池田僊雲先生 講演『慶長遣欧使400年…書と音楽(キューバ国編)』

 
池田僊雲先生 講演 池田僊雲先生 講演
 

 池田僊雲先生による講演『慶長遣欧使400年…書と音楽(キューバ国編)』において、池田先生は、伊達政宗が慶長三陸地震の被害にめげず、支倉常長をローマに派遣したのは、復興として経済を活性化させるためでもあったと話されました。
 平成13年にキューバ共和国の首都ハバナに支倉常長のブロンズ像が建てられた際、前々からキューバの文化や人々に感銘を受けていた池田先生は“皆さんにキューバについて知ってもらおう"、“支倉常長の足跡を掘り起こそう”という強い思いを抱き、さらに当時仙台開府400年記念の節目ということも重なったことで、『世界史の中の仙台開府』という記念講演会を開催し、キューバでも報告会を行われました。
 池田先生は「伊達政宗の書は非常におもしろく、書家としても参考になる作品がたくさんあります」と、伊達政宗がローマ法王に宛てた信書など、主に手紙について説明されました。そのほか伊達政宗が自分の娘に宛てた手紙は非常に柔らかい筆跡で書かれていることなど、伊達政宗の人柄が思い浮かぶような講演をしてくださいました。
 池田先生は最後に「音楽が聴こえるように書というものを書くと、非常に豊かな表現になります」と身近な書に親しんでほしいということを話され、「東日本大震災から2年が経ちますが、この震災にめげずに皆で前進して、色々な立場から大きく発信していくことで頑張っていきましょう!」とエールを送ってくださいました。

池田僊雲先生 講演  
 
<close>