9月28日(金)、ジョン・ニアリー 駐日アイルランド共和国大使が本校を訪ね、講演を行ってくださいました。
ニアリー大使は2日前の26日に宮城県に到着。古川市や石巻市の視察、仙台市役所表敬訪問などを終え、ご多忙の中での本校への訪問となりました。
50校を超える海外姉妹校を持つ本校は、アイルランドにもHoly Family Secondary Schoolなどの姉妹校があり、留学や研修などで交流しています。大使による講演は、外国語コースと特別進学コース(地理選択者)の生徒を対象に多賀城校舎中講義室で行われました。
▼姉妹校での交流を軸に
アイルランドと深いつながりを…
はじめに村岡副校長先生から歓迎の挨拶が。村岡先生は英語で「これまで本校から多くの生徒がアイルランドの姉妹校へ留学または研修をし、アイルランドからも大勢の生徒が本校を訪れています。これからもより深く交流していきたいと思います」と話されました。
講演は、ニアリー大使自ら英語で話され、続いて通訳の方が日本語にというかたちで進行されました。内容は、大きく分けて「アイルランドの基本情報」「アイルランドの歴史」「アイルランドと日本のつながり 」の
3部構成。大使はパソコンからプロジェクターを通しての画像を用いながら、アイルランドの地理や歴史、EUとの関わり、日本との関係等について、わかりやすく解説してくださいました。
2011年3月に起きた東日本大震災に際しては、同年12月にアイルランド大使館主催による東北復興応援コンサート『アイルランドから歌の贈り物』を各地で開催するなど、支援活動についても紹介されました。
▼最後に生徒代表が
英語で堂々とお礼のスピーチ
続いて、生徒からの質疑応答。「アイルランドの若者はおもにどのような進路に進んでいますか?」という質問には、「サービス業、製造業、農業、公的機関などさまざまですが、大学卒業後さらに上を目指して勉強する人も増えています。また男女問わず科学の分野での研究や開発で活躍する人も大勢います」との回答が。アイルランドの食文化に関する質問には「アイルランドは日本同様、島国できれいな海に囲まれているので魚介類が豊富です。日本と違って、主食はお米ではなくイモ類。一日最低1回はポテトを食べる習慣があります」など、大使はどの質問にもていねいに答えてくださいました。
最後に生徒を代表して、外国語コース3年生の木村さんからお礼の言葉。木村さんは「私たちの学校は2011年3月の地震と津波によって大きな被害を受けました。アイルランドをはじめ各方面からのご支援もあり、現在新しい校舎が建設されています。私たちはこれからもグローバルな友好関係を発展させていきたいと思っています」と堂々と英語でスピーチしました。
講演終了後、生徒の大きな拍手とともに、大使に花束が贈呈されました。
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