの執務室。受験生活で、私が最も充実した時を過ごした場所です。学習面はもちろん、さまざまな面で私を支えてくれた場所でした。そしてその場所にいたのは、いつも特別進学コースの先生方でした。
 私は、高校1年生の夏からずっと東京大学を志望していました。大きな憧れを抱いて勉強に励む陰には、常に「不安」と「恐怖」がありました。センター試験前には、その「不安」と「恐怖」がピークに達してしまい、担任の先生の前で泣いてしまったほどでした。先生は、そんな私の手を取り、優しく応援してくれました。現代文の大内先生・地理の菅原先生・古典の遠藤先生・化学の佐藤先生による添削など、その他たくさんの先生が私の受験を応援してくれました。先生方のサポートのおかげで、いつしか「不安」と「恐怖」は消え、私は全力を尽くして東京大学の前期試験を終えることができました。結果は不合格となってしまいましたが、私の中ではむしろこれまでの自分に誇りを抱いていました。

「不安」に駆られても、
 励ましてくれる先生方がいます


 前期試験終了後、私はすぐに一橋大学の後期試験の勉強を始めました。そして、やっぱり私は、先生方がいる執務室に通い続けました。特に小論文対策では、大内先生に本当にお世話になりました。その結果、私はようやく合格をつかみ取ることができたのです。合格報告をしに執務室を訪れると、多くの先生方が心から喜んでくれました。やっと恩返しができたのだなと思い、合格の喜びを実感しました。
 終わってしまえばあっという間でしたが、受験生活はとても長いです。これを読んでいる皆さんは、おそらく「不安」を抱いていると思います。しかし、「不安」になるということは、それだけ志望大学への想いが強いということです。決して自分は弱いのだと責めないでください。それでも「不安」に駆られる時は、執務室に行けば、特進の先生方がきっと励ましてくれるはずです。私のこの「合格」は、先生方と共に手に入れたものだと信じています。



宮城教育大学
教育学部中等教育教員養成課程社会科教育専攻

平成20年3月特別進学コース卒
多賀城中出身

先生方は、頑張る気持ちに
いくらでも応じてくれます


予備校に頼る前に先生に頼れ!

 私の本格的な受験勉強は3年に進級してからでした。「このままじゃ駄目だ」。最初の授業で感じた焦りが原動力となりました。
 授業の予習・復習・宿題・補講、それらをこなすので精一杯。もちろん、予備校なんて通う暇はありません。むしろそれで十分だったと今は思います。「予備校に頼る前に先生に頼れ!」。私が仙台育英の受験生に言いたいのはこの一言に尽きます。
 仙台育英の先生方は、頑張る気持ちがあればいくらでもそれに応じてくれます。友達数人と先生に直談判をして実施してもらった現代社会の講習では、その知識だけでなく、皆で刺激しあうことでもっと頑張ろうという姿勢も身に付けることができました。また、是非ともお勧めしたいのは添削してもらうことです。私が添削してもらったのは英作文と現代文。英作文では、自分では分かっているつもりでも実際はできていない点や書く時のコツ、現代文では、根本的な読解から解答の作り方まで、自分に足りない所が明確になり、やるべきことがはっきりし、ますます勉強する気が湧いてきました。赤ペンでびっしり書かれた注意や指摘には何度も打ちのめされましたが、一度だけ書かれた「大変よろしい」の一言は、どんな励ましの言葉よりも私を奮い立たせてくれました。

学校での勉強を大切にすることは
 絶対に忘れないで


 本番までの残り日数が少なくなっていくにつれて、不安のあまり参考書を買いあさったり、予備校に通いたくなるかもしれませんが、学校での勉強を大切にすることは絶対に忘れないでください。そして最後まで努力する姿勢を崩さないでください。日々の少しずつの積み重ねが自ずと実力と自信につながっていきます。全ては「意識すること」から始まるのです。
 最後に、3年間を通じてお世話になった先生方、本当にありがとうございました。



