『宮城野萩だより』Vol.17
Topics
 
I-Lion Day 2010
飲酒運転根絶の誓いを新たに
   
 飲酒運転暴走RV車による大事故から丸5年、5月22日に追悼行事があり飲酒運転の根絶を誓った。朝のホームルームで、担任からメモリアルストーン・「安全と安寧」を誓う文書と「I-Lion Day」制定の説明を受け、さらに「生命のミュージアム」の岡崎照子さんから「生命のメッセージ展」について話を聞いた。外国語・英進進学・T-フレックスの各コースの1年生と秀光中等教育学校の全生徒853名が校舎敷地内のメモリアルストーンに献花し黙祷を捧げた後、グローリーホールで「生命のメッセージ展」を見学し、若くして交通事故や犯罪などで命を奪われた137名のメッセージを目にして、改めて命の大切さを感じ取った。
   
■岡崎照子さんのお話
メッセンジャーの伝えたいこと

 私は福島県会津若松市から参りました、岡崎愛の母の岡崎照子と申します。

 私の娘の愛は、2005年8月、中学3年の夏休みに交通事故に遭い、死亡しました。

 愛は、中学校の部活動でなぎなたをしていました。毎日、一生懸命稽古に励んでおりました。

 私は、一生懸命生きていた娘が、14歳でなぜ死ななくてはならないのか、理解することができず、毎日泣き暮らしました。幸せだった家庭は暗闇となり、涙は次から次へとあふれました。子供を失った悲しみは、時間がたっても消えることはありません。

 今日、皆さんとの対面を待っていますメッセンジャーは、皆ある日突然、理不尽に命を奪われた人たちです。

 皆さんの持っている、若い柔らかな心で、メッセンジャーたちが伝えようとしている声、皆さんに託しますので、それらを受け取ってほしいと思っています。

 本日の「生命のメッセージ展」について説明を致します。生命のメッセージ展とは、犯罪・事故・いじめ・医療過誤・一気飲ませなどの結果、理不尽に命を奪われた犠牲者が主役のアート展です。その主役はメッセンジャーと呼ばれる等身大の人型パネルで、胸には本人の写真とともに、訴えたいことや伝えたいことが書かれています。

 人型となった犠牲者たちは「生命の重み」「生きていることの素晴らしさ」「生きることの意味」など、多くのことを伝え、感じてもらうため再び生まれ、メッセンジャーとして生きているのです。

 本日は、皆さんにお会い出来まして、心からありがたく思っています。メッセンジャーたちも、中学生、高校生の若い皆さんに会えてとても喜んでいると思います。本当に有り難うございました。
 
   
   
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