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2025.10.16

ILC宮城 令和7年度第28回前期卒業式

失敗を恐れず挑戦を続ける
強さを胸に歩んでいきましょう

 9月20日(土)、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程 ILC宮城の令和7年度 第28回前期卒業式が挙行されました。この日、卒業を迎えたのは14名の卒業生。会場となった宮城野校舎オークルームでは、保護者の皆様、教職員が見守る中、加藤雄彦理事長校長先生より、一人ひとりに卒業証書が手渡されました。

 校長先生からの式辞では、これまで努力を重ねてきた卒業生への温かい励ましの言葉がありました。「人生の中でつまずくことや失敗することは、決して“負け”ではありません。失敗を恐れず、諦めずに挑戦を続けることこそが、本当の強さなのです」と語られました。続けて、「努力を続ける限り、失敗は恥ではない。挑戦し続ける姿勢こそが“逆転の仙台育英”の精神です」と力強く語られ、卒業生たちは真剣なまなざしで聞き入っていました。
 続く卒業生代表の答辞では、これまで支えてくださった先生方や家族への感謝の言葉が述べられ、通信制課程での学びを通して得た成長や、将来への決意が語られました。

 

卒業生代表答辞【全文】

 

 ひんやりとした空気と小雨に包まれ、しっとりと濡れた木々の緑が秋の訪れを告げるこの季節の変わり目に、私たち卒業生14名は、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程を卒業する日を迎えました。
 本日は私たちのために、このように盛大な卒業式を挙行していただき、心より感謝申し上げます。また、加藤雄彦 理事長校長先生より大変温かいお言葉をいただき、卒業生を代表して厚く御礼申し上げます。

 私たち14名は、加藤理事長校長先生をはじめ、通信制課程の先生方、そしてどんなときも私たちを支えてくださった家族に見守られながら、今日この日を迎えることができました。

 私は全日制課程から転籍する以前、友人関係に悩み、登校が難しくなった時期がありました。そんなとき、担任の先生から通信制課程について教えていただきました。自分のペースで学びを続け、少人数で落ち着いて勉強できるという環境は、当時の私にとって大きな希望でした。
 最初は、通信制課程がどのような仕組みで学びを進めていくのか分からず、不安もありました。しかし、学校説明会で先生方が優しく迎えてくださり、家族も気分転換にいろいろな場所へ連れて行ってくれたことで、次第に気持ちが前向きになっていきました。

 スクーリングやレポート提出、試験勉強とアルバイトの両立は決して簡単ではありませんでしたが、先生方の丁寧なご指導や友人との励まし合いによって、充実した高校生活を送ることができました。体育の授業で「一緒に練習しよう」と声をかけてもらったことがきっかけで友人の輪が広がったことは、今でも心に残っています。

 通信制課程での学びは、私にとって“学び直す”大切さを教えてくれました。分からないことを先生に質問し、友人と教え合いながら理解を深める中で、学ぶことの喜びを実感しました。校外学習では、榴岡公園での清掃ボランティアに参加し、仲間と協力して公園をきれいにした達成感を味わいました。

 また、私は小さい頃から家族にさまざまな場所へ旅行に連れて行ってもらい、多くの経験をさせてもらいました。その中でも大阪旅行が特に印象に残っています。レンタカーを借りた際、スタッフの方が笑顔で親切に対応してくださったことが心に残り、「人を笑顔にできる仕事って素敵だな」と感じました。この経験をきっかけに、私は自動車に関わる仕事を通して、人を笑顔にできるような職業に就きたいという目標を持つようになりました。これまで家族には多くの心配と迷惑をかけてきましたが、どんな時もそばで支えてくれたおかげで、こうして無事に卒業の日を迎えることができました。これからは少しずつでも恩返しをしていきたいと思います。

 結びにあたり、加藤雄彦理事長校長先生をはじめ、先生方の長年にわたるご指導に心より感謝申し上げます。私たち14名はそれぞれの道へと歩み出します。これからの人生では、思い通りにいかないことや困難に直面することもあると思います。そんな時こそ、「逆転の仙台育英」の精神と建学の精神「至誠・質実剛健・自治進取」を胸に、仙台育英学園高等学校の卒業生として胸を張って歩んでまいります。未熟な私たちを、これからも温かく見守っていただけましたら幸いです。

 最後に、仙台育英学園高等学校のますますのご発展と、加藤雄彦理事長校長先生をはじめ、先生方・保護者の皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げ、答辞といたします。

          
令和7年9月20日
卒業生代表 

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