『宮城野萩だより』Vol.21
 
Essay

秀光に入学して

秀光中等教育学校 1年 板橋くん


 入学式当日の朝、僕の心の中は希望や嬉しさよりも不安で一杯でした。今まで仲良くしてきた友人たちと離れ、一度も顔を合わせたことのない人たちと、果たしてうまくやっていけるのか、自信を持てなかったからです。入学式本番でも秀光の先輩方に拍手で迎えられたものの、僕の緊張と不安は限界にまで達していて、何かあっという間に過ぎてしまったように感じられました。
 あの入学式から早くも3ヶ月が過ぎ、あの時の不安はすっかり消えてしまいました。最初は消極的であった僕も、日を重ねるうちに少しずつ慣れ、クラスや部活動で親しい友人ができるようになりました。入寮体験のニューライフプランや、学年の枠をはずしてのスポーツチャレンジ、また山形蔵王において2学年合同でおこなわれた2泊3日のグリーンスクールなどの、秀光でしか体験できない行事で一層友情を深めることができました。
 秀光での6年間はまだ始まったばかりです。残りの秀光での時間を有意義なものにするためにも、日々「秀光に通わせて頂いているのだ」という両親への感謝の気持ちを忘れずに、どんなことにも一生懸命に取り組んでいきたいと思います。

スポーツチャレンジ
 

 
期待の中始まった高校生活

英進進学コースII類 1年 髙橋くん


 期待と不安に満ちたあの入学式をまだ昨日のように僕は覚えています。会場に行く途中で会った先輩方の元気な挨拶は、これからの高校生活の不安を解消させてくれるものでした。一番不安だったのはクラスメイトがどのような人達なのかでした。しかし、今では皆と切磋琢磨しているおかげで仲良くなれ、楽しい学校生活を送っています。
 高校は今までの学校生活とは全く違う環境であり、授業内容も難しくなりました。僕自身を変えていく必要があると思いました。中学校時代には、具合悪いと思ったら欠席してしまっていましたが、現在の高校生活では大学進学等の進路に影響が出てしまう心配があり、欠席はできません。授業を理解するためには予習、復習は欠かせません。そのため、家での学習時間が多くなって、自分自身を高めるのにはもってこいです。
 私は本学園を選んで正解でした。大学進学に力を入れており、私の頑張りたいこともすぐ見つかりそうですし、何よりこれから始まる学園での行事が楽しみです。
 私は吹奏楽部に入り、日々練習に取り組んでいます。何もかもが初めての体験で、まだ慣れていませんが、卒業まで頑張っていきたいと思います。
 これから短いようで長い三年間が始まります。私はたくさんのことに積極的に取り組み、チャレンジし、充実した学園生活を送っていきたいと思います。

授業風景
 

 
津軽三味線日本一決定戦に
出場して


Mフレックスコース2年 本田


 私が、津軽三味線を始めたきっかけは小学5年生の頃に母親が弾いているのを見て、自分もやってみたいと思ったのが最初です。母は自宅で津軽三味線をお弟子さん達に教えていたので津軽三味線の音はいつも聴いていました。
 初めは、遊びの様な感覚でただ弾いていましたが、中学1年からは全国大会に出られるまで弾けるようになりました。初めて大会に出場した時は、周りの演奏者が上手過ぎてびっくりしました。その時は練習の時のようには弾けなくて悔しくなり、今度は上手に弾けるようになりたいと思ったことが、今でも心に残っています。
 今の私は、大勢の人の前で演奏するときには緊張しません。でも、大会の時は審査員の方々が自分の前にいると思うだけで緊張してしまいます。
 今回、私が出場したのは「第6回 津軽三味線 日本一決定戦」のC級の部です。大会には、習得年数によってA級・B級・C級があり、出る級が変わっていきます。
 私はこの大会に出場するのは初めてです。C級には24人が出場しました。審査方法は一人の演奏が終わるたびに舞台の大型スクリーンに採点された点数が表示されます。私の出番は17番目。演奏を待っている時間はとても長く感じましたが、本番では今まで練習してきたことを全部出し切って弾くことができました。結果は5位でした。初めての全国大会で入賞することができてとても嬉しかったです。母に「頑張ったね」と言われて、次の大会出場への意欲が増しました。でも、私の演奏はまだまだです。だから、これからも一日、一日の積み重ねを大切にして頑張って行きたいと思います。
 
 
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