2011 Topics

  キューバ 復興支援コンサート

 
 
 

 3月の大震災で本学園は、韓国KOLON社からの支援やブータンの子どもたちからのメッセージカード、ハワイやサンフランシスコからの千羽鶴など、海外の方々からたくさんの温かい励ましをいただいてきました。今回はキューバ共和国から素敵な音楽のプレゼントが…。12月8日(木)、キューバから来日中のミュージシャン(スエナ・クバーナ)による復興支援コンサートが、新校舎建設のための工事が進められている宮城野校舎屋外の特設テントで開かれました。

仮設校舎で勉強する
M-フレックスコースの生徒のために…


 本学園とキューバ共和国との交流は深く、現地に本学園の姉妹校もあり、スポーツと文化面で友好を深めてきました。2001年には、キューバとの友情のしるしに、学園創立百周年記念事業の一環として、本学園から首都ハバナに「至誠の人」支倉常長の像を寄贈しています。
 今回、キューバ音楽のミュージシャンと東京の在日キューバ大使館の方々が宮城野校舎へとやって来たのは、この10年以上に及ぶキューバとの友好の“絆”ゆえ。私たちの学園の加藤雄彦校長先生がこの度、キューバ共和国から『友好勲章』を贈られました。今回のこの支援コンサートのお話は、11月29日、東京のキューバ大使館での勲章授与式の際に出てきたのでした。
 新校舎が完成するまでの間、現在仮設校舎で勉強に励むM-フレックスコースの生徒たちを励ますため、宮城野校舎を訪れてくださったのは、“スエナ・クバーナ”というキューバ本国で人気のグループ。コンサートには、M-フレックスの生徒に加えて、スペイン語を学ぶ外国語コースの生徒たちも参加しました。

外国語コースの生徒が
スペイン語でスピーチ

 コンサートの前に、生徒を代表して外国語コース2年の桝水さんが、「私はラテン音楽をテレビで聴いたことはありますが実際にキューバ音楽を聴くのは初めてです。このような機会をいただき、大変感謝しています」と歓迎の言葉をスペイン語で述べました。
 続いて、キューバ大使館の参事官タニヤ・ドミンゲスさんによる復興応援スピーチ。「校舎や復興の様子を見て非常に感動しています。このような安全な環境のもとで勉強を続けられる生徒の皆さんを、心から応援しています」との言葉をいただきました。

▲キューバ大使館の参事官
タニヤ・ドミンゲスさん

“がんばれ、ニッポン”
“がんばれ、センダイ”

 いよいよコンサート。日本でもおなじみの名曲“ベサメムーチョ”や“グァンタナメラ”など、陽気でありながらどこか哀愁のあるラテンナンバーの数々が演奏されました。演奏の合間に、片言の日本語で「楽しんでマスカ?」「元気デスカ?」と生徒たちへの語りかけがあったり、生徒たちも一緒に歌ったりと終始楽しい雰囲気でコンサートは進行されました。
 そして、最後の曲は震災後、日本を元気づけるために作られた「がんばれニッポン」。“ワタシは歌いマス、ニホンのために歌を…”という歌詞から始まり、“すすんでいこう”、“あるきつづけよう”、“手をつなごう”、“がんばれセンダイ”、“がんばっぺ、センダイ”、“がんばれ、仙台育英”、“がんばっぺ、仙台育英”…。温かい激励に満ちた日本語のフレーズがくり返されるとても素敵な曲でした。特設テントの“コンサート会場”内は、外の寒さを忘れさせる熱気に包まれました。
 演奏終了後、外国語コース2年の三好さんがスペイン語でお礼の言葉を述べました。「皆さまにお会いし素晴らしい演奏を聴くことができて大変嬉しいです。皆さまの演奏はとても感動的でした。もっとスペイン語を勉強してキューバについてより理解を深めていきたいと思います」。
 最後に生徒代表5名がお礼の花束を贈り、コンサートは幕を閉じました。

 

復興支援コンサート 次第

1 歓迎スピーチ 生徒代表:
桝水さん(外国語コース2年)
2 復興支援スピーチ 参事官タニヤ・ドミンゲスさん
3 メンバー紹介/
  コンサート
スエナ・クバーナ
4 御礼 スピーチ 生徒代表:
三好さん(外国語コース2年)
5 花束贈呈 生徒代表5名