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ILC沖縄 INFORMATION

2025.03.12

ILC沖縄令和6年度 第11回後期卒業証書授与式

ILC沖縄で学んだ日々を胸に43名の卒業生が次のステージへ!

 令和7年3月12日(水)仙台育英学園高等学校 広域通信制課程 ILC沖縄 第11回後期卒業証書授与式が挙行されました。この日、卒業を迎えたILC沖縄の卒業生は43名。高校卒業資格となる卒業証書は、加藤雄彦校長先生から卒業生一人ひとりに手渡しされました。その後の式辞の中で、校長先生から次のように温かい激励の言葉が卒業生に送られました。
 「今、皆さんたちが暮らしているこの社会はものすごい勢いで変化しています。その時に大切なことは、何もかも全部やってやろうという気持ちよりも、自分にとってこれは受け入れられるという価値観をしっかり持つことです。あれをやらなきゃいけない、これもやらなきゃいけない、という人生は自分を見失ってしまいます。これから生きてく上で大切なことは、自らの価値観に基づいて堂々と生きて行くこと。そのためにも、たくさんの情報に溺れないよう進んで欲しいと思います。時には間違ったり迷うこともあるかもしれません。その時には、変化に抵抗するのではなくそれを受容していく。受け入れていく力を持ち続けてほしいと思います。みなさん、本当におめでとうございます」
 今回の卒業証書授与式では、在校生を代表して沖縄高等学校 第1期生の諸見里萌心さん(2年生)から送辞が送られました。
「本日で『卒業』という一つの大きな節目を迎えます。同時に、新たなスタートを切る第一歩ともなります。卒業生の皆様には、計り知れない可能性と希望が満ち溢れています。一方では、様々な困難や壁にぶつかることもあると思います。その際には、この栄光校舎での生活や思い出を思い返してみてください。その培ってきた経験が乗り越えるために活かされると信じております。どうか、先輩方も、母校をいつまでも忘れることなく、暖かく見守っていて下さい」
これを受けて、2名の卒業生代表が答辞を行いました。「学校での経験を通して、学校の中だけでなく、私生活でも様々なことに挑戦できるようになりました。ILC沖縄で培った「自分で計画して行動する力」や「新しいことに挑戦する心」を、大学では充分に活かしていこうと思います。そして、先生方が私にしてくださったように、これからは私も多くの人に手を差し伸べられるような人になれるよう、日々頑張っていきたいです」と力強い抱負を述べてくれました。
 
卒業生代表答辞【全文】
 厳しい冬の寒さも和らぎ、暖かな日差しに春の訪れを感じる今日、私たちは卒業の日を迎えました。皆さま、本日はお忙しい中、私たちのために卒業式にご出席くださいまして、誠にありがとうございます。
 中学生のころ、私は学校へ通うことができませんでした。そんな自分を変えたい、成長したいと思い、ILC沖縄の中でも、週五日登校で少人数制のeフレックスコースに通うことを決めました。合格発表の日、映し出されている自分の番号を見つけた瞬間、嬉しさと同時に高校生になるという自覚がさらに強くなったことが思い出されます。1年生の頃には、eフレックスコースの特徴を活かした、グループワークがたくさんありました。グループをまとめるために、1人1人の考えを聞き、全員が納得いくような答えを出すにはどうするべきか悩みました。しかし、1人で悩んでいるだけでは何も変わりません。それぞれが自分の思いを伝えることで作品を完成させることができました。考えがまとまらず苦労することもありましたが、そのような経験を繰り返すことで、今ではお互いを助け合い、様々なことを相談しあえる関係になっています。また、学校での経験を通して、学校の中だけでなく、私生活でも様々なことに挑戦できるようになりました。アルバイトもそのひとつです。人間関係に悩むこともありましたが、1人で抱え込むのではなく母親や友人に相談できるようになりました。3年生になると、進路について考える時間が増えました。私は中学生の頃、スクールカウンセラーの方が寄り添ってくれた経験から、その方のような心理師になりたいと思うようになりました。そこで、公認心理師の受験資格を取れる、沖縄国際大学の心理カウンセリング専攻を目指すようになりました。合格できないかもしれないという不安がありましたが、入学試験では、高校生活で得た経験を活かして、あまり緊張せずにプレゼンテーションを行うことができました。
 振り返ってみると、高校生活は長いようで一瞬の出来事でした。入学前は人と関わることや話すことを苦手としていた私でしたが、3年間を通して社会性や積極性を身につけ、成長できたと実感しています。そして、私がここまで成長できたのは、共に歩んできたeフレックスコースのみんなと、親身になってくださった先生方のおかげです。本当にありがとうございました。私は、4月から大学生になります。高校生活で得た経験を活かし、1人1人に寄り添うことのできるスクールカウンセラーになるために、人との関わりをますます大切にしていきたいです。
令和7年3月12日
仙台育英学園高等学校広域通信制課程ILC沖縄
令和6年度後期 卒業生代表 仲松 七海
 
