平成28年度の定例総会が５月28日（土）、午後１時から多賀城校舎・グローリーホールにおいて開催。全会員３０１０名中、出席者１０４名（委任状２５８１）で審議が行われました。
　開会においては鈴木良英会長から次のような挨拶を頂戴しました。
「昨年27 年度、本学園は創立１１０周年を迎えました。父母教師会の年間の行事も滞りなく終了し、今年も新たな行事を考えながら進めさせていただきたい。今年は１１１周年ということで、１並びのつながる年です。生徒数も今年は高校では１０００名を超え、秀光中等教育学校を合わせると３０００人を超える学園になりました。そのため、父母教師会は３０００人を超え宮城県内で最も多い父母教師会となりますので、これからもよろしくお願いいたします。」
　次に加藤雄彦校長先生から、大きく３つのお話がありました。
　１つ目は「IBの実施」です。普通学校でIBの認定を受けているのは全国でも２校のみです。この特色を生かして通常の進学に加えてIBを活用した進学で国内外への可能性を広げてほしい。また、NCホールで実施されているIBの授業風景をぜひとも一度、ご覧になっていただきたい。
　２つ目は、「通信制課程について」です。ILC通信制課程においては様々な事情の生徒に適切な学習対応がされています。今年度はILC青森において新校舎の落成を迎え、更なる生徒の受け入れとより充実した学習活動が可能となります。来年度の夏にはILC沖縄においても校舎が完成し、ますますの発展が見込まれます。
　最後は、「いじめ防止について」です。文部科学省からいじめに関する事細かな設定と速やかな対応が求められていますが、事細かに生徒を枠にはめるのではなく、子供らしさ、 健やかに活動的であることを前提とし、これまで通りに見守っていきたい。そのための学園の在り方、いじめ問題への対応を保護者の皆様と考えていきたい。また、仙台育英学園はいじめ委員会やホットライン窓口の設置を行い、相談の体制を整えています。そして、 今後の教育懇談週間を利用して学校と保護者とのコミュニケーションをさらに深めていきたいと考えます。
　小坂信雄教育振興会会長から 「教育振興会は多くの保護者の皆様に支えていただきまして、おかげさまで順調な運営を続けてまいりました。生徒諸君もいろいろな活動を続けていただき大変感謝申し上げます。昨年は全国に名を挙げた高校野球準優勝、本当にとても良いものを見せてもらったと思っています。『逆転の仙台育英』、全国に名を挙げたということで私も胸を張るところです。子供が少ないという時代に１０００人を超す新しい生徒諸君を迎えられたということ、 本当に頼もしく感じています。これからも子供たちの幸せのために学校の先生方と十分に連絡を取り合い、成果を挙げられることを心から望みます。」との祝辞をいただきました。
　会の最後には学校法人仙台育英学園・仙台育英学園父母教師会の共同宣言として「ソーシャルメディアを利用したいじめ防止に向けた活動」が提案され、全会一致のもと加藤雄彦理事長と鈴木良英会長の署名が行われました。
　なお、この共同宣言は各校舎の玄関に掲げられています。