2011 Topics

*シンガーソングライター高橋優さんがグローリーホールでライブ

 
 
 

 GW最終コーナーにあたる5月7日(土)、今回の大震災で被災した生徒も数多くいる仙台育英学園をはげまそうと、多賀城校舎グローリーホールを会場にすてきなミニライブが催されました。
 グローリーホールへとやって来てくれたのは、4月20日にアルバム「リアルタイム・シンガーソングライター」をリリースし、その中の1曲、「福笑い」がチャート急上昇中のシンガーソングライター、高橋優さん。高橋さんは1983年生まれの27歳、東北の秋田県横手市出身です。

 このライブを企画したのは、FM放送(Japan FM Network)の『ラジアンリミテッド F』という深夜番組。TOKYO FMを中心に全国38ステーションで放送されている人気番組で、放送時間は金曜日深夜の25:00〜29:00。もちろん、仙台のdate FMでもオンエアされています。この番組の公開録音というかたちでおこなわれたのです。
 「『ラジアンリミテッド F』は若い人たちに人気の深夜番組ですが、3月11日の大震災以降、放送を自粛してきました。でも、自粛していただけでは仕方がない。なんとか被災した東北の人たちを力づけながら番組を再開させたい。その思いから、今回のミニライブの企画を思い立ったのです。もちろん、今日収録するライブの模様は番組でオンエアします!」
 番組パーソナリティの やまだひさし さんが、今回のミニライブ収録までのいきさつをこのように話してくれました。

 グローリーホールには多賀城校舎で学ぶ特別進学、外国語、英進進学I類、Tフレックスコースの1、2年生、そして秀光中等教育学校1〜5年生の総勢1200人が、ホール入り口で番組のスポンサーであるグリコからお菓子のセットを受け取って入場。階段席も含めて満杯になったところで収録がスタートしました。



 ステージに登場した高橋さんが最初にあげた言葉は「すごいですね!」。グローリーホールを埋めた生徒の数に圧倒された様子です。「秋田出身の高橋優と申します」の挨拶のあとに、「実は3月11日当日、プライベートで秋田に到着した15分後に地震に遭ったのです」と、地震当日のことを話してくれました。
 そして、パーソナリティの やまだひさし さんが、さらにこんなエピソードを紹介してくれました。
 「地震があった翌日から、今回のアルバムに入っている『福笑い』のリクエストが殺到し始めたんです。震災後の停電で真っ暗闇の中、たくさんの人たちにとってラジオが“頼みの綱”。そんななかで、『福笑い』の歌詞、“きっとこの世界の共通言語は 英語じゃなくて笑顔だと思う”が多くの人たちの心に強く響いて、聴いた人たちを元気づけたのだと思う」
 “real time singer songwriter”… 正直に音楽を続けて来た人、高橋さんのライブは手にしたギター1本でスタートしました。

 高橋さんがステージで披露してくれた曲は、すべて新しいアルバム「リアルタイム・シンガーソングライター」の中から。「ほんとのきもち」、「現実という名の怪物と戦う者たち」、「少年であれ」。そして、先に やまだひさし さんが紹介してくれた『福笑い』。この曲では、ホール中に大きな手拍子が響き渡り、おおいに盛り上がりました。そして、曲が終わった後には割れんばかりの拍手。生徒たちは、高橋さんのギター1本だけとは信じられない強烈なパワーとドライブ感に圧倒されながら、充分な元気をもらった数十分でした。
 ライブ終了後、収録中にステージに立って3月11日のことを話した生徒会長 関本将乃くん(英進進学コースI類3年・名取二中出身)に感想を聞いてみると、「こんなライブを届けてくださったのには感激しました。高橋さんの歌は、特に歌詞が自分の気持ちの中にダイレクトに入り込んできました。“福笑い”という曲名も面白いし。ファンになりました!」とのこと。



 この日のライブは、先に述べたように、FM(仙台ではdate FM)でオンエアされます。5月27日(金)深夜の予定。グローリーホールで聴いたみんなはラジオで“感動の再体験”を。まだの人は、ぜひ、週末の夜更かしで聴いてみてください。