第4号
 

 
学園創立100周年を迎えて
一層の「教育水準の維持・向上」を
   

1、70%club統括推進委員会の
  取り組み

    進学推進本部長 石田 昌彦

 学園を横断的に統括し、進学指導の発展、充実を図るために設置された機関が「70%club統括推進委員会で、50余人の教員から構成されています。この委員会の目標は大きく二つあります。第一は70%という量 的目標を達成させることです。それは(1)大学進学志望者の70%を現役で大学に合格させる、(2)在籍生徒数の70%を現役で大学に合格させる(そのための教育環境づくりと啓蒙・啓発活動を含める)ということです。第二は二つの質的目標を達成させることです。それは(1)大学進学志望者の大学入試センター試験成績の正答率を70%まで高めること、(2)秀光中等教育学校、コースごとにロードマップを立て、国公立大学に合格させる目標数(実合格者数)を設定することです。
 この目標を達成するために、生徒の実態に応じたあらゆる施策を講じた進学指導を展開しております。「進路講演会」の実施、「進学クラブ」の活動、「チューター学習会」、「ブラッシュアップ学習・フォローアップ学習」、「プラン2000」の実施、「東京教育事務所での宿泊学習」、「朝補講・放課後学習」、「専門分野別 の特別授業」等々多様な学習機会を設定しております。生徒たちはこれらを主体的に選択し、意欲的に取り組み、平成17年度入試で素晴らしい成果 を上げました。
 「70%club統括推進委員会」の目標を達成させるための活動が秀光中等教育学校・各コースに浸透し、生徒たちの進学・学習に取り組む姿勢がより主体的・自律的になってきています。進学率、合格率が向上し、国公立大学・医歯薬学部系大学への合格者急増がその証左でしょう。
 平成17年3月の卒業生が減少したこともあり、大学実合格者は減りましたが在籍者数の51%が進学し、進学志望者の79%が現役で合格しました。東京大学・東北大学等の国公立大学系へ100名を超える合格者、医・歯・薬学部への多くの合格者と、大きく躍進しました。
 創立100周年を機として、「いっそう質の高い大学進学を第一の目標とする学校を目指し、そのための協力な指導体制」をつくっていきます。

 
   
2、「建学の精神」の
   試行にあたって

    英進進学コース 黒田 鐵雄

 学園創立百周年にあたり、「建学の精神」が学校設定教科として位置づけられ、 “キャリアアップノート”の中に一応の定着をみたことは、生徒諸君にとっては勿論、我々教職員にとっても大変意義のあることと思います。  新学習指導要領により、その他の教科から学校設定教科と名を改め、各学校が主体性を持って定められることに改訂された訳ですが、まさにその趣旨を存分に生かした施策であり、本学園が、その多面 ・多様性において、全国屈指の特色ある教育、個性ある学校創りを推進している中で、さらに強力な新しい一つの “顔”が加わることになり、非常に価値のあるものと確信をしております。
 特に生徒諸君は、この実践により、自ら学び自ら考える力を育成させて、豊かな人間性や社会性を備え、国際社会に生きる一人の若者としての自覚と誇りを、さらに深めていかれることを、微力ながら携わった者の一人として、念願するものであります。
 先般、「建学の精神」についての研究会があり、全コースを代表する精鋭諸氏が、試行期である本年度における「建学の精神」の指導理念、そして具体的な実践予定、さらには今後の展望について“熱き心”で発表されました。本当に素晴らしいの一語につきるものであり、その成果 を心待ちにしている次第であります。
 
   
3、トリプルA委員会の
  計画と取り組み

    トリプルA委員会 委員長 佐々木 英明

趣旨と目的 
 トリプルA委員会は、アクセス、アドバンス、アカデミーの3つのテーマで、ITを一層レベルの高いものに上げていくための教育プロジェクトを進めています。将来的には本校を「ITスーパーハイスクール」と評価されるところまで推進していくものです。環境面 では、校長先生のご配慮で宮城野校舎Win教室にOffice2003を搭載したハイスペックな機器を設置していただきました。今後はこの機器をフルに活用させていただきます。

概要 
 プロジェクトの構成は、(1)MOS(Microsoft Office Specialist 以後MOSと記載)検定推進プロジェクト(2)YESプログラム推進プロジェクト(3)IT教育研究プロジェクトの3つです。今回は(1)のMOS検定推進プロジェクトについての計画と取り組みについてお知らせいたします。
 MOS検定についてですが、マイクロソフト主催の資格試験で、Office2003の環境では5種類7科目について実施されています。制限時間50分の実技試験で、使用するソフトウエアのスキルを客観的に判断する指標になるものです。

今後について
 MOS検定は受験者が100万人を数え、就職活動中の大学生・専門学校生の間では「必需品」になっています。今後は必然的に、高校生にもこの程度のものは求められるでしょう。言い換えれば「ワード・エクセルは出来て当たり前」の時代なのです。本校生徒には、この資格を、一人でも多く取得させたいものです。現在、当委員会では、本校を試験会場として認可を得るために、申請手続きの準備を続けています。認可後、生徒は学内で当試験を受験することができるのです。
 
   
   
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