『宮城野萩だより』Vol.19
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卒業生の保護者【相馬地区】から  
   

「逆転の仙台育英」のおかげで

 「お父さん、私、仙台育英に行く。寮に入って勉強して夢を目指す。」中学一年の娘に突然言われました。この地域は地元の高校に入るのが当然。それが仙台に行く?ましてや家を離れて?諦めさせるつもりでオープンキャンパスに参加したところ、その帰りに「頑張ってこい。」と賛成していました。「逆転の仙台育英」の言葉と校長先生の自信あふれる言葉に心を動かされました。娘は、卒業まで本当に楽しい学生生活を送りました。もちろん、勉強の辛さは並大抵ではなかったと思いますが、そんな時かならず「辛いけど平気。この道を選んだのは自分だから。それに、素晴らしい友と先生がいるから。」と言っていました。
 そんな娘も受験をむかえ、センター試験に挑みました。結果は、満足できる点数は取れませんでした。希望の国立を目指すには難しいと考え、私立を受験、第一希望を含めいくつか合格することができ喜んでいました。しかし、本人は国立を諦めてはいなかったのです。試験内容が自分の得意な論文形式であったことと逆転の仙台育英での頑張りを今こそ出すときだと考え、担任の先生の後押しもあり、娘はラスト一ヶ月での逆転に全てをかけたのです。自分の書いた論文を持って往復四時間をかけ、学校に見てもらいに行く姿には感心させられました。国立の試験当日、娘は「逆転の仙台育英に入ったことを後悔しないように頑張る。」と三年前のあの日と同じ笑顔で試験会場に向かいました。
 今、娘は見事逆転で合格した大学で充実した学生生活を送っています。これも、校長先生を始め、最後の最後まで力になってくれた担任の先生、諸先生、そして寮でお世話になった方々のおかげと感謝申し上げます。仙台育英に入学させて本当に良かったです。
 実は、妹も今年、仙台育英に入学しました。妹も楽しく厳しい学校生活を送り、夢実現のために頑張っています。また、三年間お世話になりますが、よろしくお願いいたします。

相馬地区 【特別進学コース卒業生 父】

 

   
卒業生の保護者【仙台支部】から  
   

仙台育英学園に学び

 「仙台育英の外国語コースに行かせて下さい」あれから三年、入学時の「驚き」を思い出すと共に、私たちは改めて娘の成長を実感しました。それは、「世界に目を向けると同時に日本の文化を知る必要がある」と言い出し、、日本の伝統武道である「なぎなた部」に入部した事から始まります。中学まで楽器を吹いていた娘が手にしたのは、2メートル以上もある「なぎなた」。なぎなた部は、全国制覇を成し遂げた経験を持つ先生方が指導する伝統のある部活動でした。体力をつけることから始まり、毎日が自分との戦い…そんな新米部員の「心・技・体」を鍛えて下さり、結果、三年生の全国選抜大会ではベスト16まで勝ち進むことが出来ました。
 娘が「仙台育英学園で過ごした三年間」…それは、自らが進む道を探りながら、一つひとつの出会いや、支えて下さる皆さんの気持ちを大切に精一杯の努力をした、まさに「充実の高校生活」だったと思います。
 海外から来て学ぶ友、留学先から元気な便りをくれる友、毎日の教室を明るくしてくれる友。そして、各教科に豊かな専門性を持ち指導して下さる先生、一人ひとりの個性を大切にして下さる担任の先生、心から信頼できる部活動の先生。仙台育英学園には、学習面では勿論、部活動や多方面の活動にも熱心に指導して下さる先生方や、良き環境がありました。
 そして、卒業式の後に外国語コースでは、お世話になった先生方と、生徒・保護者とが集い「お別れ会」が行われました。それは、この学校で過ごした三年間を振り返りながら、先生方やクラスメートとの出会いに感謝するとてもあたたかいものでした。クラスの思い出ビデオを作り上映を企画したり、乾杯のためのジュースを運び入れたりと、当日を前に慌ただしく準備する娘の姿を見ましたが、この日娘は会場の真ん中にいて、大好きな仲間と共に最高の笑顔を見せてくれました。
 春から娘は、希望の大学に進学し親もとを離れましたが、「毎日が楽しい」との便りをくれます。新しい環境で学ぶ今も、仙台育英学園で積み上げた努力と自信が娘を支えてくれているのだと思います。
 校長先生をはじめ、お世話になった皆様に心から御礼を申し上げます。

仙台支部 【外国語コース卒業生 母】
 
   
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