宮城教育大学
教育学部中等教育教員養成課程理科教育専攻

平成20年3月特別進学コース卒
矢本第一中出身

実感できるまで努力すれば
良い結果につながります


好きな化学を頑張るうちに
 勉強の仕方が分かりました


 1年生の頃は勉強の仕方が分からず、どうして周りの人はできるのに自分はできないのだろうと劣等感を抱く日々。勉強するのが苦痛で、授業が終わるとすぐに帰りました。そのころは、高校3年間なんて早く終わってしまえばいいと思っていたのです。
 そんな意識が変わったのは、2年生になり、化学の授業が始まってからでした。私は理科が好きだったので、化学は頑張ってやろうと思い、まず席は自ら真ん中の一番前を選びました。授業中は板書に加え、先生がおっしゃったことをノートにメモ。先生が話しやすかったこともあり、分からないところは質問するようになりましたし、期末考査前は問題集の範囲となる部分を3回解きました。その甲斐あってか化学だけは安定して高得点を取ることができて、こんな自分でも他の人に勝てるかもしれないと思うようになり、俄然やる気が出たのでした。そうすると不思議なことに、他の教科も波に乗ったのです。今思えば、化学のおかげで勉強の仕方が分かるようになったからではないかと思います。

自学〜質問〜解決のサイクルで、
 知る楽しさを実感


 3年生になると、頻繁に先生に質問しに行くようになりました。好きな科目である化学と生物は特に。そしてその回数に比例して成績が上がったように思います。質問するということは、どこが分からないのかを明確にしなければなりません。まず自分でやってみます。そしてある程度悩んでから質問すると、解決した時とてもスッキリします。更にこちらにやる気があれば、先生は「+α」のことまで教えてくださるので少し得をした気分になるのです。そうするとまた質問しに行きたくなって勉強します。勉強するとまた分からないところが出てきます。私の中ではいつの間にかこのようなサイクルが出来上がっていました。そしてこのサイクルを通して新しいことを知る楽しさも感じるようになりました。確かになかなか点数の上がらない教科もありましたが、私には3年を通して各教科に一人は質問しに行く先生、信頼できる先生ができたので、最後まで嫌いな教科を作ることなく頑張ることができました。
 もちろん先生だけでなく、毎日お弁当を作ってくれた母やよく相談に乗ってくれた父、応援してくれた家族・親戚、一緒に頑張ってきた友達など、周りにいる人たちには本当に感謝しています。その支えがなければ今の私はいないのですから。


日々の授業と、信頼できる先生を
 見つけることが大事


 また、私は周りの人に劣るけれども、できないならばできないなりに頑張ろうという思いがあったので、それを実行してきたつもりです。センター試験前は毎日5時間に加えて放課後の講習まで休まず全部受けました。得意不得意はあっても意識的に全ての教科を勉強しました。2次試験前は使う教科に絞ったので講習の数は減ったものの、空き時間を利用して勉強し、先生に質問しに行きました。特にその時期は一日に2回以上執務室に行っていたはずです。
 このように私の経験から言えば、大事なのは日々の授業と、信頼できる先生を見つけること、そして周りの人たちに感謝し、自分なりに努力することだと思います。努力したかしないかというのは自分にしか分かりません。変な話、手を抜いても周りに人に「頑張ったよ」と言うことは可能です。しかし自分をだますことはできないのです。自分で頑張ったと思えるくらい本当に頑張ることができれば、きっとよい結果 につながるのだと私は信じます。


弘前大学
理工学部物質創成化学科

平成20年3月特別進学コース卒
しらかし台中出身

頑張って講習についていったら
授業の理解度が向上しました


志望大学決定のきっかけは
 「将来自分が何をしたいか」


 まだ志望大学を決めていない人もいるかもしれません。では、どうすれば志望大学を決めることが出来るでしょうか? そのためにはまず、自分が将来何をしたいのかを考えることが大事だと思います。この時、自分が興味を持っている分野から考えれば、志望大学決定のきっかけをつかめるはずです。例えば私の場合、研究者として製薬会社に入りたいということを考えました。
 また、3年生になっていざ受験勉強を開始しようと思っても、何をすればいいか分からないという人も多いはずです。そんな人は授業の予習・復習をしっかりとやってください。慣れるまではこれだけで一日が終わってしまいますが、慣れてしまえば自分のしたい勉強の時間も確保出来るでしょう。

教科書と講習を活用し
 苦手科目を克服


 ここで苦手科目の勉強法を紹介しておきたいと思います。どんなに頭の良い人でも苦手な教科があるはずですから。苦手科目克服の一歩は教科書を活用することです。私は理系であるにもかかわらず、化学の「有機化学」の分野が全く分からないという状態でした。しかし、教科書を読むことから始め、しっかりと基本事項を頭に入れてそれに関連した問題を解くことで苦手を克服し、2次試験では得点源とすることが出来ました。
 しかし、化学を2次試験での武器とすることが出来たのは自分の努力だけではなく、化学の先生の添削指導のおかげだと思います。先生の講習には3年間出席していました。その講習は朝7時半からだったので辛かったうえに毎日あって、進度が速く理解出来ないこともあり、何度もやめようと思いました。「でも、ここでやめたら自分は終わりだ」という言葉を自分自身に言い聞かせ、復習することにしました。すると、以前よりも授業の内容が分かるようになりました。この講習のおかげで2次試験の数学でも点数を稼ぐことが出来ました。ですから、授業が分からなくなった時には諦めるのではなく、何か自分なりの解決策を導き出してください。そうして壁を乗り越えていけば入試本番で自分の力を出し切れると思います。