 私は高校1年生の11月に県立の全日制高校からILC沖縄に転学してきました。心理学分野のある大学に進学することを目標に、高校進学後は勉強に一生懸命取り組もうと意気込み、期待をもって入学しました。また、私は踊りを通して自分を表現することが好きで、小さい頃からバレエを続け、高校からはミュージカルにも挑戦しました。私にとって踊ることは、何も考えずに楽しめる心の拠りどころで、これからもずっと続けたいと思っていました。しかし、最初に入学した全日制高校で人間関係や閉鎖的な環境に悩むようになり、学校を休みがちになりました。一日中悩みに気を取られて勉強に身が入らなくなっただけでなく、体を動かすことさえ辛く、大好きだったバレエも辞めて家にこもる日が多くなりました。そして、今いる環境に耐えられなくなった私は、両親と何度も何度も相談し、通信制高校に転学することを決めました。ILC沖縄を選んだのは、学校にアットホームな雰囲気を感じたことと、先生方が生徒1人ひとりとよく向き合っている印象を受けたからでした。転学して最初の頃は、スクーリング制度やレポートになかなか慣れず大変でした。しかし、学校に行くといつも先生方が優しく声をかけてくれ、授業でも1つ1つ丁寧に教えてくださるので、いつの間にか学校が私の心の拠りどころになっていました。また、国際交流に参加したり、新聞に投稿する意見文を書いてみたりするなど、先生方は挑戦する機会をたくさん与えてくださり、それが私の大きな成長に繋がりました。踊ることもまた楽しめるようになり、多くのミュージカル作品やイベントに出演したほか、高校3年生からはミュージカルスクールの子供たちの先生を任されるようになりました。その中でも1番の思い出は、自分の作った振り付けで立った舞台に、ILCの先生方と学校の友達が来てくれたことです。この学校に来る前、毎日泣いてうつむいてばかりだった自分自身に、信頼できる多くの人に支えられながらやりたいことにめいっぱい挑戦し、毎日楽しんでいる今の自分の姿を見せてあげたいと強く思います。
 私はこの4月から目標だった心理学専攻のある大学への進学が決まっています。公認心理師になるという夢を叶えるために、ILC沖縄で培った「自分で計画して行動する力」や「新しいことに挑戦する心」を、大学では充分に活かしていこうと思います。そして、先生方が私にしてくださったように、これからは私も多くの人に手を差し伸べられるような人になれるよう、日々頑張っていきたいです。今日、加藤校長先生から卒業証書が授与されました。私たちは、今日までたくさんの方々に支えられてきました。私たちの学校生活を充実したものにしてくださった先生方、困ったことがあればいつも丁寧に対応してくださった職員の皆様。そしてどんな時も一番の味方でいてくれた家族。本当にありがとうございました。ILC沖縄で得た学びや経験を糧にして、私たちはこれから自分の足で新たな道へと歩いていきます。これまで支えてくださった方々に感謝するとともに、仙台育英学園高等学校がますます素晴らしい学校になることを願い、答辞といたします。
 
令和7年3月12日
仙台育英学園高等学校広域通信制課程ILC沖縄
令和6年度後期 卒業生代表 本村香乃


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