仙台育英ならではの行事に参加し、
これが高校生活なのだなと実感しました。
弥生三月、ようやく春の訪れが感じられる今日、私たち二十九名は一足遅れて、卒業式を迎えることができました。
今日のこの日を迎えることが出来ましたのも加藤雄彦校長先生および学年の先生方、そして担任の先生方の特別なるご指導とご配慮によるものと深く感謝いたしております。
思い起こしますと、三年前、仙台育英学園高等学校の建学の精神である「至誠」「質実剛健」「自治進取」の三つの言葉を胸に私たちの学校生活がスタートしました。日々学習にいそしむとともに、友と語り、友と笑い、仙台育英ならではのユニークな行事にも参加し、これが高校生活なんだなと実感したものでした。
甲子園野球の応援や仙台スタジアムでのサッカー応援、梅田川清掃奉仕活動、「育英祭」、二年生の時の研修旅行など、どれもこれも貴重な体験でした。これらの行事を通して学んだ貴重な体験も、授業で学んだ学習内容と共にしっかりと頭と心に刻みつけ、今後の生活の糧にしていきたいと思っております。
私たちは明日から、大学へ進む者、さらにもう一年勉強して、来年の受験に備える者、専門学校へ進み高い技能を身につける者、就職してすぐに実社会で活躍する者などさまざまです。
私たちはこの卒業から学んだ貴重な体験を大事にし、これを人生におけるバネとしてこれからの生活に生かしていきたいと考えております。新しい環境のもとで、新たな気持ちと覚悟を胸に、今度は自分を大切にし、自分の力で自分の道を力強く歩んでまいります。この気持ちをしっかりと今後持ち続けることが、今回私たちの卒業のためにご尽力いただいた校長先生および諸先生方に対するせめてものご恩返しと心に銘じております。
そして私たちのために、わざわざこのような心温まる卒業式を挙げていただいたこの感激と感謝の気持をぜひ汲み取っていただきたいと思っています。
最後になりますが、私たちの母校であります仙台育英学園高等学校のますますの発展と加藤雄彦校長先生および諸先生方のご健勝を祈念して卒業生代表の答辞といたします。
平成16年3月12日
仙台育英学園高等学校 英進進学コース3年生 卒業生代表
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