「外国に出てみようか」と考えた時、
同じオークランド出身のサイモン先生が

ニュージーランド・オークランドの地を離れて、仙台育英にやってきたのは15歳のとき。1993年。

「当時、父親が仕事の都合でニュージーランドを離れることになり、それがきっかけで僕自身にも“海外に出てみようか”という思いが浮かんできていたのです。そんなときでした。当時、仙台育英ラグビー部でコーチをしていた同じオークランド出身のサイモン・ミルズ先生から“日本に来て、仙台育英でラグビーをしてみないか”とのお誘いがあったのです」

ラグビーは11歳の時からやっていた。しかし、ニュージーランドはシーズンスポーツ制をとっていて、ラグビーは冬だけのスポーツ。すでに“ラグビーに夢中の少年”にとっては、ちょっと“欲求不満”なところがあった。

「よし、日本に行って、思い切りラグビーに賭けてみよう! そう思って、仙台育英への留学を決心しました」  春夏秋冬、ラグビー漬けの日々が始まった。