『宮城野萩だより』Vol.22
Topics
自己研修の【生き生き学級】

■書道・パソコン・パン工房・簿記会計・フラダンス・
 スペイン語・卓球・家庭でできる応急手当

 父母教師会主催の研修事業が7月31日〜8月3日まで、多賀城校舎を会場に開催されました。仙台育英学園の施設・設備を活用し、講師は本学園教職員という特色ある「生き生き学級」の9講座に86名の皆さんが参加され自己研修に楽しい時間を過ごされました。
 参加された受講生から、それぞれ感想を寄せてもらいました。
 
 
書道I講座を受講して


書の世界に触れて

 私は長年、自分の筆跡に劣等感を持っていて、人前でさらさらと美しい文字を披露できる人をうらやましく思っていました。
 少しでも書の世界に触れてみたいと思い、この講座に参加させていただきました。
 担当の池田僊雲先生から、最初に出された課題は「風」。○十年振りに筆を持ち、墨汁をつけて半紙に向かいます。
 風にも、そよ風や竜巻のような強風もあるというお話があり、先生のお手本を見ながら、皆さん真剣です。そして、先生が目の前で書いて下さった「風」は、書き出しが肉厚で途中で線がかすれながらも再び勢いを増すという、まさに自然の風のようでした。文字にも表情があるということに驚きました。
 つたないながら何枚も書いた中から、一枚をうちわに仕立て、更に色紙も書きました。
 貴重な時間を作って下さった池田先生、企画して下さった皆様に御礼申し上げます。

 
 
家庭でできる応急手当講座を受講して

息子と一緒に受講して


 
 
 私は、息子と一緒に受講しました。
 息子には、覚えていて損はないからと、部活に遅れることも伝えた後に申し込みました。
 私は以前、救命救急の講習を受けたことはありましたが、やはり、家庭内で病気やケガ等をした時、又は出先で遭遇した時などに、身近な物で対応出来るようにしておきたいと思いました。
 今回は、どの家庭にもあるような物、例えばコンビニ袋やボックスティッシュ、ペットボトルを使った応急処置を教えていただき、これらの物は、それぞれの特性に応じた発想の転換で、用途も広く使えることを知りました。
 病気やケガがないのが一番ですが、万が一の時の対応に役立つことを覚えられて、参加して良かったと思いました。
 
 
パン工房講座を受講して

心も膨らむ一日



 日頃より、仙台育英学園の教育に対する熱心な取組に感謝いたします。さて、東日本大震災から一年半が経ちました初夏の候、学園から保護者向け講座の申し込みが届きました。数ある講座の中で、熱意の感じられる「パン工房」に興味を引かれ、大学帰省中の娘と二人で参加出来たらと考えました。当日いそいそと登校し、まず本格工房に感激!笑顔の素敵な講師の先生に感激!材料を量り、生地を作り、その弾力のある手触りに更に感激しました。初挑戦の私達でしたが、幼少期の遊び感覚を思い出させる様なご指導で、いとも簡単に取り組むことが出来ました。パンの種類もクリーム、チョコ、餡、ソーセージ、コーン等豊富で、その味は勿論。皆さんとの交流。娘の粉の付いた顔。震災から復活出来た工房。パンだけで無く、心も膨らむ一日でした。
 
 
卓球講座を受講して

いい汗をかきました



 
昨年の、三月十一日の震災後、仙台育英の校舎も被災し、従来の授業もいつ始まるのか心配しました。
 先生がたのご苦労で授業は再開しましたが、残念ながら昨年の夏は、生き生き学級はありませんでした。
 その後娘も卒業し、すっかり忘れていた今年の夏に、生き生き学級のご案内が届きました。
 今回は、卒業した娘も参加したいというので、二人で卓球の講座に申し込みました。
 今年の夏は暑い日がつづいていました。
 四日間は、現役の卓球部の生徒さんも入っていただき、娘も私も久しぶりにいい汗をかき、とても楽しいひとときを過ごしました。
 最終日には、八名の方の参加もあり、とても充実した楽しい時間でした。
 ご指導いただきました後藤先生、卓球部のみなさんに感謝いたします。
 
 
書道II講座を受講して

世界に一つだけの年賀状


 

