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ILC青森 INFORMATION

2022.09.30

ILC青森 令和4年度 第20回前期卒業式および後期開講式

それぞれの新しいスタート、
卒業式と開講式が行われました

  • 令和4年度 第20回前期卒業式
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  • 令和4年度 第20回前期卒業式
  • 令和4年度 後期開講式
 
  • 令和4年度 後期開講式
 

 9月16日(金)、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程ILC青森の令和4年度 第20回前期卒業式と後期開講式が、八戸グランドホテルを会場に行われました。卒業式では、加藤雄彦校長先生から卒業生15名に一人一人卒業証書が手渡されました。
 卒業式に続いて、同じ会場で後期開講式も開催されました。後期入学生25名が新入生宣誓を行い、職員紹介や学生証交付が行われました。

 
卒業生代表答辞【全文】
 
 秋の気配を感じる今日、私たちは卒業の日を迎えました。このコロナ禍に、こうして卒業式を行っていただいたことに深く感謝いたします。
                    
 私がこの仙台育英学園高校ILC青森に入学したのは3年前のことでした。それから今日まで、先生や周りの人たちに支えられていろいろな経験をしてきました。
 1年目の大みそかには、神奈川県川崎市等々力競技場で高校サッカー選手権の仙台育英の応援に参加したこと、その後に加藤先生と都内研修をしたことも懐かしい思い出です。
2年目は、コロナ禍の真っただ中で、学校が休校になったり行事が縮小されたりと不安の中でスタートしました。また、個人的に入院したこともあり、ますます不安でもありましたが、病室からオンラインで数学や国語のスクーリングを行いました。スクーリング不足の課題も提出して履修した科目全部を合格できたことにほっとしました。
 3年目は、青森から通うことになりました。最初は慣れない電車での片道2時間かけての通学で大変でしたが、反面、それまで以上にスクーリングやレポートの計画をじっくりと立てられるようにもなりました。この年、ボウリング教室で優勝し、スポーツで表彰されたことのなかった私にはとてもうれしいことでした。また、今年の夏、野球部の全国優勝では、周りの人たちからも「おめでとう」と言われ自分のことのようにうれしかったです。
 
 私は卒業後、馬の専門学校に通いたいと思っています。私と馬との出会いは、小学校の頃スーパーの前に止まっていた馬運車―馬を運ぶ車―を見たことでした。また、この頃ウォークラリーで太平牧場の馬を見たことも大きかったかもしれません。その後、テレビで競馬を見ることがあり、人馬一体で夢を目指している姿に感動し、小学校の卒業作文では「将来、ジョッキーか調教師か厩務員になりたい」と書いていました。
それからずっと今まで、馬の魅力のとりこで、読むのは馬の本、見るのは馬の写真。高校生になってからは、十和田市の乗馬クラブで5級の認定証をもらいました。簡単な級の認定証ですが、僕にとっては宝物です。
そして先日、千葉県の専門学校で三泊四日の体験学習に参加してきました。今は、夏時間ということで朝5時に集合して、馬房の掃除からスタートしました。馬房とは馬の部屋のことで、おがくずが敷き詰められています。馬が外に出ている間に、おがくずの中にある糞尿をかたづけ新しいおがくずを足していきました。そして、いよいよ乗馬。サラブレットに乗りました。見える世界が全く違い、緊張しながらもワクワクがとまりませんでした。
 今の私の夢は日本中央競馬会の厩務員になることです。調教師さんに「この馬は君に任せるよ」と言われるような厩務員になるための一歩をこれから踏み出していきます。
 
 今こうやって皆さんの前で話していますが、答辞の話をいただいたとき、実は少し躊躇しました。人前で話すのは得意ではありません。しかし、ある先生に、「君の話がききたい。この試練を乗り越えればこのあともきっと大丈夫!」と言われ決心しました。このように、いつも僕の周りには、声をかけてくださる先生方、馬の話に乗ってくれる先生方がいらっしゃいました。また、これまで関わってくださった多くの方々に支えられて、今私はここに立っています。今まで本当にありがとうございました。
 そして、嫌なことや苦手なことがあるとすぐに頼ったり八つ当たりをしてしまったりした母、おいしいごはんを食べさせてくれた母に感謝しています。卒業まで、やめたくなったこともあったけれど、やめずにここまでこられたことをしっかりと報告したいと思います。
 
 最後になりますが、先生方、私たちに関わってくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。


令和4年9月16日
卒業生代表

ILC青森