中学3年生の進路を決める時、やりたいことがないから就職をする、進学をしても途中でやめると思う、と、先生や親の反対を押し切り進学しませんでした。今でもその判断は間違いではなかったと思います。なぜなら卒業までに7年半もかかっているからです。全く学校に顔も出さない時がかなりありましたが、K先生や他の先生方のサポートもありようやく卒業が見えて来ました。
　先生方にはたくさんご迷惑をおかけしました。最後まで鼓舞し、サポートをしてくださり本当にありがとうございました。在学中は仕事や子育てをしながら宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、医療事務の資格を取ることができました。とても時間がかかりましたが、入学時の作文で目指していたことは達成することができたと思います。自分のペースで取り組める通信制課程だからだと思います。最後に改めて長い間ありがとうございました。

私の高校生活はたくさんの人と出会い、関わりを持つことのできたとても濃い時間だったと思います。17歳になる年の新学期、高校卒業資格が欲しい、と思って入学しました。まだコロナが流行する前、一番人と交流を持っていた時期です。通信制ということもあり、多種多様な人たちがたくさんいました。関わることがないと思っていた人たちとスクーリングが被るタイミングで話をしていくようになり、すごく仲が良くなりました。同い年の方だけでなく、年上、年下など様々な人たちと交流を持つことができました。在学中に喧嘩をしてしまった人とも、今ではSNSを通じて再び交流を持つことができています。中でも、同い年の女の子とは今でも会ったり、連絡を取り合ったりしています。こういった繋がりはとても有益で素敵な一生ものだと思っています。
　私用で１年間、学校から離れてしまいましたが、先生方は、「私」という一個人を認識してくれていて、いつでも親身に寄り添って話を聞いてくださいました。後半になるにつれ仕事との両立が難しくなって卒業も危うい状態だったのですが、私が諦めかけていても先生方から手を差し伸べていただきました。そのおかげで、１年長くなってしまいましたが、20歳で卒業することができました。
　ILC青森で過した高校生活はとても濃いものになりましたが、そのなかで経験した友人との関わり方、物事の取り組み方など、決して忘れることのないかけがえのない思い出です。新型コロナウィルスの影響で思うように行事が行われませんでしたが、友人や先生方のおかげでとても楽しく過ごすことができました。卒業後は現在の職場で正社員になることができるよう、今以上に頑張りたいと思います。

私にとって高校生活は、遅れていた時間を取り戻すような３年間でした。
　私は学校に馴染むことができずに不登校になり、勉強にも身が入らず、将来にも希望を持てずにいました。そんな自分から少しでも変わりたいという思いでの進学でした。
　今の自分より成長するという目標を掲げ、今まで疎かになっていた勉強にもスクーリング、レポート共に計画的に取り組み、学びを深めることができました。また、日々を過ごす中で、尊敬できる友人にも巡り会えました。そして今、私は、イラストレーターという夢に向かって一歩踏みだそうとしています。
　イラストは近年、広告や本の表紙など様々な場面で目にする機会が多いですが、実際に目にとまる時間はほんの一瞬ということがほとんどだと思います。ですが、その一瞬で作品に引き込み感動を与えられるものだと思います。そして、私がそうだったように、その感動が誰かの心を軽くするかもしれない。誰かの人生に一瞬の彩りを与えられる、そのような仕事の在り方に魅力を感じたことが理由です。
　最後に、私にはまだ他の人よりも足りていないものが沢山あると感じるので、卒業後も夢に向かい、今の自分よりも少し成長するということを積み重ねて、いつか大きな成長に繋がるように日々を過ごしていきたいです。そして、人生を振り返ったときに自分の選んだ道は間違いではなかったと思えるように生きていきたいと思います。

卒業するまで、私は特に頑張ったことはないですが、単位をとるために学校に出て、テストに向けて自主勉強をしました。
　私は中学３年間不登校で、家では勉強を全くしていませんでした。かなり勉強が遅れていたし、人に会うこともなかったので、通信制に入ったことで少しだけ変わったような気がします。遅れていた私には勉強が難しくて、テストのための勉強は１カ月前からやっていました。それでも大変だったし、自分の中では一番頑張ったと思います。
　振り返ると卒業まで、通信制で過ごすことが出来て良かったです。自分のペースで学校へ行くことができたし、無理して行事に参加しなくてもいいので、気楽に過ごせたと思います。これでいいのかなと思ったり、他の学校の生徒と比べたりした時もありました。普通じゃないことが周りにどう見られるのか、ずっと不安だったし怖かったですが、それでも気にかけてくださる先生や、私に話しかけてくれる中学校の友達がいたことで、少しずつ考え方も変わりました。自分を大切にすることって、とても大事なことだなと思いました。
　たくさん考えたし、頑張ったこともあって、私らしい学校生活を過ごすことが出来ました。今思えば、もう少し出来たことがあるんじゃないかと思い、卒業することが惜しいように感じられますが、後悔を残さないように、自分のしたいことや気になったことを今後、積極的に行動に移していけたらいいなと思います。