 毎年楽しみにしている書道講座に本年も受講できとても感謝しております。
 渡辺先生の丁寧な指導のもと来年の干支「巳」をいろいろなバリエーションで書き、年賀状にしました。実用的で世界に一つだけのオリジナルのものが出来ました。残念なことに受講生が少なかったのが寂しいような気がしました。次回もまた参加したいと思っていますので宜しくお願い致します。
 
 
簿記会計講座を受講して

初日から真剣勝負


 

 去る七月三十一日からの四日間、生き生き学級の簿記会計講座に参加いたしました。
 少人数でアットホームな雰囲気の中、初日から真剣勝負で簿記の基礎を教えていただきました。全商のプリントを使った授業は要点もわかりやすく、また先生の説明も丁寧で、錆び付いた頭でもなんとかついていくことが出来ました。
 教室の黒板に向かい休憩もはさんで一日約二時間、生徒の方もまじり、さながら高校時代の夏期講習にタイムスリップしたかの様で、懐かしくも感じられました。
 もう少し続きを学んでみたいと思い、日商のテキストを求めました。
 このような機会を与えて下さいました父母教師会に感謝いたします。本当にありがとうございました。
 
 
パソコン講座を受講して

エクセル・ワード、それは何のこと



 いまや、一家に一台、いや一人に一台ともいわれるパソコン。今まで見ないようにしてきたのだが、息子が実に楽しそうに使っているのです。さわってみたいとは思っても、なんだか怖い。息子に聞くのも、そんなこともわからないのと言われそう。さて、困ったと思っていた時に、「生き生き学級」の受講申込書が届き、さっそく申し込みました。
 まず、エクセル、ワード、それは何のことという私のレベルにも、先生は驚いた風もせず、熱心に教えてくださり、目標は高くと、いろいろな検定問題をさせてくださりました。
 息子の、楽しさも難しさも少し経験して、私の四日間は終わりました。こんな先生に教えていただける息子をうらやましく思いつつ、参加させていただいたこと、根気強く教えていただいた先生へのお礼と共に、この企画によって子供の学校生活がより身近なものと感じることができたことを、学校の皆様に感謝して、私の感想とさせていただきます。ありがとうございました。
 
 
フラダンス講座を受講して

フラ" I - LION HULAGIRLS "



 こちらでフラを習い始めて早、二年になります。指導してくださる安住陽子先生は、とても好奇心にあふれ、いつも華やかな衣装で優雅にフラを教えて下さいます。ハワイに行かれても、沢山のことを学んでこられます。それをとても熱心に私達に教えてくださるのです。ファッションも先生と先輩方が考えて作ってそろえてくれました。そのファッションもフラの大きな魅力の一つです。植物をモチーフにしたハワイアンプリントの鮮やかな色合いのドレスを身にまとい、レイや髪飾りなどで、トータルコーディネイトすると、まるで魔法にかかったようにフラがうまく踊れるような錯覚におちいります。大自然を思いえがいて歌われる情景を心に描き、全身でのびやかに表現します。
 この二年で私も、今回の生き生き学級の『ティアレ』という新曲も加えると八曲ほど、踊れるようになりました。お世話になっています先生、先輩方、仲間達に感謝しています。皆さんもぜひ一度、体当たりでフラ入門を果たしてみてはいかがでしょうか。
 
 
スペイン語講座を受講して

スペイン語であいさつを



 Mucho gusto.(はじめまして。)
 Buenos dias.(こんにちは。)
 このような簡単なあいさつをはじめ、スペインの文化について楽しい話を岩渕奈央先生より教えていただきました。スペイン語というと、ちょっと身構えてしまいますが、実は日本に浸透している言葉も随分あるということに改めて驚かされました。
 例えば、集合住宅にみられるcasa , 日曜日を表す domingo , ワインのラベルには vino , そしてゲームにもあるuno 等々。そう考えると、スペインは決して遠い国ではありませんね。
 願いがかなうのであれば、もう数日講座が続くと、私たち受講生の espanol (スペイン語)も上達した…かも(?)。
 最後に、万国共通のありがとうの気持ちを込めまして、Gracias. 
 
 
宮城野萩だよりVol.22もくじへ