『宮城野萩だより』Vol.14
支部活動の紹介
 
気仙沼・本吉支部
   
気仙沼・本吉支部長
高橋 正夫
人口減少を踏まえて

 平成20年7月31日、気仙沼・本吉支部の総会、並びに教育懇談会が、気仙沼市階上において盛大に開催されました。学園からは、遠路のところ、加藤雄彦校長先生始め、PTA会長、教職員の皆様にご出席いただきました。
 懇談会席上で、校長先生から、教育理念、教育方針、今後の諸課題等々幅広く有意義なご講話を拝聴することが出来ました。校長先生のお話の中に、家庭教育の大事さが触れられていましたが、確かに家庭教育力の低下は否定できない現状を再度認識した次第です。幼少時から家庭でしっかりした躾がなされていれば、高校生になって問題を起こすような行為は防げるものでしょう。子供の行動に思い切った注意指導の出来ない親が多くなっているのではないでしょうか。
 いずれにしても、学園の方針、そして熱心に指導いただいている先生方と方向性を共にする様な家庭教育を心していかなければならないと思う昨今です。
 さて、南三陸・気仙沼・本吉地方は、南三陸町から気仙沼市、唐桑、大島まで海岸線に沿った細長い地形にあります。そうした地域環境の中で、全国傾向同様、年々高校生が減少傾向です。当支部も来春、現3年生が卒業すると、在学生が少人数となります。この様な実態の中で、気仙沼・本吉支部の活動は、保護者が地域に点在していることもあり、年1回の総会と教育懇談会で終わってしまうのが現状で、もどかしさを感じております。又、これまでの様に地方から都市部の学校に進学する生徒がどの程度出てくるのか、経済的な負担の問題が前に立ちはだかって来ることは避けることも出来ず、地元志向になってくるのではないかと思っています。
 支部全員とこれまで以上に、地区中学校生徒・保護者に、素晴らしい仙台育英学園の多彩な教育、設備の整った教育環境を、さらに一層知ってもらえる様、交流を図っていきたいと思っております。
   
栗原支部
栗原支部長
近藤 公一郎
子供・教師・親の連携

 常日頃私達の子弟に対し、熱心な教育と指導を行っていただいている先生方に感謝しております。有り難うございます。
 さて、当栗原支部は、旧十ヶ町村が、平成の大合併にて人口8万の一市となりました。会員数はOB会員を含め約250名の支部となっています。又、遠方であるため生徒達は、寮、東北本線、新幹線による通学となり、駅までの送迎等、保護者も朝夕中々大変な日々を送っております。
 活動としましては年1回の総会、先生方を招いての懇親会がメインで、今回は7月に予定しておりましたが、あの6月14日(土)の岩手宮城内陸地震の影響で急きょ9月に延期となりました。会員等でも、ケガを負った方や私の家でも一部損壊等が発生しましたが、大きな問題もなく、土曜日であった為、月曜日から子供達も通常通り登校できましたし、仙台育英の緊急メールや先生方からの素早い連絡等非常に感謝しております。この場をお借りしまして御礼いたします。そして今回の懇談会では、栗原ゆかりの先生方に多数出席いただき、酒も入り楽しい会となりました。
 最後に子供達は限りない可能性を秘めております。それを生かすも殺すも、親、そして先生方だと思います。親が迷う時もあるだろうし先生方とて悩み迷うことがあると思います。聖職とは言え教師も人間、我々親も人の子、まだまだ何もわからない人間であります。子供、教師、親、この三者が色々な意味で、勉強し、密な連絡を取り合い互いに成長していけることを切に願う今日この頃です。
 そして栗原の復興と栗原支部の益々の繁栄を願い、これからもご協力の程よろしくお願いいたします。
   
   
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