学校法人仙台育英学園 仙台育英学園高等学校 広域通信制課程 学校法人仙台育英学園 仙台育英学園高等学校 広域通信制課程

MENU
CLOSE

INFORMATION INFORMATION

2023.10.03

ILC青森 令和5年度 第21回前期卒業式および後期開講式

気持ちも新たに…!
卒業式と開講式が行われました

 
  • 令和5年度 前期卒業式
 
  •  
 
  • 令和5年度 後期開講式
 

 9月15日(金)に八戸グランドホテルで卒業式・開講式を行いました。
 午前に卒業式が行われ、13名の卒業生全員が立派に卒業証書を受け取りました。進学や就職などそれぞれが次の進路へ向かっていきます。
 午後には後期開講式を行いました。17名が後期から入学します。新入生宣誓を行い、新しい環境で学習を始めていきます。

 
卒業生代表答辞【全文】
 
 
秋の気配を感じる今日、私たちは卒業の日を迎えました。ここまで導いてくださった皆様に深く感謝いたします。
                    
私はこの仙台育英学園高等学校ILC青森に入学する前はアメリカにいました。わけあって日本に帰ってきましたが、その頃の私は意気消沈していて何も考えたくないという心境でした。しかし、叔父に、「高校には入ろう」と勧められ入学を決意しました。
 
この学校で過ごした3年の中で、私は将来のことを考えていくうちに、ゲーム開発に携わる職に就きたいという夢にたどり着きました。子供の頃からの夢でもあったゲーム開発ですが、ゲーム業界を目指す人は多いので、これだけを目指す難しさも感じています。そして、だんだんにプログラミング言語に興味をもち始めました。物体に動きを与えることができるこのプログラム言語に惹かれて、ゲーム業界以外でも活かせるようにプログラミングの学習を重ねているというのが現在の私です。
 
この3年間で、いろいろな知識を増やすことができたと感じている私ですが、3年間で変わったことがもう一つあります。入学前、人と関わることが苦手でいつも一人でした。それもあって困ったことがあると自分だけで解決しようとしていました。そんな私を変えてくれたのは、この学校への入学を勧めてくれた叔父でした。叔父の手伝いで雪かきや草むしりなどをしているときに、叔父から度々言われた言葉があります。それは、「人間は生きているうちに考えろ!」という言葉です。最初は、どんな意味なのかよくわかりませんでした。なにせ私はあまりにも知らないことが多かったからです。例えば、ゴミ袋に効率よくゴミを詰めるにはどうすればいいのか、雪かきをして、どれだけ負担なく雪を運ぶことができるか……。全部叔父が教えてくれました。叔父は生活の中の些細なところにも目を向け、考えることから得られる「知恵」を大事にしています。知識とは違う「知恵」です。私は叔父の姿から、このことを痛感しました。
このことをきっかけに私は、日常の中にある大切なことをもっともっと知りたいと思うようになりました。そして、物事を知るために、学校で行われる諸行事に参加してみることにしました。人と交わることを苦手としていた私でしたが、ボウリング教室、ILC青森ウォークの階上岳登山、蕪島神社での社会人養成講座などに出かけていきました。
これらの行事の中で特に思い出深いのは階上岳登山です。この日に初めてできた友人との関わりや、それまで見たことのなかった景色、それらの何もかもが新鮮で爽快でした。また、登山に来ていた別のグループの人たちから勧められて食べたヤマモモのような実は、とても独特でした。一歩歩みを進めることで出会う景色や出会う人たち、一人でいるだけでは出会いないものに次々と出会い、少しずつですが私も変わりました。スクーリングでは分からないことを先生方に尋ねたり、自分から人と関わったりすることができるようになってきました。
 
これまで私が、少しずつではありますが、生きるために必要なことを知ることができたのは、叔父や叔母、母、家族がいたこと、そして先生方がいらっしゃったこと、これによって私が生きる理由をできたと感じています。この経験を糧とし、私は人生を楽しんで生きていこうと思います。
 
最後になりますが、先生方、私たちに関わってくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。ここにいる卒業生のみんな、これからの人生を楽しんで生きていきましょう!


令和5年9月15日
卒業生代表
 

INFORMATION