第一志望ではなかったが、
 仙台育英に入って良かった!


 最後に一言、仙台育英が第一志望ではなかった人たちへ。仙台育英で過ごしている日々に不満を感じていますか? 私自身、公立高校不合格となったために来た学校がこの仙台育英です。正直に言うと、入学した頃は学校に行くのが嫌だったけれども、良き友人や尊敬する先生に出会うことで「仙台育英に入って良かった」と思えるようになりました。ですから「高校入試の失敗イコール憂鬱な高校生活」とは思わないでください。高校入試で失敗したのなら大学入試で挽回すればよいのですから。
 それでは皆さん、自分の夢を叶えられるように受験という名の戦いで勝利をつかみ取ってください。



山形大学
理学部物質生命化学科

平成20年3月特別進学コース卒
宮中出身

何を学び、分かったのかを
意識して授業に臨もう


「みんなで勉強しているんだ」
 と言う一体感が支えに


 受験が終わりこの3年間を振り返ってみると、楽しかったことと、そして辛かったことの両方が思い出されます。毎日の授業がまるで光のような速さで進んでいくので、振り落とされそうになったこともありました。それでも私が何とかついていくことができたのは、「クラスの人達みんなで勉強しているんだ」と言う一体感があったのと、些細な質問にも丁寧に答えてくれたり、忙しい時間の隙間を縫うようにして補講をしてくれたりと、親身になって指導をしてくれる先生方がいたからだと思います。それに加えて私の場合、志望大学を決定する際に担任の先生からアドバイスされた「本当に自分のやりたいことができる大学」を目標としていたことが、最終的な合格への推進力となっていました。
 勉強面ではなかなか自分の思うように進まず、まさに五里霧中、暗中模索、一寸先は闇といった状態で、日々の予習復習で精一杯。また家ではどうしても集中できないので、とにかく家から出て勉強をしていました。特に学校では友達と一緒にすることができたので、お互い集中しながら、でも時には喋りあって息抜きをしたりと、とても居心地の良い最高の空間でした。

答え合わせでは、なぜ間違ったか、
 正解できたかを考えて


 不得意科目については、私は初めの頃は教科書でも解答でもただ文字を目で追うばかりで、あまり深く考えずに問題を闇雲に解くだけでした。しかし本当に重要なことは問題をこなすことではなくその問題の成り立ちや仕組みを理解することだと気付いてからは、とにかくノートやいらない紙に自分の思考過程と模範解答例を書いて、間違っていればどこをなぜ間違ったのか、正解していればどのポイントで正解できたのか、を考えるようにしました。誰もがやっていて簡単にできそうなことではあるものの、私はこれに気付くのが遅かったため、参考書のページ数は稼いでいても実は全く内容を理解していなかった、と言う恐ろしい時間の無駄遣いをしていた苦い記憶があります。ですからどんな科目でも、少しずつ確実に自分の考えたことを整理していけば、より深く理解ができるようになると思います。

授業で話を聞いてノートを
 とるだけでは何も変わらない!


 そして何よりも大切なのは、自分から行動を起こすこと。いくら授業を受けても、ただ先生の話を聞いて、ノートを取るだけでは何も変わりません。そこから自分が何を学んだのか、何が新しく分かるようになったのかを意識しなければ情報は頭を流れていくだけです。勉強でも遊びでも、自分が後悔しない生活を送ってください。


山形大学
工学部Aコース情報科学科

平成20年3月特別進学コース卒
松島中出身

得意科目または苦手科目を
作れば自信になります!


