『宮城野萩だより』Vol.12
Topics
大好評「生き生き学級」

■パン工房/中国語/マンドリン/ウェルネスケア/コーラス/簿記/韓国語/書道/パソコン

 父母教師会主催の研修事業が、7月25日〜8月11日、多賀城校舎(7講座)と宮城野校舎(2講座)を会場に開催されました。仙台育英学園の施設・設備を活用し、講師は本学園教職員という特色ある「生き生き学級」に参加された受講生から、それぞれ感想を寄せてもらいました。
 
パン工房講座を受講して

初めてのパン作り

 一度パン作りをしてみたいと思っていたので、パン工房講座は絶好の機会と飛びついた。
 本格的な機械が揃っているパン工房室で最大の作業は、発酵させた生地を成形することだった。同じ大きさになるよう量りながら作った筈であったが、丸めたり伸ばしたりの力加減によって、少しずつ違った形や大きさのパンになった。あんパン、クリームパンはまあまあ良かったが、バターロールには少し難儀した。それでも丁寧に教えて下さった講師の佐々木真野先生、コルテス・レオン先生や同じグループの方に助けられ、何とか形になった時は嬉しかった。パンの香りの漂う中で、発酵の時間を利用して作ったバターを焼きたてのパンにつけて試食をした時は、至福の一時だった。
 難しい温度管理など一切無く、少々物足りなさも感じたが、その分空いた時間に同じグループの方々と、交流を深めることが出来て大満足であった。来年も参加したい。感謝。

   
中国語講座を受講して
先生、“謝謝!”

 「生き生き学級」の案内を見て、どれも参加してみたいと思いましたが、日程の都合から中国語講座を申し込みました。大好きな多賀城校舎の中庭を通り、二階の小さな教室に笑顔で現れた小柄な楊志寛先生。「中国は広いので言葉は地方によって少し違っています。でも七十%意味が分かれば、よしとします。」のお話を聞き、大陸の広さと歴史を感じました。
 発音、単語、文章と会話を中心にご指導いただきながら楽しい時間は瞬く間に過ぎ、もっともっと知りたいという気持ちが強くなっていきました。言葉だけでなく、太極拳での歩き方や中国の映画鑑賞など、文化にも触れることができました。
 文字通り「生き生き」と刺激を受けて、楽しい夏のひとときを過ごすことができました。
   
マンドリン講座を受講して
マンドリンの音色に
魅せられて


 「初めてのマンドリン」という講座紹介のタイトルを見たときに、大学のころサークル棟から聞こえてくる音色を思い出し、懐かしくなりました。
 マンドリンには、触ったこともない私でしたが、講師の熊原裕美先生から、優しく丁寧に教えていただき楽しい二日間でした。
 マンドリンは、思っていたより小さく、丸みの帯びたかわいらしい楽器でした。こんな小さな楽器から、あんなに明るい響きが奏でられるとはとても不思議な感じがしました。
 今年は、受講者が少なく二人だけだったので、構えや分からないところを何度も教えていただくことができました。マンドリンの話を聞きながら、いろいろなおしゃべりをした時間も有意義でした。若い裕美先生からたくさんのエネルギーをいただいたような気がします。
 私は、ふだんは仕事をしていますので、マンドリンを奏でることだけに四時間没頭したのは新鮮な時間でした。さらにマンドリンを貸していただき、自宅で練習しようと思うくらい熱中したことが、不思議でした。
 「生き生き学級」の意味が分かったような気がしました。一つのことに何時間も没頭していた大学時代に戻ったような体験をさせていただきました。
   
ウェルネスケア講座を受講して
久しぶりに、いい汗

 運動不足を感じていたこの頃、私の心を奮い立たせてくれたのが、このウェルネスケア講座でした。
 今、流行のビリーズブートキャンプのDVDを見ながら、体育科の高根司先生、関場美江先生、山崎裕子先生を講師に、先生と数人の父兄の方達と、頑張って挑戦しました。
 教室にマットが敷かれ、その上で必死に体を動かし、久しぶりにいい汗をかいたような気がしました。
 水分補給や休憩時間もこまめにとって下さったお陰で最後まで続けることができ、ひどい筋肉痛にもならずに済みました。
 来年は更に、多くの参加者を期待し、楽しくいい汗を流せたらなと思っています。
   
