放射線の飛跡を観察するために、1人ひとりが両手のひらに乗るサイズの霧箱を製作します。放射線を観察するための“線源”は、関根先生があらかじめ東北大構内に集塵機(ダストサンプラー)を設置し、そのフィルターを回収してきてくださいました。これで霧箱の中に飛跡が確認できれば、「身近な空気中の塵からも放射線が出ている」ということがわかります。
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霧箱にアルコールを染み込ませたスポンジを入れた後に、底面にドライアイスを敷くことで過飽和状態を作ります。 |
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▲LEDライトを当てて、設置した線源からアルファ線が飛ぶと、放射線の飛跡が雲のように見えます。 |
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次第に目が慣れてくると、見えやすいアルファ線だけではなく細い飛跡を描くベータ線が見えた!と報告する生徒も。 |
実験の中盤で、関根先生が用意してくださった、特大サイズの霧箱が登場しました。関根先生が、線源である“トリウム”を追加で箱の中に入れると放射線の飛跡が大量に! 生徒たちも驚きの声をあげていました。
6面、8面どちらかのサイコロが100個入った箱が班ごとに渡されました。箱を振り、開けたときに「1」の目が出たものを箱から取り出し数えます。この作業を繰り返してサイコロの総数をグラフにすると、一定の法則があることに気付きます。そこから導き出される公式が、放射性原子数の減り方にも当てはまることが分かりました。
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