3年生になって志望大学を決め、
 情報収集を開始


 1年生の頃から山形大学を志望していましたが、当時はそこがどのような大学であるかさえ把握しておらず、ただ漠然と「山形大学に入りたい」と思っていただけでした。本格的に山形大学を受験したいと思い始めたのは、3年生になってからでした。そのころからインターネット等を使って、受験科目や出題傾向等の情報収集を始めました。

化学を好きになり、
 本番までに大いに力をつけました


 3年間の勉強方法についてですが、1・2年生の頃は学校の授業をしっかり受けて、家では主に予習復習を中心にやっていました。3年生になってからは志望大学が明確になったこともあり、受験科目の数学・化学・物理を中心に勉強を進めていきました。夏休みに入ってからは、センター対策の講習が始まり、それまではあまり勉強していなかった地理や古典の講習もできるだけ受けました。休み明けには放課後の課外講習も始まりましたが、私は好きな教科である化学のみを受講しました。この時期になると殆どの生徒が放課後も学校に残って勉強していましたが、私の場合は家で一人でやる方が集中できるので、このような方法を取りました。
 大学受験に臨む上で自分なりに大事だと思うことを書きたいと思います。まず、自分の得意科目を作ること、得意とまではいかなくとも好きな科目を作ることです。上で少し触れましたが、私の場合は化学がそれでした。私が化学を好きになったのは3年生の夏休み頃でしたが、それ以前はあまり好きでもなく、模試でも良い成績を残したことはありませんでした。しかし試験本番までには大いに力をつけることができ、センター試験、さらには2次試験でも、化学に関しては確かな手応えを感じました。
 次に、よく言われることですが、苦手教科を作らないことです。苦手意識があると、なかなかその教科に手がつかず、勉強不足になってしまいます。国立大学はほとんどがセンター試験で5教科7科目の受験が必要なので、苦手教科があると致命的です。私は国語が苦手で、模試では5割に達しないこともしばしばありました。そのため本番では最低限5割は取ろうと思い、対策としてセンター試験前には授業で配布された演習問題を何度も解き、解説をよく読んで理解しようと努めました。古文に関しては、書店で自分に合った参考書を見つけ、講習で使用したプリントと併用して勉強しました。その結果、本番では最低限の目標は達成することができました。


仙台育英に通えば、
 塾や予備校に行く必要は無い!


 仙台育英へ入学する前の説明会で、仙台育英に通えば、塾や予備校に行く必要はない、と言われました。私はそれを信じて、この3年間真剣に学校の授業や課外講習に取り組んだ結果、第一志望の山形大学に合格することができました。後輩の皆さんもその言葉を信じて、第一志望合格を目指して頑張ってください。


佐賀大学
理工学部機能物質化学科

平成20年3月特別進学コース卒
村田第一中出身

3年までにとことん勉強し
受験への「蓄え」を作ろう


テストでクラス最下位、
 危機感から勉強意欲が爆発


 まず私は仙台育英の先生のおかげで合格することができたと思っています。自分一人では絶対に受からなかったでしょう。ですから、みなさんも仙台育英の先生を信じ、目標に向かってがんばってください。
 私がしてきた勉強ですが、俗に言う「ガリ勉」と呼ばれるほどの勉強はしていません。もしかしたら3年生が高校生活の中で一番勉強していない時期かもしれません。それなのになぜ合格できたか。答えは1・2年生の間に受験に対する「蓄え」を作っていたからです。この学校では2年間で教科書の大部分は終わりますから、勉強も大体は終了してしまいます。そのため、3年次は復習や2次対策ぐらいでした。では、1・2年生はどれくらい勉強していたかといえば、起きてる時間の8割ぐらいでした。どうしてそんなに勉強できたか。原因は悔しさでした。1年生の終盤中だるみしてしまい、あまり勉強していなかったのです。その結果、2年生最初の実力テストは後ろから2番目、クラスで最下位でした。このままではダメだ、と思い勉強を始めました。小さなメモ帳ほどのものに、休み時間、駅で電車を待つ時間、果ては購買の並んでる時間ですら英語や数学の問題を解いていました。これは少し行き過ぎかもしれませんが、8月頃の模試では、学年で英語6位、数学3位という結果を出せました。これが勉強だと断言できる勉強方法なんてありません。問題は、どれだけ意欲が爆発するか。ただそれだけです。

あまり心配せずに、
 仙台育英の先生を信じよう


 私が受けた大学は九州にあり、入試は一人で行ってきました。会場ではさすがに緊張しました。周りは九州弁で会話の内容もよく分からないのですから。そんな時、私は参考書などは読みませんでした。持ってすらいませんでした。読み慣れた小説を会場で読んでいました。本番の前なのだから無理して参考書など開かず、むしろリラックスする方に重点を置くことにしたのです。そして何とか合格したのです。
 みなさんもこれから入試に対し不安になるかもしれませんが心配はあまりしないでください。元学年ビリだった私ですら、国立大学に受かることができました。仙台育英の先生を信じて自分の目標にたどりつくようがんばってください。



中央大学
文学部人文社会学科

平成20年3月特別進学コース卒
古川中出身

やれるだけやった人こそが
受験の「勝ち組」です!