私は30代後半でILC青森に入学しました。ずいぶん年月が経ってからの入学だったのですが、きっかけは娘でした。娘もこの学校に在籍していて、ワンオペ育児をしながらも通っている姿を見て感動し、私も入学を決めました。
　10代の頃、全日制の高校に在籍していましたが、まだ考えも行動も若く甘く、遊ぶことに夢中になってしまい、ついに退学してしまいました。当時は学歴なんて必要ない、仕事ならいくらでもある、という考えでしたが、娘が大きくなるにつれ考えが変わりました。それまでは夜の時間帯の仕事をしてきましたが、娘と一緒に過ごす時間が欲しくなり、昼の時間帯の仕事を探し始めました。しかし、9割くらいの応募概要欄に高卒以上と記載されており、世の中の厳しさ、自分の考えの甘さを痛感しました。それ以来、就職に役立つ資格を取得したり、職業訓練校に通ったりもしましたが、資格を取得しても高卒以上じゃないと就職できなかったりと、全く意味がなくなってしまいました。
　娘も中学生になり、あと3年後には高校生と考えたとき、このままでは「しっかりやりなさい」「学歴は大事だよ」などと、自分がやれてもいないことを娘に言うのはおかしいと思うようになりました。通信制高校を探しながら昼の仕事も探し、ようやく福利厚生が充実している会社に就職でき、そして時が経ち娘もいよいよ高校生。娘が選んだ学校がこのILC青森でした。娘が育児をしながらも頑張っている姿を見て、私も娘と同じ学校に決めました。
　先生方もとても親切で、私のために時間を作って勉強を教えてくださるなど大変お世話になりました。この学校に入学できて本当によかったと思っています。

振り返れば、あっという間だったような気もすれば長かったような気もする、そんな高校生活でした。初めは慣れない授業の形式に戸惑いましたが、ただ定められた通りに時間を過ごすのではなく、自分でどの時間にどの単位をとるのかを決めるのは新鮮でした。レポートの提出期限や単位数、テスト勉強の期間など、時間を自由に選べるからこそ、よく考えて計画を立てなければいけません。慣れるまでは大変でしたが1年経つ頃には自然と身に付いて、とても良い経験になりました。
　レポートで分からない部分があると学校では先生が丁寧に教えてくださいますが、自宅で進めている時は行き詰まることもありました。しかし、社会に出てから分からないことがある時に、いつも誰かに教えてもらえるわけではありません。自分で教科書や学習書を何度も読み返してみたり、インターネットで調べてみたり、答えを見つけるための手段を増やす力も付けることができて良かったです。
　また、アルバイトを通して学校以外での人とのコミュニケーションを学ぶことができました。高校卒業まではなかなか先生や同級生、家族以外と関わることはないと思っていましたが、時間に余裕ができて始めたアルバイトをきっかけに、たくさんの人と関わりを持つことができました。
　私はこの学校で、全日制では経験できないことを通して様々な力を身に付けることができたと思っています。高校生活で身に付けた力を活かして、卒業後も頑張っていきたいです。

私は仙台育英学園ILC青森が好きです。しかし、転入したばかりの頃は全く好きではありませんでした。前の学校は、入りたくて一生懸命勉強して合格したところだったので、愛着というか執着のようなものがありました。病気になってしまい、逃げるように転入して来てからも、通っている学校の名前を聞かれると、前の学校の名前を答えていました。本当はこの学校に来たくなかった。前の学校を卒業したかった。その思いが強く、ここが母校であることを恥だと思っていました。しかし、私は今ではここが母校であることを誇りに思っています。
　それは総合的な探究のレポートをやっていた時のことです。レポートには、学校のスローガンとして『逆転の仙台育英』と書いてありました。仙台育英には、入試の敗北感や挫折感などの思いを抱いて入学してくる生徒のほうが多いこと。それでも3年間地道に努力して希望を持って卒業していく生徒も多いことを知りました。それを知ってから、ここに在籍していることは恥なんかではない。そう思えるようになりました。私はそれから学校名を聞かれても、ILC青森だ、と自信をもって答えることができるようになりました。最初、この学校を誇りに思えなかったのは自分だけではないことも安心しました。みんな同じように少し劣等感を感じつつ、地道に努力し、希望を叶えて誇りに思って卒業していく。仙台育英は私に、努力と希望を忘れてはいけないことを教えてくれました。

正直、ILC青森への入学は私にとってマイナスからのスタートでした。精神の疲労とこれからの不安で頭がいっぱいだったので、怯えていました。
　ところがこの学校は、私に、多大な時間と自由な発想を与えてくれました。特に嬉しかったのは後者の方です。「あなたの考えを書いてください。正解はありません」と書かれてあった問いを初めて見たとき、少し驚きました。答えの無い問いを投げられたことがなかったからです。中学の道徳でも、多数派の考えでなければ間違いという扱いでした。なかなか、自分の考えを他人に見せることができる状況がありませんでした。なので、私の考えを思う存分、少し不器用でしたが、たくさん書かせて頂きました。本当にありがとうございます。
　推薦入学の小論文の添削、面接練習を手伝っていただきました。様々なご指摘のおかげで無事合格できました。添削が終わった後の雑談で心に余裕ができたのか、本番は緊張せずに済みました。
　多大な時間を私は、本を読んだり、映画を見たりしました。ある程度ですが、私がやりたいことなどが見えてきた気がします。
　マイナスからのスタートでしたが、1年でゼロを越えプラスまで持っていくことができました。自分だけの力ではここまで行けませんでした。何より、この学校のサポートがあったからこそのものだと思っています。短い期間でしたが、本当にありがとうございました。誇りを持ってこの場を去りたいと思います。

入学して変わったことが沢山あります。一番大きく変わったと思うことは､生活面でとても明るくなれたことです。1年前は、自分がやりたいことや思ったことを表に出せず、とても悩んでいました。しかし現在は、表に出せるようになり、とても楽しく生活できています。
　二つ目に変わったことは、進路が決まったことです。自衛隊に合格したことで気持ちも大きく変わり、最近はジムに通うようになりました。父と一緒に通い、元自衛官のアドバイスを基に毎日頑張っています。
　私はこの学校に入学できて本当によかったです。優しく素敵な先生方にも恵まれて、進路についてたくさんの資料や応援をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。家族といる時間も増え、自分自身笑顔の時間がとても増えました。
　このように１年でこんなに変化できたのは仙台育英のおかげです。