2013 Topics

 外務省高校講座

 
外交官の仕事とは…。人間も国も同じように協力していくことで成り立つと学びました
 
外務省高校講座の様子
 
外務省高校講座『外交官の仕事』

外務省アジア大洋州局大洋州課 総務班長(課長補佐)中島健さん

【講師】
外務省アジア大洋州局大洋州課 総務班長(課長補佐) 中島健さん

 7月4日(木)、外務省アジア大洋州局大洋州課から、総務班長(課長補佐)の中島健さんが本学園に来校。宮城野新校舎ゼルコバホールを会場に特別進学コース1年生と外国語コースの1・2年生に外務省、そして外交官の仕事についてのお話をしてくださいました。
 はじめに、千田副校長先生から中島さんのご紹介と挨拶があり、「中島さんは外務省に入省された後、本省勤務、ベルギーの欧州連合日本政府代表部での海外勤務の他に、外交政策や、内閣官房に出向して対外経済関係などについての総合調整業務に従事する経験をされています。皆さんはこれからますますグローバル化する中、世界で活躍していかなければなりません。世界と日本、あるいは君たち個人とこれからどう繋がっていくのか、見識を深めるきっかけにしてもらえればと思います」と生徒に話しました。

 
外務省高校講座の様子 外務省高校講座の様子
 

 講座の内容はまず中島さんご自身の紹介、外務省・外交官の業務内容、外務省員として働くやりがい、そして生徒へのメッセージです。中島さんはご自身の経歴をお話されながら、当時担当した仕事内容や訪問した国の様子について説明。スクリーンに写真や資料を表示し、映画や芸能人など生徒たちが知っている身近なものを例にして、話を展開してくださいました。

▼『日本の国益を増大させる』ためには
 他の国のことを知るのが重要です


 外務省の業務について中島さんは「業務内容をシンプルに言い換えると“日本の国益を増大すること”です」と話され、生徒に向けて「実は国際社会とは、皆さんが高校に入学して初めて教室にいるとき、つまり高校1年生の、先生がまだ来ていない教室に似ています」と“絶対唯一の支配者がいない”ことや、“お互いのことをよく知らない”などの類似点を挙げ、だんだん周囲と仲良くなり協力していく過程も同じであることを説明。ほかにも、『国際理解』をおこなって他の国を知ることがいかに重要であるか、海外勤務の現場での苦労・発見など、現場に立つ方の視点から貴重なお話をしていただきました。

外務省高校講座の様子 外務省高校講座の様子


 最後のお礼の言葉は、特別進学コース1年生の代表生徒から。「外務省という職場の仕事はとても難しいものだと思っていたのですが、わかりやすく“高校1年生の先生不在の教室”と例えていただいたので理解が深まりました」と生徒が述べると、会場からは中島さんへの感謝の拍手が沸き起こりました。