私立は受験科目が少ない分、
 1科目も落とせません!


 勉強に対する焦りが生まれたのは比較的に遅かったと思いますが、2年生の秋くらいには既に受験を意識していました。私は推薦を受ける気は全くなく、後々それを後悔することもない訳ではありませんでしたが、今思えばやはり一般で受けて良かったと胸を張れます。数学がとても苦手だった私は、3年になった時はもう私大に行こうと決めていました。ただ、私立は3教科のみ、“英語やりたくない病”だった私は困りました。1科目も落とすことは許されないからです。ほとんどの大学の最低得点は低くても7割。他の2科目が得意だから1教科くらい大丈夫? そんな訳はないのです! 得意科目を本番で9割取れる人なんてそうはいません。得意だから7割取れるのです。そこでどうして他科目をカバーできようか、いや、出来はしません。それによって私は第一志望に落ちました。英語なんて大嫌いだと声に出して叫んだところで何にもなりません。それが例えば世界史でも数学でも何でもそうです。後の祭りです。後悔は先に立ちません。覆水は盆には返らないのです。後輩の皆さんも肝に銘じておくとよいと思います。

モチベーションを保てるなら
 学校の勉強で充分


 国語に関しては2年生の時から犬飼先生の古典の補修に出続けました。古典はこれで受験直前にはほぼ完璧でした。世界史に関しては石丸先生にお世話になりました。受験期後半、苦手科目を視野に入れなければならない時に「社会科目をやってない!」というきつい状態にならずに済んだのは、2年の時から世界史のおもしろさに目覚めさせてくださった石丸先生のおかげです。英語に関しても苦手だからと言ってやらないわけにはいきませんから、「苦手なりに単語だけはやる、単文は一日一文やる」などと決めてやりました。塾などには一切行かず、学校に通って勉強しました。学校に行くより塾に通った方が大学に受かるなんてことはあり得ません。人はモチベーションさえ保てれば、何とでもなるからです。「もっとしっかり勉強すればよかった」。こんなふうに思った人は私含め負け組認定、やるだけやれる人は落ちてしまっても勝ち組なのです。
 受験勉強後半はとにかく心身共に厳しい日々になります。体調を崩してしまったり、眠れない日もあるかもしれません。「何が大学だ!」と思ってしまったりもするでしょう。そんな時でも励ましてくださる先生方がついていますので、頑張って勉強に励んでください。



日本大学
工学部機械工学科

平成20年3月特別進学コース卒
しらかし台中出身

学習成果が出るのは時間がかかるので
スランプに陥っても弱気になるな


自分の学習ペースを定め
 徐々に速めていくのがコツ


 受験勉強を本格的に始めたのは3年生になってからでした。私は2年生の頃は全くと言っていいほど勉強していなかったので、成績は特別良いとは言えませんでした。そんな私がまず取りかかったのは、学校から配布された教材を使っての基礎力の徹底でした。特に私は理系の大学を目標としていたので、数学、物理、化学を集中的に勉強しました。
 皆さんの中にも私のように、3年生になるまであまり勉強に励んでこなかった人もいるでしょう。それでも自分のやる気次第では入試までに間に合います。やり始めはこれまで怠っていた分大変厳しく苦しいです。理系はかなりの問題数や、公式の量に戸惑ってしまいますが、少しずつでもこなしていけば、段々勉強の仕方が分かってきます。特に大切なのは自分にあったペース配分です。自分のペースを早いうちに定め、それを徐々にペースアップさせていくのがコツだと私は思います。
 また、皆さんに早くやってほしいことは、多くの大学を調べることです。私はこれを始めるのも遅かったため、充分情報を得られないまま本番を迎えてしまい後悔しました。自分の行きたいところ、興味ある大学について充分下調べをしてください。

