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ILC宮城 INFORMATION

2021.03.30

ILC宮城 令和2年度第23回後期卒業式

仙台育英学園の同窓生の一員として、
堂々と自分の道を歩んでいこう

 3月6日(土)、仙台育英学園高等学校 広域通信制課程ILC宮城の令和2年度第23回後期卒業式が行われました。この日卒業を迎えたILC宮城の卒業生は65名。新型コロナウイルスの感染対策を万全にした上で進行されました。
 校長先生は式辞の中で、「『性別に関係なく志高く夢を見なさい。新年を持って先陣を切りなさい。単に前例がないからと他人が否定したとしても我が道を行きなさい』この言葉を、皆さんに贈ります。今日で75,000人に及ぶ仙台育英学園の卒業生の一員になった皆さんの前途を祝したいと思います」と温かい激励の言葉をかけられました。高校卒業資格となる卒業証書は、加藤雄彦校長先生自らステージから降りて卒業生の列に入られ、一人ひとりに手渡されました。
 答辞では卒業生代表が、仙台育英学園高等学校の全日制課程から転籍しアルバイトと両立しながら勉強に励んだ学校生活を振り返りながら、春からの就職に向けて「これからは自分に出来ることを考え、精一杯働きたいと思っています」と力強い抱負を述べました。
 

 
 

卒業生代表答辞【全文】

 冬の寒さの名残が感じられますが、桃の節句も過ぎいよいよ春を迎えるこの佳き日に、私たちILC宮城65名は、仙台育英学園高等学校広域通信制課程を卒業します。  本日はかくも盛大な卒業式を行っていただきますこと感謝の念に堪えません。

 また、加藤雄彦理事長校長先生をはじめ、先生方、保護者の皆様にはご多忙の中、ご列席を賜り、卒業生一同、心より御礼申し上げます。

 私たち生徒は、それぞれの事情や想いがあり、通信制課程に通うことを決めました。

 私は高校一年生の時、仙台育英学園高等学校の全日制課程から通信制課程に転籍しました。しかし、その頃の私は高校卒業資格に対する意欲がなく無気力で、家族に心配ばかりかけていました。

 半年が過ぎ、小学校・中学校の9年間を過ごした同級生が通信制課程に入学し、励まし合いながらスクーリングに通い、レポート学習をするようになりました。自分と共に学び合う友人が入学したことで、通信制課程での学習に真剣に取り組もうと決めました。

 通信制課程では、一人一人が自分で予定を組み、各自のペースで学習を進めていけるので無理なく勉強をすすめることができました。

 その反面大変だったことは、自己管理です。私は食品を梱包し発送するアルバイトをしていますが、繁忙期になるとアルバイトに追われ、レポートの提出が滞ることもありました。そんな時友人や家族がサポートしてくれました。

 家族は私が挫けそうな時、応援してくれました。特に母はいつも側にいてくれて励ましてくれました。

 通信制課程の行事で心に残っているのは榴ケ岡公園での清掃ボランティア活動です。お天気にも恵まれ沢山のゴミを回収し、友人や先生方と楽しく有意義な時間を過ごすことができました。

 私は卒業後介護職員として小規模多機能型施設でフルタイムで働くことが決まっています。

 私が介護施設で働くことを希望したきっかけは、同居している優しい祖母のために自分にできることは何かと考え、お年寄りが困った時にお手伝いがしたいと思ったからです。通信制課程の先生方は、学習指導だけでなく私が就職で悩んでいる時相談に乗ってくださいました。コロナの感染が拡大している中で社会人となることの不安もありますが、4月からは自分に出来ることを考え精一杯働きたいと思っています。

 最後になりますが、加藤雄彦理事長校長先生はじめ、ご来賓の皆様、通信制課程の先生方には、入学してから現在にいたるまでご指導いただき、誠にありがとうございました。これからも私たち65名を見守り、ご鞭撻くださいますようお願い申し上げます。

 仙台育英学園高等学校の益々の御発展を御祈念し、答辞とさせていただきます。

令和3年3月6日
卒業生代表

ILC宮城