今回は仙台七夕まつりの
イベント会場で実施


 8月6日から8日の仙台七夕まつりの3日間、本校生徒会のメンバーが、飲酒ひき逃げ犯の厳罰化を求める署名活動を勾当台公園で実施しました。
 今回の署名活動は、FM仙台主催“STAND”プロジェクトに参加したもの。実施場所は、仙台七夕まつりのイベントが行われる野外音楽堂前とあって、イベントを観に先を急ぐ人がほとんど。午後3時から6時までの3時間の間、生徒会のメンバーたちは積極的に大きな声で署名を呼びかけました。その声にたくさんの人たちが耳を傾けてくださり、足を止めて署名に協力してくださいました。

「絆」Tシャツの
被害者遺族の方々とともに


 
署名活動には、2007年の『I-Lion Day』に多賀城校舎グローリーホールで講演をしてくださった井上保孝さん・郁美さんご夫妻をはじめ、被害者遺族の方々も参加しましたこれまで本校生徒会は、井上さんご夫妻が幹事を務める『飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める被害者遺族・関係者全国連絡協議会』のメンバーの方々とともに、仙台市内をはじめ、東京都台東区JR上野駅前、埼玉県さいたま市のJR大宮駅前など各地で署名活動を行っています。今回もメンバーの方々は、背中に「絆」の文字が書かれたTシャツを着て、署名を呼び掛けました。
 3日間の活動により、集まった署名は、計2094人分。この署名簿は、他の地域で集められた署名に加えられ、年内に法務大臣に提出される予定です。


今回の署名活動でも共に参加した井上さんご夫妻から、参加生徒たちへのメッセージをいただきました。署名活動に取り組んだ生徒の感想と合わせてご紹介します。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
署名活動に参加して

署名していただいたときの喜びは
他の何にも代え難いものです


特別進学コース3年 須賀くん 塩竃第一中出身

 この署名活動をしていて嬉しいことがありました。それは、自分から署名をしてくれた方が大勢いたことです。そのほとんどが若い人たちで、その中には、子育て中の人たちもいました。また、子供連れの人で、子供が歩道を歩くのが心配です、とおっしゃっていました。将来のため、子供のために署名をしてくれたんだなと感じました。今回の活動に参加してほんとうによかったと思います。署名をしているみんなと声を出し、一人でも多く集めようと一心不乱に頑張りました。署名してくれる人が来てくれたときの嬉しさは何にも代え難いものです。
 3時間の活動で、最初は長いと思いましたが、終わる時間が近くなるともっと署名活動をしたいという気持ちになりました。終わったとき、井上さんに「ご苦労様でした」と笑顔で言われると、やってよかったと思い、達成感で満ちあふれました。
 これが高校生活最後の署名活動になると思いますが、今後の活躍を願い、法律改正をぜひとも成し遂げてほしいと思います。


悲しい思いをする人をこれ以上
増やしてはならないという思いで…


フレックスコース3年 佐々木さん 原町第三中出身

  飲酒運転根絶に関する署名活動を行うにあたって、とても不安でした。実際に三人の先輩が飲酒運転の事故に巻き込まれ命を失われているので、これ以上悲しい思いをする人達を増やしてはならないという思いで、通りすぎる人に飲酒運転根絶を呼びかけました。署名してくださった人の中には飲酒運転の被害者になられた人もいました。飲酒運転がなくなるまでこれからも飲酒運転根絶を呼びかけていきたいと思っています。

 
井上さんご夫妻から生徒たちへのメッセージ

仙台育英学園の生徒の皆様

 雨が降ったりやんだりのあいにくの天候でしたが、3日間の署名活動お疲れ様でした。
 皆様方の先輩3人の尊い命を奪ったあの飲酒運転事故を風化させないためにも、また悪質な犯罪である飲酒運転を根絶するためにも、皆様の勇気ある活動は、仙台市民や七夕見物の訪問者に強く印象づけるものとなりました。
 まだまだ全国各地から飲酒運転者の摘発や飲酒運転事故によって悲惨な犠牲者が出ていることを知らされるたびに残念な思いをしていますが、これからも皆様と一緒に活動を継続していけたら、と願っています。
 
「飲酒・ひき逃げ事犯に厳罰を求める遺族
・関係者全国連絡協議会」

幹事 井上保孝・郁美