センター形式の模試は採点後
 完璧に自分のものにしておこう


 これから多くの模試を受けることと思います。模試では各大学の大体のレベルを知ることが出来、また自分の苦手なところを把握できます。何より本番に慣れるための練習にもなります。特にセンター形式の模試では実際に自己採点までしてください。解らなかったところ、勘で当たったところはしっかり解説を読むなり、先生に聞くなりして、完璧に自分のものにしてください。模試の結果に一喜一憂せず、先程述べたように復習することが大事です。センター対策は、自分の計画通りに進めていくのがベストですが、大体10月位からは過去問に触れて慣れて行かなければなりません。
 最後に、必ずスランプと思う時がやってきますが、勉強において成果が出て来るには時間がかかります。そこで弱気になってはダメです。今までやってきた分、学力は必ずついています。ちなみに私は成果が出るのに半年近くかかっています。
 受験生としての日々を1年で終わらせられるよう頑張ってください。



成城大学
法学部法律学科

平成20年3月英進進学コース卒
五城中出身

模試は学力を確認するだけではなく
すぐに復習して活用しよう


英進進学コースのテストでは
 努力点込みで満点を目指そう


 私の体験から試してみる価値があるかも知れないと思うことなどを書きます。
 まず、なるべく早い時期から勉強に取り組んだ方が有利です。志望大学や学部などが決まっていなくても、入試に使いそうな教科は力を入れてください。少なくとも英進進学コースのテストでは、努力点込みで満点を目指すべきです。また、英単語などは暗記量が多ければ多いほど良いので、早くから勉強するのも手です。モチベーションを高めるために、同じように進学意識の高い友達と話をするのもおすすめです。
 大学選びには予備校が出す入試難易度や大学資料、ネットの掲示板なども有効です。オープンキャンパスを活用するためには、時間に余裕を持たせた方が良いです。1日に2校回ったときは忙しくて大変でした。また、いくつもの大学を見てみないと違いが分からない所もあると思います。入試会場が大学だった場合、校舎を見ておくことは幾分アドバンテージになることもあります。

授業や課外授業を漫然と受け
 勉強した気になるのは危険


 受験勉強については学校の勉強が一番です。私は塾に通って勉強しましたが、拘束される時間の長い学校を上手に使えず、結局どちらも中途半端になってしまいました。塾は学習意欲を高めたり、そのカンフル剤としての効果は期待できますが、塾に漫然と通うだけでは大きな学習効果は期待できません。
 授業を漫然と受け、課外授業に出ることで勉強した気になることは大変危険です。授業を活用するためには月並みですが、予習・復習をすることです。分からないことや授業に対しての明確な要望は、積極的に先生に相談してみてください。どうしても授業に集中できない時は、自主勉強をして後で分からないところを先生に聞いたりしてもいいと思います。授業中に寝てしまうのは、賢い時間の使い方ではありません。
 英進進学コースでは自分の学力を確認するためには模擬試験は重要です。特に、他の学校の生徒と同じ会場で受けると、より学力差を実感できます。模擬試験を活用するポイントはすぐに復習をすることです。得意科目から復習することをお勧めします。苦手から始めるとその復習すら終わらない可能性があります。

センター試験の数学や生物は
 入試レベルをつかんでおこう


 各教科についての話もします。参考にしてください。
・英語筆記
英語は何といっても単語が重要です。長文を読むために必要なだけでなく、空所補充や整序問題でも語法を問われることがあります。単語帳や文法・イディオムなどの参考書、問題集は入試レベルの物ならば何でも良いと思います。
・英語リスニング
まずは単語、それから訓練が大切です。リスニングには聴くことにより追い読みが効果的という話もあります。学校でも対策をしてくださいます。
・国語
現代文は漢字が勉強しがいがあります。分からない言葉は辞書で調べて、それでも分からないときは Wikipedia を使うと造詣が深まると思います。古文・漢文は案外暗記する量が多いので、早めに勉強し始める必要があります。単語帳や参考書、古語辞典や漢和辞典を使って勉強してみるのも良いかも知れません。
・数学
教科書と入試レベルの差が激しいので、普段から問題集を使って解法のパターンを増やすと後で楽だと思います。
・日本史B
センター試験であれば、マーク式の利点が大きく出る気がします。また、前後の文脈から答えが出ることもあり、得点源に適しているかも知れません。
・生物I
生物は授業の内容を理解することが大切なのですが、教科書の範囲を超えた知識があると有利です。そのため、問題を解いて入試レベルを掴んでおくことをお勧めします。


受験勉強は長期戦だが
 一生懸命頑張ってほしい


 過去問については、センターの過去問は量が多いので計画的に練習すると良いと思います。また、大学の独自試験は個性が強いので、赤本の「傾向と対策」は目を通しておくと良いでしょう。
 受験勉強は、1年または2年、長い人は3年間をかけての長期戦です。勉強が手に付かないこともあるかも知れませんが、気力・体力が充実しているうちに一生懸命頑張ってください。
 最後に、私が感じた受験にピッタリの言葉を紹介します。
 「努力だ、勉強だ、それが天才だ。」(野口英世)


