Vol. 105

 
 
高校卒業資格取得をめざして通信制課程で学び、
推薦・AO入試で志望大学に合格した2名の先輩の体験記です。
 
東北文化学園大学 医療福祉学部に指定校推薦で
   
指定校推薦の経験が
私にとって大きな
自信になりました


東北文化学園大学
医療福祉学部保健福祉学科

指定校推薦で合格
小関
くん 山形第四中出身
努力を評価してもらえると
指定校推薦の挑戦を決意


 入学当初は目の前のことをこなすことに精一杯で、将来のことはあまり考えていませんでしたが、進学したいという気持ちは漠然と持っていました。
 本格的に受験対策を始めたのは、2年生になってからです。苦手科目の英語、数学を中心に基礎を固めることを心がけて学習しました。
 東北文化学園大学を志望したのは、3年の夏に行ったオープンキャンパスの印象と、自分が目指す職種に必要な勉強ができると思ったからです。指定校推薦で挑戦してみようと決意したのは、自分の努力を評価してもらえるのではないかという考えからでした。

先生方のご指導のもと
頑張って小論文を作成


 大学へ提出する書類の準備で苦労したのは小論文の作成です。これまでに小論文を書いた経験がなかった私は、小論文の書き方や注意点が載った本や、新聞の社説を参考にして書き、平日学校に足を運んで先生方に何度も添削していただきながら書き上げました。先生方に目を通してもらうことで、自分では気付かなかった誤字・脱字などを確認できました。さらに、表現の仕方などいろいろと指導していただき、本当に良かったと実感しています。
 通信制では授業は週に一度、勉強は自主学習になります。そのため、校内イベントが少なくなり、調査書に記入される事項が限られてしまうのです。通信制で推薦入試の受験を考えている後輩の皆さんは、長期休暇の特別スクーリングなどの行事に積極的に参加することをおすすめします。
 大学受験は不安なことばかりでしたが、先生方の教えのおかげで合格することができました。指定校推薦に応募したことは私の中で大きな自信になりました。大学に進学してからも、通信制で学んだ自主・自立を心がけ、いっそう成長していきたいと思っています。ありがとうございました。
   
東北芸術工科大学 デザイン工学部にAO入試で
   
自分をしっかり持ち
粘り強く取り組む
大切さを学びました


東北芸術工科大学
デザイン工学部映像学科

AO入試で合格
佐久間
さん 東向陽台中出身
在校生の作品に圧倒され
志望大学を決定


 私が東北芸術工科大学を目指したきっかけはオープンキャンパスでした。在校生のアニメーション作品を見て、作品から伝わる作者の想いや熱意に圧倒され、映像制作に大きな魅力を感じたからです。じっくり時間をかけて私自身を見てもらいたかったので、AO入試に挑戦しました。
 AO入試は1次・2次と2段階に分けられており、1次は今まで制作した作品と書類での評価でした。作品については、自分が好きだと思ったこと、描きたいものを素直に描くことが大切です。画材や筆づかいを工夫して、課題を観る側の気持ちになり、楽しく見やすい作品集を心がけると良いと思います。私は目次の作品名の脇に、その作品を撮った写真をレイアウトするなどの工夫をしました。
 書類も先生に助けていただきながら、読みやすさを心がけました。多くの先生や友人に見てもらい、何回も見直して完成度を上げることが重要だと思います。

通信制はやる気次第でいくらでも
向上できる環境だと実感


 2次は面接でした。面接はとてもざっくばらんな会話形式でした。その会話の中でどれだけ自分の気持ちをアピールできるかが重要です。グループ面接だったので、一緒のグループの受験生にライバル心も持てたし、それで緊張もほぐれました。気取らず、自然な態度で自分を表現することが大切だと感じました。
 私が合格できたのは、たくさんの方々との出会いや、協力があったからです。通信制の先生方は、とても親身になって私の進路相談に乗ってくださり、様々なアドバイスもしていただきました。自分がやる気を出せば、いくらでも向上できる環境だと実感しています。自分をしっかり持って、粘り強く取り組むことを学びました。
 最後に、今から受験に挑む生徒のみなさん、前向きな創作、学習に励み、自分の目標に向かって、頑張ってください!