講座の内容はまず中島さんご自身の紹介、外務省・外交官の業務内容、外務省員として働くやりがい、そして生徒へのメッセージです。中島さんはご自身の経歴をお話されながら、当時担当した仕事内容や訪問した国の様子について説明。スクリーンに写真や資料を表示し、映画や芸能人など生徒たちが知っている身近なものを例にして、話を展開してくださいました。
▼『日本の国益を増大させる』ためには
他の国のことを知るのが重要です
外務省の業務について中島さんは「業務内容をシンプルに言い換えると“日本の国益を増大すること”です」と話され、生徒に向けて「実は国際社会とは、皆さんが高校に入学して初めて教室にいるとき、つまり高校1年生の、先生がまだ来ていない教室に似ています」と“絶対唯一の支配者がいない”ことや、“お互いのことをよく知らない”などの類似点を挙げ、だんだん周囲と仲良くなり協力していく過程も同じであることを説明。ほかにも、『国際理解』をおこなって他の国を知ることがいかに重要であるか、海外勤務の現場での苦労・発見など、現場に立つ方の視点から貴重なお話をしていただきました。
最後のお礼の言葉は、特別進学コース1年生の代表生徒から。「外務省という職場の仕事はとても難しいものだと思っていたのですが、わかりやすく“高校1年生の先生不在の教室”と例えていただいたので理解が深まりました」と生徒が述べると、会場からは中島さんへの感謝の拍手が沸き起こりました。
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