東北学院大学
経済学部経済学科

平成20年3月特別進学コース卒
長町中出身

短期集中で、勉強にも休みにも
メリハリをつけて過ごすのが秘訣


 仙台育英に入学して3年の夏休み前までは国立を目指して勉強していました。しかし、夏の模試が奮わず、苦手の数学克服にも失敗したため志望大学のランクを下げて私立大学を受けることに決め、残りの半年英・国・社3教科の勉強に全力を傾けました。そしてその甲斐もあって志望大学に合格できました。

国立を目指すなら                             遅くとも高2の夏から

 進学準備を本格的に始めたのは3年生になってからでした。当初は国立を目指していたため主要5教科をまんべんなくしましたが、数学、生物は思うように点数が伸びませんでした。もしこれから国立を受けようと思うのであれば、こうならないよう遅くとも高2の夏あたりからぬかりなく勉強して欲しいと思います。
 勉強で言えば、私は一度解いた問題集を何度も解き直し、わからない所が無くなるまでしていました。3年間これに似た勉強法を実践してきたので私は受験でも取り入れましたが、人それぞれに合った勉強法があると思うので、後輩の皆さんには早くそれを見つけて欲しいと思います。時間については、私は長時間の集中が苦手なので1時間おきに区切り短期集中でしていました。する時しない時のメリハリをしっかり作ることが成功する秘訣だと思います。また今まで受けた模試や定期テストなども重点を置いて解き直して欲しいと思います。長い休みの活用法は、メリハリのある生活を送り、1日のスケジュールを綿密に立て、勉強の時は目の前の問題だけに集中し、遊ぶ時には目一杯遊ぶようにすると良いと思います。

気持ちを日々強く持って、
 悔いを残さず本番にも臨んでほしい


 最後に受験で大切なのは気持ちです。気持ちを強く持っている人ほど大学に受かる確率も高くなると思います。本番では最後は気持ちの勝負。日々の強い気持ちで向かってください。3年生になってからの1年は有って無いようなもの。自分の夢のため大学を目指すなら、私のように3年になってからではなく2年生あたりから準備して夢に向かって頑張ってください。そして悔いの残らない結果を出して欲しいと思います。


東北学院大学
経済学部経済学科

平成20年3月英進進学コース卒
向陽台中出身

「落ちたら入れる大学でいい」と
どこかで思ったら負けです


目標を明確に、しかもどれだけ
 早く決められるのかで違いが


 大学受験というと、3年になってからと考えがちですが、今思えば実は1年の時からもう準備が始まっていたのかもしれません。
 まず大学進学か、就職か、専門学校かを決め、大学進学ならば国公立を目指すのか、私立なのか、文系か理系か、また県内の大学か県外の大学かを、2年になるまでにはだいたい決めるわけですが、実はそれがどれだけ早く決められるかで、後々の勉強の取り組み方に違いが出るように思います。一番最初にやらなければいけない事は、目標を明確に定めると言う事です。これがしっかりしていれば自分の進む道はいつも見えているわけですから、後は目標に向かっていつでも進んでいけるので迷いは無くなります。そこが一番大事な所です。後輩諸君はぜひ自覚を持ってなるべく早くゴールを作ってください。

一教科でいいから
 得点源の得意科目を持つこと


 私の場合は家の都合で大学は県内で、しかも理系が苦手なので私立文系と考えていましたから、受験勉強に必要な学科はすぐに決める事ができました。英語・国語・日本史です。国語は結構得意なのでぜひ入れたかったのと、日本史は好きな科目なので選びました。英語はあまり好きではないのですが必須なので仕方ありません。自分の得意分野が一つでもあると得点源にできるので、一教科でいいので何か得意科目を持つと良いと思います。また県内の大学、しかも東北学院大進学という選択は、指定校推薦を取るのも、またAOで受かるのも大変厳しく、学院大を選んだ時点で一般入試になる事は覚悟した事を覚えています。ここまで決めたのが2年の初めですからあとは勉強するだけでした。