コーラス講座を受講して
アヴェマリアを歌い
達成感を味わう


 コーラス教室に参加したのは今年で二度目ですが、夏になると何故かもう毎年ここの音楽室に来ているような気がするので不思議です。それはやはり、指導される先生方の選曲センスが良いのと、歌にまつわる心の琴線に触れるようなエピソードを語って下さるからでしょう。その時の感動が、歌っているうちに心の奥に染みついて、ずっと息づいている気がします。
 今年は講師が荒井恵子先生に代わられましたが、人生の甘いも酸いも知り尽くした経験の重厚さや教養溢れる素敵な先生で、参加した皆様と心洗われる時間を共有できました。
 何曲か歌った中で特に印象深いのは、「アメージンググレイス」と「千の風になって」でした。世界的には9・11を偲ぶ歌として有名ですが、本学園における、5・22への深い哀悼の思いを垣間見た気がして、つい涙ぐみつつ、歌うことでとても透明な気持ちになれたのが、この夏の良い思い出でした。二日目には、少ない人数で何とか仕上げた「アヴェマリア」を歌い終え、「何とか歌えた〜」という達成感を味わいました。その後の茶話会では、格調高いムードから日常的雑談へと、よもやま話に花を咲かせ、楽しかったです。
 是非来年も参加したいと思います。あの不思議と懐かしさを覚える音楽室で、多くの皆様との出会いを楽しみにしております。
   
簿記講座を受講して
『いきいき学級』
大好きです


 高校の生徒と同じ場所で現役の先生に教えてもらえる『いきいき学級』は、夏の暑い中でしたが、子ども達の授業が体験でき、灰色の脳細胞を刺激する素晴らしい機会でした。
 簿記三級を目指しましょうと始まった誠実さが滲み出るようなお人柄の佐藤正行先生の授業は、基本的な内容を三日間に凝縮したもので、簿記とはいろいろな事例を経験していかないと理解の難しい(我が家の家計簿もそのひとつではありますが)何と奥が深いものかと時間の短さを悔みました。どうにか耳慣れない言葉の意味や収支決算書が自分なりに理解できるまでになりました。
 先生をはじめ受講されたお母様方とお茶や手作りお菓子をいただきながら楽しい時間を過ごさせていただき感謝しております。
   
韓国語講座を受講して
初めてハングルにふれて…

 郷古武先生の韓国語の知識や経験、また歌のうまさは娘から聞いていましたので、ぜひとも参加したいと思いつつも早3年、娘が卒業する前に思い切って参加させていただきました。受講してみると皆さんアットホームな中、ハングルの文字の組み合わせ方からあいさつや習慣、数字の読み方、文字の書き方や発音の方法など、すべてが新鮮で、またおいしい韓国料理のお店や先生の冷麺の秘伝のたれのレシピなども教えていただき、皆さんでぜひ家で作ってみましょうと話し合っていました。
 先生の歌が聞けなかったのは残念でしたが娘にも教わりながらハングルの字幕など(人名)を読むことができるようになり、前にもまして韓国ドラマやK-POPを楽しむことができるようになり本当に参加させていただいてよかったと思いました。
   
書道講座を受講して
憩い、癒しの空間

 私にとって高校生の時以来の書道教室ーなつかしい墨の香り、半紙、文鎮の手触り…急に蘇ってきました。ノスタルジックな世界が。
 そこは束の間の雑踏、喧噪を離れての憩い、癒しの空間。
 宮城野校舎の一角に、こんな素敵な落ち着いた空間が、然も書道一式全て揃った所があったなんて! と先ず、そこから感動の始まりでした。
 書を通して集まった方々と一気投合し、終始楽しく和気あいあい…まるで昨日まで一緒に過ごしていたかのような…。
 究極は教えてくださった講師の池田友信先生! “ロマンスグレー”の雰囲気の中に、力強さ、ダイナミックさと私達を楽しませて下さる飽きさせない話術…それらは書の心得、書の愉しみ方であったり、と。
 また先生の凛としたお人柄と共に庶民的な親しみも加わり、時間の経つのも忘れ、短い四日間、あっという間の夏のひとときでした。毎回一点ずつ仕上がる作品も楽しみでありとても記念に残るものとなりました。
 これからも交流を持たせていただきたい、と余韻を残し、来夏に更なる思いを託し、素晴らしい講座に乾杯!
 関係者の方々に、心より感謝を込めて。
   
パソコン講座を受講して
貴重な経験を生かしたい

 パソコンをもっと使いこなしたい、と思っていた時に、生き生き学級の「パソコン講座」がある事を知り、参加させていただきました。
 最終日のみの参加でしたが、家計簿の作成、オリジナル名刺の作成など、罫線の引き方から丁寧にわかりやすく説明していただき、かろうじて文字が打てる程度だった私も、少しですが、エクセルも使える様になりました。
 これからこの経験を生かし、パソコンをもっと身近な物にして、使って行きたいと思います。
   
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