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2024.09.21

ILC沖縄 令和6年度 第9回前期卒業証書授与式


学び舎で過ごした思い出を胸に8名が卒業!

 令和6年9月21日(土)仙台育英学園高等学校 ILC沖縄 第9回前期卒業証書授与式が挙行されました。この日、卒業を迎えたILC沖縄の卒業生は8名。高校卒業資格となる卒業証書は、加藤雄彦校長先生から卒業生一人ひとりに手渡しされました。その後の式辞の中で、校長先生より次のように温かい激励の言葉が卒業生に送られました。
 今日は仙台育英学園119年間の歴史のお話をします。修学年限の違いはあるかと思いますが、様々な障害がありながらもしっかりとその大きな壁を乗り越えてこれられた皆さんたちは「成功者」であります。そういう意味で、このような話がふさわしいと思いました。仙台育英学園は119年間の歴史の中で3つの災いによって校舎が建て替えとなりました。1つめは戦災、2つ目は火災、3つ目が震災。このような大きな災いを受けながらも119年間、仙台育英学園は「逆転の仙台育英」というものを旗印にしてここまでやってきました。歴史と伝統のある本校の卒業生として、「誇り」と「逆転の仙台育英」の精神、敢えて東北弁で言うならば「何があっても『まけっちゃくない』精神」で、これからの人生を送っていただければ素晴らしいだろうなと思います。皆さんたちが、これからも健康で、そしてご家族と幸せな人生を過ごされていくことを祈念しながら校長の式辞としたいと思います。
 これを受けて、卒業生代表の答辞では「決して平たんな事ばかりではなかった私たちひとりひとりに『学び直しのチャンス』と『自分らしく学習できる場所』を与えていただき、ここまで導いてくださいました加藤校長先生をはじめILC沖縄の先生方に感謝申し上げます。今日の日の喜びを心にとめ、仙台育英学園の卒業生としての誇りを持ち、新たな道を歩んでいきます。」と力強い抱負を述べてくれました。
 
卒業生代表答辞【全文】
 本日は、私たちの為にこのような心のこもった式を挙行してくださりありがとうございます。それぞれが過ごしてきた高校生活を振り返りながら、私たち8名は今日、ILC沖縄を卒業します。私は今年で26歳になります。元から学校生活が好きではなかった私は、周りの友人が高校進学を決める中、進学しない事を選択し、父親と同じ会社へ就職しました。当時の私は、勉強をするより稼ぎたい気持ちの方が強く、進学しない事に対して何の迷いもありませんでした。淡々と仕事をこなし、仕事が終われば友人と朝まで遊ぶ日々。今の生活を変えようなんて思ってもいなかった矢先に、妻と出会い結婚しました。しかし、妻の実家へ結婚の挨拶に行った際に義理の母から「高校を卒業しないと結婚は認めない。」と言われ、悔しい気持ちが沸き上がると同時に、世の中では高卒が当たり前の考えなのだと痛感させられました。将来の事を想像し、もし、自分の子供が私と同じように進学を迷った際に、同じような後悔はしてほしくない。子どもに自信をもってアドバイスできる自慢の父親になりたいと思い、仕事をしながら通える通信制高校の中からILC沖縄への受験を決めました。合格通知が来た時には、ほっとしたと同時に、仕事と両立できるのかという不安も募りました。入学当初はどのように勉強を進めていくのか不安でした。履修登録、課題への取り組み、スクーリングの受け方まで先生方がひとつひとつ丁寧に教えてくださったおかげで、新しい高校生活をスタートできました。しかし、仕事と学校の両立は思っていた以上に大変でした。中学を卒業してからはほとんどペンを持った事がなく、漢字の読み書きが最も苦手な私は、どんなに集中しても3時間に1枚しかレポートを終わらすことができず、気持ちは焦るばかり。妻に八つ当たりしてしまった事もあります。入学して1年たってもレポートの提出期限やスクーリングなどのスケジュール管理がなかなかできず、先生方にはご迷惑をおかけしました。ですが、先生たちは「頑張ろう!なんとか仕事のスケジュールをつけて学校においで!」と声をかけ続けてくれて、私を鼓舞してくれました。やっと学校生活に慣れてきたと思ったら、仕事で、石垣島への出張が決まり、半年間休学することになりました。正直、休学の間は、レポートの期限やスクーリングに追われる事もなく、どこか安心している自分がいました。そして石垣島での出張が終わり、半年ぶりに復学。また仕事と学校との生活リズムに慣れていくのには苦労しましたが、知識が増えていく楽しさを少しずつ、実感できるようになっていきました。はじめはレポートをギリギリで提出する計画性のない私でしたが、どれだけ残業が続いて疲れていても必ず週に3枚はやる。と自分の中で目標を立てる事で、時間の使い方や物事を計画的に進めていく事の大切さを学びました。それは、仕事でも日常生活の中でも活かされています。
 私事にはなりますが、この3年間で、入籍し、結婚式を挙げ、先月家を建てました。入学当初は、気の遠くなるような3年間がスタートしたと思っていましたが、振り返ってみると今まで生きてきた26年間で最も濃い3年間だと言えます。物分かりの悪い私に丁寧に教えてくださった先生方、一番近くで支えてくれ励ましてくれた妻。感謝しています。今日、晴れて加藤校長先生から直々に卒業証書を授与されました。決して平たんな事ばかりではなかった私たちひとりひとりに『学び直しのチャンス』と『自分らしく学習できる場所』を与え、ここまで導いてくださいました加藤校長先生をはじめILC沖縄の先生方、本当にありがとうございました。今日の日の喜びを心にとめ、仙台育英学園の卒業生としての誇りを持ち、新たな道を歩んでいきます。これまで支えてくださったたくさんの方々に感謝するとともに、仙台育英学園高等学校が、ますます素晴らしい学校になることをお祈りし、答辞といたします。
 
令和6年9月21日
仙台育英学園高等学校広域通信制課程ILC沖縄
令和6年度前期 卒業生代表 新垣 聖良  


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