一歩一歩積み上げて行く努力と
 誰にも負けない合格への想いこそが最後の切り札


 ただ私の場合は部活をやっていましたし、高総体の出場を目指して頑張っていて3年の春までは部活中心の生活で、学校の中間と期末テストの勉強だけで受験勉強はほとんどやっていませんでした。当然模試の結果は良いはずも無くD判定とかE判定とかで、その時は受かる事など考えられない成績でした。それでも絶対学院大に入るという強い気持ちで、部活を引退した後から必死に勉強しました。しかし結果はそんなに早く表れるものでもなく、常に不安と焦りを感じていました。

わからない事を一つひとつ潰していけば
 結果は出て、絶対合格する


 最後まで頑張れたのは、「とにかくわからない事を一つひとつ潰していけば最後には結果が出る」と信じてコツコツやるしかない!「そうすれば絶対合格する」と信じたからかもしれません。誰でも不安や焦りはあると思いますが、最後まで我慢しながら自分を信じて、一歩一歩積み上げて行く努力こそが決め手になります。誰にも負けない合格への想いこそが最後の切り札です。どこかで「落ちたなら、入れる大学でいいや!」と思ったら負けです。どうしても受かりたいと思う気持ちを持ち続ける事、それが大事です。一般入試は大変ですが、自分の力で勝ち取った合格は自信にも繋がり、何よりもかけがえのない栄光となるでしょう。


東北学院大学
経済学部経済学科

平成20年3月英進進学コース卒
高崎中出身

始めた時期は遅くても
明確な目標を持って最後までやり通そう


平日には3時間、
 休日には5時間と決めて


 大学進学の勉強を始めたのは3年生からです。平日では3時間、休日では5時間と決めて勉強をしました。勉強の内容は夏休みが終わるまでに1・2年生の内容の復習を終えて、冬休みに入るまでセンター試験と二次試験対策を中心に勉強をして、冬休みからセンター試験が終わるまではセンター試験対策をして、センター試験を終えてからは二次試験対策をしました。教科の振り分けは時間で決めるのではなく、自分で定めた範囲を終えるまでは他の教科をしないようにしてきました。時間通りに教科を分けようとしてもその通りに進められないのであれば、影響がない程度に教科を分けるのも良いと思います。勉強方法は主に問題集を使う方法と、少ない時間を使っての単語などの暗記をしていました。問題集での勉強は、最初から難しい問題に取り組むのではなく、初めは自分に合った問題集を使い、それから難しい問題に取り組むのが良いと思います。

反省点は勉強の開始時期と
 試験ごとの対策・対応


 自分の受験を見直せばいくつか反省すべき点があります。第一に受験勉強を始めた時期が遅かったということです。平日は学校があるので、家庭学習の時間がうまく作れない事があります。そのため平日で足りない分を休日に繰り入れることになるので、予定通りに進まない事もありました。ですから最初から本格的に始めなくても、できる限り早い時期に始める事で安全に受験勉強を進める事ができると思います。もう一点は、適切な勉強ができていなかったことです。二次試験には二次試験の、センター試験にはセンター試験の、傾向や対策が大学によって異なるので、それぞれに合わせた勉強ができるようになれば得点も上がりやすくなるので、あらかじめ調べておくとうまくゆくと思い ます。
 最後になりますが、大学受験をする上で最も重要なものは“目標”だと思います。自分の目指す目標があってこそ最後まで続けられるのだと思います。後輩の皆さんは、明確な目標を持って最後までやり通してください。


東北文化学園大学
総合政策学部総合政策学科

平成20年3月英進進学コース卒
鶴が丘中出身

本命失敗から立ち直り
必死でつかみ取った合格


 大学に合格したのは2月の中旬。11月に推薦入試を受けた第一志望の大学に落ちて、正直なところショックでしたし、クラスの他の人にも徐々に大学合格の報が入ってきていて私は焦っていました。本命を落とした事で気持ちの落ち込む事もありましたが、何とか気を取り直して家でも学校でも勉強を続けました。
 受験の当日にはきついプレッシャーを感じて大変でした。もちろん周囲からの期待が大きく、中でも家族や親戚の期待は本当に過大なほどで、それを考えると自分に負けそうになって来ましたが、精一杯頑張ってやり通すことができ、合格する事ができました。肩の荷を降ろすというのはこういう事を指すんだなあと本当に実感しました。
 後輩の皆さんは大学受験なんてまだまだ先だと思っている人も多いと思いますが、それこそあっという間にやって来るという感じです。後輩の皆さん、そして部活をしている人もしていない人も、ぜひ今すぐ、この時点から勉強を始めてください。自分自身の受験生活、高校生活に悔いを残したく無いのなら。