■答辞

平成22年2月28日
平成21年度 仙台育英学園高等学校卒業生代表 
須賀くん(特別進学コース



 2010年になり、早くも2月が終わろうとしている中、旅立ちの季節がやってまいりました。このように荘厳で、盛大な卒業証書授与式を挙行していただき、心より感謝申し上げます。

 先ほどは、校長先生からの心の籠った御言葉を頂き、ご来賓の方々からの有り難い餞の言葉を頂戴し、私達一同、いよいよこの仙台育英学園高等学校を卒業するのだという実感と寂しさが、より一層込み上げてきます。

 3年前の4月、私達はこの場所で出会い、仙台育英学園高等学校での生活が幕を開けました。思えば、未熟で、幼い私達であり、数々の不安もありました。しかし、新たな希望を胸に抱きながら、「逆転の仙台育英」を合言葉に、日々精一杯の努力を続けて参りました。この高校生生活の3年間は、この学園でしかできない様々な経験をすることができました。

 高校生活にまだ慣れていない頃に行われたスプリングチャレンジでは、クラスの団結力を試し、仲間との友愛を育み、友情の和を広げることができました。これを機会に、不慣れで緊張していた高校生活も徐々に慣れ始め、仲間とよい関係を築くことができました。

 2年生の時に行われた育英祭では、「change」をテーマに、革命を起こしました。従来の育英祭より賑わせるために、様々な人達による出し物、出店などの催し物を取り入れました。育英祭の2日間は、学園全体が盛り上がり、どの人も満足できるものを造り上げたと思います。これらを礎に、今年度の育英祭は後輩たちが頑張ってくれ、さらなる飛躍を遂げてくれました。今振り返ると、私達の学年は、熟慮断行でチームワークの良い、力のある学年だと実感しています。

 部活動では、数々の部で県での上位入賞を果たし、また全国規模の大会に出場し、仙台育英学園の名を日本中に轟かせることができました。

 私達はこれから新たなフィールドに立ち、日々夢を実現するための努力をしていきます。ところが、夢の実現は決して平坦ではなく、孤独でもあり、艱難辛苦の道でもあります。時には、リスクを伴いながら、夢へと挑戦することでしょう。しかし、どのような道であろうとも、「逆転の仙台育英」の精神を忘れず、未来へと天翔けていきます。私自身、4月からは防衛大学校に入校し、日本の防衛について学びます。将来は、幹部自衛官として日々精進し、国土防衛の任に当たりたいと考えております。

 在校生の皆さん、3年間は本当に早いものです。1日1日を意味のあるものにし、充実した高校生活を送ってください。そして、この学園に入学して本当によかったと思えるように卒業していってほしいと思います。

 この3年間、日々の生活や夢の実現へのバックアップをして頂いてくれた先生方。先生方には様々な事に関して御指導して頂き、未熟だった私達は、大人へと成長することができ、感謝しています。

 そして、一番私達の近くで応援してくれた両親。時には本気で気持ちをぶつけ合ったり、時には、私達の相談相手となって頂きました。私達は、その度に、前向きに物事を考えることができ、自分は決して一人ではないんだと思い、大変勇気づけられました。両親には、言葉では表現できないほどの感謝の気持ちで胸がいっぱいです。本当に有り難うございました。そして、これからも私達の活躍を応援してください。

 私達はこの学園の建学の精神「至誠・質実剛健・自治進取」と七つの生活信条を今後も生活の中に据え、教養と人間性豊かな「ライオン魂」で、日本や世界を切り拓くべく立役者となることをここに御誓い致します。

 最後になりましたが、校長先生をはじめ諸先生方、職員の皆様、並びに本日御出席くださいました御来賓の皆様の御健康と御多幸、重ねて仙台育英学園高等学校の永遠なる栄光と、一層の飛躍を御祈りし、答辞と致します。
 
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