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ILC青森 INFORMATION

2024.10.04

ILC青森 令和6年度 第22回前期卒業式および後期開講式

気持ちも晴れやかに、
卒業式と開講式が行われました

 
  • ▲令和6年度 前期卒業式
 
  • ▲令和6年度 後期開講式
 

 9月13日(金)に八戸グランドホテルで卒業式・開講式を行いました。
 午前に卒業式が行われました。卒業生は17名。校長先生から一人ずつ卒業証書を手渡し、ILC青森を巣立っていきました。
 同日午後には八戸グランドホテルにて後期開講式を行いました。新しく19名が10月からILC青森に入学します。新入生宣誓を行い、新しい環境で学習をスタートします。

   
卒業生代表答辞【全文】  
秋の気配を感じる今日、私たちは卒業の日を迎えました。ここまで導いてくださった皆様に、深く感謝いたします。
 
私は、3年前の9月に仙台育英学園高等学校ILC青森に入学しました。現在30歳になりました。ILC青森に入学したのは、以前、高校を卒業しなかったことが、唯一心にひっかかっていたからです。長女が小学生になり、自分ももう一度勉強して、ぜひ高校を卒業したいと考え、入学を決心しました。
 
振り返ってみると、この3年間はとても有意義で充実した日々でした。
まず、行事では、ボウリング教室やゴルフ教室に参加し、そこで初めて会った人たちとプレイしました。みんな年上の私にも積極的に話しかけてくれて、とても楽しい時間を過ごしました。特に、ゴルフ教室には毎回参加し、よい成績も残すことができてうれしかったし、今でもプライベートでプレイするほどになりました。ゴルフ教室に参加していなければ、プライベートですることもなかったと思います。「行事に参加する」という一つのきっかけが、それまでには考えもしなかったことにつながっていくという経験も貴重でした。
 
スクーリングやレポートなどの通信制のシステムに慣れ、学校生活を過ごしてきましたが、時には大変なこともありました。スクーリングは、余裕をもってスケジュールを組んでいても、子どもたちが体調を崩し、スケジュールどおりに学校に来られない日もありました。テストまでにスクーリングが終わらなかったときには、先生に相談し、個別に対応してもらったこともありました。テスト勉強の時間もうまく取ることができず、当日の朝に、レポートを振り返りテストを受けたこともありました。そんなときは、毎回先生方が助け舟を出してくれて、不安や悩みを聞いてくださいました。
 
家庭と学業の両立はなかなか大変でしたが、自分で決めた「卒業する」という目標を、最後まであきらめずにやり通すことができ、自分の人生に自信がつきました。とはいえ、自分だけでやれたわけではなく、家族にもとても助けられました。仕事が休みの夫に子どもたちを見てもらい、スクーリングに参加することもしばしばでした。とても感謝しています。
 
子どもたちにも、私が勉強する姿を見せることができ、学ぶことは、いくつになっても大事で楽しいことだと伝えられたと思います。一緒に勉強して、「高校の問題って難しいね」と言いながら、人体について詳しくなったり、お互い覚えたての英語で会話してみたりと、みんなで楽しく学ぶことができました。子どもたちには、勉強する大切さや嬉しさを伝えながら、これからの人生を助けてあげられればと思っています。
 
在学中に、妊娠、出産も経験しました。その時ばかりは、半年は休学が必要かとも思いましたが、先生方がサポートしてくださり、休学をせず卒業までたどり着きました。そして、そのときに産まれた息子も、今日2歳の誕生日を迎えました。
 
こうして、ILC青森での3年間を思い返し、「人は、その気持ちになればいつでもやり直せる」ということを実感しています。高校を卒業したいと思いながら、なかなか実行できずにいた日々。後悔するのは嫌だと思い決意した入学。新しい環境に飛び込む不安。卒業までたどり着けるのかという不安。しかし、一歩踏み出してみたら、周りの方々にサポートされながら、ここまでたどり着けました。先生方、家族、見守ってくださった全ての方々、本当にありがとうございました。
 
今日卒業の日を迎えた私たち17名、事情も学んだ期間もそれぞれ違いますが、この仙台育英学園高等学校ILC青森で、新しい学びや、新しい人との出会いを得て、今ここに立っています。ILC青森で学んだことを胸に刻み、これからの人生をしっかりと歩んでいくことをお誓いし、未来への一歩を歩み始めます。
 
令和6年9月13日 
卒業生代表
 

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