第6号
   

   
秀光中等教育学校・
仙台育英学園高等学校
(特別進学、外国語、英進進学、教養、フレックスコース)
通信制課程からの報告

   
■秀光中等教育学校  
   
継続と発展と
教頭 舟越 總眞

 今年度82名の新入生を迎え、前期課程11クラス後期課程6クラスの計17クラスとなりました。年々生徒数が増加しており、それに伴いこれまで行ってきている行事等も一部発展的手直しが必要となっております。これまで先人達が築いてこられた良き伝統を継続しさらに発展させていくことが目下の課題です。
 本校は、一貫教育のメリットを最大限活かした本校独自の教育課程に基づき、確かな学力養成そして最終的には生徒が望んでいる進路目標の達成を柱として取り組んでおり、同時にさまざまな体験的学習を各学年に設け、それらを通して幅の広い力量を身につけて世に送り出すこと、さらには、「Language & Music」を掲げ、語学・音楽教育に力を入れ、国際的感覚を身につけて、将来には国際社会に羽ばたける生徒が輩出することを目標としております。
 その根底には、創設者の教育理念を据え、人間性豊かな全人教育を目指して取り組んでいるところです。
 
   
■特別進学コース  
   
更なる活性化をめざして
教頭 戸村 正昭

 新年度より、執務室が旧図書館に移転・統合され、47名の教員が一堂に会し職務に専念しています。これまでは学年毎に執務室が異なり、校務に支障を来すこともありましたが、最近は、コース全体に一体感がみなぎり、活気ある教育活動が展開されています。また、学年毎の教室配置が変更され、1・2学年は栄光校舎へ、3学年は受験への配慮から、比較的閑静で執務室に近い第二北辰へ移転。新装なった図書館には学習室も併設、放課後遅くまで自学自習する生徒の姿も見られます。この新たに整備された教育環境のもと、生徒諸君にはより一層の充実した高校生活を送るよう期待したい。
 さて、本コースでは、国公立大・難関私大への現役合格を目ざし、進路と習熟度に応じたクラスを編成。レクチャークラス・土曜特別講座・プラン2000など、さまざまなプログラムを企画し、実力の養成を図ってきました。今春の大学入試では、国公立大や難関私大の合格者数が前年を下回る厳しい状況が見られました。このことを真摯に反省し、来春こそは納得のいく成果を挙げられるよう、生徒・教員が一丸となって奮起し、特進コースの活性化を図っていきたいと願っています。
 
   
■外国語コース  
   
タイ留学生を迎え、
国際色一層豊かに

教頭 浅利 正雄

 今年も長期留学組(18名)の帰国が始まり、彼女たちのお土産話と成長ぶりを職員一同楽しみにしているところです。また、タイ王国から初めて留学生を四名迎え、国際交流に拍車がかかるだけでなく、大変優秀な留学生だけに特に一年生には刺激になるものと期待しています。
 本コースの生徒たちの志望進路はコースの性格上、比較的揺らぎがありません。それは生徒たちの外国語に対する興味関心が、履修科目、外国人スタッフ、さまざまな施策・行事等により日常的にも満たされる環境にあることも関係していると思います。
 どの生徒も希望する大学・学部に入学できるよう授業はもちろんPLPや課外講習等で実力養成に取り組んでいますが、生徒たちにはこの恵まれた環境を利用して興味関心を膨らませるとともに、自分が大学で取り組みたいテーマを一層明確にしてほしいと思っています。
 
   
■英進進学コース  
   
このコースの目指すもの
教頭 高橋 正明

 本コースの特色を一言で言えば、生徒の多様性に応じたカリキュラムの編成となるのでしょうか。7つの類型を持つカリキュラムは他に例をみません。
 この目的はただ一つ、大学進学を保障しようということであります。
 英語、数学における習熟度別少人数授業、毎朝20分行われる学校設定教科、放課後に実施されるフォローアップ講座をはじめとする各種講習も、すべて、大学進学に収斂されます。
 事実平成19年度大学入試においては、山形大学、宮城大学、明治大学、地元東北学院大学等々を含め進学希望者の95%が合格を手にしました。
 入学当初は大学のイメージすら描けない生徒たちですが「目標の早期設定」と「主体的に学習に取り組む姿勢態度の育成」を重点施策に掲げて取り組み、将来展望を開けるよう努力してまいります。
 
   
■フレックスコース  
   
総合選択型
教頭 瀬戸 信男

 全日制課程単位制としてスタートしたこのコースも、今春293名の5期生を迎えました。建学の精神とともに、一人ひとりの個性を伸ばし、夢を実現します。
 夢を実現するために、1年次は基礎・基本の学力を養い、2年次からは自分の進路によって、総合選択型のクラス編成になります。総合選択型とは、大学進学系(文系・理系)・公務員受験系・ウェルネス系・キャリアアップ系・ITクリエーション系の何れかを選択することです。
 今春卒業した2期生の進路は、大学進学希望者53名全員が合格し、就職も100%達成しました。現3年次で98名、2年次で105名の生徒が大学進学を希望していることは、大変嬉しいことであります。
 今後も、生徒のニーズに応えるべく、このコースの特色である「ゆとり」と「自主性」を尊重し、発想を転換しながら、進路に応じた学校設定教科の選択講座を大幅に採り入れるなど、より良い教育課程を編成し常に前進を続けていきたいと思います。
 
   
■通信制課程  
   
「自立」「学び直し」への支援
副校長 大内 末男

 通信制課程は、現在、400名の生徒が、各自の生活スタイル、学習目的に合わせて、自分のペースで学んでいます。教科書、参考書等を中心とした「自学自習」が基本ですが毎週土曜日と日曜日に担当教科の教員が面接指導(スクーリング)と課題(レポート)作成の指導を懇切丁寧に行っています。
 また、今年度より教育課程表(カリキュラム)に、基礎力を養成するための3講座「基礎国語」「基礎数学」「基礎英語」を新設して、教科科目の単位取得をサポートし、一人でも多くの生徒が「高等学校卒業の資格」を取得できるように支援しています。
 昨年度は99名が卒業しましたがその内の23名が進学(大学9、短大3、専門学校11)しました。これからも進学希望者がどんどん増えることを期待して、そのための有効な方策、対策を練っていきます。
 今年度も、生徒の自然体験や社会体験が不足しているという実態を踏まえて、異文化体験学習や校外学習等の活動を多くし、生徒同士の交流も深めていきたいと思います。
 なお、増加の一途をたどる不登校等心に悩みを持つ生徒の受け入れを積極的に勧め、更なる充実を目指して努力していきます。
 
   
   
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