馴染みのない未知のスポーツに
僕も一発ではまってしまいました

こうして、仙台育英ラクロス部の活動は、順調に進み始めた。部にひとつの大きな変化が現れたのは佐藤さんが卒業を間近にした2013年のこと。女子のみだったこの部に参加したいという男子が現れたのだ。佐藤さんと同じ特別進学コース、当時1年生の吉岡慎伍くん(南吉成中出身)。入部を希望するに至るきっかけは佐藤さんと同じだ。

体育の授業のときにコーチが「やってみたい男子がいたら、やってごらん」。このコーチの言葉に吉岡くんはチャレンジ。「なじみのない“未知の体験”だっただけに、一発ではまってしまいました」

吉岡くんは佐藤さんに相談し、とりあえずは“男子マネージャー”に。さらに、同じ特別進学コースの男子1人も引き入れて、“未公認男子部”をスタートさせた。